「では、補習授業を開始します」
イマジナリー鉄の仮面を装着した4個ちゃん先生。
大切な生徒を落第の危機から救うため、彼女は心を鬼にしてゴローをキッと見つめた。
「ハイ! お願いしやす!」
ブカブカの学ラン、その袖を持て余しながら手を上げる姿にどうしても頬の筋肉が緩む。
「ヨシ!!」
パンパン!!
力強く自らの両手で頬を叩き、4個ちゃん先生は
「今日はまず、ゴローさんの対戦動画を教材にしましょう」
取り出したタブレット。
そこには本日のゴローの
「ゴローさんは、御自分の戦闘を録画したり、振り返って視聴された事は有りますか?」
「え…いゃ、無いです」
一応ログの閲覧は学校から推奨されている。
だがゴローは機材にも疎いし、そもそも。
「自分の動画見ても何が悪いのかも、何処を見たら良いのかもよくわかんなくて。そんな事に時間使うくらいなら対戦し続けた方がマシかな〜なんて…」
てへへ。
と頭を掻きながら4個ちゃん先生の反応を待つゴロー。
気分は
(怒られる…??)
そう覚悟したゴローだが、4個ちゃん先生は冷静に微笑を浮かべたままだった。
「なるほど…でしたらまず、今回は先生と一緒にこの動画から見ていきましょう」
クルクル〜っと、魔法のようにタブレットの画面を操り、4個ちゃん先生が選んだのはゴローにとっても印象深い相手との戦闘記録だった。
| レイヴン名:C4-56 機体名:Ninja250 |
VS.
| レイヴン名:akira otoisi 機体名:Red Hot Chili Pepper |
「……………あっ!! レッドホット…! 音石明か!? だけんスタンガン機体、くっは! なるほど!」
対戦時には気付かなかったお相手の茶目っ気に笑みがこぼれる。確かに機体も黄色かったが、なるほど。
この子はジョジョラーだったのか。
画面の向こうに居る『
「───この時のゴローさんはwルドローの軽量2脚で、お相手はwスタンガンの軽量2脚。肩武器やジェネ、ブースターなどの細かい情報は今は後回しにして」
開戦。
常の如くABでマップ中央へ機体を進める映像を見ながら、4個ちゃん先生の言葉に意識が寄せられていく。
「今、ゴローさんが見るべき要所は回避率です。いいですか? ダメージ量やスタッガーは無視して、自機と敵機の回避率を見る事だけに専心してください」
回避率……?
なぜ?
との問は言葉にならなかった。
あの日、同じ相手に3連敗した屈辱の記録が眼前に再生され、先生と一緒にその映像を眺める。
苦しいとか、悔しいとか。
そんな気持ちが何故か今は心の奥底に沈んでいて。ただ赤い夕日色の世界で、ぼんやり遠くで揺らいでいる。
「まず、主要武器の射程距離が違います。ルドローの方が遠くまで弾を飛ばせますね。だからルドローを装備したゴローさんが引いて、スタンガン装備の敵機が詰めている。ここまでは
似たような重量の機体で押し引きをした場合、敵をタゲアシでロックしたまま後ろに下がる機体にはバックブースト速度が適用される*1。
(そうでなくても攻撃モーションを取ると同様のデバフを受ける)
「ABして来ましたね」
その上、攻め手にはABと言う
【パパパパパパ!】
【ズダダダダン!!】
「おおよそで構いません。お互いがお互いの弾をどの程度受け、どの程度回避できているか、そこだけを注視して」
激しい弾幕の応酬。
戦闘開始から1分未満。
被弾を重ねたゴロー機はスタンガンの特殊効果により固定の1200ダメージと放電現象による硬直を受け、完全に無防備となった機体への追撃がスタッガーゲージを弾き飛ばした。
その結果、ゴロー機は再度硬直。
スタンガンと肩武器の火力を流し込まれて敗北したゴローではあるが………。
「ん………あれ?」
勝敗が決した。
その時点で動画をストップした4個ちゃん先生が、ただ微笑んでゴローの言葉を待つ。
「どうぞ、思ったままに話してみてください」
自信はない。
けれど、先生がそう言うのなら…。
「なんか、スタッガーとかの硬直を除いた単純な弾の避け方なら同等か、下手したら俺のがミリで回避だけは上回ってるような……??」
