ホグワーツ教師 ロード・エルメロイII世 作:木材
冠位決議はアニメもコミックスもまだ出ていないため、原作をお読みになった方以外はネタバレになりますがご了承ください。
初めから流れを完全に決めていた不死鳥の騎士団編と比べて、執筆が遅くなっている…頑張ります。
それは時計塔を支配する君主が集まり、一つの議題について決議を取る場である。当然、時計塔の中でも一大イベントであることに間違いはない。そしてエルメロイII世がこのたくさんの陰謀が渦巻くイベントの開催を聞かされたのは、ホグワーツから戻って数日後のことだった。
そこからの時間は実に濃密で、あっという間に過ぎ去っていった。数ヶ月近くあったはずだが、グレイ視点であっても一瞬のように感じられるほどのもの。当事者であるエルメロイII世とライネスにとってどれほどのものだったのか、グレイには想像もできない。
そして冠位決議に臨むための準備の過程で、エルメロイII世はハートレスの真の狙いに辿り着いた。ハートレスの狙いは、英霊イスカンダルの召喚。フェイカーを核として、イスカンダルを呼び出すことが目的だった。それが何を齎すのか、エルメロイII世はまだ辿り着いていない。しかし、イスカンダルという己が追うべき背中を召喚しようとしているのならば、自分は本当にハートレスを止めるべきなのか。その答えに辿り着けていない。ただ、その事実に打ちひしがれていた。本当にハートレスを止めるべきなのか、かの王を召喚するのであれば、自分はそれを後押しすべきなのではないか。そんな思いに駆られ、ほとんど心が折れた状態で長い時間を浪費してしまっま。
だが、そんな状態のエルメロイII世をグレイが変えた。
エルメロイII世…ウェイバー・ベルベットが生き残ったのは、幸運によるものだったかもしれない。だが、ただの幸運だけでここまで来られたとは思えなかった。その思いの丈を手のひらに込めて、グレイはエルメロイII世を引っ叩き、『笑っていてほしい』と伝えた。アトラムもルヴィアも、エルメロイII世だから手を貸したのだと、そう伝えた。
言葉はちぐはぐで、態度も泣いてしまっていてあまりにも不恰好。それでも、グレイの全身全霊の言葉は、確かにエルメロイII世の前を向かせるには十分だった。
そして今、エルメロイII世はグレイお手製のサンドイッチを頬張りながらライネスと共に冠位決議に向けた資料と向き合っていた。
「勝つために立ち上がってくれたことは喜ばしい限りだが、君主とはとても思えない有様だな兄上」
「そもそもお飾りの私が、君主らしく振る舞えたことなどないだろう。今更だ」
「それはそうだな!いつでも兄上はそんなザマだったね!」
「事実だが、皮肉を込めないと会話ができないのか貴様は!ホグワーツの生徒を見習え!だから友達がいないんだろう!」
「むっ!失敬な!友達ならグレイがいる!そうだろう?グレイ!」
「はい!もちろんです!」
グレイの答えにふふんと胸を張るライネスを前に、エルメロイII世は少し呆れたように息を吐く。そして手元の資料に目を落とした。
「本題に戻ろう。今回のハートレスの動きと、秘骸解剖局の殺人事件、そして
冠位決議について調査を進めている際、霊墓アルビオンへの立ち入りを完全に取り仕切っている秘骸解剖局職員であり、ハートレスの弟子であったキャレグが惨殺され、そして同じく秘骸解剖局職員であるアシェラが失踪。その直後、フェイカーによってスラーが襲撃された。
これらの行動全て、ハートレスの目的に繋がるはずだとエルメロイII世は考えていた。これらの行動がどう繋がるのかがまだわからない。だがハートレスの目的を阻むと決めた以上、立ち向かうしかない。
今もなおグレイお手製のサンドイッチを頬張りながらも資料を見つめるエルメロイII世に、ライネスは目を向ける。グレイの手料理という実に興味深い響きのサンドイッチに手を伸ばすが、エルメロイII世がその手を軽くはたいて止めた。少しだけ不満に思いつつ、ライネスは杖を振って資料を自分の目の前に浮かべる。
「イスカンダルの召喚か。それで、召喚の果てにハートレスは何を望んでいるんだ?」
「そこが判明していない。ピースが足りていない以上、仮説の立証も難しい。加えて、いくつか奇妙なことがある」
「奇妙、ですか?」
グレイの言葉にエルメロイII世はサンドイッチを飲み込みながら頷く。
「ハートレスは何故、わざわざスラーを襲ったのか。奴がこのタイミングで動いたということは、奴の目的であるイスカンダルの召喚がアルビオンで行われることは予想できる。だがそれとスラーの襲撃が結びつかない。アルビオンへの侵入が目的としてあるならば、わざわざスラー襲撃という工程を挟む必要性はまるでない。大聖杯のサポートを受けられるような距離ではない以上、ハートレスはフェイカーの維持に相当な魔力を使っているはず。だというのに、ここで襲撃をしたということは…」
