アオのハコ ~鶴は鹿の元に舞い戻る~ 作:お面ライダーよっしー
何とか期末試験を乗りきった面々。
そして試験前に言っていた、試験お疲れさま打ち上げを雪の家で行う事に。
「あ~~~、やっと終わった」
「今までに無い、手応えがあった」
「私も今回は結構良かったと思う」
廊下でそう話している所へ
「おう、どうだった?デキの方は」
雪がそう聞いてきた。
「うん、今話してたんだけど、匡や島崎さんとやった自己採点でも、全教科半分は取れてると思う」
「そうか、そりゃあ何より」
「ホント、雪や鷹尾くんたちのお陰だよ~」
「そうそう、ちーちゃんと渚先輩にも感謝感謝!」
「まぁ今回限りじゃなく、これからも毎日コツコツやるこったな。そうすりゃテスト前に慌てる事も減るだろうよ」
「それは・・・」
「重々身に染みて」
「分かってるんだけど」
「「「ねぇ・・・」」」
慣れないウチはこうなっても仕方ないが、今後を考えたら少しずつでも毎日やる事を習慣付けなきゃ、自分が泣きを見る事になるんだがなぁ。
ま、テスト終わったばかりだし、今日の所は大目に見てやるか。
「さて本題なんだが、明日の打ち上げは13時頃から始めようと思ってるんだが、問題ないか?」
「俺は大丈夫」
「「私も」」
「俺も大丈夫だと思うけど、一応母さんに確認してみる」
「分かった。もし無理そうなら言ってくれ、なるべく合わせる様にするし、何なら明後日にズラしても良いだろ。なぁ?」
「そうそう、中々皆で集まってパーティーなんて出来ないんだし、全員居なきゃ始まんないよ!」
「守屋さんの言う通りだ。俺たちの間に遠慮なんか要らないんだからな、匡」
「分かった、ありがとう皆」
「じゃあ俺は使えないだろうけど、体育館行ってみるわ。明日楽しみにしとけ」
ーじゃあな
と雪は帰って行った。
「あ!明日雪の家行くって行ったら、母さんに被らない様に何か用意するから聞いといてって言われてたんだった」
「え、じゃあ私たちも何か用意した方が良いのかな?」
「私は匡くんのきょうだいに、クッキー作って行こうかな」
「メッセージ送ってみる」
ー明日ただお邪魔するのもなんだし、何か用意するからって母さんに言われたんだけどー
ーあん?別に気にしなくても良いのによ。じゃあウチの母さんに連絡して貰うわー
ー分かったー
「雪のお母さんから、ウチの母さんに連絡して貰うって」
「じゃあ後は任せよっか」
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ー優花、明日大喜たちがお呼ばれするって聞いたけど、お寿司でもそっちに出前頼もうか?ー
ーあら由紀子、雪が好きでやってるんだから気にしなくて良いわよー
ーでも、それなりの人数になるみたいだから、全員分用意するのも大変じゃない?ー
ー全部手作りする訳じゃないし、それこそ何をデリバリーするかも考えてるって言ってたからねー
ーんー、それじゃ変に頼むと余計に迷惑になりそうね・・・分かった、今回はお任せするわー
ーはい、任されました。本当に気にしなくて良いからねー
ーうん、それじゃ次何かあればウチが担当するわー
ーなら、そうしましょうかー
ーじゃあまたね、優花ー
ーえぇ、由紀子も体調に気を付けてねー
そう言ってメッセージを閉じた。
「さて、雪たちが帰ってきたら明日の打ち合わせね」
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「ただいま」
「おかえり、千夏ちゃんは?」
「今日は別。ちょっと体育館寄ってみたら、明日からの点検の為に業者さんが下準備しに来てたから帰ってきた」
「何も言わずに帰って来たの?」
「あん?別にガキじゃねーんだから大丈夫だろ、まだ昼なんだし」
・・・そうじゃないんだけどねぇ。
「そ。それについては千夏ちゃんに任せるとして、明日はどうするの?由紀子には特に何も気にしなくて良いとは言っといたけど」
「取り敢えずケーキは2種類、ショートとチーズにしようと思ってる。デリバリーでピザ4種類にケン○ッキーのパーティー仕様を2つ。それと寿司をサビあり1と無し2で考えてんだけど」
