機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男 作:サンバガラス
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ゴロウと別れ避難していたキラは色々とあってマリュー・ラミアス大尉と共に連合のモビルスーツ“ストライク”に乗っており、現在ジンと交戦中である。キラの咄嗟の判断でジンに体当たりをし、吹き飛ばす。
「ここにはまだ人がいるんですよ!!こんな物を作ってるんだったら何とかしてくださいよ!!」
そう言いながらキラはモニターを操作し、OSを立ち上げる。
「無茶苦茶です!!こんなOSでこれだけの機体を動かそうなんて!!」
「ま、まだ全てが終わってないのよ!!」
「・・・ちょっと退いてください!!」
キラは割り込むようにシートに座り、キーボードを取り出し、OSを書き換える。
「キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定・・・チッ、なら疑似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結・・・ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築・・・メタ運動野パラメータ更新、フィードフォワード制御再起動・・・伝達関数、コリオリ偏差修正・・・運動ルーチン接続、システムオンライン、ブートストラップ起動・・・」
(・・・もしかしてこの子)
OSを書き換えたストライクはスムーズに動けるようになる。
「武器は他に・・・アーマーシュナイダー?これだけ!?」
ストライクは両腰に装備されているアーマーシュナイダーを装備し、マシンガンを撃ってくるジンの射線を躱わす。ジンのパイロットは苛つき始める。
「チッィ!!このぉ、ちょこまかと!!」
スラスターを噴かし、ジンに近付き、
「こんな所でやめろぉぉぉ!!」
ジンの首元にあるジョイント部分に突き立てる。電気系統が火を吹き、ジンのライトは消え、停止した。
「くそっ!!ケーブルをやられたか!!脱出する!!」
ジンのパイロットは自爆スイッチを押し、ハッチを開けて脱出する。それを見てマリューは焦る。
「いけない!!早くそのジンから離れて!!」
「えっ?」
そしてジンは爆発してしまい、爆風をモロに受けてしまうストライク。
「「きゃぁぁぁ!!!??」」
コックピットの中が激しく揺れ、シートに座ってなかったマリューは壁に激しくぶつかり、気絶してしまった。
一方その頃
ゴロウは隠し通路を進んで行く。
「どこに繋がってんだここ?って見えてきた」
隠し通路を抜けた先はひらけた空間である。そこにはエールストライカーのようなものとモビルスーツがあった。
「モビルスーツ!?ここにもあったのか?・・・1機だけ?」
周りを警戒しながら、モビルスーツに近付く。
「これはアストレイ・・・でも色が違う。確かアストレイってレッド、ブルー、ゴールドの3機だったよな?これはグレーだ」
元々原作の外伝ASTRAYでは3機だったのだが、そのどれでもない機体がそこにあった。深く考えたいが、この緊急事態にそんな暇は無い。ゴロウはアストレイの腹部に移動すると、コックピットが空いており、電源も入っていた。
「こいつ・・・動くのか?」
コックピットに入り、シートに座る。コックピットを閉め、すべてのボタンを押す。するとモニターに文字が浮かぶ。
General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
G.U.N.D.A.M
「ほぉーーガンダムか・・・よろしくな」
モニターを軽く叩き、計器をチェックしてプログラム用のキーボードを取り出す。
「さっさと調節するか。ハロ微調整頼む」
『リョウカイ!!』
ハロはUSBケーブルを取り出してモニター横にある差込口に挿し、作業を始めた。
「・・・ん?OSがほぼ完成している?この感じどっかで・・・これ俺がシミュレーターで調節したやつじゃねぇか!?ってことはこのアストレイ作ったのエリカさんだな!!」
約5ヶ月前にシミュレーターで調節していたOSがそのまま移植されていたのだ。
「もしかしてだけど他のアストレイにもこのOS入れてんのか?使い物にならんだろこれ・・・大丈夫か?」
そう言いながら改めてOSを書き換える。大体出来ていたので、この機体と自分に合わせて最適化していく。
「・・・よっし。これで完成と・・・おっ、型式番号が出て来た」
MBF-P00 アストレイ
「プロトタイプ0号機か・・・やっぱり原作に無い機体だな。武装は75mm対空自動バルカン砲塔システム“イーゲルシュテルン”と“ビームサーベル2本”か・・・ん?プロトエールストライカー?隣のあれか。よし起動!!」
ピュン!!
すんなりと立ち上がったアストレイはプロトエールストライカーに近付き、背中に装着する。
『セツゾクカンリョウ!!』
「これでしばらくは待つな、後はおっ、シールドとビームライフル、バズーカもあるのか助かる」
左手にシールド、後ろ腰にビームライフル、右手にバズーカを装備した。
「フル装備完了!!頼むぞ!!ガンダム!!」
アストレイは天井に向けてバズーカを撃つ。大きな音とともに天井が崩れ、外の光が見えた。スラスターを噴かし、外へ出る。
「街がボロボロに・・・早くキラ達と合流しないとな」
ビームライフルに持ち替えて歩き出すアストレイ。これが後の灰色の悪魔と呼ばれるアストレイの始まりである。
次回予告
・・・えっと・・・これを読めば、いいんですか?・・・ガンダムを動かし、脱出するゴロウ。しかしそこは黒煙が立ち上り、崩壊寸前のヘリオポリスであった。それはあの時と同じだと思い出す。
次回 えっ?違うけど?
動き出せ!!新たなるガンダム!!