アオのハコ ~鶴は鹿の元に舞い戻る~ 作:お面ライダーよっしー
本当に遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
年末に1話上げたかったんですが、色々とやる事があって断念しました。
やっとこさ落ちついてきたので、執筆ペースが上がる様にしていけたら良いなぁと思ってます。
インハイが始まり、我が栄明の初戦は岡山県代表の岡山青松高校である。
スタメン全員の連携が取れていて、中々に良いチームなのが見て取れる。
が、ベンチメンバーはスタメンより少し落ちる様で、県予選の映像を見た限りだと上手く連携が取れてなかった試合がそこそこあった。
「ファウルトラブルでメンバーチェンジってのが、1番避けたい状況だろうな」
「とは言え、それは何処もそうだろうけどね」
「確かにそうだよな。
ウチはベンチ入りメンバーが他所でもレギュラー獲れるレベルだと思ってるけど、だからと言って楽観視して良い話でもないし」
「本当に替えの利かない存在は1人居るけどな」
「「「「「確かに!」」」」」
カズの言葉に、全員が俺を見て声を合わせる。
何でこういう時って、息ピッタリなんですかねぇ・・・
「そう言ってくれるのはありがてぇがよ、俺が居ない時でも相手を圧倒するくらいの所は見せて欲しいんだがなぁ」
「なら、雪は初戦ベンチスタートって事で」
「は?まっつん何言って」
「そうそう、雪ちゃん抜きで圧倒して見せるから任せとけよ!」
「カズ!?ちょ、ま」
「俺も精一杯頑張るから応援宜しくね、雪くん」
「えぇ・・・テツまでそんな事を」
「大丈夫です、雪先輩!俺たちベンチ入り出来た1年も全力で頑張りますから!!」
「アキもか・・・はぁ~分かった、分かりましたよ!
ただし最終Qは出るからな!それまでに圧倒しとけよ!!」
「「「「おう!!!」」」」
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そうして始まったインハイ初戦。
スタメンはまっつん、カズ、ソーゴ、新渡戸さんとここまでは大体いつも通りだが、何とクロさんではなくアキが名を連ねていた。
監督は「今後を考えて経験を積ませる為」と言っていたが、俺が先発しない時は大体スタメンだったクロさんが物凄く不満そうだった。
まぁ出番は直ぐ来るだろうからいつでも出られる準備しとけば良いじゃんと言えば、「分かってるよ。俺もまだまだだって自分の不甲斐なさを反省してるだけだ」って返された。
あの感じなら、心配する必要は無いだろう。
そして俺に対してあそこまで言い切った手前、試合開始から全員気合い入りまくって宣言通り第3Q半ばで74ー43と相手を圧倒している。
メンバーも適宜入れ替えていて、今は
まっつん→ヒカル、ソーゴ→トシ、
カズ→リョータ、アキ→テツ→クロさん、
新渡戸さん→飛田さん→アツシ、と言う顔ぶれになっている。
対戦相手と言えば
「クソッ!鶴羽を出さないだけならまだしも、スタメン全員外すとか完全に舐められてる!」
「まだ試合は終わってない!追い上げて慌てさせてベストメンバー引き摺り出してやるぞ!」
「諦めんな!青松ーっファイッ!!」
「「「「オーッ!!」」」」
うーん、舐めてる訳じゃ無いんだけどなぁ。
まぁ今出てるメンツの5人中4人が1年だし、その実力を知らないなら、そう思われても仕方ないか。
そうこうする内に第3Qも終了し、スコアは83ー50。
ま、圧倒してるのは間違いない。
流石ウチの部員たちは、言った事を実現するだけの実力があるな。
「どうだ、雪?試合前に言ってた“圧倒する”って約束は守ったぞ」
「あー、分かってるよまっつん。みんな大したもんだ、これなら仮に俺が居なくてもインハイ後も安泰だな」
「おいおい、何を不穏な事言ってんだよ雪ちゃん」
「そうだよ、僕たちの世代で夏も冬も3連覇するんだから!」
「だーから、“仮に”だよ。俺に頼るだけじゃなく、自分たちだけでも勝てるって証明した事を褒めただけの話。さて、試合前に言った通り最後は俺も出るからな」
「よし、最後は今のベストメンバーで行くぞ!終わるまで油断せず全力で勝ってこい!!」
「「「「「おぉおおおーーーー!!」」」」」
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第4Qから栄明はベストメンバーが揃って出てきた。
こちらの狙い通り・・・と言いたい所たが、最終Q開始5分で94-58と点を詰める処か逆に離されてしまっている。
「ウチを舐めてた訳じゃなかったのか・・・」
そう呟いたのを聞き逃さなかったのか、鶴羽が
「そりゃそうだよ。インハイに出てくる様な相手を舐めて掛かる訳ないだろ?