「成る程ね。じゃあ私はスープ系で何か作ろうかしら?」
「それならコーンポタージュ頼むわ。匡んとこの弟妹はまだ小さいから、そんな感じの方が好きだろうし」
「了解。デリバリーは千夏ちゃんが帰って来たら一緒に選びましょうか。あんたは今のうちにお昼食べちゃいなさい」
「おー」
さて、飯も食ったしそろそろ準備するか、と思いリビングから出ると千夏が立っていた。
どうやら声も掛けずに俺が先に帰った事におかんむりの様で、チクチクと嫌味っぽく言ってくる。
まぁ俺にも落ち度があったのは確かなので、俺から折れる形で事なきを得た。
母さんと話してから千夏と一緒に買い出しに行き、必要な物は軒並み揃ったので、調理に掛かる。
ショートの方は母さんと千夏に任せ、俺はチーズケーキに取り掛かる。
ショートの方は濃厚な感じになるから、チーズはサッパリ系にするかね。
今回は余り時間が掛からない様に、焼きが要らないレアチーズにするつもりだ。
しばらく作業していてふと向こうの進捗具合を確認すると、台座はほぼ出来上がっていて2段重ねのスポンジの間にフルーツと生クリームを盛り付けて挟んでいる所だった。
デザート作ってる時いつも思うけど、これくらいまで出来てくるとホント美味そうに見えてつまみ食いしたくなるんだよなぁ・・・やらんけど。
何だかんだそれなりの時間は掛かったが、両方のケーキはほぼ出来上がった。
「さて、デコレーションが崩れたら困るし、仕上げは明日にしましょうか」
「レアチーズの方はそこまで掛からんし、仕上げとくわ」
「初めて最初から作ったけど、やっぱりけっこう手間暇掛かるね。チョコを湯煎で融かすのとは全然違うよ。優花さんは勿論、雪も凄いよね」
「まぁこの子は子供の頃から仕込んだから、かなり特殊なケースだと思うわよ」
「まぁ、料理する事自体は別に嫌いじゃなかったし、やってて楽しかったってのもあるからな。じゃあ次はデリバリーのメニュー決めだな」
そう言って最寄りの店舗のサイトを開いてどれにするか3人で、これが良い、いや、それならこっちも捨て難いとワイワイ良いながら決めたのであった。
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翌日、朝。
「ふぅ、朝のランニング終了、と。さて、汗流しますかね」
そう言って家に入り、浴室へ向かう。
軽く一汗流してサッパリして、着替えて廊下に出た所で
「あ、雪おかえり、おはよう」
と声を掛けられる。
「おう、おはよう千夏。昨日ケーキ仕上げるって言ってたけど、どうだ?」
「今優花さんがやってる。流石に最後の仕上げはまだ私には難しいかな」
「そうか」
そんな話をしながらキッチンに向かうと
「あら雪、ほら出来たわよ」
そこにはマジで売りもんじゃねーの?ってレベルのデコレーションが施されたショートケーキがあった。
「いや、ホント母さんの技術には舌を巻くわ。これ普通に店売りのレベルだろ」
「うん、本当に優花さんって凄い」
「あら、褒めても何も出ないわよ?」
「後はコーンポタージュ頼むわ」
「はいはい、人使いの荒い子だ事。千夏ちゃん、あんまり好き放題言わせちゃ駄目よ?」
「はい、分かりました!」
「2人して俺の事を、一体何だと思ってんだよ」
「「人を困らせて楽しむ、我儘大魔王!!」」
「遂に“大”がついちまったよ・・・しかも息ピッタリで俺より親子してんじゃねーか、千夏」
「へっ////」
「あら、やっと認めたの?千夏ちゃんが娘になるのを」
「そこは・・・まぁ別に認めてなかった訳じゃないっつーか、そもそも早過ぎんだろ、そんな話は!」
「じゃあいつ頃なら良いのかしら?高校卒業したら?大学卒業して就職決まったら?」
「え、あの、優花さん?」
「千夏ちゃんはどう?いつなら良いと思う?」
「わ、私はその、特にいつって言うのは・・・」
「まぁ!じゃあ何も問題ないじゃない!」
「いい加減にしろ、オバハン。千夏は答えに窮しただけだ。そんな事より準備だ準備。千夏もいちいち真に受けなくて良いんだぞ?」
「あ、うん、そうだね・・・」
本当にこの子は女心を理解してないんだから、全くもう!