「襲撃自体に何かしらの意味がある。お得意のホワイダニット、ということだな?兄上」
「そうだ。恐らくだが…アルビオン侵入のための何かがスラーの地下にあったのだろう。仮にアルビオンへ侵入するだけならば、キャレグを殺した時に侵入すればいいのだからな。そして、それだけではないのだろう」
アルビオンへの経路は、秘骸解剖局が管理するビルから入ることができる。セキュリティとしては相当高度であり、物理的にも魔術的にも一筋縄では決して行かないほどのもの。だがフェイカーというジョーカーを持つハートレスであれば、このセキュリティもさほど意味を為さない。間違いなくスラーを襲撃するよりは負担が少なく済む。だがそれでもなおスラー襲撃という手段を取ったということは、それに足る理由があると見ていいだろう。
「それだけではない、というのは…私と考えていることは同じか?兄上」
「ああ。あの襲撃は、黒幕へのプレッシャーともう一つの勢力への牽制だ」
「黒幕、ですか?」
グレイの問いかけに、サンドイッチを飲み込んだエルメロイII世が頷く。
「恐らくだが、ハートレスの弟子達は
「なるほど、そうなると…ハートレスが弟子達を失踪させている理由も変わってくるな」
「ああ。失踪事件という形で弟子達を失踪させることで、弟子達の裏にいる者へプレッシャーをかけるためだ」
グレイは思わず絶句する。
「それと、もう一つ」
「なんだまだあるのか兄上」
「これに関しては私の考えすぎだという可能性もある。だが、どうにも気になってな」
「それは…一体?」
「死喰い人についてだ」
想定外の名前が出てきて、グレイは思わず目を見張る。
「我々がホグワーツから帰還したのとほぼ同時期から、死喰い人や人攫いの活動がぱたりと止んだ。そこまでかなり活動が活発だったにも関わらず、あのタイミングでなくなる理由がわからん」
「……偶然ではない。兄上はそう言いたいのだね?」
エルメロイII世はサンドイッチを齧りながら頷く。
ヴォルデモートはダイアゴン横丁を襲撃するなど、ここ最近はかなり活動を活発にして勢力を増やしていた。だが、その活動がここ最近全くなくなった。力を蓄えるための期間だとも思えないことに加え、ハートレスの暗躍。
「ハートレスとヴォルデモートが繋がっている、と」
「ヴォルデモートがハートレスと手を組む、とまでは考えにくいが、取引により一時的でも活動を抑えることくらいはできてもおかしくない。ヴォルデモートは何故かグレイに対して執着を見せていた。魔術界隈関連に興味を示していてもおかしくはない。ハートレスであれば、取引の材料はいくらでも持ち合わせているだろう」
「手を組んでいないにしろ、繋がっているのだとしたら厄介極まりないな」
神秘のレベルはともかく、ヴォルデモートが持つ魔力と魔法の扱いは君主と遜色ない。それどころか、それらだけに焦点を絞れば君主すら凌駕する部分もあるだろう。そうでなければ、一般魔法界における最悪の闇の魔法使いなどと言われるはずがない。
「では何故、ハートレスとヴォルデモートが繋がりを持ったかだが…これについても情報がない。だが、予想はできる」
「ほう?」
「恐らく、ハートレスはヴォルデモートの介入により失敗することを恐れたのだろう」
「どういうことですか?」
「これほど入念に準備をした儀式だ。ヴォルデモートなどという不確定要素に台無しにされるのを防ぐため、と考えるのが順当だ。だが問題は、ヴォルデモートの介入によって
「…普通に考えて、冠位決議の開催が見送られるとかではないのか?」
冠位決議はアルビオンの『古き心臓』と呼ばれる場所で行われる。かつてアルビオンの心臓があった場所は今では空洞になっているが、その空洞はそれだけで非常に強い結界として機能する。外部からのあらゆる干渉を弾き、決して傍受することができないような結界であるため、冠位決議のような秘匿性が高い会談をするにはうってつけだった。そしてこの『古き心臓』は冠位決議開催時に開かれ、普段は入ることもできない。それはフェイカーを従えるハートレスにとっても同じであり、冠位決議が開催されなければハートレスも『古き心臓』には侵入できない。ヴォルデモートの干渉により冠位決議が延期、または中止になった場合、ハートレスの目的を達成することはできない。
だがエルメロイII世はライネスの言葉に首を振る。
「君主による重大イベントがヴォルデモートの介入によって見送られる。そんなことがあると思うか?」
「む…」
エルメロイII世の言葉に、ライネスは確かにと納得せざるを得なかった。君主は時計塔を支配する者達。それ故、その傲慢さに見合うだけの能力がある。単純な戦闘能力ではヴォルデモートに軍配が上がるかもしれないが、総合的な厄介さならば君主には決して届かない。そんな君主が、ヴォルデモートなどというテロの主犯が台頭してきたからという理由で冠位決議を見送るなどとは到底思えなかった。
