翡翠の劫火と生きる   作:伽華 竜魅

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昨日の24日の予告番組見て私は灰になりました。
キュレネ次のバージョンずっといるのと、黄金裔復帰はマジで嬉しいですね。
私はファイノンゲットできなかったので絶対ゲットするのと、キュレネはキャラの方完凸目指します。
(お財布事情によりますが(今月いろいろとお金事情でやばいから))。

そして毎度の如く、誤字報告ありがとうございます。




入学前 小さな幕間

 

 

 

 

雄英入学試験の結果は合格。

順位は5位と今の出久にとっては妥当の結果。

合格ということは入学、つまり校内への出入りと、座学や実技を学べるということ。

 

合格と発表されたその日、緑谷宅は豪勢に祝った。

されど入学まで日時が待つことはない故、準備期間でもある。

故に引子は雄英の制服の注文、出久は戦闘服(コスチューム)の申請などをしなければならない。

 

しかし引子は入学祝と、サポート会社に申請すれば払わずに制作してくれる戦闘服(コスチューム)を、出久専用のを自作していた。

出久は無論、ホタルたちすら驚愕する展開。

だがこのまま使用すれば一回の実技にて破損し修復は不可になる恐れがある。

 

ホタルたちの力を使えばなおさら。

故に裁縫をも趣味とするキャストリスは、ベースをなるべく崩さないように、手直しすると申し出た。

 

「私が元より着ていた衣服は、私自身が作ったものです。人並に自信はあります」

 

キャストリスの技術も加えた上の戦闘服(コスチューム)を後日、申請と共に提出すればより良い戦闘服(もの)ができる。

意義や否定など、その場の誰もすることはなかった。

 

星核ハンターの面々は既に情報を抜き取り知っているであろう。

それでもかつては共に活動した仲間であり友である故、ホタルは合格のことを伝えるべく端末を操作する。そしてそれら諸々を終えた緑谷家で出久は、ついにとばかりに口を開き今に至る状況、その詳細を包み隠さず打ち明けた。

 

「と、というわけで…新しく繋がって僕の"個性"となったキュレネさんです……」

 

「よろしくね、三人とも♪」

 

三度目。されど引子は三度目になろうと戸惑いは隠すことができず、キャストリスと同じようにいくつか質問などを行い始める。

キャストリスは同じオンパロスの生まれであり、顔見知りでもある故、会話に参加している。

一方でホタルは一人、内心大きく荒れていた。

 

「(ま、また女ァ!? しかも、すごく美人!?)」

 

その理由は嫉妬に近しい。

自身は召喚されてからではなく、付与の形で、直接出久の中に召喚され、"個性"と成り果てた身。

故に、"個性"関係の中であれば先輩であるが、気にする点はそこではない。

 

"個性"となるにあたり、互いの過去にまつわる記憶を、包み隠さず見せ合うとも言える。

故にその繋がり、最も早く、長く、その関係であったホタルは、キャストリスに続き新しい"個性"が、それもまた女性が増えたことに嫉妬を抱いていた。

 

「(イズクはきっと優しいからキャストリス同様に受け入れちゃったんだ…! そこがイズクの良いところでカッコいい部分だけど、逆にダメで危険な部分でもあるのに……! ゔぅ~…!!)」

 

「ちょっ、ホタルさっ、く、苦しッ…!!」

 

ホタルは今思うことを表情とし漏らしながら、出久の肩を掴みひたすらに振ることしかできない。

出久もまた、分裂時に限り、脳内での会話は不可能である故に、理解できずにただひたすらに振られるしかない。

女性の、ホタルのような今の状況に関してだけ、彼はどこまで行っても鈍く、気づくことがないのだ。

 

「でもこの人数だと、この家じゃ狭くなっちゃうわね……どうしましょうか?」

 

「心配無用よ! あたしはミュリオンにもなれるし、三人の共通点として、相棒の中にいたりもできるんだから♪」

 

「そうですね、私も、出久さんの中で眠ることが当たり前になっています」

 

「そ、そうだけど! それでもやっぱり男女で一つの部屋ってのは、その……!!」

 

狼狽えるホタル、だがそれ以上にと、ホタルはキュレネの発言の一つに、聞き逃してはいけないと、本能的に悟り逃さなかった。

 