そう。
単純な殴り合いで言えば、つまり操作技術で言えばゴローは敵に劣ってなどいない。スタンガンの特殊効果さえなければ競り勝っていたのはゴローの方だ。
その気付きに、4個ちゃん先生が畳み掛ける。
「ゴローさんのアセンと敵のakiraさんのアセンブルを単純化して比較した図がコチラです。黒い★が多いほど強いと考えてください」
| ☆ゴローさん
Attack ☆☆☆☆★ Defense ☆☆☆☆★ Speed ★★★★★ |
|---|
| ☆akiraさん
Attack ☆☆☆★★ Defense ☆☆☆☆★ Speed ★★★★★ |
|---|
「この図のように、アセンパワーで劣った機体がアセンパワーで勝った機体と単純な殴り合いをすればどうなるのか」
「負ける…当たり前だけど、腕が同等なら、アセンパワーが強い方が………勝つ」
ルドローに強制放電は無い。
射程外に逃げる事が出来ないのなら、ルドローがスタンガンの火力を上回る事は不可能だ。
明確な勝敗の基準に愕然とするゴロー。
しかし、4個ちゃん先生はこの事態を見越していた。
「これまで、私はあえてゴローさんにwルドローの使用を推奨して来ました」
腕を上げ、人差し指を伸ばして数字を作る。
「①まず、ゴローさんの適性」
これは能力よりも嗜好を優先して選定した。
「確実に弾を当てなくてはならない、1発毎にトリガーを引かなくてはならない。要所要所でリロードを挟まなくてはならない………これ、お嫌いですよね? 目に見える火力の高さより、それにより発生する諸々の煩わしさを軽減する方がゴローさんの戦闘技能向上に貢献出来る、そのように判断致しました」
2本目の指を立て。
「②軸合わせ、軸外しの練習」
必要な時だけトリガーを引く。
「適切に機動を変えること、そしてその機動に合わせて弾が当たる瞬間にだけトリガーを引き、可能な限り無駄弾を撃たないこと。これが対人戦の基本となります。ルドローの扱い易さとリロードが早さはこの基礎練習に最適だと思いました」
そして3本目。
「➂間合いの管理」
有効射程の短い武装。
「押しと引きの切り替え。相手により、状況により攻防を入れ替える。どの武器、どの機体でも重要な要素ですが、両手にルドローを所持した軽量機の場合、間合いの管理が出来なければ押すことも引くこともままなりません。その不自由こそが、ゴローさんの成長系に繋がる」
数多の敗北。
しかし、それが未来への布石だとするならば。
「ここからが本当のアーマードコアの時間です」
勝てる。
勝率5%以下のクソザコ幼女おじさんであるゴローを、その技量と魂を。
4個ちゃん先生は心から信じていた。
「アセンブルを磨きなさい。重ショを握っても良い、身体を重くしても良い。どんなアセン、どんな戦法でも先生は貴方を肯定します」
勝利の栄光を───。
「きっと、勝てます!」
ゴローはこの時。
初めて心から勝ちたいと。
そう、願えた。
──────────君に。
唐突に思いついたのでAC6のコスプレアンケートを開始します。
エアちゃんも悩んだけどあの子はちょっとイメージわかんかったのよな。
AC知らんわーてな人も居られるでしょうが、良ければお気楽に参加してやって下さいませ。
(どのみち妄想ですしお寿司)
AC6のコスプレ、誰を選ぶ?
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幼女概念C4-621
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幼女概念リトル・ツィイー
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幼女概念シンダー・カーラ
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幼児概念ハンドラー・ウォルター
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幼児概念V.Ⅳラスティ