しかもそっちは勝ち上がって来てんだから、試合勘はシードで初戦のウチよりもある。
とてもじゃないが、油断なんか出来ねーよ」
そう言ってくる。
「そうだよな、そんなチームだったら夏冬連鎖なんか出来る筈がない、か」
「ま、そういうこった。
最終Q残り5分、全力でいかせて貰うぜ!」
「望むところだ!最後の最後まで俺たちは諦めない!!」
「そうこなくっちゃ面白くねぇ」
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その後は鶴羽の個人技に振り回され、人数をDFに割けば鷹尾から縦横無尽にパスが飛び交い他の選手が決めてくると言う悪循環に陥ってしまう。
ーこれが高校バスケ界No.1の攻撃力か・・・
対戦しているとは言え凄すぎて笑えて来るし、何よりいち選手として見惚れてしまうくらいだー
そう思った時
ビイィィイイイーッ!
試合終了を告げるブザーが鳴る。
栄明 109-67 岡山青松
俺たちのインハイが終わった。
ー整列!109対67で栄明高校!
「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」
ふぅ、何とか初戦で躓かずに済んだな。
観客席に挨拶して片付けている所へ
「ありがとうございました、強かったです、栄明の皆さん!」
と、青松の選手から声を掛けられた。
「お、2年生エースの川瀬か。
ありがとうとお疲れさん。そっちこそ見事なチームプレーだったし、去年のウチならヤバかったかもな」
「謙遜しなくて良いよ、まだまだ栄明さんには届かないって痛感した。でもこれから冬や来年に向けて“打倒栄明”って明確な目標が出来たし、次はこんな簡単には勝たせないからね。
でもその前に、俺たちに勝ったんだから優勝してください、栄明の皆さん!」
「おう、任せとけ!お前らが負けた相手が優勝校だったって少しでもカッコつく様にしてやるから応援頼むぜ、川瀬に青松の皆さん!」
「はぁ・・・本当にこういう自信しかない発言を何処でもするんだから、振り回される身内が苦労するんだよ」
「こっちの心労も半端じゃないんだからね、雪」
「頼むからもう少し自重を覚えてくれ、皆が皆お前みたいな自信の塊じゃないんだからな、鶴羽」
「えぇ!?何で相手の想いを背負って優勝する!って決意表明しただけで、こんな言われ方するんだよ・・・」
「ははっ、メンバーは苦労してるみたいだな、鷹尾」
「あー、見ての通りコレが通常運転だから、F1カーに軽4で着いていくみたいなもんで、こっちの負担が尋常じゃないんだよ。察してくれ、川瀬」
「何にしても応援してるのは本当だから、優勝する事を願ってるよ」
そう言って川瀬は戻っていった。
「2・3年は特に分かってるだろうが、鶴羽が言った通り優勝するまでに敗退したチームの想いも背負っていくのが、勝ったチームの責務だ。
彼らの為にも不甲斐ない姿を見せない様に気を引き締めて次に臨むぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
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大会は恙無く日程を消化していき、わが栄明は準決勝に駒を進めた。
相手は千葉県代表の城東国際大付属だ。
何処かで聞いた名前だなぁと思っていたら
ー明日の準決、ウチが相手だ。雪は友達だけど流石に明日は自分の学校応援するからー
と、凛からメッセージが来た。
ーそりゃ当たり前だろ、俺も手加減無しでやらせて貰うから気合い入れとけって、バスケ部の連中に言っといてくれー
そう返した。
「あ~、そうか凛の学校だったか」
「明日の相手、目白くんの学校なんだ」
傍にいた千夏が聞いてきた。
「あぁ、だからって手を抜く気なんか更々無いけどな」
「当たり前でしょ、そんなの相手にもウチの皆にも失礼だよ!」
