長夜月も無事お迎えしました。
あと私、3rdの方もやっていた身である故、今回のPVで興奮して急ぎオンパロスのストーリーを進めてます。
それと誤字報告感謝します。
緑谷家は修羅場と世に言われる状況下にある。
それはリビングにて座る、四人の中のうち、主に二人によって。
片や出久の"個性"と言う形で繋がったホタル。
片や詳細は不明だが、ホタルと同じように出久と繋がりを果たしたキャストリス。
そして引子はホタルの横に、息子である出久はキャストリスの隣に座る形となっていた
余談だが、緑谷宅に泊まっていた銀狼はこの状況をカフカに伝えるため、既に後にしている。
「えっと……キャストリスさん、で…あってるわよね?」
「はい、私はキャストリスと申します。引子さん」
「わ、私のことも知ってるのね……もしかして、ホタルちゃんと同じなの?」
「はい。私はそちらのホタルさんと、工程は異なりますが、出久さんと繋がり、"個性"と成り果てた存在です」
引子は質問を問い、キャストリスは問いに答える。
異界の生命とも言える存在を、"個性"としその身に宿すこと自体、例外。
その中心核である転生者は既に生を亡くし、世を去った。
されど、転生者により
否——戻ることは不可能、との答えが正しいだろう。
キャストリスは発言した。
異なる形によって超常世界に召喚されたと。
ホタルが出久の"個性"という形で召喚されたように、キャストリスは人の形ではない。
昨日まで、キャストリスは蝶の姿と変わっていた。
しかし、出久と接触後、ホタルと異なると形であるにもかかわらず、繋がり、"個性"と成り果て、人の、本来の姿へと変わった。
「その…つかぬ事を伺うことになっちゃうのだけど……どうして出久と…?」
引子の問いに、キャストリスはしばしの沈黙後、その問いに答えた。
「既に亡くなられていますが、私を
キャストリスは語る。
転生者——輪廻の者により、顕現されたのは今から約二十年も前のこと。
今日に至るまで、キャストリスは死蝶として世をただ彷徨うことしかできず、異なる姿であろうと、「死」の権能は健在であったこと。
キャストリスは輪廻の者に問うた、なぜ自身を召喚させたのかと。
輪廻の者の答えはキャストリスにとってはあまり理解が出来ないものが多くあった。
その中で最もわかりやすく、そして不快な答えがあった。
ただ片っ端から召喚できる奴らを召喚しただけ。
そんな理由と言えるだろう。
輪廻の者は、己が知る
それが輪廻の者——転生者の"
だがその"
召喚され、顕現した
同時に、
輪廻の者はその問題点に気づいて以降、顕現によっては超常世界の大きな影響を与える者に限り、異なる召喚を行った。
それ以前に、なぜ止めようという視野を入れなかったか。
それは"
輪廻の者はそれを、己が自身の行きすぎ、後戻りが敵わない哀れな願望であるが故と思い込んでいる。
故に、輪廻の者は止まることなく、多くの空想人物は超常世界に数多く顕現していった。
その中には、影響を与える者もいるが、それに限り、異なる召喚とした。
『姿を変えられた者』『力を封じられた者』『両方を施された者』
キャストリスはその中で、『姿を変えられた者』に当てはまる。
姿を変えられようと、「死」の権能は健在故、接触すればその生命を死へ誘ってしまう。
しかしと、輪廻の者はキャストリスを召喚後、去る前にある言葉を残した。
己はあくまで召喚し顕現するに特化した存在、言わば——舞台を作る存在。
異なる召喚されし者に限り、本来の姿へと戻す存在——舞台に立つ存在が、必ず現るだろう。
どういう形で戻るかは己にも分からない。なぜなら"
そして時を得て、輪廻の者は一人の少年に
それを偶然か必然か、キャストリスは惹かれ、彼らの下へと舞い着き、今へと至った。
「……これが、私がここに辿り着き、出久さんと繋がり、本来の姿を取り戻したきっかけです」
「銀狼たちにすら聞かなかった情報……ねぇ、あなた以外に召喚されて、顕現した人たちは今どこにいるの?」
「あの人は、住まう場所がなく、彷徨う迷い人のように、
ホタルの問いに、キャストリスは申し訳なく顔をさげる。
されど、銀狼のいう通り、多くの異界の者たちが
だが大きな疑問が残る。
出久とホタルは、ヴィジランテとして活動も含め、多くの異界の者を探すため動いていた。
しかし銀狼と接触するまでの間、その間は情報すら一切見つからなかったのが現実。
故に、なぜ多くの者が召喚され顕現したにもかかわらず、情報が見つからなかったのかが、知りたい情報の中で、最も、一番と言えるもの。
