酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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水星の幼女【コスプレ】スレッタ・マーキュリー&ミオリネ・レンブラン+α

 

 「ふひ〜…終わったぁーーー」

 

       A A

 電源ヨシッ(๑•̀ㅂ•́)و✧

 現場猫にて確認完了。

 配信を終了し、ゴロー大きく背を伸ばした。

 

 ひと仕事終えた後の心地良い疲労と達成感を感じながら、本日の配信を振り返る。

 

 「やっぱステイメンはムズいなぁ。タクブが使えりゃマシなのかもだけど、そもそもジム・レイドに慣れすぎてバズ下がマトモに出来んのがなぁ…」

 

 お酒のおかわりは杏露酒。

 今日は甘いお酒の気分なのだ。

 

 「けどコスプレの反応は上々かな? 3年くらい前のアニメだし、今更かなーと思ってた割には反応良さげ」

 

 やはり通常時よりコスプレ配信回の方が同接数の伸びが良い。更に今回は主人公のコスプレだ。

 原作でのキャラクター的な評価は賛否あれど、服装の地味さ(肌面積の少なさ)からすると伸びは今一つか…? と予想していたが、結果はゴローの想定を大きく越えていた。

 

 物語を引っ張る最初のピースでありながら、物語の核心となる最後のピースの役目を担った少女。

 

 浮世離れしていて、捉えどころが無くて、もやもやして、画面の向こうの存在でしかなくて、薄っぺらくて薄ら寒くて。

 

 けれど、少しだけ…少しずつ。

 赤や黄色や青…色が混ざるように黒く濁り、

 赤や黄色や青…光が混ざるように白く輝き、

 現実(こちら側)にある己の脳を焼いた最高の主人公。

 

 振り返ってみれば、スレッタコスへの反応の高さも当然の物だと思えた。

 

 「ふむぅ〜〜〜」

 

 特徴的な赤い癖毛をぴょいぴょいと触った頃。

 

 【ピン・ポーーーーン】

 

 来客を告げるチャイムが空白へ鳴り響いた。

 魔女お茶会、その始まりを告げる音色が。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 「ーーー来たよ、お父さん!!」

 

 天真爛漫な笑顔でドアを潜る女の子。

 それはゴローの自慢の(スミレ)

 

 親と爺だけコスプレするのは嫌だ!!

 そう叫んで泣きついたゴロー(マダオ)への妥協点として、今日のスミレはコスプレ姿になっていた。

 

 「じゃじゃ〜ん☆」

 

 アスティカシア学園の制服姿。

 カール掛かったボブヘアの橙髪(オレンジ)

 目の形も専用の道具で整えたのだろう、猫のように鋭く…それでいて愛嬌を感じさせるつり目になって。

 

 おっぱいがデカい事にさえ目を潰れば、本当に本物が画面の向こうから抜け出して来たような仕上がりのコスプレ。

 その名はーーー。

 

 「どうかな? ゴローお姉ちゃん♪」

 

 ーーー地球の魔女、ソフィ・プロネ。

 

 「うわ〜スゲー嫌だけどスッゲー似てる…つーか対比的にはどー見てもお前の方がお姉ちゃんになるのでは??」

 

 見上げるゴローと見下ろすスミレ。

 確かにこれは姉妹のようで。

 

 「え…じゃ、じゃあアーシの事お姉ちゃんって呼んでくれる!?」

 

 キラキラと幻視が入るほどに目を輝かせる。

 手を組んで、身体を乗り出して、笑顔が眩しい我が娘。

 アホ臭いとか気恥ずかしいとか。

 そんな気持ちもあるけれど、それよりも今は彼女の期待を裏切りたく無かった。

 ………今は、酒のおかげて気分も良いし。

    A A

 ヨシ(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 「す、スミレお姉ちゃん…て、アホかッ!!」

 

 目さえ合わせなけれこのくらいのサービスはゴロー(マダオ)にだって出来る。

 

 それにしても…とゴローは思う。

 メスガキ具合と言うか、存在が似ているのだろうか。スミレにソフィほどの凶暴性は無いが、なんと言うか魂の波長を感じてしまうほど、彼女のコスプレは迫真に迫っていた。

 

 「う…うへへ〜ぇぇぇぇ♡ アーシ! アーシね!? けっこうソフィちゃん好きだし、合法的にお父さんをお姉ちゃん呼び出来るチャンスだからね! 頑張ったんだけどさ! まさかお父さんのお姉ちゃんになれるとは思ってなかったかなーって! うへ、うへへ〜〜〜♡」