そんなコント染みたやり取りをしている間に時は過ぎていき、お昼過ぎにはデリバリーしていたものも全て届き、後は来客を待つのみとなった。
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ピンポーン♪
インターフォンが鳴ったのでモニターで確認をすると、大喜と雛だった。
『おう、いらっしゃい、今開けるわ』
ガラッと玄関の引戸を開ける。
「雪、お招きありがとう」
「今日は宜しく、ちーちゃんもお出迎えありがとう」
取り敢えず上がって貰い、お茶を出す。
「あ、優花さん、今日はありがとうございます。これ母さんから預かって来ました」
そう言って母さんに封筒を渡す大喜。
「あら、気にしなくて良いって言ったのに、由紀子ったら」
「親しき仲にも礼儀あり、貰いっぱなしは良くないって言ってました」
「由紀子らしいわね。分かった、ちゃんと受け取りました。後で私からメッセージしとくわね」
「はい、お願いします」
「あの、私蝶野雛と言います!雪には前から色々と助けて貰ってました。今日はお招きいただいてありがとうございます」
「あら!貴女が大喜くんの彼女ね!動画で見た事はあるけど、千夏ちゃんとはまた違う可愛さがあるわ!本当にお似合いね」
「あ、ありがとうございます////」
「な、何か友達のお母さんにそう言われたら恥ずかしいな」
と、そこへまたインターフォンが鳴る。
今度はカズとナギちゃん先輩だ。
「ようこそ~」
「よっ、来たぜ雪ちゃん」
「ナツも宜しくね・・・って何か新婚さんのお宅にお邪魔しに来たみたい」
「あ~、確かにw」
「なっ////鷹尾くんまでそんな悪ノリしなくても・・・」
「へぇ~、じゃあお2人さんは“新婚夫婦の家に次は自分達が結婚する事を報告に来た友人カップル”ってぇ所だなwww」
「「えっ!?////」」
そう言って、真っ赤になった顔を見合わせる2人。
「あー、雪とちーちゃんを変に揶揄うから・・・」
「こうなると分かってる筈なのになぁ・・・」
いつの間にか後ろに来ていた大喜と雛にそう言われて、やぶ蛇だった・・・と項垂れる2人。
「まぁ冗談はこれくらいにして、2人とも上がんなよ」
「そうそう、今日は打ち上げなんだから楽しまなくちゃね!」
そう言うと、気を取り直して家に入ってくる。
後は匡んトコと菖蒲とにいなちゃんか。
まぁまだ13時前だし、慌てる必要はないか。
ピンポーン♪
「お、来たかな?」
とモニターを見ると、残りの全員が揃っている様だ。
「はい、いらっしゃい」
俺が玄関に出ると
「わっ、この兄ちゃんデッケー!」
「ホントホント!」
もう1人は匡の後ろに回ってしがみついてる。
「おっと、怖がらせちまったかな?」
「ごめん雪。ほら良、こんにちはは?」
「・・・にちは」
「はい、こんにちは」
「ゆっきー、あんた無駄にデカいんだから、小さい子が怖がるでしょ!」
「無駄とはヒデーな、バスケやってんだから寧ろ長所だわ」
「あはは、こんにちは鶴羽くん、今日はお招きありがとう」
「お、にいなちゃんいらっしゃい。菖蒲よ、これが真っ当な挨拶ってもんだ、ちったぁ見習え」
「う、うるさいわね、今日は宜しく、ゆっきー」
「さて、これで全員揃った事だし、リビング行って始めるか」