「私たちと同じ世界、と言いますが、私たちが実際に会ったと言えば嘘になります。私たちでも知っている方々は限りがあります。見落としが多い可能性がとても高いです」
「あ、確かに……あたしも全員を知ってるわけじゃないし、あくまであたしたちが探していたのは、あたしの知り合いだし、出久も知ってるのはあたしが教えた人たちだけだから……」
盲点。もしくは、灯台下暗し。
それらに当たる程に、情報収集に関し、二人は欠けていた。
出久はヒーローオタク故、情報収集などは得意な方であるが、ホタルの世界の者を探すことに関しては、情報があまりにも少なかったのが痛手。
故に、【星核ハンター】と接触したことでも大収穫と思い込んでしまっていた。
「あの…キャストリスさんが召喚されて、出久に接触したのはよくわかったわ。それで……これからキャストリスさんはどうするのかしら?」
「……私は出久さんと繋がり、この姿に戻るまでの20年の月日は、死蝶として彷徨うことしかできませんでした。そのため衣食住が叶う場所を持っていません。ですが、出久さん含め、皆様にご迷惑をかけたくはありません。
緑谷親子はおもむろに、互いの顔を見てしまう。
あまりに悲しいことだと、思ってしまうもの。
故に、出久の根っからの精神は逃さなかった。
「あの、キャストリスさん…提案があるんだけど、いいかな?」
「なんでしょうか?」
「もしキャストリスさんさえ良ければ、ホタルさん同様、僕の"個性"として、一緒に生きていかない?」
「……え?」
出久の持ちかけた提案に、キャストリスの表情は驚愕へと染まった。
その際、出久はホタルの様子を伺うが、ホタルは出久と繋がり、全てを知っている故、出久ならそうするだろうと、内心既に分かり切っていた。
故に反発しない。したところで、彼の意志は曲がらないだろうから。
「……さっきもお話したように、「死」の権能は健在です。出久さんは死ぬことはありませんが、ホタルさんたちにはとても危険で、迷惑をかけ続けてしまいます……」
キャストリスは思わずと、顔を下げ俯いてしまう。
しかし引子は答えた。
「キャストリスさんはこれまでずっと独りだったのよね? それでやっと人の姿に戻れて、こうして話せるのに、自分からまた独りになることを選ぶなんて悲しいわ。だから私も出久の意見に賛成よ。それに、出久と繋がって"個性"になったなら、もう私たちの家族みたいなものなのだから」
「…家族、ですか?」
「そう、家族。出久の記憶を見たから、言う必要はないかもしれないけどね、出久も"無個性"だった頃は友達もみんな離れちゃって、独りになっちゃったの……私も心をすっごく痛めるほどにね? でも、ホタルちゃんがや銀狼ちゃんが来てから、出久は心の底から笑うようになったの。つまりね…今のあなたは昔の出久にそっくりなの。母親として見て来た私にはわかる。だから見過ごせないし、見過ごしたくないの」
そんな引子の言葉を聞いたキャストリスは、思わずと、声を漏らした。
「よ、よろしいんですか? わ、私……が、家族になっても……」
「えぇ、もちろんよ」
しばしの沈黙が続き、急かすこともなく、出久、引子、ホタルはただ待っている。
すればキャストリスは……頭を下げた。
「これから……お世話になります」
「うん、お世話します! 改めてこれからよろしくね、キャストリスちゃん」
「ッ……はい!」
この瞬間キャストリスは改め、緑谷出久の"個性"とし、家族として迎え入れられた。
その際ホタルは、一人呟いていた。
「イズクのそういうところ、無自覚だからこその凄さと不安があるよね……」
「ん? 何か言ったホタルさん?」
「うんん、何でもないよ」
それは、
故に、ホタルの心は不安が多くなり始めており、思わずと声に漏らしていた。
本来の
大きな運命を背負うはずであったということは、それ相応の別の運命を背負うことも可能であるということ。
故に
空の器にこそ真に馴染み発揮する。
"
"
故に、故に故に……——
——
原作の『OFA』ネタを少々参考にいじらせていただきました。
出久ならそういうの、自分の身体に大きな負担が出ようとも受け入れるだろうという私なりの解釈です。
あと今更ですが、タグに原作改変と書いてある通り、今作は原作通りいくかどうかは不明です。
場合によってはタグに原作崩壊を追加するかもですね。まぁもう基本的に原作通りに行く気はさらさらありませんが。
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