酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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ステイメンの性能に唖然とするTS幼女おじさん

 

 『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』

 このゲームの基本にして奥義。

 

 

 バズーカ(もしくはBRなどの単発よろけ取り武装)で敵の姿勢を崩し、敵が緊急回避で場を切り抜けるより早く転倒効果を伴う下方向入力格闘攻撃を差し込む。

 これにより場の枚数有利と一方的な攻撃チャンスを作り出す、バトオペ経験者であれば恐らく誰もが一度は決められた事のある、通称バズ下。

 

 伝統と実績を伴うバトオペの定石であり、強くなりたいならまずはコレを確実に放てるよう訓練しなさい、と言われている基本コンボである。

 

 「あた…うぐぐ……!!」

 

 練習すれば出来る。

 演習場でCPUをオンにして、バズーカ→下格闘を指に覚え込ませれば良いーーー理屈上は。

 

 

 ーーーファーーーーール!!

 ーーー盛大にスッポ抜けたな

 ーーー下手くそで乙

 ーーー距離感仕事してモロテ…

 ーーーもたもた…モジモジ…スカッ!

 

 

 「ザコイメンがよぉ!!」

 

 今回のゴローは久々にステイメンでの出撃。

 少し前の調整で全体的に能力が微増し、専用バズーカの弾速向上と爆風判定範囲が拡大したイケメン機体のLv2(600コスト)に乗っていた。

 

 ステージは北極基地。

 コチラに背を向ける敵機、今週の新機体ーーーガンダム・端白星ーーーの足元へフォルティングバズーカを打ち込み、しかしそれは敵のスキル(白プロLv2)により、よろけを無効化されて。

 それでもココならば(背後からの闇討ち)と撃ち込んだ下格闘は敵の歩行動作であっさりとかわされて明後日の方向へと飛んでいく。

 

 「よし、ムリだ!!」

 

 勝ち目がない。

 即座に判断して踵を返す。

 次にゴローの目に入ったのは。

 

 「おっと貴様はザコイメン!!」

 

 自機と色違いのステイメン。

 よろけ対策をタクティカルブーストと言う微妙でかつ玄人向けなスキルに限定された彼が相手なのであれば、練習したバズ下を活かせる……!!

 

 バズーカを撃つ、下格闘を入力する。

 

 簡単で、当たり前の動作だ。

 誰にだって出来る脳と指先の運動に過ぎない。

 しかし考えてみて欲しい。

 バズーカを当てて、下格闘を決められる範囲。

 これがどの程度の狭さであるかを。

 

 「ここ……!?」

 

 感覚でわかる。

 伊達に1年バトオペをしている訳ではない。

 あと1歩踏み込めば射程圏内。

 そう判断して、撃つぞと覚悟して、脳の司令が指に到達するまでの、その『差』は個人の資質と年齢に左右される。

 

 ーーーつまり。

 

 「なんで…!!」

 

 所詮この世はイス取りゲーム。

 

 ズドン、と撃ち抜かれたゴローのステイメン。

 バトオペに限らず、対人ゲームに置いて要求範囲の広い要素…即ち、反応速度。

 

 ゴローは圧倒的に、重要な一瞬を掴みとる能力に欠けていた。事が起こる前の想定、事が進行している最中での思考加速、レーダーを含む前後の戦況にて予測される状況把握を前提にし、その上で敵の動きを正確に目で捉えながら、複数ある選択肢の中で最高率の行動を選定し、指にその動作を指示して正確に実行する。

 

 格闘ゲームのプロが当たり前に熟すこの絶技。

 

 撃てなければ、掴めなければ、

 その『瞬間』に反応出来なければ、ゴローの尻は永遠に椅子を捉える事は無い。

 

 「まだ…ダっ!?」

 

 緊急回避…それよりも早く敵の下格闘がゴロー(ザコ)の扱うステイメンを寝かせて。

 

 「ちょ…煽り………え、あれ?」

 

 プロイメン(プロのステイメン)は、何故かその場にて超高速でジャンプと着地を繰り返し、その合間にBRを連射。

 みるみる削れるザコイメン(ゴローのステイメン)のHPに戸惑う間もなく、最後にもう一度ビームサーベルの下格闘を流し込まれ一息にてザコイメンは爆発四散したのであった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 ーーーホルダーの服着た水星女でこのザマは無い

 ーーーアレがSの動きですね

 ーーーアリとゾウの戦い

 ーーー敵が上澄みだったんだ…あきらメロン

 ーーーそれよりもっとエロい服着ろや

 ーーー同じ機体なのにねw

 ーーー元気を出せよ水星女ぁ!