「分かってるって。目標は優勝なんだから、そんな事してたら勝てるモンも勝てねーよ」
「まぁ、雪がそんな事するとは思ってないけど」
「何にせよ1つの山場が来たから、先ずはこれに勝って決勝行かなきゃ話にならねぇ」
「うん、応援してる」
なんて昨日のやり取りを思い出していると、
「キャ~~~ッ!」と言う歓声が聞こえたので振り返ると、凛が通用口から入って来た所だった。
「いや~さっすが凛だな、女子の声援が音の暴力になってやがる」
「ホントホント、選手じゃなくて命拾いだぜ。試合中に向こうボールならあの声援、こっちボールならブーイングが凄かったろうからな」
「それならそれで、プレーで黙らせてやるけどな。じゃ、ちと挨拶してくるかね」
いそいそと城東の応援席に向かい、最前列の凛に声を掛ける。
「よーっすリンリン、相変わらず腹が立つ程にイケメンですねぇ。女子生徒の目がハートになってんぞw」
「雪こそバスケ雑誌の注目選手筆頭になってるし、花恋さんとのモデル仕事やMV効果もあって、女性ファンが凄いらしいじゃないか」
そんなやり取りを見ていた城東の女子生徒たちが
「あれって凛くんと一緒にMVに出てた人だよね?」
「そうそう、栄明が撮影に使われてバスケ部が協力したってなってたし」
「矢部翔平と3人で居る所なんて、芸能人と変わんないくらいカッコ良かった~」
「高校No.1プレーヤーって呼ばれてるんだって。名前は鶴羽雪くん」
「このツーショットは貴重よ!・・・でも肖像権の壁が・・・目に焼き付けなくっちゃ!!」
ん?何か話してんな、凛のファンか?と思った時
「せーの」
「「「ゆっきー、カッコいいーー!!」」」
まさかの相手校の女子生徒から、声を掛けられたでござる。
「お、サンキューな。ただ、有り難いけど自分トコ応援しなよ?」
そう返すと
「「「はーい♡」」」
と返事が返ってきた。
「雪もモテモテだな、人の事言えないだろw」
「うっせーよ、今だけ物珍しさで声掛けてくれてんだろうよ。ま、試合始まったらプレーで魅了しちまうかも知んねーけどなw」
「へー、良いのか?そんな事言っても」
「あん?何がよ」
「向こうの応援席見てみ」
その言葉にウチの応援席を振り返る。
そこには「あちゃー」って感じで頭押さえてるナギちゃん先輩と、「やれやれ」って感じのジェスチャーしている雛が居た。
そしてその2人に挟まれて、笑顔なのに誰も近寄れない負のオーラを醸し出してる千夏が居た。
「・・・やっべ、激おこでらっしゃる(^_^;)」
「試合後が楽しみだな、雪(*´∀`)♪」
「ったく、ひと事だと思って楽しんでんじゃねーよ。ま、何とか穏便に済むように祈っといてくれや」
じゃーな、と言って雪は栄明のベンチに戻って行った。
ー夜にでもどうなったか聞いてみるかな。
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そして始まった準決勝。
城東はCとPFによるインサイド攻撃を得意とし、要所要所でスリーを狙ってくるのを基本パターンとしている。
ゴール下では飛田さんがマークに付いているが相手がスクリーンも上手く絡めて、いなしたり躱されたりしている。
「これは単純に相手のCが飛田さんより上手いんじゃなくて、研究され尽くしてんな」
「ダテに準決まで来てないってか」
「ああ。でも、このままってのも面白くねーな」
カズとそう話していると
ビイーーーッ、とブザーが鳴る。
「チャージドタイムアウト、黒、栄明」
どうやら監督も何か考えがある様で、タイムアウトを取ったらしい。
「飛田、向こうのCとやり合ってどう感じた?」
「正直やりにくいですね、自分がやりたい事を制限されてる感じがして」
「そうか・・・鶴羽、次に向こうのCがゴール下勝負に来たら飛田とスイッチしろ」
「へぇ、監督も俺と同じ事考えてたのか」
「どういう事だ、鶴羽?」
「単純な話っすよ。飛田さんが研究されてんなら、Cが本職じゃない俺が当たれば良いって事。
