Q.ドゥー・ムラサメのコスプレはまだですか?
「あー…ドゥーちゃんな〜? あの子なんであんな人気あるんかね? なんか裏方ちゃんも好きらしくて妙に気合入れてウィッグやら衣装やらを作ってるポイくてな〜。そんな訳でもうちょっと時間かかるんじゃねーかな…知らんけど」
カララン、カララララン。
今日は杏露酒の気分なゴロー。
炭酸入りのフルーツジュースで割ったシュワシュワの酒。クルクルとマドラーで掻き混ぜると黄金色の泡が立つ。お下品ながら泡に口をつけズゾゾゾゾ〜っと吸い込んでから氷を投入。
もう一度湧き上がる泡を吸い込めば、後はゆっくりフルーツ割の杏露酒を楽しむだけ。
「ひひゃ〜………ッ! これがなぁ〜! 軽い癖になかなか酔えるんだわ!」
酒と一緒に口に含んだ氷をガリガリと噛み砕き、一息ついたゴローはオツマに手を伸ばす。
今回選んだのは100円ショップのバナナチップス。パキパキポリポリと心地よいSEが旨味をいっそう引き立てる。
「んぁ? ケラちゃん? カニャちゃん? ………あ〜はいはい? あの子らそんな風に呼ばれてんの? ケラケラ笑う子がケラちゃんで………うははッ! 「見たい…かにゃ〜」の子がカニャちゃん! くっは! ウケるw」
パリピ風なスミレはともかく、あの
気分の良いゴローはゴクゴクと酒を飲む。
酒を飲んだら気分が上がる。
気分が上がるからまた飲める!
う〜んやはり酒は百薬の長ですわ。
「センス良いなキミ………ん? ゴロ板? そんなんあるの? そこで名前決めたと。ふ〜ん? なるへそー?? ………あ? あ〜はいはい、それはケラちゃんの方やね、衣装やら機材のセッティングやらなんやら、裏方仕事は全部あのギャルっぽい子が担当してんだわ。関係? そら〜秘密ですわ。女の、ヒ・ミ・ツ・♡ なんてな〜www」
バカ話も程々に、今回の出撃ステージ選択に入る。
「んが…んだよコレぁ」
出撃可能なステージは左から、
地上/ランダム550
宇宙/月軌道デブリ帯650
地上/塹壕700
地上/北極基地750
この4ステージ。
「650が地上ならフルマの陸戦ゼータくんで出れたのに…これじゃ出れる機体ないやんけ…」
ーーークイックマッチは?
ーーーザコやなぁ
ーーーウニコーン使えば?
ーーーサザビー良いよ!
ーーー新機体で行こうぜ
「クイマはレーティングより収入が減るらしいから嫌なんよね、なんか時間がもったいなく感じてムリ。ウニコーンとかサザビーって高コストでしょ? ゼータはIフィールドもあるし動かしやすいしで、たまたま上手く行ったけどさ。あーいう場所って戦闘スピードについて行けないままワンコンで捻り潰されちゃうのがな〜。やっぱトラウマなんよね……」
ーーーなら550で1択やんけ
ーーーこないだブルG当てたやろ
ーーー逃げるなゴロー
ーーーゴロオジがコロコロされてるのを見るのが楽しいんじゃないか
ーーーママがヨシヨシしてあげましょ〜ね?
「んへ? ブルG? サンダーボルトの? 当てたっていつよ? おっちゃんの記憶には……………あれ? ん? ガチで居るのじゃが??」
抽選配給のオマケにしか興味の無いゴロー。
自然とガチャの結果を見逃しており、550コストでも優良株の一機であるブルG【TB】を倉庫の肥やしにしていた。
「へーほ〜……ふ〜〜〜ん? いーじゃんコレ! めっちゃ硬いってYouTuberが言ってたヤツ!」
いそいそと拡張スキルガチャを回すゴロー。
レオナ・ルークラフト→熟練整備士→一般整備士とガチャを回し、最後にようやくカスタムパーツ拡張[装甲]のLv3を引き当てた。
自分ルール的に解禁した課金要素である拡張スキル強化チケット。これを1枚だけ使用してLvを4に改造。
「5まで上げるかどうかは実戦の結果次第かな。おっちゃん貧乏性やし、今これ使ったのも贅沢してる感じがしてツライんだわw」
後は適当にカスタムパーツを組んで。
「イザ! 実・戦!!」
出撃地に選ばれたのは鉱山都市。
開幕ダッシュに参加するが、普段使う機体と比べて圧倒的にスラスターの速度が鈍い。
「うぉ……ドン亀w」
歩くとなるともっと遅い。
倉庫のコンテナを頑張って避けながら味方の背中を追いかける。
「中継取ってないんか…」
倉庫を通り抜けた先にあるビルの下。
YouTuberが言っていた最重要中継地点を確保した…までは良かったのだが。
「い…いや待て、まてまてこれ、盾がハミデントしてて…クソ、ジャガーさんがッ!?」
ビルの影に隠れたつもり。
頭隠して盾*1隠さず…となったゴローのブルGへ、遠距離からビームの束が刺さる。
1よろけ。
「あてて…」
2よろけ。
「緊急回避…確か無かったよな」
3よろけ。
「うごごごご……」
スラスターボタンを無駄にカチカチする音が響く中、サンドバッグとしてのみ息をする事を許されたゴローに
「うギィィィィィ!!」
回避を諦めてタックルボタンを押し込むが、タックル判定が入るよりも敵の下格闘が入る方がコンマ1秒は早かった。
転がされたゴローのブルGに、
この時、ゴローにソレを瞬時に認識出来る能力は無かったのだが、ジェダキャノンの集束射撃はブルGの巨大な盾の隙間を縫うようにして頭部に集中。
おぞましい速度でブルGのHPを削り落とす*2。
こう言うプレイなのだとは思う。
敵の状態を見て(あ、サンドバッグだわ)。
味方の
自機の射線を確保して(レーダー、左右確認…敵影無し、確認ネコ、ヨシ!)。
倒れた瞬間に太い脚とデカい盾の隙間を縫うエイミングで(ごっつぁんです!)。
ビロビロと容赦なくビームを流し込める思考能力と機体操縦スキル。
上のようなプレイングが出来るのであれば、ブルGはその
開幕早々に半壊した
友軍から孤立した
「せめて一撃…!」
ビルの影から
「あた…へきょ!?」
ブルGの副兵装の射出は
つまり、ビームはビルに吸われ。
「な…………」
起き上がり無敵時間が消えたゴローのブルGはアリに食われるイモムシのように無惨な最後を遂げた。
◆
その後ゴローはなんとかブルGをモノにしようと奮闘した。副兵装の癖を覚え、遠距離戦でのよろけ取りを意識し、大火力ミサイルのロマンに痺れて。
ーーーしかし。
なんというか…。
ゴローは久々に5連敗して…
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