酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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低ランク300コストはアッガイたんの数で決まる事に気付いたTS幼女おじさん「戦いは数だよ兄貴!」

 

 Q.なんでアッガイたん使わないの?

 

 300コストでの地上戦。

 墜落跡地での戦闘。

 ゴローはジムⅡで出撃して2敗。

 その後ザクⅡ後期型で出撃してまた2敗を喫していた。

 

 「アッガイたんな〜? 使ってる人も多いし、なんとな〜く強そうだってのはわかるんだけどさー? なんかちょっと可愛くて嫌かな〜なんて、思ってたり思ってなかったり…」

 

 歯切れの悪いゴローの返答。

 TS幼女オジサンの性根を知り尽くした異常者の集うコメント欄に、的確な追求の言葉が飛ぶ。

 

 「は…ぐはッ! いやちが、違うよ!? 別に武装の数が多くてビビってるとか、切り替えのショートカット操作に不安があるとか、そんなオマエ!」

 

 ゴローも頑張ってはいるのだ。

 リスナーから『少しでも強くなりたいなら武器のショートカットは絶対に覚えろ』と諭されて、仕方なくフリー演習でショートカットを使用した武器の切り替え練習に励んだり、実戦でも限られた脳のキャパシティのギリギリを攻めて自力を上げようと頑張っているのだ。

 

 たが、いきなり5個もの武装を切り替えながら戦える自信が無い。負け犬根性が染み付いた哀れなTS幼女おじさんなのだ。

 だからこそアッガイ火力型A【TB】が支給されてからも変わらずに尻込みしてしまっていた。

 

 

 ーーーたぶんゴロオジはサンボル読んだ事ないんだよ、パンデミックの間5年間眠り姫してたんだぜ? 察してやれよ

 

 

 「はぁ!? 知ってるしッ! サンボルは身体がこんなんなる前からずっと単行本で追いかけてるし!?」

 

 

 ーーー機動戦士ガンダム サンダーボルト。小学館の青年漫画雑誌『ビッグコミックスペリオール』2012年No.8(4月13日号3月23日発売)より連載を開始

 

 

 「ほら! ほらなッ!? 結構前から……えぇ?? そんな前からやってたっけ!? もう13年前なの? 赤ちゃ〜んが中学生になる期間じゃんソレ!」

 

 よくよく考えれば凄まじい連載期間と衰えない人気である。

 

 「そりゃアッガイたんは好きだよ。ずっと前にアッガイたんのプラモを水槽に沈めて体育座りさせてる画像があって、一時期はそれをスマホの待受画面にしてたくらいには好きだよ!! けど、俺が…俺なんかがリビング・デッド師団に参加して良いわけない…」

 

 ーーーリビング・デッドってもとは企業間で使うゾンビ的な意味合いの言葉やろ? ある意味パンデミックで一度死んで、TS幼女オジサンとして復活したゴロオジにはむしろピッタリなのでは??

 ーーーダリル・ローレンツの気持ちに寄り添えるのはゴロタンだけやで!

 ーーーアッガイの心は無限だ

 ーーービビるな、戦え!!

 ーーーゴロたんなら大丈夫!(知らんけど)

 ーーーアッガイから逃げるな

 

 「お………おまいら(恐怖)」

 

 ーーー(恐怖)ってなんでや

 ーーー(恐怖)口で言うなし

 ーーー(恐怖)(幼女w)

 

 そんなやり取りの後、なし崩し的にゴローinアッガイの出撃が決まった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「ーーーサンボルの話なんてする余裕ねぇぞ?」

 

 浦島タロウでもあるゴロー。

 雨後のタケノコのように湧いてくる最近のガンダムについて行けない悲しいオジサンなのだが、サンダーボルトだけなら話が出来る。

 負け試合にしてもガンダムトークで盛り上がれば問題ない…と考えていたのだが。

 

 「頭のミサイル回転率狂ってない??」

 

 副兵装のR・L【TB】x2。

 即よろけ性能を持つミサイルであり、そのクールタイムは僅か4秒。ジムⅡのハイパー・バズーカ[改良型]を好んで使用していたゴローからすれば、ほぼ半分のCTで即よろけをばら撒ける夢のミサイル。

 

 「高速移動しながらも撃てる? は?? つかALS(自動照準補正)広すぎじゃね?? こんなん……え??」

 

 R・L【TB】x2にも欠点はある。

 ある程度アッガイを知っている相手はALSの真っ直ぐに敵に進む性質と弾速の緩やかさを理解しているため、ただの歩行による回避で目を向けずともすり抜ける。

 

 ーーーしかし。

 

 「アッグ…だっけ? この2頭身ドリルのロマン格闘機体が美味し過ぎてヨダレ垂れるのじゃが…!!」

 

 味方に格闘を振るアッグの背中にR・L【TB】x2が突き刺さる。単純計算で威力700×4の2800ダメージ…更に。

 

 「バリバリえっぐ!」

 

 主兵装のWCU[Z・マシンガン]【TB】がよろけて身動きの取れないアッグを襲う。

 強襲機であり、おそらくパーツの全てを火力に全振りしたロマン機体であるアッグだからこそ…ではあるのだが、アッガイのマシンガンが鬼のように敵のHPを削り落とした。

 

 ーーーシンガリ使え!

 ーーーショトカの△○に設定したヤツ!

 

 明らかに強く敵を圧倒しているアッガイ。

 味方の腕も良く、スコア的にも余裕のある状況がゴローの視野を広げて普段なら見逃すコメントを拾う。

 

 「シンガリ? あ、あ!? このギャンの空中機雷みたいなヤツか!!」

 

 乱戦の中で機雷を撒く。

 1発で1000ダメのクソ爆弾。

 弾数12発のそれが戦場の悪意となり敵を焼く。

 

 「これ………え、これ…!?」

 

 シャリン!

 シャリン!

 シャリン!

 

 『すごい!何だか調子いいみたいですね!』

 

 「オペレーターに褒められたんだが…!?」

 

 ゴロー初めての称賛である。

 (敵MSを5機撃破すると聞ける)

 

 その後は運にも味方され、バトオペ史上2回目の総合順位1位に輝いたゴロー。

 

 「機体性能が高過ぎて……え、こんなんジムで勝てるわけない……は? クソゲー?? クソゲーなのか?」

 

 後々アッガイの短所を知る事になるのだが、それはまたいつかの話。

 あまりものアッガイの強さを目の当たりにし、素直に喜べないゴローなのであった。

 

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