酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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 すません。
 挿し絵でちょっとトラブリました。
 訂正し終えたのでご安心くださりませ。



完全勝利する【コスプレ】エラン・ケレス

 

 「う〜っし、今日もランクマやってくぞ〜!」

 

 

 元気な幼女の掛け声。

 画面の向こう側に待機してくれているリスナー達がゴローの声に反応し、コメント欄はクルクルと渦潮のように乱れて揺れた。

 

 「今日は地上戦主体のカトンボと空中戦主体の紙飛行機を考えて来たゾイ☆」

 

 

 ───うぉぉぉぉぉ!!

 ───濡れる

 ───女子には刺さるんかな?

 ───こっちで来たんか

 ───4号? 5号??

 ───エロくない、3点

 ───ママって呼んで♡♡♡

 ───ACとかいうクソゲーいらんて

 ───普通に可愛いんだが、シャディ君がなぁ…

 ───よしよししだぃ゙〜〜〜!!

 ───授乳したい…

 ───ゴロタス、ハッピバースデーなんか?

 

 

 ポロポロとわくコメント。

 その実に9割がゴローのコスプレ(外見)に対するコメであり、新機体(発言)への反応は皆無となっていた。

 

 「うわ〜チぬほど期待されてねーの草なんやがw」

 

 ───ゴロー弾避け下手じゃん

 ───下手×軽二=ザコ

 ───チヌチヌぅ〜!!

 ───どうせ今日も敗北配信やろ?

 ───パンツ見せるぉ!

 ───まーたハッピバースデーエンドなんやで

 ───やけ酒((o(´∀`)o))ワクワク

 ───黙って微笑むんだ…それで世界が救われる

 ───せめてライフルを持て

 ───虚無顔でイケる俺氏→勝利

 

 彼らの言いたい事はわかる。

 AC6と言うゲームのシステム上、軽量2脚と呼ばれる機体とマシンガン系武装との組み合わせは扱いが非常に難しい。

 

 相手が軽2のライフル使いなら、まずはマシンガンの射程に収める為に前進する必要があり、その間は一方的に被弾してしまう。

 (紙装甲なんだが…?)

 

 相手が重量2脚の重ショ*1使いなら敵の射程外へ逃げなければならない───のだが、距離を離し過ぎるとコチラの弾が跳弾してしまう。

 (短射程なんだが…??)

 

 相手がブレード機なら、相手がミサイラーなら、相手がタンクなら、相手が、相手が、相手が………。

 

 

 ───推測ではあるが、Nest環境におけるマシンガン系の武装は中量級機体のサブ武器として設計されたのでは無いだろうか。

 

 これはターゲットアシスト*2のあるゲームだ。

 

 マシンガンは本命火力武器の添え物とする位置が最も輝きを放ち易く、軽量2脚と言うフレームが輝くのは遠距離戦と相場が決まっている。

 軽2にwマシンガンはよほどのイレギュラー(規格外)でもなければ使いこなせない組み合わせだ。

 

 だからこそゴローは秘策を持って新たなる愛機を新造した。

 

 「今回こそ…勝つ!!」

 

 そんな訳で、エラン・ケレスのコスプレ発表会&AC6耐久ランクマ配信がスタートしたのであった。

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「ネタ武器が…輝いてる!? ひゃ〜〜〜〜ケタケタケタケタケタwww」

 

 今回の地上戦特化機体。

 肩に背負ったのはお馴染みの初期ミサと。

 

 「いけ! パルスシールド!!」

 

 ポンポン!