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「じゃあテストと勉強会お疲れ様と、赤点回避を祈って」
「「「「「カンパーイ!」」」」」
乾杯の後、各々好きなものを選んで食べてワイワイと話して楽しんでいる。
「鷹尾くんはバスケやってる時、雪ってどんな感じに見える?」
大喜がそう聞くと
「ま、一言で言やあ“バケモン”だな。
正直着いて行くのがやっとで、相棒って呼ばれてんのが恐れ多いくらいだわ」
「そんなにか」
「渚さんもそう思うよな?」
「そうだね、私はナツの努力し続けられるところも凄いと思ってるけど、雪くんはそれだけじゃ辿り着けない領域にいると思ってる」
「私はバスケよく分からないけど、やっぱりゆっきーって凄いんだね」
「でもそれなら猪股だってあの針生先輩に勝ってインハイ決めたんだから、大したもんだよな」
「おうよ、あの試合見た奴はバドに詳しくなくても惹き込まれるだろうし、やってみたいと思う奴も居ただろうな」
「何で雪が得意そうなのよ」
「あん?そりゃお前、親友(笑)が部で一番強い先輩に勝ってインハイ決めたんだから、自慢したくもならぁな。まぁハリーさんが居たら流石に言えんけどな」
「雛も2年連続インハイ出場決めたしね、今年は去年より上を目指すんでしょ?」
「勿論よ、にいな!
去年は東京の双子にワン・ツーフィニッシュ決められたから、今年は雪辱を晴らさなきゃ!」
「確か秀仁(しゅうじん)学園の芹澤姉妹だったか。霞(かすみ)と菫(すみれ)の美人双子姉妹って話題になってた」
「へー・・・雪はそんな事までチェックしてるんだ(ニッコリ)」
「(ヒェッ)そりゃお前、雛の結果を検索したら“表彰台が歴代で1番華やかだった”って書かれてたからな。他意は無いぞ?いや、本当に」
「浮気がバレた時の旦那みたいな言い訳だな、雪ちゃん」
「カズ、お前この状況で要らん事言うな!」
ドッ!と皆が笑って場が和む。
メインはかなり減ってきたし、おチビさんたちが食べられなくなるのも何なのでそろそろケーキ出すか。
「よーし、ケーキ出すぞー」
そう言うと
「「ケーキ!食べたい!!」」
と待ちきれない様子で返事をする2人。
1番下も何だかんだ食べたそうなので、冷蔵庫から取り出す。
「へい、お待ち!全員どっちも食べるだけあるから、どっちからでも良いぞ」
そう言って切り分けると。各々が食べたい方から取っていく。
「私、レアチーズ!」
「おれ、ショートケーキ!」
そう言って2人がケーキを食べる。
「「ん~~~!おいし~い!!」」
「そうか、なら良かった。ほら、良ちゃんも食べな。どっちが良い?」
そう聞くと、おずおずと指差して来たのはショートケーキだった。
「お、ショートか!後からレアチーズも食べて良いからな」
そう言って皿に取って渡してやる。
チラッと匡の方を見て頷くのを確認してから、遠慮がちに食べ始める。
「・・・おいしい」
そう言って目をキラキラさせて食べ続けて、あっという間に完食した。
「お、美味かったか、そりゃ良かった。こっちは食べられるか?」
「いや、ちょっと無理そう。良にしてはいつもより食べてるから」
「そうか。じゃあ持って帰るか?保冷剤もあるし、2人の分と親御さんの分くらいは残るだろうしな」
「え?でも・・・良いのか?」
「気にすんなよ、お兄ちゃん!