「では、なにが…」
「そこがわからん。イスカンダルの召喚に関することだとは思うが、ハートレスの最終的な目的が今はまだ不明だ。故に、ヴォルデモートの何を恐れたのか、そしてヴォルデモートは何を対価に得たのか。これがわからない」
「ハートレスが恐れること、か」
ハートレスが結果として何を求めているのか。イスカンダルを召喚することで何を為せるのか。現在は何もわからない以上、結論は出ない。
わからないことを考えても仕方ない。そう結論を出したところで、ライネスはスラーの地下で拾ったものを思い出す。
「そうだ兄上、スラーの地下でフェイカーの戦車から落ちた物なのだが…なにかわかるか?」
「見せてくれ」
エルメロイII世はライネスから一枚の金貨を受け取る。金貨を見て、エルメロイII世はほんの少しだけ驚いたように目を見張った。
「これは、スターテル金貨か。イスカンダルのものだな」
「スターテル金貨?」
「古代ギリシャ近隣では、当時の王や英雄にちなんで貨幣を作る風習があってね。イスカンダルのものは特に人気がある。これ一枚で、ドルはもちろんのこと、ガリオンに換金しても相当な価格になる。ただ、フェイカーが持っていた理由はわからんな」
軽く解析をしてみるが、特に変わった様子はない。フェイカーの魔術が込められてい?様子もない以上、持ち歩いていても特に問題ないだろうとエルメロイII世は判断する。
「イスカンダルの影武者であったフェイカーがただの持ち物として持っていたという可能性は?」
「大いにある。イスカンダルの腹心であったフェイカーならな。ひとまず、私が持っていても?」
「無論だとも」
感謝する、と言いながらエルメロイII世は金貨をハンカチに包んで懐へ仕舞う。
「…事件の流れと、ヴォルデモートの繋がり。どうにも気になる。少し、調べるとしよう。グレイ、出掛けるぞ」
「は、はい師匠!アクシオ!」
エルメロイII世の言葉に、グレイは半ば反射でコートを呼び寄せ、エルメロイII世に手渡す。そんなグレイを見て、ライネスはワンテンポ遅れて立ち上がった。
「は⁈おい兄上!明日の深夜には冠位決議だぞ⁈」
「半日程度で戻るつもりだが、戻らなければ君が出たまえ。元より正統な後継者は君だ。誰も文句は言わん」
「私が言うのだが⁈」
「あとは頼む」
そう言ってエルメロイII世とグレイは去っていった。
残されたライネスは大きくため息を吐いて、手元の資料を机に置くのだった。
*
オーストラリア某所。
空気が弾けるような音と共に、エルメロイII世とグレイ、そして一人の厳つい男性姿を表す。
「ここは…?」
グレイが顔を上げると、そこは山岳地帯だった。そして目の前にあるのは、荘厳な城。ホグワーツとは似ても似つかないが、何か魔法の気配を強く感じる城だった。
「ここはヌルメンガード城。とある闇の魔法使いが収容されている城だ」
グレイの疑問に答えたのは、エルメロイII世とグレイと共に来た男性…獅子劫界離。フリーランスの賞金稼ぎで、以前エルメロイII世と共に事件に立ち会った男だった。
姿あらわしの衝撃で乱れたコートを直しつつ、エルメロイII世は獅子劫に目を向ける。
「獅子劫、協力感謝する。君が以前、ヌルメンガードに来たという話を覚えておいてよかった」
「ったく、こんなところまで連れてきやがって。こんな辺鄙な所になんの用があるってんだ?しかも、君主のあんたはこれから冠位決議もあんだろ?」
獅子劫は呆れたように言いながら煙草を取り出して火をつける。
エルメロイII世は獅子劫の言葉を受け、ヌルメンガード城に目を向けた。
「この城にいる唯一の収容者に、用がある」
「……君主、あんた何をするつもりだ?」
「奴から聞かねばならないことがある。私だけでは、ピースを集め切ることができない」
「なんの話だかわからんが、とりあえず碌なことじゃねえことは確かだな」
獅子劫は嫌そうに煙を吐きながらヌルメンガード城へと足を向け、エルメロイII世とグレイもそれに続く。
エルメロイII世と獅子劫はここにいる人物のことをよく知っているのだろうが、グレイは何一つ知らない。誰に、どんな用があるのだろうと思ったグレイは、エルメロイII世に問いかけた。
「あの、師匠…ここには誰がいるんですか?」
「ここには、ヴォルデモートが現れる前は『史上最悪の闇の魔法使い』と呼ばれていたゲラート・グリンデルバルドがいる」
かつての史上最悪の闇の魔法使い。その言葉を聞いて、グレイは目を見開いた。魔眼蒐集列車で簡単に名前だけ聞いていたグリンデルバルドだが、まさかここで会うことになるとは夢にも思っていなかった。
「グリンデルバルドに会う以外、ここでやることなんざないとは思っていなかったが…本当に会うのか?」