 

 …そう。

 本日の酔うじょオペレーションはコスプレ回。

 最近ようやく走破した機動戦士ガンダム水星の魔女、その主人公であるスレッタ・マーキュリーのホルダー制服姿(学園最強の証)でバトオペを開始したのだ。

 

 調子に乗っていた。

 そう言われても仕方がない。

 1週間ほど前に地上のランクがA+に、宇宙ではA-にまで昇格し、それから40~50回は戦って、戦い続けて。

 それてもまだAに降格していないのだ。

 

 強くなった。

 ジム・レイドを擦り続けた結果ではあるが、それはそれとして自身は強くなったのではないか!?

 そう、錯覚してしまうのは男のサガと言えるだろう。

 

 しかし………。

 

 トクトク…とグラスに注がれるのは甘みを強めに調節された蜂蜜色のトロリとした梅酒。

 梅酒や杏露酒など、リキュールと呼ばれるお酒の特徴はやはりその甘みであろう。

 おつまみを必要とせず、酒単体の旨味と甘みで完結出来るコストパフォーマンスは他の酒類を圧倒する。

 

 ストレートでも、ロックでも、当然ゴローが愛飲する炭酸割り(ハイボール)でも問題なく。

 

 「ゴッ…ゴッ…ゴッ…ゴッ…………!!」

 

 ドダン!!

 テーブルを叩き壊す勢いでグラスを落とす。

 

 ーーー音割れw

 ーーーマジで迷惑なんですけどーーー!?

 ーーー八つ当たり乙

 ーーーザコはすぐ物に当たる

 ーーーかわいちょ〜にね?

 ーーーバブちゃんオコなのかなぁ??

 

 「何なんだよアイツぁよぉ!? 勝てるわきゃねーーーーだるぉ!? 別ゲーだよ別ゲー!! 単騎で3枚、しかもステイメンで制圧して逃げきるとかザッけんなぉ!!」

 

 ーーーゴロー含むチーム下手くその腕前があって

 ーーー敵も上手いがキミらが下手なんよ?

 ーーーモタモタ…モタモタ…!!

 ーーー完全に飲まれてたもんなぁ

 ーーー俺も酒飲も

 ーーーグビってグダるから弱いままなのでは?

 ーーー弱すぎる水星w

 

 「これが飲まずにいられるかってんだ!!」

 

 ーーー勝っても祝杯するのに?

 ーーー負けたらまず練習しる

 ーーーそれでこそゴローw

 

 カラコロカラ〜ン…とマドラで氷を混ぜる。

 この酒の光と味。

 それだけがゴローを癒やしてくれる。

 (酒カス)

 

 「最近キミら厳しない!? もっと労って!? 幼児だよ? 中身おっさんでもガワは幼児なんだよ!? もっとおっちゃんを労れよぉ〜」

 

 ーーー泣き顔でイグからぁぁぁぁあ!!

 ーーーあ、それ、その顔……んほぉ♡

 ーーー変態育成機

 ーーー汚い酔うじょがw

 ーーーパンツ見せたらな?

 ーーーオレサマ、オマエ、マルカジリ♡

 

 なんだか久々のような気がするバトオペ配信。

 その時間を楽しみがら、ゴローの夜は更けていくのであった。

 





 コスプレは次回予定です、
 ヨロシクお願いしま〜す!!
 (鼻血)

水星の魔女のコスプレ、誰を選ぶ?

  • 赤いたぬき・スレッタ!
  • 白いきつね・ミオリネ!
  • ツンデレ侍・グエル!
  • 日陰の美人・ニカ!
  • ボンボン頭・チュアチュリー
  • ハッピーバースディ・エラン
  • エロの化身・シャディク
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