酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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 とあるレイヴン様と交流する機会があり、その際に横棒の使い方を教わりました。

 以降ーーーと書いていた横棒を───と書くようになるので少し文字がスッキリすると思います。
 小さな改善の積み重ね。
 まるでアセンブルのようだ。

 ご友人。
 素敵なダンスを踊りましょう。



基礎こそ奥義…なTS幼女おじさんで乾杯☆

 

 ───ほれほれほれぇ!!

 ───ダメダメだねチミぃ〜

 ───指切りと回避、EN管理!!

 ───がんばぇ〜

 ───脳ミソコーラルww

 

 

 今日のゴローはカスタムマッチを開いていた。

 カスマ(カスタムマッチ)は自分で部屋を作る(もしくは誰かが作った部屋に入る)事により、特定の相手とポイントの変動がない試合を行なう事が出来る。

 

 今回はゴローの呼びかけにより集まった8人のレイヴンが代わる代わるゴローのスパーリング役を担ってくれていた。

 

 「標的への2次ロックを確認して、軸を合わせて、撃つ時には指切りを徹底ぃぃぃぃぐぁ!!」

 

 ビシビシとゴローの機体へダメージが入る。

 

 ───焦っちゃダメよ?

 ───間合いのコントロールも必須

 ───脳ミソ足りてる??

 ───これキチいなぁ…

 ───ゴロタスにはちょっち難しいのでは

 

 AC6において初心者の弾が当たらない理由は大まかに3つほど。

 

 ➀ロックオンカーソンが敵に重なる前にトリガーを引いている。

 ②軸合わせの概念を知らない。

 ③射撃反動を理解していない。

 

 それぞれの詳細を書くと長くなるので要約すると。

 

 ───だ〜か〜ら〜! まずは赤いカーソルが敵に重なってる時だけ撃つんだよ! そんで次はこっちから見て敵が右に行ったら自分も右! 上に行ったら自分も上に行く! これが軸合わせな? んで軸を合わせながら撃つけど、wルドローの場合反動がヤベーから1秒撃ったら指を離して、離したら今度は敵の進行方向とは反対にQBして軸をズラすんやって

 

 「ぐぬぬぬぬぅ〜!! 簡単に言いやがってぇ」

 

 などと苦痛を漏らしながらも娘に頼んでコメントを固定してもらうゴロー。

 

 今現在のスパーリング相手は超重量級のタンク。

 肩に装備した盾が光を放ち、右手に握った超軽量ハンドガンを散発的に使用してゴローの攻撃を耐えながら、その集中をあえて乱すように行動していた。

 

 上のアドバイスを頭では理解していても、人と対峙する実戦では相手から押し付けられる情報の多さに脳が混乱してしまうのだ。

 

 ヤバいと思ったら避ける動作に集中してしまう。

 その結果ロックオンカーソルは見えなくなり、敵の弾が怖いからついつい旋回戦になり、最後には硬直した指がコントローラーから離れず、レティクルがガバガバに開いた状態で撃たれた弾丸は標的を逸れて四方八方にばら撒かれてしまう。

 

 当然、EN管理など夢のまた夢。

 

 そうした一連の不具合を解消するため、ゴローがリスナーに呼びかけて開かれたのが今日のスパーリングなのだ。

 

 「習うより慣れろの精神…!!」

 

 反復する。

 ただ愚直にACの基礎となる弾の当て方を…その動作(プログラム)を脳の中に構築して行く。

 

 「撃つ時だけ軸合わせして、1秒撃ったら逃げる……くそ、ビビるな俺!!」

 

 敵の武装は最低限。

 それでもABを使用したキック(タックル??)を織り交ぜてゴローにプレッシャーを与え続ける敵役のタンク。

 

 「怖ぇよそれ、ガチでAP(別ゲーで言うHP)飛んじゃう」

 

 ───とべよゴロー♡

 ───19194545ぉぉぉ!!

 ───俺もゴローをツンツンしたかった人生だった

 ───114514

 ───おらおら、ひよってたら跳弾しちゃうぜ?

 

 跳弾しない距離を保ち、敵の弾をかわし、要所でENを回復させながら継戦する。

 

 ゴローの挑戦はリスナーを巻込み。

 少しずつ…少しずつ………。

 

 正解の道へと歩むのであった。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 「今回は軽量機か、ヨロシクお願いしやす」

 

 

 

 ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 「中量───て、AB織り交ぜはまだ早いぞコラぁ!」

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 「おっちゃん本当に上手くなるんかな…?」

 

 

 

 ◆ ◆

 

 

 

 「ちょ〜っと君ふざけ過ぎじゃね!?」

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「あれ………ん? なんか…………」

 

 

 

 

 「なんか、戦えてる気がするんじゃが??」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 ※AC6を知らない人は飛ばしてOKです。

  要は近距離でマシンガン撃ちまくる軽量2脚機体

        ↓

 

レイヴン名:C4-56

機体名:kura-9

R-ARM UNIT ルドロー(マシンガン)

L-ARM UNIT ルドロー(それなりに優秀)

R-BACK UNIT 10連装ミサイル(ツオイ)

L-BACK UNIT ニードルミサイル(イマイチ)

HEAD VP-44D(仮面ライダーみたいな頭)

CORE フィルメザ(くびれがセクシー)

ARMS メランダC3(見た目性能○)

LEGS ナハト脚(鳥みたいな形状のニ脚)

BOOSTER アルラ(速くて燃費が悪い)