「ああ。闇の魔法使いとしての視点と、ダンブルドア教授との因縁…そして、ハートレスと何を話したのか。これらを聞くためにな」
以前、魔眼蒐集列車で遭遇した際にハートレスは『グリンデルバルドと会った』と言っていた。わざわざハートレスがこのヌルメンガード城まで足を運び、何を話したのか。これが今回の事件におけるピースの一つになるとエルメロイII世は考えていた。
「モノ好きだな、あんた」
「そうかもしれん。だが、必要だ」
「…そうかい。ほら、行くぞ」
呆れながら獅子劫はヌルメンガード城へと足を進め、エルメロイII世達もそれに続く。
獅子劫は看守に一枚の紙を見せる。それは面会許可証だった。看守は許可証を見ると頷き、一行を中に入れた。
「面会許可証。持っているとの話は聞いていたが、どこで手に入れたんだ?」
エルメロイII世の問いかけに、獅子劫は疲れたように息を吐く。
「……あんたは俺にかけられた呪いの話は知っているだろ?それについて色々調べていた時にな。当時、魔術界隈において俺が調べられる限りのことは調べたが、結局なにも見つからなかった。そんで、駄目元でグリンデルバルドが何か知らないか聞きに来たんだよ」
獅子劫の一族は、魔術界隈において没落の一途を辿る一族だった。だが先祖の一人が『悪霊のような何か』と契約することで力を取り戻し、一時期は大きく名を馳せるほどにまで盛り返したらしい。
だがその代償は重かった。契約してから数世代経ち、界離が当主として魔術刻印を引き継いだ瞬間、刻印は界離以外に適応しなくなるように変質し、さらには子を成すこともできない体になった。魔術師にとって、子孫を残すこともできず魔術刻印も受け継ぐことができないということは、生きる目的そのものを見失うに等しい。それ故、獅子劫の父は呪いを解くためにあらゆる手を尽くしたが、どうすることもできなかった。無論界離もやれることはやったがどうにもできず、最後の最後に駄目元で闇の魔法使いとして大きく名を馳せたグリンデルバルドの元を訪れたという経緯があった。
「蛇の道は蛇に、ということか」
「ああ。当時はまだヴォルデモートがいたけど、話せるような奴じゃねぇだろありゃ。野放しのギャングと、捕縛済みの詐欺師なら、まだ後者の方が話ができると思ったまでだ。まさかまだ使えるとは思わなかったけどな」
ヴォルデモートが力を失う前の物であるため15年以上前の物だが、まさかまだ効果があるとは獅子劫本人も思わなかった。ただ許可証に『有効期限』や『回数』の記載がなかったため使えたことに違和感はないものの、それでいいのかとも思ってしまう。仮にもかつては最も邪悪な魔法使いとまで言われていた存在を、面会だけとはいえそんなザルなセキュリティでいてはまずいのではとエルメロイII世は思うものの、今は都合が良いため特に言及はしない。
看守に連れられて、城で最も高い塔の最上階へと登る。最上階の扉を看守が鍵を開けると、そこには牢屋があった。そして中には老人が一人。老人は看守の後ろにいた獅子劫を見るとニヤリと笑う。
「…ああ、これは珍しい客人のようだ。久しぶりだな獅子劫」
「会いたくなかったよ、グリンデルバルド」
老人、グリンデルバルドは獅子劫の言葉に心底楽しそうに笑う。
「呪いは解けたのか?」
「わかっていることを聞くのは賢明じゃねえな」
「違いない」
くつくつと笑うグリンデルバルドは、思っていたより普通ではある。だが、普通であるはずの空気の中にどこか侮れない何かを感じられる。
グリンデルバルドの視線がエルメロイII世とグレイに向けられた。グリンデルバルドの白銀の右目に射抜かれたグレイは、突如背筋に寒気のような何かを感じる。
「これはこれは…時計塔の君主がここに来るとはな。そちらのお嬢さんも、何やら特殊な気配がする」
「私を知っているのか」
「ああ。現代魔術科の君主だろう?ロード・エルメロイ。無論知っているとも。こうして囚われてからも、外の情報は定期的に知るようにしているのさ」
「……私をロード・エルメロイと呼ぶならII世をつけていただきたい。それより、あなたに情報を渡す者がいる、と?」
かなり前とはいえ、グリンデルバルドは最悪の魔法使いとまで言われた存在。そんな者に情報を渡す存在がいるのかとエルメロイII世は訝しむが、グリンデルバルドは首を振った。
「いや、君が思っているような情報は無い。私が知ることができる情報は、新聞程度さ。一般魔法界の日刊預言者新聞でも魔術界隈のことは時折出る。君のことは、新聞で小さく取り上げられていたよ。昨年はホグワーツで教師をしていたとか」
グリンデルバルドは部屋の隅に積み上がっている新聞の束に視線を向けながら言う。関わりが多く無いとはいえ、魔術界隈…特に時計塔は魔法省との繋がりもある。加えて、君主であるエルメロイII世がホグワーツで教鞭を取っていたとなれば、新聞に取り上げられていてもおかしくないだろう。
