翡翠の劫火と生きる   作:伽華 竜魅

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いよいよ明日ですね皆様方。
私はもちろん、実装中には完凸を目指すおつもりです。

あと、もう終わってはいますが前回の更新でランキング7位になりました。
誠にありがとうございます。言葉が出ませんでした本当に。

誤字報告も毎度の如くありがとうございます。
今後もよろしくお願いします(あまり良くないかもだけど)




昼食は弁当

 

 

 

 

入学式……ではなく、"個性"把握テストから翌日。

ある意味ではその日から正式な生徒としての生活は始まる。

だがいくら名門校、ヒーロー育成学校と名が轟かれていようとも、座学で学び知識を深める場であることに変わりはない。

 

故に、午前の授業はいたって他校と同じ行事。

最も偏差値79である故、その内容は偏差値が低い学校からすればレベルは違うだろう。

そんな名門校、雄英には大食堂が用意されており、多くの生徒がそこで昼食を取ることが可能。

 

出久もまた学食にしようと考えていたが、ヒーロー育成であり、"個性"を使用させる学校故なのか、屋上が生徒ですら出入り可能なことが判明。

故に出久は今回、弁当を選び、一人屋上へと足を踏み入れていた。

その理由は単純明快——

 

「美味しい…!」

 

「喜んでもらえて嬉しいわ♪」

 

——彼の"個性"である彼女たちと食事を取るため。

最も、発案者は出久ではなくホタルたちであるが。

 

「うぅ…あたしも料理できれば…!」

 

「私も、作ってみたいのですが…難しいです……」

 

「あ、アハハ……」

 

彼らが今食している弁当は、引子とキュレネによって手掛けられたもの。

ホタルは火加減などが苦手故に、毎度の如く自身の作り上げたものは焦土のように黒焦げに。

キャストリスは「死」の権能がある故、食材をダメにしてしまう。

 

よって必然的な形に、彼らの昼食の弁当を作るものが決まる。

出久自身も、それらに関する経験は浅いため既に例外となっていたのは秘密であるが。

 

「でも大丈夫かな…誰かが来たりしたら……」

 

「大丈夫よ♪ 誰かが来る前にあたしたちが気づくもの!」

 

「はい、私もごく僅かではありますが、死に至らない程度に、入口に「死」を施しています」

 

「聞いてるだけでもそれはそれで怖いなぁ……」

 

事前に察知できるよう、キャストリスは微妙にだが「死」を張り巡らせている。

故に誰かが踏み入ればすぐに察知することが可能。

無論、そのまま死んでしまわないよう、死に至らない程度である。

 

「…でもやっぱり僕一人でこの量を運ぶのはみんなに怪しまれるかもしれないなぁ……」

 

ただ今後を考えれば、今の昼食は勘違いをされかねない。

出久は一人、昼食もどうするか改めて考えることを心に決めた。

 

 

——◆——

 

 

ヒーロー科はヒーローになるべく、その本格的授業を午後から受ける。

今回はその初回、ヒーロー科に入学した彼らの胸はとても期待で膨らんでいた。

すれば誰しもが知る声と台詞が教室外の廊下から発せられ、全員が扉へと視線を向ける。

 

「私が普通にドアから来たーッ!!」

 

No.1ヒーロー、平和の象徴と名高く、知る者はいない存在、オールマイト。

彼の登場、それだけで生徒たちは歓喜に声を漏らしていく。

 

「(本当に、教師なんだ…)」

 

その中で出久は一人、憧れではあるが周り同様に声を漏らすことはなかった。

 

『本当に同じ"人"なのでしょうか……? 何故あそこまで肌の感じなどが違うのですか?』

 

『みんな画風が違うとか言ってるけど、実際で見てもそうなんだよね……何をどうしたらあぁなるの?』

 

「(ごめん正直それは僕にもわからない…顔のマネならできるけど)」

 

『あんましないでね?』

『あまりしないでください』

 

出久は憧れ故、その顔だけでも同じように画風を変え、似せるようにと謎の努力を日々していた。

だが完成したはいいものの、ホタルたちからは不評であり、元の顔に戻せば安堵するほど。

そんな彼らを他所に、オールマイトは『BATTLE』と書かれたプレートを突き出しながら、今回行われる基礎学は「戦闘訓練」と発表。

 

「そいつに伴ってこちら! 入学前に送ってもらった『"個性"届け』と『要望』に沿って作った、君たちの戦闘服(コスチューム)!!」

 

教室の壁から、合計20のケースが並んだ棚が現れる。

 

「(あれ、確か僕のってお母さんとキャストリスさんが作ったんだよね?)」

 

『はい。ですがキュレネ様からお聞きした話では、過去に持参した戦闘服(コスチューム)が、専門の方々の手によって勝手にアレンジされたりなどと言う情報を得たのです。なので、細かな詳細を記載した書類と共に、最終的には提出と申請をさせていただきました』

 

「(そうなの!?)」

 

入学前、引子は出久自ら考案した戦闘服(コスチューム)が書かれたノートから情報を得て、入学祝として戦闘服(コスチューム)を自作。そこにキャストリスが手を施し、最終的に戦闘服(コスチューム)とその詳細がかかれた書類を合わせて提出。

そして完成したものが今、クラスメイト達の戦闘服(コスチューム)と共に現れた。

 

『完成品がどのようなものになったのか、私も気になります』

 

『ホタルのサムとしての力はしょうがないけど、あたしとキャストリスは更に変身がないからね』

 

『キュレネさんの妖精の姿って、あれ変身って呼ばないの…?』

 

すれば出久は、自身の番号が書かれたケースを手に取り、クラスメイトらと共に更衣室へと向かう。

そして彼の中では、夢への一歩を踏み出したという実感が芽生えていた。

 

 

 

 





お着替えシーンはないので、以下に戦闘服(コスチューム)デザインの詳細を。

・緑谷の戦闘服(コスチューム)
引子作のをキャストリスが手を加えて、最終的に専門会社に仕上げをしてもらい完成したもの。
全体的なデザインは変更などない。
追加部分。
『ホタル』→デザインが翅のようなマントを上着に(元の世界で普段着ている上着と酷似)
『キャストリス』→模型の死蝶を腰のベルト部分の右側に(やわらかいから当たっても問題なし)
『キュレネ』→大人の際に付けている左耳の耳飾りをそのもまま、出久の左耳に(キュレネの要望)

・キュレネ
実は引子と一緒に料理をしている人。
他にもキャストリスに執筆のことでいろいろと指導などしてあげたりも。

・オールマイト
やっとこさ再登場を果たした筋肉。
この授業が終わった放課後には出久と話そうと計っている。

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