前回の八木沼氏の身長。
ゴローより頭2つ分小さい、から
ゴローより頭1つ分小さい、に変更しました。
ただでさえゴローはちみたんなのに頭2つ分も小さくしたらやべぇなって。嫁のイラストを見て思い直しました。
(次回の
『バトオペ2』は配信開始から7周年。
PS版にもアナザーが機体が参戦する事となりガンダム界隈がそれとなく盛り上がっている昨今。
我らがゴローの様子はと言うと。
「はーい、お粥が出来ましたよ〜」
いつもの堅苦しいスーツ姿から一変、ゴローとお揃いのピンクのエプロンを身に着けた肩幅の広い女性ーーー毛利サヲリーーーがお匙にお粥をひとすくい。
フーフー…と湯気立つサラサラの五分粥に息を吹きかけた。
「あふ………ブッ!」
スプーンの先にある小さな口は動かない。
不満げに歪んでプイと視線を逸らされる。
「あらあら、食べたくないの? と〜〜〜っても美味しく作れたのになぁ…『ニコちゃん』の好きな梅のお粥さんなのにな〜? お粥さん、えーんえーん言ってるよ〜??」
いつもの堅苦しい口調とは180度違うサヲリ。
キラキラと光り湯気立つお粥、その奥にある彼女の表情は聖母マリアのような慈愛に満ちていた。
「ぶ〜…!!」
サヲリの言う『ニコちゃん』とは様子のおかしいゴローの事だ。唇を突き出してブーたれる様は見た目年齢よりも更に幼く、まともに喋ることも出来ていない。
知能もガックリと下がっており、推定では2歳児程度の思考能力になっていた。
「いらないならお姉ちゃんが食べちゃおっかなー?」
ベッドに座り、薄い布団を被ったゴローの口の前でクルクルとお匙を回し「ギュ〜ん」と擬音をつけてサヲリが自分の口へと向ける。すると、それを嫌がったゴローが「うぁうぁ」と呻きながら口を開けた。
ゴローが顔を真っ赤にしているのは照れではなく発熱。胸元に抱えたウサさんをギュッと抱きしめて雛鳥ようにお粥を催促する。
「偉いね〜ニコちゃんはえらいなー! あ、でもウサさんはちょっとだけお姉ちゃんが預かってようかな〜? こなだウサさんの頭にお粥が落ちてアツいアツいしちゃったでしょ? また落ちたらウサさん泣いちゃうからね? ちょっとだけウサさんこっちに来てもえるかなー?」
「う〜う〜! ブッ!」
「ウサさん可愛いもんね〜? お姉ちゃんもウサさんと仲良くしたいなー、いーなー、ニコちゃんだけズルいな〜?」
「う〜…………プ…」
「わー! ありがとぉニコちゃん! はいアーン」
「あ〜〜〜〜んむ、うまうま」
一口食べて空腹を思い出したのか、それからはスムーズに食事が進んだ。
「えらい、偉いね〜? いっ〜ぱい食べれたねー! ほらウサさんもすごいすごいって言ってるよ〜!」
「んふ〜………プフ」
お腹いっぱい。
自慢げなゴローの口元を拭き、ウサさんを胸元に返すサヲリ。
その心中は幸福で満たされていた。
『ミラクルニコちゃんタイム』
この幸福の時間をサヲリはそう呼んでいた。
ゴローは精神的ストレスが重なると調子を崩し、更にそこを突き抜けると上のような人格が現れる。
病院に居た頃は自傷行為を行っていたが、このマンションに住処を移し、サヲリが身辺の警護に当たるようになってしばらくした頃に幼児人格の『ニコちゃん』が出現した。
ゴローには『ニコちゃん』になっている間の記憶は無く、サヲリもその時間の事を誰にも話さない。
「んふぁ………ねぇね…」
食べて満足したら次はおネムだ。
いつものように
「はいはい、おねんねだねー」
食器の片付け? お粥の残りがカピカピになる?
そんな事ぁどうだっていいのさ!!
荒ぶる心のマリア様を渾身の力で押さえつけ、あくまでも仕方なく…と言う体でサヲリが
「あふ………うなうなう〜…」
寝転がり、ふにゃふにゃと何かしら呟やきながら手に持ったウサギのぬいぐるみを天井に掲げてふわふわと動かす。
その様子をサヲリは恍惚とした表示で見つめ、ゆっくりゆっくりとゴローの髪を撫でていた。
ほんの2〜3分ほどそうしていたが、やがて手が疲れたのかゴローがウサさんを下ろして眠る体勢に入った。
鬱陶しかったのか、髪を撫でていたサヲリの手を払い除けて、そのままサヲリに向き直る。
「……………」
「…………………」
見つめ合う瞳。
ゆっくりとゴローの指がサヲリを唇に触れ、鼻を撫で、瞼に触って………。
「………たい」
ゴローが小さく、そう呟いた。
「…え?」
何かを伝えようとしている。
こんな事は今まで一度も無かった。
「たい…たい?」
ゴローが触れている場所が熱を帯びる。
「ねぇね…たい?」
たい………痛い。
サラサラの涙がゴローの目から流れる。
「ーーーっ!?」
当時、5年間昏睡状態にあったゴローが目を覚ました直後の話。
最も精神が乱れていたその頃のゴローにサヲリとスミレは二人で一緒に面会に行った。
母は少し体調を崩していて一緒には来れなかった。
父が目覚めて良かった。
どんな姿になっていても家族の絆は変わらない。
私達は立派な大人になった。
心が落ち着いたらまた一緒に暮らそう。
細かい事はぜんぶ私が片付けるから。
お父さんは何も心配しなくて良いんだよ。
サヲリはそのような事を話した。
TS幼女となった彼は気丈に振る舞い、可愛くなってしまった自分の身体をネタにして二人を笑わせようとすらしてくれた。
あぁ…父は大丈夫なんだ。
強い人なんだ。
こんな姿になった可哀想な父を。
これからは私が守って行くんだ。
そんな風に納得して身勝手に安心したその翌日。
父は自らの手で自らの右目をえぐり出した。
父は狂っていた。
獣の様な悲鳴を上げながら、自分の意識が途切れても自傷行為を止めなかった。
彼の新型TS細胞は他の物とは一線を画す。
ただ嵌め込むだけで再生される神経。
皮膚の断裂程度はものの数秒で完治する異様極まりない再生能力。
その異常性が、彼の精神を苛み。
『お父さん』
その残酷な役割が彼の魂を破断寸前まで追い込んだ。
私は、間違えた。
そう悟ったサヲリは自らの顔を変えた。
彼の負担を極限まで減らして、少しでも彼の心に息吹を送れるようにと…そう願って両親から授かった顔にメスを入れた。
その試みは結局、ある日
サヲリはそれだけで満足だったのだ。
ーーーしかし。
「ねぇね…たいたい……ん…うぅ…たいたい」
「お…おとぅ………さん」
彼はこんなになってでも、彼女の父親だった。
「痛く、ないよ…? 私は、お父さんを傷つけて…!」
「ねぇね…たいたい…ないよ」
「そうだね…ごめんね、ごめんね………」
ゆっくりとゴローの指が顔を撫でる。
涙で濡れても、鼻水で汚れても。
ゴローはただ、変わってしまった娘の顔を撫で続けた。
ZZのコスプレ、誰を選ぶ?
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エルピー・プル
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プルツー
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ルー・ルカ
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エル・ビアンノ
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ハマーン・カーン
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はにゃーん・かーん