 心地良く射出されたシールドの子種が蜘蛛の巣状に花開き、愛機の眼前にパルスで作られたターコイズブルーの壁を形成する。

 

 【EULE/60D】

 いわずと知れたシュナイダーのびっくりドッキリウエポン。パルスシールド投射機である。

 

 触れれば爆雷となる壁兼盾。

 

 引き機への対策を一切考慮していない特化武装(オモチャ)であり、対策を知っていれば凸機からしても脅威になり得ない残念な性能の武器ではあるが、敵が術中に嵌ってくれた時の爽快感は唯一無二。

 

 パルスシールドの影に隠れて敵の攻撃をやり過ごしたり、敵機の突撃に合わせて展開したパルスシールドでスタッガーを取ったり。

 相手に恵まれれば(・・・・・・・・・)これ程心強い()武器もない。

 

 「うおっしゃぁ!! 幸先…ヨシ!!」

 

 ビシリ!

 お気に入りの現場猫ポーズ ( ΦωΦ)σ で勝利を祝うゴロー。

 

 「まぁ正直運が良かったw な〜の〜で〜〜!」

 

 ポチポチと機体データを呼び起こす。

 アセンを変えて、ペイントを変えて。

 こだわりのデカールをベタベタと貼り付けた今回の本命機体───君に、決めた!!

 

 

 

 「お次はパックマンのオーロラミサイラーだ!」

 

 【IA-C01W3: AURORA】

 一応は光波『キャノン』に分類されるレーザー兵器。

 

 「お祈りミサイル!!」

 

 空戦に適したブースターを採用した軽量2脚で敵の直上を確保。そこでオーロラを撃ちながら前進と後退を繰り返す事によりタゲアシを利用して敵の進行方向を入れ替える。

 Bランクより上には通用しない戦法だが、この戦闘では面白いようにビームが刺さった。

 

 「近付いて来るヤカラには、こうだ!!」

 

 左手で火を吹くルドローとは別。

 右手でじっと沈黙を守っていた【MAJESTIC(バズーカ)】が嘶く。

 

 ───ズドン!

 ───これは決まったぁ!

 ───いいぞゴロー

 ───ひゃー

 ───痺れるぅ〜♪

 

 硬直した敵機への追撃光波キャノンも忘れずに。

 

 「うぉ〜〜〜〜ん!! おっちゃんの理想通りの展開で泣けるんやが…!!」

 

 完勝と言っても差し支えない試合内容。

 その後もゴローの快進撃は続き、ランクは『D』から数えて2回の昇格戦をストレートで勝ち上がり『B』ランクへと到達したのであった。

 

 「いや…運がね? アセンブルじゃんけんで勝ったと言いますか? いや〜運が良かったんよな〜www」

 

 ───凄いぞゴロー!!

 ───オメ!

 ───鼻息ダイソン

 ───8888888888888

 ───俺ツエぇとしか思ってない顔で草w

 ───謙虚な台詞とは真逆の鼻の穴で…

 ───あ〜…これは

 ───流石は強化人士様やで!

 ───おめでと!

 ───エランの顔じゃない…

 ───すこ♡

 ───エランくんにしては表情が汚くて草w

 ───明日が楽しみですね

 ───確変だね

 ───これで沼っちゃうんだよな…

 ───フロムくんテーブル詐欺やめなよ

 ───上手くなったなー

 ───いいアセンだったぞ☆

 

 「まーね? ま〜ね!? ちょ〜〜〜っとアセンを変えればこんなモンなんよなッ!? 実力よりもホラ、アセンゲーですしぃ〜!?!?!?」

 

 完全に調子に乗ったゴロー。

 リスナーと共に祝杯を上げ幸せの記憶を脳へ刻む。

 この祝福こそがフロムの罠。

 

 脳が経験した栄光の瞬間を求めてパチンカスの如く対戦の沼にハマる地獄の未来が待ち構えているのだが…この時のゴローにはそれを知る由もなかった。

 

*1
ショットガンの略。このゲームの重ショは普通に強武器

*2
以降タゲアシと表記

水星の魔女のコスプレ、誰を選ぶ?

  • 赤いたぬき・スレッタ!
  • 白いきつね・ミオリネ!
  • ツンデレ侍・グエル!
  • 日陰の美人・ニカ!
  • ボンボン頭・チュアチュリー
  • ハッピーバースディ・エラン
  • エロの化身・シャディク
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