FCS タルボット(器用貧乏)

GENERATOR ミンタン(地上用)

EXPANSION PA

 

 1ヶ月。

 1日2時間を20日(1ヶ月には10日足りないって? 頭の調子が悪かったから…震え)ゴローはゴローの出来る範囲で懸命に練習したし、驚いた事にまるで成長の見えないしヘタクソなゴローの練習に多くのリスナーが協力してくれた。

 

 ハンガーラックの使用や正しいAB逃げ、盾やマニュアルエイムなど、何度練習しても出来なかった事もある───あるが、しかし。

 

 「練習の成果を見せてやるドン!!」

 

 決して強いとは言えないアセンブル。

 しかし地獄のような練習パートを共に生き抜いた白銀の愛機への信頼と適応。

 

 それを信じ、ゴローは戦場へと向った。

 

レイヴン名:c4-56  

機体名:kura-9  

 

    VS.

 

レイヴン名:atama  

機体名:iguasu   

 

 敵機は軽量寄りの中量2脚。

 腕の武装はゴローと同じwルドローで、肩にはwガトリングキャノンを載せていた。

 

 この場合遠距離攻撃能力(ミサイル)の有るゴローが引き、近距離攻撃(ガトリング)しか出来ない敵が凸となる。

 

 引き機が勝つためには遠〜中距離を維持する事が重用で、逆に凸が勝つためには近距離を維持して火力を流し込む事が必須となって来る。

 

 戦場はLOCステーション31 。

 

 宇宙基地風のステージであり、地面の起伏と障害物が少なく円形で広いフィールドが特徴的な引き機体に有利なマップ。

 

 ───これで負けたらパンツ出して土下座

 ───アセンブルからすれば雑魚だが…??

 ───気合い入れろぉ!

 

 リスナーの声が流れる。しかしそれは開戦の合図と共に視界から消え去っていた。

 

 「まずは接敵」

 

 少しでも長く引く為にステージの中央を確保したい。

 そうした思惑でABを吹かす。

 

 「敵の初動は………」

 

 ステージ中央を挟んで対峙する敵機。それをロックしたゴローの愛機がミサイルを放つ。

 それを()にかわしながら、敵が距離を保った。

 このほんの一瞬の攻防で敵の練度が見えるのがAC6という魔境のゲーム。

 

 ある一定のラインを越えたレイヴンがこのアセン(4門バリバリ)のACに乗ったのであれば、開幕9割の確率でゴローのミサイル発射に合わせてABによる突撃をしてくる。

 ABしながらウネウネとABQBを吐き、ミサイルを捌くついでに息をするように粘着してくるのだ。

 それが無い…と言うことは、つまり。

 

 ───勝てるぞ!!

 ───これは行けるんじゃね?

 ───幸先ヨシ(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 にわかにコメントが沸き立つ。

 2テンポ遅れてAB突撃の姿勢を取った敵機。それを視認すると同時に2回連続で後方へとQBして距離を稼ぎながら弾幕を張るゴロー。

 

 近距離戦が始まるまでにはENを回復しておかなくてはならない。そのためには地に足を付ける事。

 弾を当てるには直線を維持して、けれど敵の射撃は受けたくないから小刻みにレレレ機動を織り交ぜて……。

 

 リスナーと共に培ってきた技術は拙くとも間違いなく発揮されていた。

 ゴローの弾はかなりの精度で敵へと刺さり、敵の弾幕はゴロー機の真芯を捉えられず。

 

 与ダメと被ダメのシーソーゲームはゴローへと傾いていた。

 

 「取った!!」

 

 弾幕の応戦。

 ゴローのスタッガーゲージが真っ赤になる寸前、砕け散るより先に敵機のスタッガーが弾け飛ぶ。

 間髪入れずに肩に担いだニードルミサイルで追撃し、直後にパルスアーマー*1を展開して自機の衝撃値(スタッガーゲージ)をリセットする。

 それを見た敵機も釣られてPAを展開するが…。

 

 ───チェックメイトぉ!!

 ───やりやがった

 ───後は消化試合やで!

 

 この一撃はデカかった。

 その後もゴローは練習の成果を見せつけて敵レイヴンを圧倒。見事に久々の実戦で白星を飾った。

 

 「おっちゃん勝った、勝ったぞ!!」

 

 勝利!

 笑顔!!

 元気なジャンプ!!

 

 「祝杯だ!!」

 

 たかが1勝。

 しかしこの1勝はゴローにとって大いなる勝利!

 

 「ゴクゴク! ゴクゴク!! ゴクゴクッ…!!」

 

 ズドン!!

 勝利の味は!

 

 「サイッコおグェーーーー!!!!」

 

 凄まじく豪快で最高に下品なゲップ。

 ケタケタと笑い、柄にもなく踊りながら(葉っぱ隊のヤツ)ゴローはリスナーと共に至高の酒を楽しむのであった。

 

*1
PAと略す。スタッガーゲージをリセットする事が可能なバリア。数秒間は無敵だが敵の攻撃次第では1秒と保たない。Nestのシングル戦ではこの装備が定石





 今回のゴローと同程度の知識とスキルを身に着ける為に、引退期間含めて2年ちょいの年月と呆れ返る程の敗北を味わったレイヴンが居るらしいですよ。

 いやゴローと同じ環境だったらきっとオr…その子だってもっと早くもっと強くなってた筈なんですけどね。
 パルスシールドランチャーに呪われてなければ…きっと。

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