酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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 ☆お詫び☆

 嫁に依頼していたイラストの表題。
 2回目のキッカちゃんコスから【酔うじょオペレーション】が【幼女オペレーション】になってました。
 ガチで気付かなかった。

 嫁に修正の依頼してみたけど、アイパッドの容量が無いからデータごと消しちゃってたらしくて………。

 ゆるして…チョンマゲー!!



気分は【コスプレ】幼女概念C4-621

 

 不誠実だと思う。

 

 

 自分を客観視して思うのは『浮気』の2文字。

 別にえっちな事をした訳ではない。

 ボディタッチはおろかセクハラ発言にまで気をつけ、対等な友人としての振る舞いを心掛けている。

 

 ───だが、しかし。

 

 どうしたって、どのように取り繕おうとも、自分自身に嘘はつけない。

 

 『金の事は気にしなくて良い』

 

 よくホザいたな、と自分でも思う。

 

 100人分の旅館貸し借り。

 TS以前の自分には逆立ちしたって払えない大金だ。

 自分の特別な技能で稼いだ訳でもない、ただ降って湧いたような泡銭。

 彼女たちへの感謝が根底にあるとは言え、それを湯水のように使うのは如何なものか。

 

 本当なら娘に。

 そして、何よりも今はまだ(・・)会えない妻の為に残しておくべき財産を使って、やっている事は若い娘さんのご機嫌取りである。

 

 「わかってんだよなぁ…」

 

 心の向きが変わって行く。

 娘に聞くのが怖いから何も聞けないまま。

 いつだって考えてはいるのだ。

 例えばそう。

 

 妻は己と同じ病で眠っているのかも知れない。

 妻は人生に疲れて失踪したのかも知れない。

 妻は宇宙人に食べられたのかも知れない。

 妻はもう…───いるのかも知れない。

 妻は、妻は、妻は……………。

 

 聞けずに1年が過ぎた。

 きっとこの先も聞けないだろう。

 聞いてもし、妻が───いたとしたら。

 

 …どちらにせよ妻が居ない日々に慣れ、気付けば目の前にいる人へと、どうしても気持ちは移ろっていた。

 

 

 永遠の愛を誓っていた。

 今だって誓ってはいる。

 

 

 けれど…どうしても。

 ゴローの心は黒いグルグル渦巻きの向こう側に惹かれていた。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「………と、ゆーわけで」

 

 ゴローの調子は右肩下がり。

 自己嫌悪を発端とする精神的な不調が脳に響き、思考速度も低下気味。 

 

 しかし、それはソレ。

 これはコレなので。

 

 

 ───うひぁ!!

 ───目が○んでで草ぁ!!

 ───えっ!

 ───肌面積≠エロス

 ───すき♡

 ───綾波?

 ───誰なんよw

 ───はいスコー

 ───お勤めご苦労様です(`・ω・´)ゞ

 ───癖ぃぃぃぃぃ!!

 ───癖( #)Д`;)

 ───毎回お祭りで草w

 ───どうしたどうしたぁ!?

 ───お尻がもぉ…♡

 ───62…え!? 621の妄想コスなん!?

 

 

 

【挿絵表示】

 

 今回のコスプレは幼女概念C4-621である。

 ゴローの脳内イメージをスミレが形にしてくれた1品であり、拘束具→包帯→綾波レイ→そうだ眼帯もつけようぜ! みたいな悪ふざけもコミのコスプレ姿となっている。

 

 「う〜ん…アタマの調子がわるい〜」

 

 新月が近い事もあるし、それ以前に微熱が続いているし、上記の理由から精神的にも参っている。

 スミレからはコスプレ回の延期も提案されたのだが『今』この状態だからこそC4-621のコスプレに価値が出るのだと押し切った。

 

 ───だいじょうぶ?

 ───生きろゴロー!

 

 「ん〜…おっちゃん新月ダメなんよね。満月もダメだけど新月は特にダメ………狼女? いやそんなカッコー良いもんじゃね〜んだわ。気がついたら日付け飛んでるレベルなんやでー」

 

 その上オムツも履いてるんだよ…。

 そんな悲しみの一言をグッと呑み込み、ゴローは唯一稼働を許された両腕でAC6を起動した。

 

 「C4-621として…今日こそは昇格戦をとっぱしる」

 

 ───だいじょうぶか?

 ───顔色青くね?

 ───酒飲んだ?

 ───ハイオク満タン?