「相棒…?」

 

言葉を追従する。

キュレネは出久を名ではなく、相棒と呼んだことに、今改めて気づく。

 

「相棒って、どういうことなの…イズク…?」

 

「へっ? あ、いや! えっと…キュ、キュレネさんがそう呼んできてるだけで……」

 

すればキュレネが出久の背後に回り、そのまま出久に抱き着く。

その際出久は頬を、顔を果実のように真っ赤に染め上げ、ホタルもまた突然すぎることに硬直する。

 

()()()()()()()とはいえ、出久の"個性"に変わりないもの。それに、相棒って関係に関しては一番になってもいいでしょ♪」

 

キュレネの発言により、ホタルの脳に電流が雷鳴の如く鳴り流れる。

キャストリスと違い好意的な接触に、あまりにも近い距離感。

名は言わないが、それを抱く者や、第三者から関係を知らずに見た者は、その距離感の疑問を抱くだろう。

 

現にホタルはただ身体を震わせ、何かを言おうとし、言えない状況。

余談だが、今は外野にいるキャストリスもまた、少し表情、雰囲気が落ち着かない感じとなっている。

 

「(出久、いつの間にそんな女タラシに…!?)」

 

唯一母の立ち位置にいる引子は、息子と"個性"となった三人の女性の関係——主に女性三人の雰囲気により、状況を即理解した。

してしまったの方が正しいだろう。

引子は出久の母ではあるが、息子のオタクぶりには自分すら引いてしまう程のものがある。

 

しかしそんな息子が今、酷い言い方になってしまうが、三大美人美女とも言えよう三人に取り囲まれている。

さらに内容は出久に関すること、言い換えれば取り合いと捉えられよう。

母であり全てを打ち明かされ、真実を出久以外で唯一知る引子は、あらゆる意味が混ざり果てた焦りを露にしていた。

 

その一方で、問題点も起きる。

今の出久は、ホタルだけにあらず、キャストリスとキュレネという名の"存在(こせい)"も、繋がり宿し得た。

超常世界の一般的人間から見れば、"個性"複数所持とも言えよう。

 

出久自身の今の"個性"登録はホタルの能力の詳細のみ。関連性がない故、再登録が必要であるのだ。

だが今更新したとして、その後に更なる繋がりなどが起きうる可能性もなくはない故。

 

全てを今後も含め、()()()"()()"()()()()()()()()()()()()()()()

 

されど、出久自身嘘や誤魔化しが不得意故、その場でバレてしまう。

もしくは、何か誤魔化し隠していると怪しまれる事態が誰であろうと見え見え。

登録自体は問題はないだろうが、その場で誰かに質問でもされればそれこそだ。

 

 

——◆——

 

 

四月まで残り半月の三月中旬。

まだ寒い季節だが、一部の学生は将来のための結果により、それぞれが異なる感情を持つ期間。

入学が確定し、卒業も確定している故、卒業生は式が始まる当日まで自由登校を言い渡される。

 

故に、座学をしない期間を味わうべく、卒業式まで学校に登校しない者。

逆に学校にしかない資料などを使うべく自ら学校に赴く者。

そして待ち合わせ場所などで使う者に分かれる。

 

出久はその中で、たまに学校に行く人物に当たる。

そして今日は学校には足を運ばず、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その理由はなぜか?その答えは——

 

「——今日は一日遊ぶわよ~!♪」

 

「お、お~!」

 

「楽しみですね、出久さん」

 

「う、うん…… (どうしてこうなったんだろう)」

 

それぞれ一個体として分裂し、顕現しているホタルたち。彼女たちもまた、現代に合わせた服装を着込んでいた。

余談ではあるが、キュレネに関しては大人ではなく少女の姿として顕現している。

 

それでもと、出久は場違い感に潰されかけていた。

いくら自身が三人に合わせた服装を身に纏っていようと、顔は童顔にそばかすと、どう足搔いても場違いと言えよう顔。

逆に他三人はまさに美貌と言えるほど。

 

故に、他の視線(主に男性)に多く向けられていた。

 

「あの、遊ぶと言いましたけど……実際には何を? と言うか今どこに向かって……」

 

