丹恒・騰荒が強いし最高ですね、これで無料配布なんて運営はいい意味で頭いかれてるのでは?
あと今日のヒロアカ、かっちゃんがやばい。もう、最高。
この後にまだ出久と死柄木であるんだからもうやばい。死ぬ。
誤字報告ありがとうございます。
試験の結果で言えば、良くも悪くもないと彼は語るだろう。
ホタルの力に、キャストリスの力を、二人の存在そのものを"個性"として宿している故に、演習による入試の試験は問題なく終えていた。
また、ヴィジランテとして活動していた期間による経験もまた生かされているのも、結果に繋がっている。
故に出久は無事に合格に必要なポイント数を獲得し、筆記も問題なかったため、既に合格したと言えよう。
されど結果が全てゆえ、過程がよかろうと失敗に終わるものもある。
故に、まだ過信してはならない。
されど、そんな彼の試験には予想だにしない事態……否、出会いがあった。
「——ミュウ?」
それは今彼、否、彼らの目の前には小さく、それでいて大きな問題とも言えようものが存在していること。
試験会場にて遭遇した妖精と、精霊とも言えようピンクの毛皮を持ちし謎の小さき存在。
その存在は試験の際、0ポイントとして設置されし仮想
出久が驚愕する中、ホタルとキャストリスの二人はその存在に気づく以前、認識そのものすらしなかった。
それは他の受験生らも同じであり、認識することなく、その素振りもしない。
しかし出久だけがその存在を認識している。
されど"個性"であるホタルとキャストリスは他の受験生らと同様認識しない。
だがホタルたちが認識しないであろうと、その存在が超常ではなく、ホタルたち同様に召喚されし異界の存在であることを、出久は不思議と確信していた。その存在はずっと出久に付きまとうがため、出久はとりあえずと家に連れて帰ることを決意した。
そして現在、ホタルたちをも席を外させ、出久は一人、その存在と自室にて向き合っていた。
「……えっと、君の名前は?」
「『ミュリオン』!」
「ミュリオンっていうんだ……あ、僕は緑谷出久」
認識しない者からすれば独り言をする哀れな姿と見えよう。
だが本人はいたって真剣に話をしている。
「……その、間違ってたり変なことだったらごめん。でも一応聞いておきたい。ミュリオンは、別世界から召喚されたの?」
「ミュミュミュ!」
「(……どうしよう、何言ってるかわからない)」
出久はその存在——ミュリオンと名乗る精霊と会話を試みる。
本人はしっかりと答えているのであろうが、肝心の出久は何を言っているか分からず頭を抱えてしまう。
「ミュウ?」
「あっ…えっとぉ……そうだ!」
出久はノートとペンを取り出し、白紙のページに『はい』と『いいえ』と書き、ミュリオンへと見せる。
「ミュ?」
「えっとね…僕の質問に対して、このどっちかを指して欲しいんだ。そうすれば僕もわかるから」
「ミュミュミュ! ミュウ~!!」
「(あ、これは何となくわかる。失礼だとか思われてるかもしれない)」
精霊であるがその表情はしっかりと感情を露にしており、動きのしぐさからも、自身が失礼なことをしてしまったことを、出久は本能的に理解する。
されどミュリオンは出久の意図をしっかりと理解しており、出久の質問に答え始めた。
自身が転生者の手により召喚されたこと。
自身が異界に生まれ生きていた存在であること。
だが次の質問への答えは『わからない』と言う結果であった。
その理由はミュリオンが『はい』と『いいえ』のどちらも選ばなかったこと。
そして質問の内容は、「なぜ雄英にいたのか」という内容だから。
それ以上に、ミュリオンは自身が召喚されたことは理解しても、
雄英に居た理由もまた同じく、気が付いたらそこにいたのかという質問に、はいと答えるだけ。
だがミュリオンもまた転生者——輪廻の者に召喚されし、異界に生きる存在。
出久はミュリオンが、キャストリスが発言していた異なる召喚に当たる存在であるならば、どうにかしてあげたいと思っている。
しかしホタルは輪廻の者が直々に、キャストリスは自らの形で繋がりを果たし、"個性"と成り果てた。
だが自ら"個性"として迎え入れるという経験はない。故に出久は思い悩んでいた。
すればその小さい肉球の手が彼の前に差し出される。
「……えっと?」
「ミュウ!!」
「…もしかして、"個性"として…?」
その行為を察した出久は驚愕と困惑が押し寄せる。
