酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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モモちゃんとTS幼女おじさん

 

 アレからいろいろと調べた結果、ポポちゃんワールドサーキットという謎ゲーは難易度選択がキモだと言う事が判明していた。

 

 現時点での選択肢は『VERY EASY』から『VERY HARD』までの5段階。

 

 最初にゴローが(なんとなく気分で)選んだ難易度は『HARD MODE』で、この難易度の場合モビルスーツが出現してしまうのだが、ノーマル以下の難易度の場合にはそんな理不尽要素は無かった。

 ザックリ触れて理解した範囲で言うとーーー。

 

 

 『VERY EASY』

 ・道が(たぶん)国道と県道のみになる。

 ・バイクの最高速度が30キロまでに制限される。

 ・道路からは脱線出来ない。

  (細い小道に入ろうとしてもハンドルとバイクの角度を自動制御されて道路の中央に戻される。意図的な転倒なんかも出来ない仕様)

 ・道路標識に逆らえない。

 ・高速道路に乗れない。

  (乗れた所で時速30キロだから知れてるけど)

 ・自分以外の車両・敵キャラが存在しない。

 ・MCコイン(たぶん、モモちゃんサーキットコインの略)が大量に道路に落ちている。

 

 

 『EASY』

 ・国道・県道・私道と(推測ではあるが)かなり精密に現実の世界が再現されている。

  (どこにでも行けるが細い道にハマる事がある。バイクを降りて手で押して引き返せば復帰可能かと思ったけど、流石にそれは許されなくて1敗(ガメオベラ)した)

 ・バイクの最高速度が道路標識に依存している。

  (40キロ制限なら40まで、50キロ制限なら50までしか出せない)

 ・道路標識に逆らえない。

 ・高速道路に乗れない。

 ・バイクが転倒、破損する。

  (自動制御機能の一部緩和)

  (走行不能と判定されればゲームオーバー)

 ・MCコインの数が半減。

  (MCコインはスタンドでの給油(セーブポイント)やゲームオーバーからの復帰時に使用する。MCコインが無いor足らない状態でゲームオーバーした場合セーブを消去されてスタート地点へ戻される)

 (ちなみにガス欠もゲームオーバー)

 ・自分以外の車両・敵キャラが存在しない。

 

 

 『NORMAL』

 ・国道・県道・私道と(推測ではあるが)かなり精密に現実の世界が再現されている。

 ・バイクの最高速度は120キロ前後。

  (道路標識を無視出来る。高速道路にも乗れる! 高速は風圧が凄くて最高に楽しい!!)

 ・バイクが転倒、破損する。

 ・MCコインの数が更に半減。

 ・自分以外の車両が存在する。それに伴い警察(パトカーや白バイ)も実装されており、道路交通法を無視した行為を見咎められて捕まった場合それ相応のMCコインを請求させる。

 (高速道路で捕まった時には1発でガメオベラした。国家権力の犬はコレだから…)

 ・ゲーム開始1時間で敵キャラが追加される。

  (道路上にランダムでカメが出現する。当たったら横転してゲームオーバー…たぶんポポちゃんからの愛のメッセージ(怒の1敗))

 

 

 『HARD』

 ・国道・県道・私道と(推測ではあるが)かなり精密に現実の世界が再現されている…と思う。

  (アレ(初回)から怖すぎて再チャレンジしてない)

 ・最高速度がどれだけ出るのかは気になる。

 ・バイクも本人も破損する。

  (精神ダメージ)

 ・自分以外に車両は存在しない。

  (少なくともあの時に見かけなかった)

 ・MCコイン…不明。

 ・モビルスーツのクオリティがエグい。

  (エグいと言うより怖い)

 ・詳細不明。

 

 

 『VERY HARD』

 ・未プレイ。

  (この歳でオシッコちびりたくないので…)

 

 

 あと共通した項目としてこのゲームの起動時間は1日2時間までに制限されている。

 そして、なによりも素晴らしい点がある。

 

 実は、このゲームの世界はゴローの体型にあわせてダウンサイジングされており、ゲームで遊んでいる間は自分が幼女である現実を忘れられるのだ。

 道路もバイクも建物も…この世界の何もかもがゴローが大人だった頃に見ていた大きさに縮小されており、ただ運転するだけでも夢のようなリアリティ(あの頃と同じ景色)でゴローの精神を癒やしてくれた。

 

 1日2時間の制限がなければ今の生活を投げ捨てていただろうと、容易く想像出来るほどゴローはこのゲームに熱中していた。

 

 どこにでも行ける。

 

 たとえ仮想であろうとも。このゲームはゴローにとって何よりも必要な場所となっていた。

 

 

 

 ◆

 

 

 

 「今日も頼むぜ…モモちゃん」

 

 小さく呟きエンジンキーを右に回す。

 【キィーン】と独特の始動音がしっかりと応える。

 音に納得したらスタータースイッチをポチり。

 (一応キックスターターペダルもあるし最初はノリノリでガチャこらガチャこらと脚でエンジンを点火していたが、流石に毎日やってると飽きるので今はもっぱら親指で始動している)

 

 『ドゥルルルゥーードドドドドド………』」

 

 もちろん、このバイクは本物ではない。

 ポポちゃんという現代の怪異からプレゼントされたレプリカのバイクであり、このゲームのコントローラーだ。

 排ガスも無いしエンジンも無い。

 本物を再現したSEと振動があるだけの模倣品。

 

 即ちモンキー・擬き(もどぎ)

 略してモモちゃん。

 それがゴローがバイクへ与えた名称の由来。

 

 心地よい振動を腹に感じながら難易度を選択。

 今回も『NORMAL』1択。

 その次はバイクの変速方式を選択する。

 『AT』『4R』『MT』それぞれにそれぞれの良さがある。

 

 自然と上がる口角。

 右手でゆっくりとスロットルを上げていく。

 タコメーターの針が鼓動し、由緒正しい一連の動作が脳の中枢からドパドパとドーパミンを放出させる。

 

 「最高だぜ…!!」

 

 約束の場所へ。

 ゴローの魂は虚構の道へと駆け出したのだった。

 

ZZのコスプレ、誰を選ぶ?

  • エルピー・プル
  • プルツー
  • ルー・ルカ
  • エル・ビアンノ
  • ハマーン・カーン
  • はにゃーん・かーん
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