機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男 作:サンバガラス
午前4時頃、アークエンジェルから離れた場所にて砂漠の虎の二つ名を持つアンドリュー・バルトフェルドが部下であるマーチン・ダコスタに声を掛ける。
「どうかな、噂の大天使の様子は?」
「はっ、以前何の動きもありません」
「地上はNジャマーの影響で電波状況がめちゃくちゃだからな。彼女は未だスヤスヤとお休みか、ん!?」
バルトフェルドがカップを口に運びながらそう言うと突如驚き、ダコスタは何か異変があったのか、身構える。
「隊長何か!?」
「いや、今回はモカマタリを5パーセント減らしてみたんだがね、コレはいいな!!」
「は、はぁ」
どうやら今飲んだ珈琲の感想だったらしく、ダコスタは気が抜ける。バルトフェルドは上機嫌になりながら、移動する。バルトフェルドが来た事に整列していた兵士達に緊張が走る。
「諸君。これより地球連合軍新造艦アークエンジェルに対する作戦を開始する。目的は敵艦及び搭載モビルスーツの戦力評価である!!」
その言葉にパイロットの1人が質問する。
「倒してはいけないのでありますか?」
その言葉に周りの兵士達は少し笑う。バルトフェルドは少し考えて答える。
「あーー、まあ、その時はその時だが、アレはクルーゼ隊が仕留められず、ハルバートンの第8艦隊がその身を犠牲にしてまで地上に降ろした艦だからな・・・一応その事を忘れるな」
バルトフェルドは少し声のトーンを上げて話す。
「特に大天使が飼っている灰色の悪魔には気を付ける様に・・・では、諸君の無事と健闘を祈る!!」
その言葉に兵士達は敬礼をし、それぞれの機体に乗り込む。
「うーん、珈琲が美味いと気分が良い・・・さあ、戦争をしに行くぞ!!」
その声と共に兵士達がアークエンジェルに向けて動き出す。
某時刻、ゴロウは自身の部屋で目が覚める。
「・・・」
「すぅ・・・すぅ・・・」
しかも裸である。その傍らには裸のキラがスヤスヤと眠っている。
(・・・いやー。ロマンティクスされちまったな・・・ロマンティクスって何だ?)
ふと頭の中に浮かんだ言葉にツッコミを入れる。
(まさか、初めてが逆レとは・・・まぁ、凄かった。キラの胸に秘められた大きい果実がバルンバルンと揺れてましたね。もうね、絶景だよ。絶景)
「・・・ん・・・ん」
キラが目覚める。寝起きで目を擦っていたが、ゴロウを見るとハッと気付き、シーツで自分の身体を隠す。
「お、お、おはよう、ゴロウ!!」
「・・・おう・・・恥ずかしがるのか?お前から襲って来たのに?」
「い、言わないで!?あの時は気分が変になってつい・・・」
昨日の事を思い出し、急に恥ずかしがる。ゴロウはジト目になりながらキラを見つめる。
「・・・まぁ、昨日の告白は凄く嬉しかった。だけどまだ返事は返せない」
「・・・どうして?」
「まだ、戦争中だ。判断が鈍ちまう。だから戦争が終わる頃には必ず返事は出す。それまで待ってください」
頭を下げるゴロウ。そう言われ、キラは少し笑う。
「もう、しっかりと返事は欲しかったんだけどなぁ・・・」
するとキラは少し顔を赤らめながら、モジモジし始める。
「そ、そのゴロウ。もう一度やらn『第2戦闘配備発令!!繰り返す、第2戦闘配備発令!!』・・・」
突如艦内に鳴り響いた警報にキラは不機嫌になるが、2人は直ぐに気持ちを切り替え、軍服を着て、部屋を飛び出す。既にアークエンジェルは攻撃を受けている。格納庫についたゴロウ達はモビルスーツに乗り込み、艦橋に通信する。
「アストレイ出撃するぞ!!ハッチ開けろ!!」