無言のエルメロイII世からグリンデルバルドは視線を動かし、グレイに目を向ける。見つめられたグレイは一瞬だけ息を呑んだ。
「……何やら、珍しい気配を持つお嬢さんだ。君の持つ礼装…いや、君自身が持つ力か?」
「…えっと…」
「彼女は私の内弟子だ。あなたの言うように特殊な素質を持つが、この場において重要ではない。私はあなたに聞きたいことがあって来た」
庇うように前に出たエルメロイII世の言葉に、グリンデルバルドは目を細める。
「…私に聞くこと?時計塔の君主が?」
「あなたは未来視の魔眼を持っているのだろう?これは予期できたことではないのか?」
「いいや。今は敢えて封印している。何もかも見えてしまっては、ただでさえ退屈な獄中生活がより退屈になってしまうからな」
未来視の魔眼であろう右目を指差しながらグリンデルバルドは笑う。そして立ち上がると、牢獄内にある唯一の椅子を移動させ、エルメロイII世達に向き合えるように置いて座った。
「面白そうだ。是非聞かせてほしい」
乗り気であるグリンデルバルドを見て、エルメロイII世は獅子劫に目を向ける。エルメロイII世の意図を察した獅子劫は頷くと部屋の外へ出た。
「相変わらず察しがいい男だ。奴との会話はストレスが無くていい」
「わかります。さて、本題に入らせていただいても?」
「ああ。何を聞きたい」
「闇の魔法使いとしての視点だ」
エルメロイII世の言葉に、グリンデルバルドはくつくつと笑う。
「闇の魔法使いとしての視点ときたか。さては、ヴォルデモートの動向についてだな?」
「話が早くて助かる」
「それで?詳しくは何を知りたい」
「ヴォルデモートが次に打つであろう一手、そして奴の目的のために興味を持ちそうな物だ」
エルメロイII世の問いかけにグリンデルバルドは少しだけ考える素振りを見せ、にやりと笑った。
「なるほど。確かに、魔術師からは少し想像しにくい視点かもしれん」
グリンデルバルドは皺だらけの指を組みながら口を開く。
「奴が目指す世界は、私が目指したものとは異なる。だが、予想はできる。お前たち君主と比べれば、奴は実にわかりやすいからな。奴はマグルを一掃し、魔法族のみの世界を作ろうとしている。そのために一番の障害は何か?」
「アルバス・ダンブルドア」
エルメロイII世の答えに、グリンデルバルドは深く頷く。
「一般魔法界における最強の魔法使いだ。その力はヴォルデモートに対抗することもできるほど。故に、奴はダンブルドアが死ぬまでの間、表立って侵略が制限される。頭が無い故、力で押し潰すことができない者を過度に警戒するのだろう。では、ダンブルドアを排除するためにはどうすればいいか?死喰い人を差し向ける?差し向けたとて、返り討ちだろう。生徒を人質に取る?ああ有効そうだ。だが、いざとなればダンブルドアは人質諸共消し去るくらいする可能性はある。正攻法ではまず不可能だ。なら、どうするか」
「…暗殺」
エルメロイII世の言葉にグリンデルバルドは愉快そうに笑った。
「君との会話もストレスが無くていい」
「それはどうも」
「まったく、愛想のない返事だ。だがその通り。正攻法でできないのなら、卑怯な手を使う。それだけだが…聞きたいのはそういうことではないのだろう?」
「私が聞きたいのは、その先だ。ダンブルドア教授を排除した後において
エルメロイII世の言葉にグリンデルバルドはくつくつと笑い、目を伏せる。そして皺だらけの指を組みながら頷いた。
「わかるとも。奴が次に打つのは、次なる脅威の排除。具体的には、魔法省の陥落とポッターの排除だろう。それらは奴ほどの力があれば実現可能だ。そしてこの目的において恐れることは何かというと、奴が知らない力の介入だ」
グリンデルバルドは語る。
ヴォルデモートは己を特別な存在だと信じて疑わない(事実特別ではあるだろうが)。しかしそれ故に、ヴォルデモートは己が知らないことはなく、対処できないことがあることが許せない性質を持つ。そのため、知らないことが起こると逆上する性格だとグリンデルバルドは予想した。
「己の力でイギリス魔法界を支配することを今の目的としている。それを脅かす存在を看過することはできない。そして、奴にとって最も未知の存在は何だと思う?」
「時計塔か」
「いかにも。ダンブルドアを排除した後、障害となるのはポッターと魔法省。どちらも奴の力なら対処可能だろうが、ここで第三勢力が現れたらどうなるか?つまり、時計塔がヴォルデモートの活動に介入してくることを恐れているのだ。ダンブルドアと時計塔、ポッターと時計塔…何にしても、時計塔という未知の勢力が介入してきた場合はそちらにも大きな意識を割かねばならない。これを嫌がっているのだ」
「……では、ハートレスとの取引は…」
「ハートレス!奴はヴォルデモートにも接触したのか?豪胆な奴だな」