 

 だらしのない笑みを浮かべる彼女。

 目元は確かに違うのだが、口の…唇の動き方は紛れもなく自分の娘で…しかしそれでも。

 

 「マジでソフィさんや…スゲーな。なんか変な意味でドキドキする」

 

 「ぱ? 何それ…恋??」

 

 「アホか! ソフィ(地球の魔女)だぜ? なんか笑顔で刺されそうじゃん。そうでなくてもこんな美人さんが側に居たら落ち着かんやろ」

 

 「え〜照れる〜ってか、あれ? それってひょっとして普段のアーシが不細工だって言ってる?」

 

 「そーは言っとらんやろ!」

 

 「じゃーどう思ってる? ねーねーゴローお姉ちゃ〜ん、お姉ちゃんはアーシの事どー思ってんのかなぁ〜」

 

 ニヤニヤと笑みを浮かべゴローに襲いかかろうとしたスミレ、その凶行は後ろから伸びた手に食い止められた。

 

 「スミレ〜? 私を除け者にして、ずいぶん楽しそうですね??」

 

 笑顔の向こうに般若が見える。

 『ゴローラブなら誰にも負けない!!』

 そんな気迫を伴い登場したサヲリがスミレを隅に押し退けた。

 

 「いらっしゃい、て…サヲリお前、その服」

 

 現れたサヲリはいつもの仕事着。

 黒いスラックスに黒光りする細いベルト。上には白いシャツ、そこに下と同色のスーツベストを重ねている。

 

 「コスプレ…恥ずかしかったん?」

 

 着ぐるみやモコモコの可愛らしいパジャマを好むサヲリが、まさかコスプレを恥ずかしがるとは思えなかったのだが、しかし現実にサヲリはスーツ姿(仕事着)

 もしかすると警備のシフトで欠員が出たのかもしれない。そんなゴローの推測はーーー。

 

 「ふふっ…」

 

 自信有りげに笑う(サヲリ)

 後ろに隠していたキーパーツを取り出し、頭に被った。

 

 「おおっ!! マジかッッッ!!」

 

 それはメット。

 色は銀色。形状はバイクのヘルメットに似ていて、けれどバイザー部分は不透明。

 目の位置と鼻の上、額の辺りに計4ヶ所覗き穴がある独特なギミック。例え黒くとも(本物は灰色の服)、スーツの上にそれを装着してしまえば………!!

 

 「プロスぺラ(ガンギマリ)マーキュリー(お母ちゃん)やんけっ!!」

 

 もともと硬質な気配を持っているサヲリにはまさにピッタリのコスプレ。

 

 「本当は服の色も揃えたかったのですが、なにぶん急だったもので」

 

 「そーそー、アーシもどうせならおっぱい小さくしたかったんだけど、お父さんが急に泣きつくからさー?」

 

 「は〜?? 泣いてねーし! でもホンットにスゲーな、服もそうだけど髪も本物は癖っ毛だろ? サヲリはストレートなのに全然違和感なくプロスぺラのマッマになりきれてるわ。めっちゃカッケー!」

 

 「ま…!!」

 

 マッマ。

 何気ないゴローの一言にサヲリの母性回路が暴走を始めるーーーが、しかし。

 

 「ぐぉるニャン!」

 

 サヲリの背後から1匹の猫が飛び出し、ゴローの胸にダイブした。

 

 「おー!! マロさん! 生きとったんかワレーw」

 

 (兄弟)久々の再開を邪魔する訳にもいかない。

 大人しく後ろに下がった姉妹だが、あえてそこに突っ込む野郎が場を乱す。

 

 「ちょりゃーーー!!」

 

 「ギャ!!」

 

 小さなゴロー。

 その下からすくい上げるような高速タックル!

 野生の勘で危機を察知したマロが飛び逃げ、ミオリネ・レンブラン扮する毛利 源八ーーー白髪の幼女が全力でゴローに抱きついたのであった。

 

【挿絵表示】

 

水星の魔女のコスプレ、誰を選ぶ?

  • 赤いたぬき・スレッタ!
  • 白いきつね・ミオリネ!
  • ツンデレ侍・グエル!
  • 日陰の美人・ニカ!
  • ボンボン頭・チュアチュリー
  • ハッピーバースディ・エラン
  • エロの化身・シャディク
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