飛田さんが来ると思った所に俺が行けば、向こうも面食らうだろうからな」
「成る程、それでスイッチか」
「そうだ。しかも鶴羽の動きは予測不可能だから、相手を撹乱するには持ってこいだ。
更に飛田を代えない事で、メンバーチェンジ無しで状況を打破しようと考えていると思わせられるからな」
「それに俺のマークに付いてる奴は、上手くはあるが高さが足りねぇ。俺よりデカい飛田さんなら、高さのミスマッチで点も取りやすい筈だからな」
「よし、じゃあ他の皆は変わらずにプレーして、違和感持たれない様に!」
ビイーーーッ
そのまっつんの言葉と共にブザーが鳴る。
「さぁ、流れを変えてこい!」
「「「「「ハイッ!」」」」」
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昨年優勝校の栄明を相手に、第2Q中盤まで32ー27と5点リードしている。
「よし、この良い流れのまま前半終えるぞ!」
「栄明は相手のCがパワータイプの時は力負けしない様に飛田を出してくるから、対策しておいて正解だったな」
「とは言え、テクニックタイプの新渡戸やあのデカい1年に代えて来るかもよ?」
「新渡戸は純粋なパワー勝負なら問題ないし、あの1年はまだまだ経験不足なのが見て取れる」
「だから何とかこのまま押しきれたら、か」
「あぁ、だがリードしているとは言えまだ2Q半ばだし、何より鶴羽の得点力は群を抜いてるから最後まで気を抜くな!」
「おぉおおおーーーーっ!!」
ビイーーーッ!
タイムアウトが明けコートに戻ると、栄明はメンバーが変わってなかった。
ーゴール下はあくまで飛田で勝負って事か、それならこのまま差を詰めさせずに逃げ切ってやるー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方もう1つの準決勝
星煌学院(石川)vs大和学園高校(東京)の試合は星煌が前半を終えて、44ー38とリードしていた。
「ふぅ、流石に準決勝まで来るチームだ、中々差が開かない」
「そうっすね。でも布瀬さん、このまま差を詰めさせなければ決勝行けますって!」
「勿論そのつもりだけど、向こうの留学生が出て来ないのが不気味でな。普通は勝つ為に呼んでるんだから、リードされてるのに出て来ないのは不自然過ぎる」
「何かケガとか不調だとか・・・じゃないっすか?」
「そうかも知れないが・・・いや、不確定要素を気にするより、自分達の力を出し切る事を考えよう。
決勝に行って、今度こそ栄明に勝つぞ!」
「ハイッ!」
『すまんハワード、第3Qから出てくれ。決勝までお前を温存して見せたくなかったんだが、ここで負けたら本末転倒だからな』
『了解だ、キャプテン真木。俺としてもユキ・ツルバとやる前に負ける訳には行かないからな』
ーそうだ、あの男と相対する前にこの舞台から消える訳には行かない。
相手も中々にやるようだが、俺の敵じゃない。決勝前の肩慣らしとしては十分だー
そう考えながら俺はアップを始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
タイムアウトが終わり、栄明はメンバーチェンジこそしなかったものの、まさかのポジションチェンジで対応してきた。
「・・・まさかあんな手を使ってくるとは」
「鶴羽の奴、本職のC顔負けの動きじゃねーか!」
やってる事は至極単純、ゴール下でC勝負になった時に鶴羽と飛田がスイッチしただけ。
だが、栄明が他2人のセンターと交代したからって簡単に攻略されないだけの練習を積んできたと言う自負があった。
実際に飛田相手だと機能していたのだから、それ自体が通用していなかった訳じゃない。
それが鶴羽には通じなかったと言う現実を、どう受け止めれば良いのか。
「と言うか背後に居るスクリーン見ないで躱すとか、何なんですかあの人!?」
