酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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MS少女と言う名の【コスプレ】幼児概念V.Ⅳラスティ

 

 エビが可愛い。

 

 

 エビ専用に購入した水槽の中で、小さなエビちゃんが20本以上もあるらしい脚をシャカシャカシャカシャカと高速回転で動かして、まるで空を走るかのように水中を泳いでいた。

 

 視線をズラせば水底で砂利に混ざったザリガニ用の餌を掴み、小さなお口で懸命にモグモグを繰り返したり、モグモグ中の仲間の背中から覆い被さって邪魔しようとする個体が居り、少し遠くには岩影に隠れて悔しげに水草をハミハミしている幼体も居る。

 

 「いいなぁ………」

 

 悪くない。

 いやむしろ良い。

 

 定期的に記憶が飛ぶような人間が生き物を飼う、と言う事に少なからず抵抗を感じていたゴロー。しかし川エビ特有の生命力の高さや手間の少なさ、愛嬌のある泳ぎ方や、なによりも娘と仲直りするキッカケとなってくれたエビちゃんをゴローはもう手放せなくなっていた。

 

 「俺よりちっちゃいのがイーんよ」

 

 「あ〜ちょっとわかるかも」

 

 「スミレが猫拾って隠してた事もありましたね」

 

 「あ〜! あったなそれ」

 

 今日はサヲリがオフの日である。

 この後スミレが作ってくれた自慢の衣装で動画配信、その後にスミレの誕生日会を行う予定を組んでいた。

 

 水槽を取り囲んでポツポツと会話を続ける。

 懐かしいあの頃の家族の記憶をもとにして。

 

 「ウサさんの猫センサーが反応して1日で見つかったヤツな?」

 

 「アレルギーとか知らんかったんよねー」

 

 「それが無くても臭いですぐバレたでしょうけど」

 

 「いやそれはサヲリが特別鼻が良いから───て、マロさん!? 水槽に手ぇ入れないの!!」

 

 ウニャン?

 と、あざとく小首をかしげながら猫のマロが前脚で水を叩く。

 

 穏やかな日常。

 この時間にゴローはただ感謝するのであった。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「───と、言う訳なんだが…」

 

 

 ───コーラル! コーラル!!

 ───戦友!

 ───戦友!

 ───戦友!

 ───(σ⚆⍙⚆)σ逮捕ぉぉぉぉぉ!!!!!

 ───戦友ぅぅぅ!!

 ───壁越えですね? わかります

 ───癖と壁ってにてるよね♡

 ───装甲薄過ぎて草w

 ───たすけて

 ───MS少女!?

 ───えっ

 ───クッソえ

 ───[癖] *- -)—-C<ᵒ̌∀ᵒ̌) ホカクッ

 ───児ポ

 ───これ…普通にダメなのでは?

 ───日本オワタ

 ───ド汚い幼女がよぉ(もっとやれ!!)

 ───壁と言う名の癖

 ───児ポ仕事しないで…

 ───お前ら→¦¦Φ¦(¦´¦д¦`¦)¦Φ¦¦牢獄行き

 ───センスがヤバい

 ───どうしたんだゴローwww

 ───これはラスティ

 ───でりゅ…………♡

 ───全裸待機教がまた騒ぐぞ

 ───可愛い!

 ───ひと皮剥けたな

 ───なんで…俺の息子が暴走しちまうんだ!?

 ───戦友スコ

 ───ひと皮剥けたな…(意味深)

 ───#初恋泥棒

 

 

 常の如く。

 いや、ここ最近マンネリ化していたコスプレ回の起爆剤として、ゴローが考案しスミレが作成した幼児概念ラスティのコスプレ姿にコメント欄は大いに盛り上がっていた。

 

【挿絵表示】

 

 「うへ〜…ちょっとキミらおっちゃんの予想越えてきたな?」

 

 ───壁越えだけに?

 ───予想が甘すぎるやろ!?

 ───リアルMS少女とか無理に決まってr

 ───股を開けよデコry

 ───癖クラッシャーⅤ*1

 

 「一応ほれ、かなり前からMS少女的なコスプレしたらウケそうかな〜とは思ってたんよ? ガンダム少女とかザク少女とか? けどその頃のス…ケラちゃんってあんましそっち系の…あ〜この肩の装甲とか? コレ系の素材を加工する技術が無くってボツになったんよな」

 

 MS少女で重要となるのは装甲と裸体のバランス。

 要所を覆い、要所を晒す。

 その絶妙なる駆け引きが少年(ロボオタク)少年(思春期)の癖を壊して誘い込む。

 

 そのようにゴローは考察するのだ………!!

 

 「んで、それから月日が流れておっちゃんもほとんど忘れてたんじゃが、最近ACやりはじめたやろ? その関係でコスプレする時にキャラクターの『ポサ』を出すために何をすれば良いかな〜って考えた時に、やっぱコレしか無いんじゃね? てなってさ、ケラちゃん問い合わせたら割とノリノリでOKが帰ってきたんよ」

 

 流石は我が娘だぜ───とは言わなかったモノの、ゴローのドヤ顔は言葉よりもよほど巧みに相棒への信頼を語っていた。

 

 「アンケの方も伸び悩んでるやろ? いやキミらの気持ちもわかるんだわ。ガンダムのキャラクターってなると知名度も高いし気軽に投票ポチれる。けどACのキャラクターってなると予想つかんし、おっちゃんみたいなロボオタクでもなきゃ投票に参加しようなんて思わねーんだわな」

 

 うんうん。

 薄い胸部装甲の前で腕を組み、真剣に頷いてから───その表情を一変させる。

 

 「だからこそ。逆にチャンス…なんだぜ?」

 

 ニヤリ、と浮かべる笑みはこの間の源八ソックリで。

 

 「AC6のアンケ投票率は少ない」

 

 人差し指を立てる。

 

 「ラスティは軽装甲」

 

 中指も立てて。

 

 「中装甲や重装甲なら………?」

 

 3本目の指を立て、挑発的に胸の前にある何もない空間に両手を添え、ユサユサとパントマイムを実行した。

 

 ───メ、メスガキぃぃぃぃぃ!!

 ───逮捕してください!

 ───児ポପ(꒪ˊ꒳ˋ꒪)ଓ

 ───あざとくってゴメンって言おうね?

 ───これだから中身おっさんは♡♡♡

 ───カーラ1択

 ───カーラ

 ───カーラ

 ───カーラ

 ───ガンダム少女もアリってこと!?

 ───ドリュピュピュピュピュぅぅぅう♡

 ───マジで○かすぞこの幼女がぁ

 ───おにんにんがイライラする…イライラ!!

 ───わかってんなー

 ───それはズルくない?

 ───俺を○す気かな…かな??

 ───ぜんぶ…出たぁ………

 

 「───な〜んてな! ま〜アンケなんて暇つぶしの一つじゃし、好きに遊んでくれればオッケーなんやで」

 

 予想よりも盛り上がってくれたコスプレ回。

 これを肴にまた酒が飲める!

 

 スミレのお誕生日回…兼、飲酒解禁お食事会に向けて、ゴローのテンションはグイグイと上昇するのであった。

 

*1
ゴローの略称、ゴローの5をローマ字にしてⅤ





 これでアンケ1票も増えんかったら嘘やろ。
 頼むぞマジで。
 マジで頼むからな…!?!?

AC6のコスプレ、誰を選ぶ?

  • 幼女概念C4-621
  • 幼女概念リトル・ツィイー
  • 幼女概念シンダー・カーラ
  • 幼児概念ハンドラー・ウォルター
  • 幼児概念V.Ⅳラスティ
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