明らかにハートレスを知っている反応に、エルメロイII世はほんの僅かに拳に力を込める。
「ハートレスとの取引したのなら、互いに何を対価としたか。いくつか考えられるが…まずハートレスが差し出したのは時計塔に関する情報だろう。どんな情報をヴォルデモートが求めたかは…考えやすいのは、シンプルな武力に関すること。あとは……奴が何か執着していることに関すること。奴自身が何に執着しているかはわからんがね。私が思うに、奴は戦略的なことよりも己の欲望に関係するものの情報を優先する性格だろう」
「執着…なるほど」
ヴォルデモートが執着していること。それは外敵の排除と不死の実現だとエルメロイII世は予想する。外敵であるダンブルドアとハリー、そして魔法省。これらの排除はヴォルデモートにとって必須事項の一つであり、同時に不死の探究もその一つだろう。そうでなければ分霊箱などという物は作らない。
だがそんな存在がどうしてグレイに執着しているのか。それはエルメロイII世にもわからない。グレイが宝具を有していることは要因の一つだろうが、それだけが理由とは思えなかった。
「何か心当たりがあるようだな?」
「ええ。繋がらない部分もありますが」
「ふふ、役に立てたようだな。だがこれだけではないのだろう?」
グリンデルバルドの言葉にエルメロイII世は視線を鋭くする。ここに来た理由は確かにこれだけではないが、そのことをグリンデルバルドには伝えていない。本来ならエルメロイII世の目的がいくつあるかなどわかるはずないが、卓越した頭脳と未来視の魔眼を持つグリンデルバルドならばあり得ない話では無いかとエルメロイII世は納得する。
「…ええ。あなたとダンブルドア教授についてです」
グリンデルバルドの指がピクリと動く。
「……ほう、私とダンブルドアについてか」
未来視の魔眼である右目が僅かに細められる。どこか懐かしむような、苦しむような表情をするグリンデルバルドに、エルメロイII世は続けた。
「あなたとダンブルドア教授の決闘は、魔術師でも知っている」
「…私はダンブルドアに負けた。それだけだ」
「いいや、それだけのはずはない。あなたはイギリス魔法界を避けて活動していた。それはつまり、ダンブルドア教授の力を把握していたということ。それでもなおあの決闘に挑んだということは
グリンデルバルドがイギリス魔法界での活動をほとんどしなかったということは魔術界隈でも話を聞く。それほどまでにダンブルドアの力が強いということは魔術界隈、一般魔法界問わず誰でも知っている事実だった。だが最後はダンブルドアと決闘し、そして敗れた。この話の流れは特段違和感はないが、エルメロイII世が気になったのは
「あなたならば逃げるだけならできたはず。それでもそうしなかったということは、何かしら勝機があると踏んだのではありませんか?私の知らない闇の魔法による瞬間的な能力の上昇やトラップのような、何かしらの策を持っていた。だからヴォルデモートはそれすらも凌駕するダンブルドア教授を恐れている。そして、ヴォルデモートはそれを求める。違いますか?」
「くく…なるほど。さすが時計塔の君主だ。闇の魔法使いとしての視点は持ち合わせていないようだが、戦略面での頭は回るらしい。だが、惜しいな」
「惜しい、とは」
「ヴォルデモートはそこまで考えていない。奴はダンブルドアの力が己に匹敵するから恐れている。私が持っていた勝機…そんなこと、考えていないだろう」
だが、と付け加えてグリンデルバルドは続ける。
「だが、私の行動原理をそこまで見抜いた褒美はあげよう。私が用意した勝機…それが何なのか」
「…ヴォルデモートが欲しがる可能性のあるものだと」
「ああ。奴は欲しがるだろう。そして場合によっては…魔術師すらもその力を欲する」
ヒントは与えた。あとはお前が考えてみろ。グリンデルバルドはそう言わんばかりの視線をエルメロイII世に向ける。
魔術師すらも欲する。そこに大きなヒントがあるとエルメロイII世は思考し、ほんの僅かな思考の後にいくつか可能性を見出す。
(魔術師が欲しがる。つまりそれは…強い神秘が宿る物だ。例えば逆転時計、予言による局所的な未来測定。ヴォルデモートは予言を欲しがったが失敗。逆転時計による過去の改変をヴォルデモートが欲しがるとも考えにくい。そうなると、単純に武力を増強できるもの…)
そしてその末に、エルメロイII世は一つの結論に辿り着く。
「…魔法使いは魔術刻印を持たない。武力を増強するとなると、本人の魔力か出力を向上させる必要がある。霊薬…いや、霊薬ではその場しのぎにしかならん。そうなると…より強力な魔法道具」
グリンデルバルドは答えず、視線のみで続きを促す。その視線を受け、エルメロイII世は一つの仮説に辿り着いた。
「……そうか、杖。まさか、ニワトコの杖か…?」
エルメロイII世の言葉を聞いて、グリンデルバルドは笑った。