弟妹が居ない俺にとっちゃあ、こんな時でもないとお兄ちゃんムーブ出来ないから、俺の為だと思ってよ」
「皆どうする?雪・・・このお兄ちゃんがケーキ持ち帰って良いって言ってるけど」
「「良いの!?」」
「おう、良いぞ。その代わり、父ちゃんと母ちゃんにも食べさせてやんなよ?」
「「分かったー!!」」
「ありがとう、雪。きょうだいが多いから、どうしても1人分の量が少なくなるから」
「だーから気にすんなって。
お前も大喜やカズと同じで親友なんだからよ、って言わせんな(///∇///)」
そう言った俺にトコトコと近寄ってくる良ちゃん。
「ん?どした良ちゃん?」
何かあったのかと思い、しゃがんで聞くと
「・・・ぁりがと、ゆきちゃ」
「!どういたしまして」
「!?良が初対面の人に懐くなんて・・・」
「えー!」
「雪にーちゃん、スゲー!」
「私なんか避けられたのに・・・」
「ふっ、まだまだだな、菖蒲よ。良ちゃんに認められるまで精進するこったな」
「ぐぬぬ」
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何てアホなやり取りをしてる内に段々と時は過ぎ、今は17時近くになっていた。
「あ、もうこんな時間か、そろそろ帰らなきゃ」
「ん、そうか。なら、おみや準備するわ」
それを皮切りに各々が帰り支度を始める。
「明日も体育館使えないから、自主練になるな」
「どうする?鳴瀬のデキでも見てやるか?雪ちゃん」
「んー、テツもソーゴも土日が完全オフって滅多に無いから、久し振りに家族で出掛けるって言ってたしなぁ」
「そっか、なら個別で良いか」
「ま、たまにはのんびり過ごすのも悪くないだろ。さて、これで良し」
そう言って箱詰めしたケーキを渡す。
「保冷剤敷き詰めたけど、あんま日持ちはしないから明日には食べきってくれ」
「分かった、ありがとう」
「「ありがとう、雪にーちゃん」」
「ありがと」
「じゃあ私たちも途中まで一緒に帰るわ。今日はありがとね、ゆっきーにちーちゃん、それと優花さんも」
「本当に美味しくて楽しかった、ありがとう鶴羽くんに千夏先輩」
「あぁ、気を付けてな」
そう言って匡たちは帰って行った。
「俺たちも帰りますか、渚さん」
「そうね、ありがとうナツに雪くん」
「ううん、また機会があったら集まりたいね」
「カズ、言うまでもないだろうけど、ナギちゃん先輩のエスコート宜しく」
「お任せあれ」
とカズたちも帰途に着いた。
「俺たちもそろそろ帰ろうか、雛」
「うん、そうだね。今日は楽しかった、ありがとう雪にちーちゃん、優花さん」
「えぇ、またいらっしゃいね」
「はい、今日は本当にありがとうございました。雪も千夏先輩もありがとう」
「おう、またな」
「気を付けて帰ってね」
「うん、また学校で!」
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皆が帰った後、一通り片付けも終わりリビングで茶を飲みながら寛いでいると
「楽しかったね、またいつか皆で集まってパーティーやろっか?」
「そうだな、日程合わせてまたやるか。今度はハリーさんと花恋さんも呼んでな」
「そうだね・・・ねぇ雪」
「ん?」
「次は夏祭りだね」
「今年は2人で、だな」
「浴衣着るから楽しみにしててね」
「へぇ、そりゃあ楽しみだ」
去年はバスケ部男女混合だったが、今年は恋人になった事もあり2人きりだ。
「あいつらも多分、2人で行くんだろうなぁ」
「大喜くんたち?」
「それとカズたちもな」
「あ、そっか」
「ま、出会ったらちょっと話して別れるのが吉だな」
「折角の2人きりのデートだし、邪魔しちゃ悪いしね」
「お互い様だけどな」
「・・・うん、そうだね」
さーて、後は答案の返却待ちだな。その後には終業式で、今月末に花火大会。
そしてそれが終われば、2回目のインターハイだ。
進路を考えるなら、やっぱり優勝だよな。
チラッと向かいに目をやる。
ま、考える事は山積みだが、今はただ純粋に花火大会を楽しみにするか。
去年の秋合宿後、ママーズに恋人が出来た報告してからやるつもりだったおめでとうパーティーを書けないままだったので、ここで一緒にやっちまえと思い書いたんですが、人数が増えた結果グダグダに・・・