Warframe in Blue Archive 作:ワニの騎士
全ては、頭に優しく響いた不思議な声から始まった。俺はテンノ……Lotusに導かれて始まった俺の物語は始まりから終わりの見えない現在まで、まさに波乱万丈だった。右も左も分からなかったあの頃はただひたすらに剣を振り回し、恐怖に耐えながら精神を締め付けて生きてきた。
俺は転生者だ。前の人生では、工場で働いて、家に帰ってはwarframeを開いて新しいビルドを試したりマスタリーランクをあげるために奮闘していた。でもある日、事故が起きた。作業員の1人が機械の操作を誤り、自分が巻き込まれて死んだんだ。この出来事については余り詳しく書くつもりは無いし思い出したくない。とにかく、死んで転生した先が好きなゲームなのはとても嬉しかった。ゲームのシステム・内容・展開だけでなく敵の弱点等を知っていたからどんなミッションでも完璧とまでは行かないが一度も失敗せずにこなした。しかし目覚めてから100日程、あるミッションでこの宇宙が、このゲームだと思っていたものが現実なんだと俺の麻痺した脳に突き付けられたんだ。
それはある耐久ミッションでの事だった。感染体に侵食され放棄されたコーパス船で感染体を引き付けていた俺は油断していたからか生命維持システム……つまり酸素管理を怠っていたんだ。だから酸素ゲージが少なくなり、投下されてくる酸素を補充する為の装置を何も考えずに使っていた。そして投下された装置を使い切った所でLotusから通信が入った。
『テンノ、放棄されたコーパス船にグリニア船が近づいています。潜入チームの回収を優先するのであなたの回収が出来ません。チームの回収が完了するまでどうか耐えて下さい。』
それを聞いて頭の回転が止まり理解しようと頭を回す。
(潜入チームの回収だって?!今までこんな事無かったのに!いや大丈夫だ。いつも通りにやればいいんだ。装置はまだある…はず…)
もう装置はない。感染体はまだまだ集まってくる。息が苦しくなり、手が震え視界がぼやける。それから何分経ったのか、気を失う前に見た最後の光景は感染体の波だった。
次に目を覚ました時、俺は自分の船にいた。どうやら他のテンノが救出に来てくれたらしい。だが、その時の俺は何も考えられ無かった。コレはゲームでは無い。一度倒されれば死ぬ、復活もできない、今回は助かったけど次失敗したら?これから起きるシナリオを乗り越えられるのか?
もう何もしたくない………………
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『オペレーター?何をなさってるんですか?』
「Ordis、今本を書いてるんだ」
オービターの船内で1人と一体がいた。笠を被ったような逆三角形フォルムの黄色いセファロン、Ordisと椅子に座り白紙の本にペンをはしらせる短髪の少女がいた。
『本…ですか?』
「そう、本だよ。あまり詳しく言えないけどこう……味があるじゃん?」
『本に味などありませんが。それよりもそろそろ目的地の惑星に到着しますよ』
それを聞いた少女は「やっとか!」と椅子から立ち上がりランディングクラフトの広い窓に向かう。窓の先を見るとそこには未知の青い惑星があった。
warframe……いいよね。