それは緑谷出久の"個性"になることを選ぶという意味。自由に生きることはできようとも、彼との繋がりは消えることはない。
キャストリスの場合は、無我夢中とも言える提案故に、迎え入れたが、本人が自由に生きたいのであれば"個性"として繋がりを果たしても、自由にさせたいと、出久は思っている。
「ミュッ!!」
「本気、なんですね……?」
ミュリオンの向ける眼差しは真剣そのもの。
故に出久は改め、ミュリオンに確認を取り、その手をついに取る。
「……ぁ、れ?」
すれば次の瞬間、出久は突然とばかりに睡魔に襲われ始めた。
視界が揺らぎ、思考もままならず、身体は揺れ、最終的に倒れこむ。
「——この出会いはあの子たちにとっても、あたしにとっても、『運命』かもしれないわね♪」
鳴き声ではない。
ハッキリとした、優しい女性の声が、途切れるその瞬間に、出久の耳に届いた。
——◆——
微かに、そして次第にと、居心地の良い香りが鼻を通ると同時に、後頭部からはとても柔らかい感覚を感じていく。
重い瞼をゆっくりと、ゆっくりと開けていけば——
「——お目覚めかしら?」
「——…ぁ」
——桃色の髪に白い肌を持つ、まさに美貌にて作られたとも言えよう、少女が顔を覗いていた。
その顔は、少女でありながら、大人になろうとも美貌のままであろう。
「は~い♪ あたしの膝枕が気持ちよかったかしら? それとも、あたしの顔に見惚れちゃった?」
目を奪われ、思考が少しあまり止まってしまった事実。少女が再び声をかけたことによって、真に覚醒した出久は頬を…顔全体を果実のように赤くし、慌てながらに少女から離れる。
その際に彼は気づく。
「こ、ここって……」
憧れの模型による人形や張り紙だらけの自室でもなければ、建物内でもない。
麦が生い茂り、
二人は今、そこにいた。
「ここは
ピンクの少女は立ち上がる。
出久は離れたことでようやくその姿をハッキリと見ることを叶えた。
桃色とも言えよう白いワンピースの上に、少しばかり身体よりも大きい上着を着込み、桃色にして短髪である頭部の左側には、二本の羽根、もしくは花びらであろう髪飾りを付けている少女。
「あなたがあたしの
「えっ、あ……(ホタルさんたちもそうだったし、そうだよね。だとしたら、ここは本当に…?)」
すれば少女は出久へと歩み寄り、微笑みながら素敵だと発言した。
「す、素敵…?」
「えぇ、とても! だってあなた、あんなに自分のことを酷くしてきた人たちを心から憎んでないじゃない。普通なら憎んで憎んで、復讐者になっちゃってもおかしくないわよ?」
そのまま出久の横を通り過ぎ、生い茂る麦へと足を踏み入れる。
「あなたの心は、誰よりも優しい、暖かいもので出来てるのよきっと。だからかしら? あなたと繋がるとき、痛いこと、苦しいことがなく、とても暖かく包まれるような、お日様に当たってるような温もりを感じるのは♪」
次の瞬間、夢の世界は光に包まれる。
本来は夢から現実で戻される際に起きる光。
だがその光から現実に戻ることなく、光はすぐに引いていく。
「——そしてあなたの元に、あたし含め三人の『運命』が引き寄せられた……こんなロマンチックなことあるかしら♪」
光が消え、
少女——否、女性が一本の麦を添えるように優しく触れた後、振り返り微笑む。
その姿はまるで、地上へと舞い降りた女神と言えよう。
故に出久は見惚れ、立ち尽くすことしかできない。
そして女性は胸元に、自身の手を添えるように乗せ告げる。
「改めて、
ミュリオンではなく、キュレネ。
そう名乗りし女性は、精霊の姿でもあり、先ほどまでの少女でもある。
そして女神にも等しい姿もまた、彼女自身。
「これからよろしくね、あたしの相棒♪」
蛍火と死蝶に続き、新たにピンクの精霊が緑の谷を気に入り、住み着く。
・『キュレネ (ミュリオン)』
今では精霊の姿のミュリオンだけにあらず、キュレネの幼い姿と大人の姿、両方にも自由に変えられる。時と場所によっては三つの姿をそれぞれ駆使して活躍できる、らしい。
雄英に居た理由は未だに分からない模様
先に謝罪…念のため謝罪を。
前回試験の途中で終わったのになんでもう終わってるの?
と思いますが、原作と違い一年以内、半年以上で出久はホタルとキャストリスを"個性"として宿し、ヴィジランテ活動などもしていたから、まぁ問題ないだろ原作と違って。
って解釈にしました。
それだけです。
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