ニワトコの杖。その言葉にグレイは聞き覚えがあった。先日ホグワーツで聞いた『死の秘宝』のお伽話…その登場人物である三兄弟の長男が手に入れた杖。それがニワトコの杖。実在するということはエルメロイII世が言っていたが、ここでその名前が出てくるとは思っていなかった。
「その通り。ヴォルデモートはまだその結論に辿り着いていないだろうが、いつか必ず辿り着く」
「……分霊箱に、死の秘宝。ヴォルデモートは、死を超越しようとしているのか」
「分霊箱?奴はそんなものを作り出したのか?愚か極まりない」
蔑むように、憐れむようにグリンデルバルドは嗤う。
「分霊箱…最初に創り出した腐ったハーポはともかく、内容を知ってなお作り出すのは無知な愚か者だ。死という生命の循環を恐れるなど、愚者などと表現することすらもも憚られる。愚者に失礼だ」
「ふっ、違いない。それで?ニワトコの杖を奴が欲しがるとして、あの杖の所在はわかっていない。そんなものを…」
そこまで言いかけて、エルメロイII世は止まる。
「……ニワトコの杖最後の所有者は、アーカスかリビウスと言われており、その先の所有者は不明。二人の最期は不明で…誰も…杖の行く末は……」
エルメロイII世は顎に手を当てて、目を見開く。
「アーカスとリビウスの記録年代は…それならば説明がつく。直接でなくとも、間に短期間の所有者がいたとすれば問題ない。だが杖の忠誠心は?決闘で奪い取れればいいが、杖の忠誠心は決闘で必ず移動するわけではない。杖の性質か?特殊な杖ならその可能性は高いが…杖である以上、杖そのものの特性は変わらない。ニワトコの木は特異的な木材だと聞く。くそ、こんなことならオリバンダー翁の話をもっと聞いておくんだったな。だがこれなら、筋は通る…!」
エルメロイII世は鋭い視線をグリンデルバルドに向ける。グリンデルバルドはただ穏やかに笑っていた。
「グリンデルバルド。あなたは、ニワトコの杖の所有者だったのか」
エルメロイII世の言葉にグレイは目を見開き、そしてグリンデルバルドは深い笑みを浮かべながら拍手を送ってくる。
「素晴らしい頭脳だ、ロード・エルメロイII世。まさかこの程度のヒントでそこに辿り着くとはな」
「死の秘宝の一つを、持っていたのか…!」
「肯定だ、ロード・エルメロイII世。言葉の通り、私はニワトコの杖の所有者
「杖は今どこに?」
グリンデルバルドは肩を竦める。それだけでグリンデルバルドが何を言いたいか、エルメロイII世は理解した。
(わかっていることを聞くのは賢明ではない、か。つまり、
グリンデルバルドは何も言わなかったが、エルメロイII世はグリンデルバルドが言いたいことを理解した。
エルメロイII世はこの件については十分だと判断し、最も気になっていたことを問いかける。
「この件については、十分だ。感謝します。それで、もう一つ聞きたい」
「ハートレスのことだな?」
エルメロイII世は頷く。
「私は今、ハートレスを追っている。何故ハートレスはあなたと接触したのかをお聞かせ願いたい」
「…まあ、良いだろう。特に何か契約しているわけでもない。答えたとて、私の害にも君の利にも特にならないだろうしな」
グリンデルバルドは背もたれに体を預けると、腕を組みながら口を開いた。
「君は、私がかつて目指した世界がどんなものか知っているだろう」
「魔法使いと、マグルの立場逆転」
「その通りだ。そしてそれには、君たち魔術師も含まれる」
その言葉にエルメロイII世は目を細める。魔術師の目的は根源への到達。そしてそれは神秘の存在が広まるほどに遠のく。故に、魔術師にとってグリンデルバルドの目的は禁忌そのものと言える。
「それは魔術師を敵に回す」
「無論わかっていた。だからこそ私はニワトコの杖を求め、未来視の魔眼を持って策を弄し、あらゆる手を尽くそうとした。それも失敗に終わったがね」
「ハートレスが接触してきたのも、あなたがかつて求めた世界が関係していると」
「ああ。とはいえ、奴が求めていたものの詳細は言わなかったがな。具体的に奴が何を求めているかは私も知らない」
一度グリンデルバルドは言葉を切ると、足を組み直した。
「具体的には、何を聞いてきたんですか?」
「私が目指した世界が実現した後のビジョンさ」
グリンデルバルドの答えにエルメロイII世は目を細める。
「奴は私が目指した世界がどんなもので、魔法使いや魔術師がどんな世界を生きているかを聞いてきた」
「あなたはどう答えたのですか?」
「魔法使いも魔術師も、己を隠すことなく生きていられる世界。今のマグルのように、我が物顔で街を歩き、魔法を行使して生きる。そんな世界を求めていた、と。もう少し詳しく語ったが、今言った内容と相違ない」
グリンデルバルドの答えをエルメロイII世は思考の中で反芻する。グリンデルバルドが言った答えは、よく知られているグリンデルバルドの革命の動機と同じ。それをわざわざハートレスが聞きに行くとも考えにくい。