『まだ、敵の位置も勢力も分かって無いんだ。発進命令も出ていない』
ナタルがそう言うが、それでもゴロウは続ける。
「んな事言っている場合か!?今、艦はまともに動けないんだ。出ないとこっちがやられるぞ!!」
その言葉にナタルは少し悩み、マリューの方を向く。
『艦長』
『・・・発進を許可します。艦の砲は小回りがきかないわ。アストレイ、ストライク、発進させて』
マリューは少し考え、そう答える。
『ハッチ解放。アストレイ、ストライク発進!!敵の戦闘ヘリを排除せよ。重力を忘れるな』
ナタルの命令にアストレイ、ストライクはカタパルトに移動。アストレイはプロトエールストライカー、ストライクはランチャーストライカーを装備し、発進した。ストライクに乗るキラは機体に掛かる地球の重力に慣れずに苦虫を噛み潰したような顔になり、苦戦する。
「うっ、お、重い。スラスターを噴かせなきゃ」
「久しぶりの地上戦。慣らしていきますか」
一方でわりと余裕なゴロウである。だが、ストライク、アストレイは砂地に着地するが、細かな砂がサラサラと流れていき、体勢を崩す。
「う!?ば、バランスが保てない!?」
「うおっ!?砂漠こんなにキツいのか!?ハロ運動プログラムを砂漠用に書き換えろ!」
『リョウカイ!!』
ヘリはストライク、アストレイを確認し、ミサイルを放つが
「危ね!!」
アストレイがバルカンでミサイルを撃ち抜き、爆発させる。キラはストライクをジャンプさせ、アグニをヘリに構えるが、ヘリは砂丘の向こうに移動する。
「くっ、思う様に動けない」
「キラ焦んな。落ち着いて対応しろ。・・・!!この感覚、来たな!!そこを!!」
キラにアドバイスしながら、敵の気配を感じ、ビームを砂丘の向こうにいる敵に放つ。爆発音と共に3機のモビルスーツが砂丘の向こうから現れる。
「何じゃ、ありゃ!?」
ゴロウは驚愕する。いつもの見慣れた人型ではなく、4本足の機体であった。まるでそれは獣を思わせる様な見た目でもある。
「宇宙世紀でも見た事の無い機体だな・・・キャタピラがついた4足型。砂漠に特化したモビルスーツか!!」
その直後、ミリアリアから連絡が入る。
『ゴロウ!!アレはTMF/A-802 バクゥよ!!気を付けて!!』
「バクゥね。あいよ」
バクゥはミサイルをアストレイ、ストライクに発射する。アストレイは避けれるが、ストライクは砂地に足を滑らせて直撃してしまう。
「キャァァ!?こ、この!!」
アグニを発射するが、バクゥのスピードに照準が合わず、避けられしまい、逆にミサイルを喰らってしまう。
「うう、このままじゃあ駄目だ。運動プログラムを変えないと」
キラはバクゥの攻撃を何とか耐えながら、運動プログラムを修正していく。一方でゴロウは
「よし、だいぶ良い感じだ。さて、犬コロにはキツイお仕置きが必要だな」
アストレイのスラスターを噴かせ空中に飛び出す、すかさずバクゥがミサイルを放つが、バルカンに撃たれて爆煙がアストレイを包む。直ぐ様バクゥは位置を移動し、追撃を仕掛けようした瞬間、爆煙からビームが放たれ、バクゥのコックピットを直撃し、爆発する。
「よし、これで2機。キラの方は・・・大丈夫ぽそうだな」
ストライクの方を向くと砂地に対応していて、砂地を蹴ってバクゥに飛び膝蹴りを喰らわせ吹き飛ばす。背後から襲い掛かったもう1機のバクゥをアグニの銃床で突き飛ばし、仰向けに倒れた所を足で踏みつける。動けなくなったバクゥのコックピットにアグニの銃口を押し付けて放ち、バクゥは爆発。
「0距離でアグニとか、怖!!」
次回 ラ○ボーだ!!ラ○ボーがいる!!