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ツンツン( '-' )σ)Д゚*)アンケート「ヘンジガナイ」
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ツンツン( '-' )σ)Д゚*)アンケート「タダノシカバネノ幼DA☆」
…………… ど う し て ???
───パンパンパンパン。
リズミカルに肉厚な何かが打ち付けられる音がする。ともすれば薄い本に出てきそうな怪しい擬音に聞こえなくもないソレは、ゴローの住処のキッチンから響いていた。
十分に発酵した丸い生地、これを両手に交互に打ち付けて薄く広げる。
何度も練習して身に付けたプロのスタイル。
その仕事を熟すのは通気性を重視した桜色のステテコに収められたキレイな桃尻。上には締まったウエスト、ワガママな爆乳を黒いタンクトップで隠している。
「フンフフン…フ〜ン♪」
鼻歌を歌い、最後に残った顔を黒いグルグル渦巻きでコーティングしたのは我らが怪異、ポポちゃんである。
足元には巨大化して見える踏み台。
※2段になっているゴローの家に備え付けていた踏み台。下段はスミレの身長にアジャストして、上段はゴローの身長にフィットしている。その踏み台が巨大化して見える事、そしてその踏み台の下段を彼女が必要としている事。つまりそれは…。
「もう…隠す気も無いんかね」
目に入る情報を改変されている。
ゴローが気付いている事に、彼女も気付いているのだろう。それでも…その事実に触れず、騒がず。
波風を立てずにこの関係性を維持していた。
けれど、それも。
「人は変わるし、人は死ぬもんな…」
進まなくてはならない。
命に永遠などない。
今日、元気だったあの人と、二度と会えなくなったように。
今を生きるのなら。
「逃げたらアカンのよな…妖怪じーさんよ」
たまたま、体調が悪かった可能性もある。
あの日。エビと川の水をチャポチャポに詰め込んだ壺を渡されたあの日。
お互いに知らぬ存ぜぬと言った態度で無視した源八の顔色には、素人が見てもわかるほどクッキリと死相が出ていた。
相とは視覚のみで感じ取れるものでは無い
触れればもっと鮮明だったろうし、触れずとも細胞の一つ一つに停滞と腐敗の臭いが燻る。
音はぎこち無く、雰囲気には潰える者特有の濁りが混ざる。それらが複合して顕在化した時、人はそこに死相を見るのだ。
ゴローはそれについて掘り下げなかった。
爺が嫌がる事はわかっていたし、話してどうにかなるものでも無かったから。
ただ、普通に話して、普通に飯を食わせて、普通に酒を飲んで野に返した。
その判断に間違いは無かったと思っている。
あの爺は野獣だ。
野獣は自由だから野獣なのであり、好意であれなんであれ、その自由を奪われれば魂が死ぬ。
それがゴローの…ひいてはゴローを育てた源八の考えなのだから。
もしかしたら生きているかも知れないし、もしかしたら路地裏で冷たくなっているかも知れない。
けれど、それは彼の望んだ未来なのだ。
口出しする気は起きなかった。
でも、だからこそ。
その爺の生き様に触れて、それでも何も変えずに生きられるほど、ゴローは腐ってはいなかった。
これはそう。
ただそれだけの。
生き様のお話なのだから。
だから、ゴローは踏み出した。
「あのさ…ポポちゃん」
◆
最近、ゴローの元気が無い。
食欲も低く、あれだけ楽しんでいたゲームの勝敗にも心が動かなくなっている。
ポポちゃんと呼ばれる怪異さん───洋子───はそれが心配だった。
少しでもゴローの力になりたいと願ってしまった。
不幸な事に、それを成すための情報は手元にあった。
ゴローが男性だった頃に行き付けていたインドカレー専門店のレシピを盗み、本場のやり方を模倣してカレーを作る。コレはポポちゃんとしての能力を持つ自分にしか出来ない事だと思ってしまった。
思い立って、行動して、本人に許可を得てキッチンに立つ。ただ、ゴローに美味しいモノを食べさせてあげたかった。ほんの少しでもゴローの力になりたかった。
それ以外何も考えていなかった。
少し前の自分なら事前にリスクを洗い出したり、そもそも矢面に立たずに結果だけを求めていたと言うのに。
「あのさ…ポポちゃん」
ゴロー声を肩越しに囁いた。
「───show me your face───」
それは彼女がゴローへと投げかけた最初の言葉。
「これ『顔を見せて』って意味なんやろ? おっちゃん最初はショー油がどうとか混乱してたけどさ、なんでわざわざ英語にしたん?」
「エ…エト……」
動きの止まった彼女へ、ゆっくりと近づいた。
「英語なんてYESかNOくらいしか知らんかった癖に、髪も金髪パーマにしちまってさ…」
「ナ…ナニヲッ───ヒャ!?」
お尻を揉む。
ずっと。
ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっと、揉みしだきたかったお尻を、幼女としての限界の力でグワシと掴んで揉みまくる!!
「ヒャメ! ナンデ!?」
「あと鼻歌!!」
「ンヒッ!?」
お尻の間に顔面を突っ込んでクンカを連発!!
犬のような速度で匂いを鼻腔内へ出し入れする。
明らかに一線を越えたセクハラ。
しかしナンを手にしたポポちゃんにはそれを止める手段が無かった。
「は〜〜〜〜極楽」
知っている匂い。
求めて止まなかった香りに魂が満たされる。
今まで禁じていたボディタッチを一足飛びしにて明らかにタイーホ案件であるケツ穴クンクンまでやってしまった。
「……………おかえり」
背は届かない。
けれど、気持ちは届くと信じていた。
だからゴローはただギュッと彼女の太腿を抱き締め、そのお尻に顔を埋める。
「おかえり…ウサさん」
ゴローはもう、真実から逃げる事を辞めた。
「ウ…ワ、ワティシ、ハ───」
「顔、見せてくれる?」
逃げられない。
逃さない。
動きを止めた彼女の身体を支えにしてゴローが踏み台へ登る。ゆっくりと…ゆっくりと。
怯える野良猫を相手にするような慎重さで細い両腕を伸ばし、彼女の顔を隠す渦巻きの中へ手を差し込んだ。
「話そう。ちゃんと目と目を合わせて」
いつだって、踏み出した後の一歩は呆気ない物なのだから。
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