ーかつて某アニメの伝説のパイロットは言いました、「後ろにも目を付けるんだ!」ってね。
まぁそれはあくまで比喩であって、実際は「見える所にばかり気を取られずに周りにも気を配れ」って事なんだろう・・・多分。
さておき、俺が飛田さんより対応出来ているのは正に“それ”で、相手のCだけじゃなく周りのフォローに対しても気を配っているからである。
更に“高校最速”とまで言われてる俺の敏捷性(アジリティー)との相乗効果で、視界に入っているから躱せてるってのが大きい。
「さて、あちらさん慌て出してるけど、どう出てくるかね?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
向こうはCを囮に外を使い出す割合が増えたが、そう来るしかないと思っていたウチにとっては想定通りだった。
とは言えスイッチが上手く行かなかったら、もっと押し込まれていたかも知れんが。
その後試合は栄明ペースで進み、残り時間1分。
「まだだ!ブザーが鳴るまで全力を尽くせ!!」
「「「「「ハイ!」」」」
そんな檄を飛ばす城東のキャプテン。
「ホント、良いチームだな」
「あぁ、でもそれとこれとは別問題だ。止め刺すぞ、カズ」
そう言ってリスタートのボールを受け取るカズに、パスを要求する。
「鶴羽だ、止めろーっ!」
ここで俺1人を止めにトリプルチームで来るが、全力で止めに来たDFを煙に巻く様にパスを出す。
「!しまった、陣か!!」
俺からのパスをフリーで受け取ったソーゴは余裕を持ってシュートモーションに入ろうとしたが、城東DFが1人必死に走りブロックに入る。
しかしソーゴは慌てる事なくシュートフェイクを入れ、それに釣られたDFが跳んだ所をドリブルで一歩退がり、今度こそ邪魔がなくなった状態でシュートを撃つ。
ボールはボードにもリングにも当たらず、ネットを揺らした。
「この場面でスウィッシュとはな、流石ソーゴだ」
「まぁ、完全に雪にマークが行ってたからね」
「それでも走り込んできたDFを冷静に躱して、だからな。ホンット冷静だよ陣は」
ビイィイイイーッ!
「94ー82で栄明高校!」
「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」
ふぅ、流石に準決なだけあって、今までで一番苦戦したぜ。
さて、次はいよいよ決勝だ。恐らく星煌だろうが代替わりしてからどれだけ仕上がってんのかねぇ。
そう思っていると
「はぁ!?」
スマホを見ていたクロさんが頓狂な声をあげる。
「どしたんクロさん?変な声出して」
「あっちの準決の結果速報が出たんだけどよ・・・」
「何だ?星煌が物凄く強くなって圧倒してたとかかい?黒崎」
まっつんがクロさんにそう聞くが
「いや、星煌が負けた」
・・・は?
布瀬に加えてあの清河って1年も、相当の実力者の筈だぞ?
あの2m含めた他のメンバーも全国上位のチームに相応しい実力者揃いだってのに、それが負けた?
東京代表・大和学園高校か・・・
あの星煌に勝って決勝に上がって来る以上は生半可な実力じゃないだろうし、ここまでそんなに名前が挙がって来なかったってのが不思議で仕方がない。
ま、今ウダウダと考えても仕方ねぇ。
布瀬たちには悪いが、同じ相手とばかりってのも面白くないと思ってた所だ。
どんな奴が相手であろうが俺は、いや俺たちは必ず勝って優勝する。
それが千夏との約束でもあるからな。
大っ変、遅くなりました!
書いてもしっくりこなくて書き直してを何度も繰り返して、やっと何とか形に出来たかなと。
約1ヶ月半も空いた割には・・・かも知れませんが、隙間時間の暇潰しになれば幸いです。
私事ですが、先週からの積雪のせいでこの1週間、平日休日問わず朝4時起きで雪かきで、オデノカラダハボドボドダ!状態です。
積雪地方の皆さん、洒落にならないくらい積もってる地域も沢山目にしますが、お互い後少し何とか乗り切りましょう。