アオのハコ ~鶴は鹿の元に舞い戻る~   作:お面ライダーよっしー

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やっと原作1話に辿り着いた・・・

もっとガッツリと原作キャラと絡ませといた方が良かったかも知れない。


EP6 好きな人が居なくなると聞いたら平静を保てる筈が無い

 

猪股大喜の独白

 

ー俺には毎朝一番に会いたい人が居る。

 

会いたい人がー

 

ボンッと顔面にバスケットボールが当たる。

じんじんとして痛い。

 

「大丈夫!?ごめんね、エルボーパスの練習してたんだけど、変なとこに当たって予想外の所に飛んじゃった。当たった所見せて?赤くなってる・・・痛かったよね、ごめんね」

 

「ホント平気デス!!」

 

「でも・・・あ、そうだ、コレあげるから許してね」

 

千夏先輩はそう言って個包装のチョコレートスナックを1つくれた。

 

「むぅ、雪くんならノールックで出来るのになぁ・・・どうやってるんだろ?今度教えて貰わなきゃ」

 

そう言いながら千夏先輩は練習に戻って行った。

 

ー我が栄明中学/高等学校は中高一貫のスポーツ強豪校で、俺は中学の部活を引退後に高校のバド部の練習に参加させて貰っているー

 

ー朝は自主練になっていて1番乗りしようとしてるんだけど、毎日1番乗りしてるのが我が校が誇る学園のマドンナである女バスの千夏先輩だったー

 

ー冷たい空気の漂う体育館でひたすらシュート練習をしている、そんな千夏先輩の事が・・・俺は好きだー

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あー、結婚できたらなぁ」

 

「いやムリだろ、いきなり結婚って・・・」

 

そうツッコんで来るのは、同級生で同じバド部の笠原匡(かさはら きょう)である。

 

「起きて直ぐ先輩の顔見れるんだぞ、最高じゃん!」

 

「あのなー、千夏先輩は女バスの次期エースで実力・人柄・スター性を兼ね備えた、雑誌にも取り上げられてる校内外問わずの人気者なんだぞ?

そんな人と高校の部活に参加させて貰ってるだけの下っ端も下っ端のお前だと、レベルが違いすぎるだろ」

 

「そりゃそうなんだけどさぁ。でも挑戦しないと絶対勝てないじゃん」

 

「まぁお前が良いなら良いけどさ、せめて連絡先交換出来るくらいにはならないとな」

 

「なんの話してんの?」と小柄な女生徒、新体操部の蝶野雛(ちょうの ひな)に突然膝カックンをされる。

 

「なにすんだよ!」

 

「あいさつあいさつ」

 

『にしし』と言う擬音が付きそうな腹の立つ顔で言い放つ雛。

 

こんな性格だが、新体操の実力は確かで客観的に見れば可愛い顔をしている為、男子人気はかなり高い。

 

「小学生か!」

 

「ざ~んねん、君たちと同じ春から高校生です!身長も小学生の頃より7センチも伸びたし」

 

「それでも150ちょいだけどな」

 

へっ、と言う顔で見下ろしてやる。

 

「自分だって170無いくせにー」

 

「はぁ、どっちも小学生だな」、と匡に呆れ顔で言われる。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ねぼーしたー」と、テーブルに置いてある雑誌を見る。

 

「千夏先輩!?」

 

「その子知ってるの?実はその子のお母さんと私、昔チームメイトだったの。私がセンターでもう一人の親友とその子のお母さんがダブルエースでね。」

 

「はぁ!?(滅茶苦茶接点あったやんけ、もっと早く知ってればコレを話題に出来たのに!)」

 

そこでハタと気付く。

 

ーだから先輩、俺の名前知ってたんだ

 

「でも残念よねぇ、お父さんの仕事の都合で海外に転勤なんて・・・」  

 

「は?」

 

何でだよ、と食事もせずに飛び出す。

 

「ほんとにそれでいいのかよ、悔しい気持ちも努力も目標もチームメイトも何もかも全部、ここに置いていけんのかよ!」

 

体育館に着けば千夏先輩はいつもの様にシュート練習をしていた、

 

「猪股くん。どうしたの?そんなに慌てて」

 

「千夏先輩、インターハイ行って下さい!俺は千夏先輩に教わったんです。目標に向かって努力する事も負けたとしても前を向き続ける事も。

だから諦めないで下さい!親の転勤とか自分以外の理由で海外なんて、そんなの」

 

「ごめん、行かないんだ海外・・・」

 

「えっ!?あの、ちょっ、はぁっ!?」

 

「正確に言えば家族は行くけど、私は知り合いの家に住まわせて貰う事になって」

 

ーもしかして俺、突っ走った!?ー

 

「なら良いんです」

 

余りの恥ずかしさにその場を去ろうとした時、千夏先輩が

 

「凄く悩んだんだよ。家族と離れて良いのか、でも中学時代は全国行けずに悔しかったし。何より子供の頃にした栄明で全国制覇って言う約束を果たしたいって」

 

と、気持ちを話してくれた。

 

「そんな約束してたんですか。その人は今どうしてるんですか?」

 

「親の転勤で小学生の頃にアメリカに引っ越しちゃってね。私と違うのは住まわせて貰う訳にはいかなかったって所かな」

 

「えっ、それじゃあ約束は・・・」

 

「うん、一緒に全国制覇は出来なくなったから、私が全国制覇した姿をアメリカに届けるって新しい約束をその時したんだ」

 

「それなら尚更頑張らなきゃですね!俺も応援します!」

 

「ありがとう猪股くん。

でもね、その子は去年の秋にお父さんの栄転で日本に帰って来たんだ。しかも春からキミと同じ栄明の1年生として!」

 

「じゃあ2人で全国制覇って約束が果たせるんですね!」

 

「うん、とっても楽しみ!多分猪股くんとも仲良くなれると思うから、その時が来たら紹介するね」

 

「はい!俺も負けない様に頑張ります!」

 

と言ったものの、自分のやらかしに気付いて物凄く恥ずかしくなり、その日は千夏先輩と顔を合わせられなかった。

 

ーしかしこの数日後、入学式が終わってから俺は衝撃の事実を知る事になる。千夏先輩がした約束の相手が「男だった」と言う事をー

 




ここまで来て、匂わせだけでまともにプレーしてないんだぜ、この作品の主人公。

ハイ、そうです作者である私の文才の無さとバスケ知識の乏しさのせいです(泣)

少しでも楽しめるように頑張ります。
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