翡翠の劫火と生きる   作:伽華 竜魅

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4.0PV、もういろいろとツッコミどころも多くて視聴当日疲れました。
皆様方、新キャラはゲットしますか?それとも獲得していない復帰キャラを獲得しますか?
私は新キャラ優先して可能なら復帰のほうも獲得する見込みです^^




過去に変わりし大競技祭へ向け

 

 

 

 

「――雄英体育祭が迫ってる」

 

「「「クソ学校っぽいけどいいのか!?」」」

 

早々に教室にて大きなやり取りが行われた。

休校を終え各々が事件のことで会話を盛り上げている中、相澤が現れて最初に告げたのが雄英体育祭である。

生徒たちは不安の声を上げる中、相澤は警備を例年の五倍にする事で開催が決まったと告げた。

 

更に付け加えるのであれば、年に一回、生徒らにとっては三回だけしか無いチャンスを逃さないためでもあると告げる。

しかしそれだけではなく、もう一つ大きな理由が存在した。

 

「その最も大きな理由は『女帝』が必ず赴くことだ

 

『女帝』という単語を耳にした彼らの息は一瞬止まった。

『女帝』……それを知る者は知る()()()()()()()()()()()()()()()()()

『女帝』の前には法律があろうと関係なく、彼女の言うことが全てであり絶対となると噂も多くある程だ。

 

「で、でも毎年三年生とかを見てるんだから、大丈夫じゃないっすか?」

 

「普通ならな。だが今回のヒーロー科一年はABどちらも(ヴィラン)の襲撃を受け、それを乗り越えている。つまり『女帝』が今回赴く会場は一年の体育祭である可能性が高い。校長がそうおっしゃった」

 

「うっそだろおい」

 

「体育祭自体は普通にやるが、『女帝』に対し失礼のないようにだけしろよ。そして『女帝』が言い出したことは絶対だ。反論は許されない。そこも肝に銘じておけ」

 

特にお前はなと、相澤は爆豪へと釘をさす。

刺された爆豪は知るかとばかりに舌打ちを漏らした。

 

『あの、その『法』や『女帝』と呼ばれるお方なんですが……私たち、知っています』

 

「(えっ?)」

 

『何だったら同じ星出身よ♪』

 

『えっ?』

 

一方でキャストリスとキュレネの突然の告白に、出久とホタルは背景が宇宙状態となるレベルで放心したのは、言うまでもない。

 

 

——◆——

 

 

仮眠室。

そこに出久とオールマイトの、互いに大きな秘密を抱え共有しあう二人は滞在していた。

何故か?それは休校前に起きた襲撃の情報共有と体育祭のことで話し合うがためである。

 

「つまり、A組の方に襲撃してきたものは、転生者の手によってこちらの世界に来た敵であると」

 

「三人と一緒に相手した(ヴィラン)はとても強敵でした。正直、僕単体では即死しているほどに……」

 

「私が対峙した脳無とやらも強かった。だが相澤くんの情報だと、あまり仲間という接点は見えなかったみたいだ。他人事のように呟いていたとも言っていたよ」

 

「転生者がいないから、もうこれ以上僕たちの世界に強制的に顕現されることはないはずなんですが……正直、理屈が分かりません」

 

彼らは互いに起きた襲撃時の敵のことを事細かく共有しあっている。

オールマイトと対峙した連合は、現状本来の物語(げんさく)と何ら変わりないが、その歯車もいつ崩れるかわからない。

しかしそれを知る由もない二人は、偽ライコスと連合がいつ結託するかなどの先のことを考えている。

 

仮に偽ライコスと連合が結託をした時には、連合はより強大な力を得ることになる。

出久もまた既に転生者の爪痕と成ってはいるが、使うものによっては強者にも弱者にもなれるのが力故、まだ未知数とも言えよう。

しかし出久たちの本来の物語(げんさく)の戦いは世界にまで影響を与えたもの。

 

されどそれを遥かに凌駕すると断言できる戦いを、異界の者たちは繰り広げた。

まさに、銀河といえる規模の戦いを。

故にその勢力が超常世界にあるのはとても危険なのだ。

 

「……緑谷少年、ずっと触れようか迷ったけどさ、言っていい?」

 

「はい?」

 

「――そのピンクの生き物は何?」

 

オールマイトは視線を出久の膝へ向ける。

向けられた先、出久の膝上には、猫や子犬のように――ミュリオン形態のキュレネが尾を揺らしながら身を委ねていた。

そして出久はミュリオンの揺らす尾を優しく撫で続けており、ミュリオンは気持ちよさそうにしている。

 

「あたしはキュレネよ! 今はミュリオンだけど♪」

 

「てことは姿を変えられるのかい?」

 

「もちろん♪」

 

もはや大げさに驚くのも意味をなさないように、それでも静かに驚いていた。

互いの秘密を共有した時には誰もが振り返り、見惚れてしまう美貌の女性が今度は妖精となっているなど、誰が想像できよう。

 

「本当に、君たちの世界ではこれらが当たり前なんだ……」

 

「星によるんじゃないかしら?」

 

「それでも私たちの世界からすればさ……」

 

余談だが、内側にてミュリオンを撫でる出久を見ていたホタルは、しばらく頬を膨らませていた。

 

 

——◆——

 

 

体育祭まで残り二週間。

南ヨーロッパのバルカン半島南端ギリシャ共和国。

日本国で朝日が照らされている時刻故、ギリシャ国は暗き長夜となっている。

 

そのギリシャ国の神話と謳われる場所、かつての神話の建造物にて一人の女帝と傍に仕えし一人の人魚にして剣士が滞在している。

片や神話の構造物を見つめ、片や伝言の石板を見つめていた。

 

「『カイザー』、日本国への入場手筈が整ったそうだ。それと、今年は新しく水槽に入った小魚たちので問題ないのだな?」

 

「無論だ。例年同じだったが、此度は大きく異なるからな。それと『剣旗卿』、鼠に何の競技をするか聞き出せ。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「心得た」

 

すれば両者は神話の構造物に背を向け歩き出す。

向かうは日本国……超常(この)世界の最重要舞台へ。

 

 

 

 





・『カイザー』
「法」として各国で知れ渡られている少女体型の『女帝』
雄英体育祭には毎年三年生のを見物に出向いているが今回は一年のを見物しに行くよう。

・『剣旗卿』
『女帝』への忠誠を誓っている。
カイザー同様毎年雄英体育祭に付き添い兼護衛として赴いている。


女帝の口調難しい……自分なりに頑張りますが、それでも多分過去最高に難しいかもです。

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