 

 心配してくれるリスナーの声が心地良い。

 フフッ…と心の中では笑っているつもりで、けれど一瞬暗転したモニター画面に反射した幼女の表示は死んでいて。

 

 「今日は…アヤナミモードでいくぉ」

 

 俺に盛り上げる力はない。

 だから、テメェらが盛り上がれ。

 そんな風なイメージを言葉に直そうとするが、何故か微妙に上手く喋れない。

 

 「C4-621…でりゅ」

 

 出撃するのは青色の機体。

 パルスの光をイメージした青と白のカラーリング。

 リスナーさんが色塗りと神経を疑うレベルの繊細なデカールを貼り付けてくれた現在の愛機。

 

 

レイヴン名:goan-zenni

機体名:S.P.D

R-ARM UNIT パルガン(大)

L-ARM UNIT パルガン(大)

R-BACK UNIT 初期ミサ

L-BACK UNIT 初期ミサ

HEAD マインドアルファ

CORE スネイル胴

ARMS 初期腕

LEGS フィルメザ

BOOSTER スピード

FCS G2/P05

GENERATOR 150ジェネ

EXPANSION PA

 

 もともと火力だけならルドロー(マシンガン)の1.5倍あるパルスガンを主軸に、EN(レーザー)武器の火力を1.25倍してくれる素敵ジェネレーターを採用することで敵にルドロー4丁分の火力を押し付ける。

 

 ここ迄は以前に考案した対スタンガン用のアセンと同じだが、コレはそのプランを一段階改良した機体である。

 

 ───相変わらずキメぇw

 ───ロックマンに出てきそう

 

 特徴は胴体と脚の対比。

 軽量機用の軽量・軽装甲(トリガラ)な脚の上に、重量機用の太ましい胴体(オデブ)がドスンと鎮座している。

 

 S=軽量2脚の速度と立体機動、

 P=EN武器特有の火力、

 D=重量コアに起因する耐久性の確保。

 

 即ち『S(スピード).P(パワー).D(デブ)』である。

 

 「パルガンはさー? 命中判定クソデカやけんど、そのぶん弾が遅いじゃろ? なら自分の機体の巡航速度を早くして無理やり弾をコスればええんや…てなコンセプトで作ったんよな、この子」

 

 車椅子には車椅子の強みがあるが、やはり2脚の扱いやすさと空を含めた3次元的な機動性能はデカイ。

 

 「んぁ…アセンブルじゃんけんも悪くねぇか?」

 

 ハンドガン装備の近接機体等は苦手だが、タンクのような高耐久機体へは優位に立てる。

 

 「跳弾しないってのは明らかパルガンの長所だわ」

 

 敵の跳弾性能を無視した火力の押し付けにより昇格戦1試合目を完封勝利。

 

 「ん〜軽2か、お相手さんの腕しだいかな…」

 

 ミサイル全弾回避余裕&距離200以内には近寄らせない。そんな腕前のレイヴンが相手なら勝ち目は無いが、しかし今回のお相手は。

 

 「う〜ん火力の暴力…」

 

 コスれば溶ける。

 そしてコイツはコスらせるために組んだのだ。

 

 続く3試合目は中2重ショ。

 

 「AB逃げが通るか…ん〜ムリかな〜??」

 

 敵が近距離に近付くまでにパルスガンによるダメージを蓄積させ、いざ接敵したらABで逃げる。

 もう少しお相手の粘着力が高ければ通用しなくなる戦法ではあるが、今回は見事に策がハマり…。

 

 「ん…勝った」

 

 その流れを繰り返すこと6回。

 昇格戦をストレートで突破する事に成功した。

 これでゴローも晴れてAランカーである。

 

 ───やったじゃん!

 ───オメ!

 ───ママは信じてたわよ♡

 ───アセンの暴力でくさw

 ───上手くなったな

 

 リスナーのコメントも上々。

 通常時ならお祭り騒ぎ。

 酒を取り出して祝杯三昧になる所が。

 

 「ん……ん…………やべ

 

 体調が悪かった。

 普通に体調がヤバい。

 

 胃が。

 なんか、内臓が。

 釣り上げられた魚みたいに、跳ねて。

 トイレに行きたい。

 いや、行くべきだ。

 

 そう思ったものの、よくよく考えるまでもなく現在はC4-621のコスプレ中。

 腕は動くが、脚は拘束具の中にある。

 床に手を当てれば立てると思っていたけれど、腕が細いのと床に散らばったクッションが邪魔をして…。

 

 つまり、立てない。

 動けない。

 下手に動いて横に倒れて、もしその状態で吐いたら気管につまる恐れもある。

 

 「オッ………」

 

 猫のように嘔吐く。

 

 (あ、コレだめなヤツ…)

 

 ケポ、ケポ…とゲロの空打ちをしたあと。昇格戦でストレート勝ちを決めた記念すべきその日。

 ゴローはアーカイブにも残せない大惨事をリスナーへお届けしたのであった。

 

 

 

 ※その後スミレに救助されました。

  安心してください。

  ゴローは生きてますww

 

AC6のコスプレ、誰を選ぶ?

  • 幼女概念C4-621
  • 幼女概念リトル・ツィイー
  • 幼女概念シンダー・カーラ
  • 幼児概念ハンドラー・ウォルター
  • 幼児概念V.Ⅳラスティ
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