ようこそ青春&筋肉至上主義者が居る教室へ   作:ドラゴンから

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自分が好きな人たちの書き方に寄せて書いてみました! アンケートをとっておくのでもしよろしければお答えくださると幸いです


佐倉のカメラ破損

翌日、俺は原作でもあった佐倉のカメラ破損イベントが起きるであろう場所へ向かっていた。

 

 

 

スマホを確認すると桔梗から大量のLINEが届いている。

 

 

 

『綾小路喋らなさすぎ』

 

 

 

『私ばっか頑張ってるんだけど』

 

 

 

『というか佐倉さんめちゃくちゃ挙動不審』

 

 

 

『後で甘いもの奢りね』

 

 

 

 

 

「……後でケーキでも奢るか」

 

 

 

そう呟きながら歩く。

 

 

 

原作ではここで佐倉のカメラが壊れ、それをきっかけに清隆との距離が縮まる。

 

 

 

だが今の世界線は細かい部分がかなりズレ始めている。

 

 

 

放置ではなく、監視しておくべきだろう。

 

 

 

……まあ、その原因の大半は俺なんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地付近まで来ると、遠くから声が聞こえてきた。

 

 

 

「だ、だから……私は、その……」

 

 

 

「大丈夫だよ佐倉さん! 私たちは責めたいわけじゃなくて!」

 

 

 

佐倉の弱々しい声と、聞き慣れた桔梗の声。

 

 

 

物陰から様子を覗くと、佐倉は胸元でカメラを抱え込むようにして震えていた。

 

 

 

対する清隆は相変わらず無表情で立っている。

 

 

 

……お前もうちょっと何か喋れ。

 

 

 

完全に桔梗頼りじゃねえか。

 

 

 

「……あの時、見ていたんだろ」

 

 

 

清隆が静かに口を開く。

 

 

 

「須藤とCクラスの生徒を」

 

 

 

「っ……!」

 

 

 

佐倉の肩がビクッと跳ねた。

 

 

 

「そ、それは……」

 

 

 

「お願い! 須藤くんを助けたいの!」

 

 

 

桔梗が一歩近づく。

 

 

 

その瞬間だった。

 

 

 

「ひっ……!」

 

 

 

佐倉が怯えたように後退し――

 

 

 

足をもつれさせた。

 

 

 

「あ――」

 

 

 

ガシャン!!

 

 

 

鈍い音が響く。

 

 

 

地面に落ちたカメラが勢いよく転がった。

 

 

 

「……あ」

 

 

 

空気が止まる。

 

 

 

佐倉の顔から血の気が引いた。

 

 

 

震える手でカメラを拾い上げる。

 

 

 

だがレンズ部分には大きなヒビが入っていた。

 

 

 

「そ、そんな……」

 

 

 

「やっと……買ったのに……!」

 

 

 

声が震えている。

 

 

 

かなり大切にしていたんだろう。

 

 

 

……ここら辺は原作通りか。

 

 

 

だが。

 

 

 

次の瞬間、少しだけ違うことが起きた。

 

 

 

「貸せ」

 

 

 

清隆が静かに手を差し出した。

 

 

 

「……え?」

 

 

 

「確認する」

 

 

 

佐倉は戸惑いながらカメラを渡す。

 

 

 

清隆は無言で状態を確認し――

 

 

 

「レンズが割れただけだ。本体は生きてる」

 

 

 

「ほ、本当……?」

 

 

 

「ああ。修理すれば使えるはずだ」

 

 

 

その言葉だけで、佐倉の表情が少し緩んだ。

 

 

 

……なるほど。

 

 

 

清隆なりに励ましてるのか。

 

 

 

不器用すぎて分かりづらいけど。

 

 

 

「……綾小路くんって優しいんだね」

 

 

 

桔梗が少し意外そうに呟く。

 

 

 

「別に」

 

 

 

即否定。

 

 

 

素直じゃないなコイツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ぷっ」

 

 

 

思わず笑いが漏れた。

 

 

 

「!?」

 

 

 

三人が一斉にこちらを見る。

 

 

 

「誠!?」

 

 

 

「黒崎くん!?」

 

 

 

「……お前、見てたのか」

 

 

 

清隆だけはそこまで驚いていない。

 

 

 

「いや〜ごめんごめん。様子見に来たら青春イベント始まっててさ」

 

 

 

「ど、どこから見てたの……!?」

 

 

 

桔梗が若干引いている。

 

 

 

「大体全部かな」

 

 

 

「最悪なんだけど!?」

 

 

 

すると佐倉がビクッと肩を震わせた。

 

 

 

「ひぅっ……!」

 

 

 

まだ人に見られるのに慣れていないらしい。

 

 

 

俺は出来るだけ優しく声を掛ける。

 

 

 

「そんな怯えなくても大丈夫だよ佐倉さん」

 

 

 

「え……」

 

 

 

「須藤の件、証言してくれるんだろ?」

 

 

 

佐倉は少し迷い――小さく頷いた。

 

 

 

「……う、うん」

 

 

 

「ありがとう。助かるよ」

 

 

 

そう言って笑いかけると、佐倉は顔を真っ赤にして俯いた。

 

 

 

……おや?

 

 

 

「……誠」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

何故か清隆がジト目でこちらを見てくる。

 

 

 

「お前、距離感がおかしい」

 

 

 

「そうか?」

 

 

 

「自覚ないのが怖いんだよ黒崎くんは!」

 

 

 

桔梗が疲れた顔でツッコんだ。

 

 

 

その後ろで。

 

 

 

佐倉は壊れたカメラを抱えながら、小さくこちらを見ていた。




書き方を変えたからか思ったより手こずりました…

自分でもけっこう書いたなーと思っていたんですがまだ二巻目…これからも頑張っていきます!

最新話の書き方と今までの書き方どっちの方が面白い?

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