「…ハートレスからは具体的に何を聞かれましたか?それだけだとは思えない」
「ああ聞かれたとも。時計塔…魔術協会の神秘の隠匿。これについてどうするつもりだったのか聞かれた。いくら私がニワトコの杖を持とうとも、魔術協会には敵わない。時計塔はもちろん、聖堂教会やアトラス院まで出て来られたらまず間違いなく私に為す術はないとわかっていた。だから私は信奉者を集め、闇の力を持つ者を引き入れ、魔術協会が保有する兵器も調べた。しかしそれら全てを封じられ、最後はダンブルドアとの決闘を余儀なくされた。尤も、魔術協会や聖堂教会が私の道を封じてきたのは最後の少しだけだがね」
それでどう答えたのかだったな、と付け加えながらグリンデルバルドは語る。
「神秘の隠匿…これについては、必要がなくなる世界にするつもりだったと答えた」
「どういうことですか?」
「魔法族とマグルを入れ替えたとしよう。その場合、神秘が当たり前に存在する世界になる。すると根源への到達はどうなる?」
「…より遠ざかる」
「そう考えるのが一般的だろう。だが、私はこう考える。魔術師は
「つまり、神秘の普及により
グリンデルバルドは頷く。
根源は神秘が普及すればするほど遠のく。つまり、魔術師を含めた魔法族とマグルの立場が逆転すれば、事実上根源への到達が不可能になる。無論これを魔術師が看過するとは思えないが、その手段については今は重要ではない。
「魔術師の生きる目的を奪うようなことになるが、より大いなる善のためには仕方のないことだ」
「……それで、ハートレスはあなたの答えになんと言ったのですか?」
「僕の答えとは違うようだ、と」
答えが違う。ハートレスとグリンデルバルドでは目的を達成した後のビジョンが異なる、ということだろう。グリンデルバルドの言葉とハートレスの弟子であったクロウを保護していた医者の話。これらの情報から、エルメロイII世の中で一つの仮説が急速に組み上がっていく。
「……まさ、か」
「その様子は、何か仮説が出来上がったか」
「ええ。おかげさまで」
「ここまで話した対価として、聞かせてはくれないか?」
グリンデルバルドは楽しそうに目を細めながら背もたれに体を預ける。エルメロイII世は少しだけ考えた後、頷いた。
「ハートレスは、魔術師…究極的に言ってしまえば、魔法族のための神を作り出そうとしている」
エルメロイII世の言葉が牢獄に響く。
グリンデルバルドは笑い、グレイは目を見開くのだった。
Q.一般魔法界にはアルビオンの存在は伝わっていない?
A.伝わっていません。時計塔も極秘にしているわけではないのですが、時計塔が魔術協会の一角として扱われているのは、アルビオンが地下にあるためなので情報はあまり出回っていません。
Q.お辞儀様が時計塔を攻撃したらどうなる?
A.不意打ちで乗り込んだ場合、打撃は与えられますがどこかで返り討ちになります。施設の破壊だけなら時計塔にかなりの打撃になりますが、人的被害はそこまで大きくないかと。君主や封印指定執行者が束になれば、お辞儀様といえど普通に負けます。ただお辞儀様を仕留め切れるかと言われると微妙です。分霊箱による魂の保護とシンプルな逃げ足の速さで逃げられることになりそうかなと思ってますが、君主が予め対策してたら詰みかなと思います。
Q.獅子劫さんはなんでヌルメンガード城に行ったことがあるの?
A.自分の一族にかけられた呪いについて調べている時に駄目元で闇の魔法使い筆頭であるグリンデルバルドのもとを訪れました。グリンデルバルドとはその時に少しだけ話し、「詐欺師みたいだ」と思い嫌っています。
ロード・エルメロイII世
ハートレスを止めるために動く。グリンデルバルドの手を借りる手は通りすがりの獅子劫さんを見つけたことによる思いつき。
グレイ
何故かお辞儀様に執着されている。理由はそのうち。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
友達はグレイだけ。
獅子劫界離
いかつい見た目だけど真面目で面倒見がいいため、エルメロイII世とは割と関わりがある。ホグワーツにもマホウトコロにも通っていないが、もしホグワーツにいたら多分レイブンクロー。異論は認める。
ゲラート・グリンデルバルド
かつての最悪の魔法使い。魔力はもちろん出力もハイレベルだが、魔力よりもその頭脳と未来視の魔眼の使い方が上手い。優秀な魔法使いでニワトコの杖を使っていたため大体の敵は相手にならないが、ダンブルドアとかいうバグには敵わなかった。今はヌルメンガードの城に幽閉され、新聞とごく稀に来る来訪者との会話だけが楽しみ。未来視の魔眼は予測の未来視で今は敢えて使わないようにしているが、能力は健在。
時計塔への対抗として魔眼蒐集列車に乗っていた乗客から