宇宙。
ここは本物の初心者が除外されたC-帯。
ある者は実力で登り詰め、ある者は昇格に伴い自動的に割り振られる、相も変わらず闇鍋じみた悪夢の世界。
エイム
その全てを欠落させたまま、地獄の門を叩く愚かな仔羊が1匹。ゴローは今日も広大な虚空に溺れていた。
「『うくぁぁ…!! 僚機は何処に行ったの。シュウジはーーーーシュウジ…シュウジが居ないとぉ、キラキラになんないよ!(CV:黒沢ともよさん)』なんつっイギャ! ムリ、ちょ…ちょっと5秒まっーー!!」
レーダーに僚機の影は無し。
それがまずおかしい。
再出撃を選択する直前、ゴローの出撃待機画面ではこの宙域には3機の僚機がHPゲージ青色で健在していた。
それなのに………!!
【ズキューン!!】
白い悪魔の
ーーーアカンって!
ーーー動きからしてエイム自信ニキやな
ーーー火力たっっっか!
ーーーヤッコさん火力マシマシ構成か
ーーーおー
ーーーゴローがゴミのようだww
よろけたバーザムに別のガンダムがビームを放ち、再度よろけた所を最初のガンダムがN下格闘。くるくる回ったバーザムに2番目のガンダムがN下格闘。最後にまた別のガンダムが追撃に現れて。
「ジェットストリームアタックかよッ!?」
再出撃から20秒足らず。
ゴローのバーザムは熱く激しく爆散。ゴローは哀しみの再出撃送りにされた。
◇
今から3週間前。
宇宙でガチの新人バトオペプレイヤーをタコ殴りにして
宇宙のランクがD-からC-になったのだ、流石にある程度バトオペの基本である遮蔽物を利用した射線切りをマスターしたプレイヤーが相手となるため、瞬間的な拘束力に欠ける散弾バズバーザムの続投は難しい…と頭では理解しているのだが、あの日の
そう。
今回の舞台もあの日と同じ宇宙要塞内部。
拠点のあるドッグの通路を抜けた向こう側の中継地点を少しまごつきながら確保し(未だに上昇下降のボタン同時押しによる静止行動が上手く出来ない)いざ機体へ乗り込み戦闘開始。
「お………おりょりょ?」
この時点からおかしかったのだ。
ゴローのレーダーに表示された味方の数は1機のみ。なのに敵影は3機、開幕から不利な状況。
バトオペはチーム戦だ。
例外はあれど基本的には味方と足並みを揃えた方が強い。それがチームであり人類と言う種の特性。
しかし、今回チームメイトになったプレイヤーの大半はゴローの復帰を待たずに前線を大きく遠くへ拡大していた。
もちろん、ゴローサイドが枚数不利を受け持ち、1秒でも多くの時間を稼ぐ間に枚数有利サイドが敵を墜としてくれたのなら、それもまたチーム戦の1つの形ではある…が。
【味方機が撃破されました!】
【味方機が撃破されました!】
【味方機が撃破されました!】
【味方機が撃破されました!】
「…おッ!?」
レーダー外の味方が全滅…全滅だとぉ!?
それから僅か3秒後、レーダーに標示されていた最後の僚機が【味方機が撃破されました!】のアナウンスと共に
「お…おお!?」
開幕1分も経たずにスコア差は2000点を越えた。
「ちょ…これ!?」
魚群のように足並みを揃え、宇宙を走るは死神の列。ゴローの顔は酷くゆがんで真っ青に震える。
ーーー
ーーー展開はえーな
ーーーはえーなホセ
ーーー屠殺場かな?
ーーーバトオペあるある
ーーーモビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差である事を! 身を持って思い知るがいい!!
ーーーゴローがちんたらしてっからダメなんだ
ーーー宇宙だからさ
ーーーなんか不穏すぎて既に笑えるww
ーーーこのおじき環境でバーザム散弾とかナメすぎ
逃げるもクソもない。
上から下から左右から。
1つの射線を消せばもう1つの射線に身を晒し、なんとか放った散弾バズーカに即よろけが無い関係上、前ブで距離を積める敵ーーー初代ガンダムーーーに抗う術など欠片も無い。
「ま…まぁ仕方ねぇって! そもそもサイズのデカいバーザムで即よろけ武装1つもなしに1対6で生き残れとか逆立ちしても不可能じゃし? ここは諦めて次のウエーブで頑張るゾイ!」
味方との位置関係を理解し、誰がどこを塞ぐのかをニュータイプのように共有しあうチーム力。機動戦士Gundam GQuuuuuuXの影響か、過去の冷遇に怒り心頭した結果なのか…どんな素人が見てもわかるレベルの
それでもゴローチームは抗った。
それはもう頭がおかしいレベルで奮闘したのだ。
普通なら心が折れる。
敵のスコアが3000を越える時、こちらはたったの150点(無駄に中継地点を確保した結果)だ。
第2ウェーブもでも敵の損害は1機。
対するこちらは6機全滅。
点差は山火事のように広がり続ける。
「が、頑張ってやがる………(゚A゚;)ゴクリ」
ゴローが出撃待機中の俯瞰画面で戦場を眺める。
通常、ここまで点差が開いた(ここまで酷くなくても)ワンサイドゲームでは回線切断や機体放置が横行する。
マナーとしては最低な部類であり、決して許されることでは無いが、人間が『遊び』としてゲームをする以上『一方的に自機が破壊され続ける映像を眺めるのは楽しくない』と判断してコントローラーを投げ出す事象がなくなる事は無いだろう。
しかし、戦場を見る限りゴローのチームメイトは誰一人としてコントローラーを手放していない。
1機でも敵を倒そう! 1機でも味方を守ろう!!
下手クソながらも、各機の動きからそうした気概が伝わってくるのだ。
「〜〜〜!! バカ野郎めッ!」
戦場の僚機は3機。
ゴローが加勢すれば4機だ。
4機まとまって行動すれば、1機くらい墜とせるはず!
戦場の至る場所、至る
敵・味方のど真ん中に降下したはずなのに、ほんの10秒と保たずに戦線が崩壊、掃討戦の有様で敵の連携に追い込まれる。
それでも頑張れ。
頑張れ…!!
その奮闘がーーー伝説をーーー作った。
最終スコアは3300対………25000。
実に7倍もの差がつく超絶クソ試合である。
25000をコストの450で割ると55.5機の損失と計算できる。55.5を戦闘時間の8で割ると6.9と言う数値が現れる。
つまり1分で7機壊滅。
6対6の戦闘にも関わらず、1分で7機もの損害を叩き出した凄まじい回転率。単純計算8.5秒に1機撃墜されているのだ、前線崩壊にも納得のニコニコ算数3年生である。
誰か1機でも捨てゲーをしていたらこうはならない。
全員が全員、出撃直後から誰かの為に銃を撃った。そのまごう事なき証左となる伝説の敗北。
なあ、バトオペ民よ。いやバトオペを捨てた君も、バトオペを知らない君もだ。
見ろよ…最高のゲームだぜ?
「は〜!! クッソゲーwww」
あまりもの大惨敗。
いっそ爽やかなその結果に、ゴローはカラカラと笑った。
災害前に書けるだけ書くスタイル。
あと3日…(゚A゚;)ゴクリ。
ZZのコスプレ、誰を選ぶ?
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エルピー・プル
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プルツー
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ルー・ルカ
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エル・ビアンノ
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ハマーン・カーン
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はにゃーん・かーん