「決まってるじゃない♪ 遊園地よ遊園地! 平日だと人が少ないから待ち時間も気にせずに遊べるわよ♪」

 

「そもそも遊園地のチケットはどうやって…?」

 

「この間、引子さんが家族四人セットを当てたみたいでね、あたしたちに譲ってくれたの。ほらこれ」

 

ホタルはショルターバックから四枚のチケットを取り出す。

それを見た出久は母に対し女子四人で行ってもよかったのでは?と疑問を抱いた。

しかしその母、引子は雄英という難問故、これから日々大変だろうから、今だけでも肩の荷を降ろして欲しいという心遣いからの行動である。

 

「"個性"として出久の中に入ったまま入場もできるけど、その後が大変だし、そもそもそういうのはダメだから、ね?」

 

「それに引子さんは、私たちのために衣服までご用意してくれたらしいのです。ですから、せっかくの機会ということで、今の結果になりました」

 

遊園地に向かいながらに、出久は改めて三人の衣服を確認する。

普段彼女らが着ている異界の衣服と異なり、現代で作られ売られている衣服。

されどその着込む姿は、一人一人がモデル以上の美貌故、先も言ったが周りの注目の的となっている。

 

その中には出久に対する嫉妬心も込められており、出久自身もそれを感じ取っていた。

だが三人は気にする素振りも見せず、目的地である遊園地へと出久を連れて歩いている。

しかし出久の中にはまた別の不安も芽生えていた。

 

それは正体に感づき始めていたり、ホタルを初めて発現させた日に目撃している、幼馴染と憧れに、偶然だろうと必然だろうと鉢合わせすること。

 

今ここで三人が顕現している場面を目撃されれば、憧れはともかく、幼少期からの付き合いである爆豪には、言い訳しきれる気が、彼にはない。

故に、彼の中には楽しみよりも不安の方が大きいのだ。

 

「ほら! もうすぐよ、皆で一日楽しみましょ♪」

 

「はい、とても楽しみですキュレネ様」

 

「オークロールあるかな?」

 

「(気絶しないように、あとかっちゃんたちに万が一会っちゃった際の言い訳も、頑張らないと……)」

 

息抜きも時には大事であるが、出久は息抜きが完全にはできないだろう。

 

 

 

 





・緑谷出久
雄英入学前からもう既に、とんでもない三人と繋がり"個性"として宿した少年。
まだ一年と経っていないのに、ここまで自分を気に入られているのかは未だわかってない模様。
力は戦闘スタイルが憧れと同じ拳などを使うホタル(サム)が一番扱いやすい。
最近はキュレネのスキンシップで、家とかでも緊張してしまっているとか。

・ホタル
唯一他二人と違って、召喚そのものが出久の"個性"として召喚されて顕現した第一の"個性"。
キャストリスやキュレネがあまりにも美貌過ぎている故、最近はやきもちや嫉妬の感情が増えつつある。
でも出久の性格を知っているため、強く言えないしそこが彼の良いところだと尊敬している。
いつか悪い女性に騙されて悪いことされないか不安でしょうがない。(あたしが守らないと…)

・キャストリス
第二の"個性"として存在している。
最近はずっと不在の緑谷家の旦那であり父である主人のパソコンで、執筆をしているとか。
そしてボリュクスをどうにか犬や猫などのペットサイズに召喚することで、出久と遊ばせられるかの模索もしている。

・キュレネ
第三の"個性"として存在しており、今では妖精の姿のミュリオンだけにあらず、キュレネの幼い姿と大人の姿、両方にも自由に変えられる。
時と場所によっては活躍する姿が限られるため。
よく出久にスキンシップで密着しては、その反応を楽しんでいる。
出久への呼び方は気分で『相棒』と『出久』のどちらかを使用している模様。

・緑谷引子
出久の次にホタルたちの正体を知る超常世界の人物。
出久の辛さを誰よりも傍で見てきたこともあってか、彼女たちの存在が息子を救ってくれたと思ってる。
後普通に娘として可愛がったりもしてる。
ただ今住んでいる家だともう狭いため、大きいいマンションか、思い切って一軒家に引っ越そうか考えてたりとか。


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