酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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アトラス…天空を支える者(作者の首も支えてください)

 

 「墜ちろ…カトンボぉぉぉお!!」

 

 

 ーーーヴェロス・メデューサを使え!

 ーーー行けゴロオジ!!

 

 

 リスナーの声に反応し、存在すら忘れていた副武装を抜き放つ。

 ゴローのアトラスガンダムが左手に持つ大型盾「ブレードシールド」(←バトオペの中では盾扱いされない謎のヒットボックス巨大化産廃外装)を敵機に構える。

 

 「そこッ!!」

 

 ドシュ!!

 美しいSEを伴い 8発の弾丸が同時に放たれて空を裂く。

 敵機ーーーバイアラン・カスタム2号機ーーーがその直撃を受けてフライトシステムの機能を止める。

 

 アトラスの副武装ヴェロス・メデューサの持つ権限はそれが限界。フライトシステムや変形機構の一時的(6秒間)な機能制限と、言われればわかる程度の速度低下デバフ。

 敵機の持つ空中制御プログラムに対しては何一つ作用しない。所詮は嫌がらせの産廃武装………そのハズが。

 

 「逃げない!?」

 

 貧弱(ヴェロス)・メデューサの機能を把握していないのか、スラスターを吹かさないバイアランがゆっくりと地表へ自然落下して。

 

 ーーーイケ!!

 ーーー撃て!!

 ーーーチャンスやで!?

 ーーー突っ込めぇ!!

 

 「ッ!!」

 

 反射的に指が動く。

 主兵装へ切り替えレティクルを合わせる。トリガーは切り替えが終わるより先に押して置けば。

 

 ボシュウ!

 

 狙い違わず。

 ゴローの一撃がバイアランに突き刺さる。

 一気に姿勢を崩した敵機。

 墜落モーションを取る無防備な機体へ僚機からの追撃が入る。その光が容赦なくHPを削り。

 

 「この距離ーーー!」

 

 敵機の残りHP、自機の立ち位置、敵に無敵時間が付与されるまでの間隙(かんげき)

 

 ーーーヤレ!!

 

 コメントに導かれるように、ゴローのアトラスが二刀を構える。

 何度間違えて前ブしたか。

 何度飛び越えてファンブルしたか。

 

 アトラスの下格闘は距離感が違う。

 

 適切な間合い、適切なタイミング、適切な角度で決めなくてはならない。

 そう………このように!!

 

 「キェーーーィ!!!!!」

 

 ーーーお・と・わ・れ・www

 ーーータイ捨流剣術ですね、わかります

 ーーー豊久さん?

 ーーー猿かよw

 ーーーテンション高ぁ!

 ーーードリフターズ見たくなってきた

 ーーー流石は酔いどれ幼女ですホイ♡

 

 チャリン♪

 

 その一連の流れが敵プレイヤーに刺さったのか、本来であれば汎用機であるゴローのアトラスに対して優位な立場にある支援機バイアラン・カスタム2号機がゴローから逃げるような立ち回りを見せた。

 その動きが常ならばヘイト過多によって身動きが取れなくなるアトラスがのびのびと動ける環境を作り、結果的にバイアランを補足→撃墜→遊撃ポジションの強襲機が猟犬のように食い破る…と言う好循環へと作用した。

 

 勝てる。

 

 その思い込みはバトオペでは最重要。

 当たると思えば当たるし、外れると思えば外すのだ。勝てる…ヤれる…戦える!!

 希望を抱いたゴローは珍しくも大活躍。

 

 アトラスとしては初の総合3位を獲得して白星を上げたのであった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 パカシュ!!

 黄金のご褒美が喉を潤す。

 

 「んゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ………ぱほ〜!!」

 

 勝利の美酒!

 やっぱ何時もの酒は格別にゴザル。

 ニヤニヤと頬を緩ませながらイカアシを齧る。

 辛めに味付けされたコリコリのイカちゃん。

 カリカリに乾燥した吸盤をプチプチと口の中で潰しながら酒の苦味に辛味を混ぜる。

 

 「うぉぉぉぉ…美味いんだなぁ〜」

 

 誰のマネという訳でもなく、ただただ頭を空っぽにして酒を喰らう。

 

 『どうせ次やったらボロ負けすっからね! おっちゃん今日は勝ち逃げしましゅ!!』

 

 そう宣言して配信は終えた。

 本日の業務は終了である。

 後はテーブルを片付けて、食器を洗って、歯磨きをすれば1日が終わる。

 

 「諦めんで良かったわなぁ…」

 

 アトラスガンダムの性能には絶望していた。

 どうやっても勝てるわけがない。

 敗北配信なんぞ続けた所で価値はない。

 ………そう、思っていたのに。 

 

 ーーー諦めんなよ!

 ーーーまだまだコレからだろ!?

 ーーー伸びしろしかないでゴザルよ♡

 ーーーゴローならやれるって

 ーーー諦めたらそこで試合終了後ですよ?

 ーーー好きな機体なんだろ? ヤれよ、ゴロー。

 

 リスナーには感謝しかない。

 彼らの言葉が無ければアトラスでここまで戦える世界には来られなかった。

 

 嬉しさと…………。

 

 「モグモグ………ゴク、ゴク……………」

 

 静かだった。

 いつもの部屋の、ただ自分しか音源が無いこの当たり前の空間が、どうしても………寂しい。

 

 「うぐ……うぅ…………」

 

 どうしようもない寂しさに胸が詰まる。

 誰かに話したいのだ。

 俺のリスナーはこんなに凄いんだぞ、と。

 

 

 誰か(・・)に話したいのだ。

 

 

 俺のアトラスは強くなったぞ、と。

 ………誰にも、話せない。

 これが現実だ。

 言えば娘達は聞いてくれるだろう。

 

 けど、違う。

 そうじゃない。

 ゴローが求めている人は………。

 自然とウサさんを抱きしめる腕に力がこもる。

 

 

 【ピン・ポーーーン】

 

 

 それは唐突だった。

 内側に堕ちかけたゴローを無遠慮なチャイムが救う。

 

 「ほ、ほりょ??」

 

 この時間に来客は珍しい。

 先程までのメンタルクラッシュを忘れ、綿毛のように頼りなくフラフラとゴローが玄関へ向かう。

 

 「だり()ぇやねん、こんな遅くにまったく」

 

 台詞とは裏腹に、その頬は赤く口角は少しだけ上向いていた。

 モニターを確認すると、そこには。

 

 「ひぇ!? は、へ!? 八木沼しぇんしぇ(先生)??」

 

 慣れ親しんだ御老人。

 車椅子に座り、呼吸器のチューブを鼻につけたシワシワのお爺さんがそこに居た。

 新型TS細胞YSにより変態幼児化したハズの彼が!

 

 【お…ぃ、毛利くん】

 

 懸命にゴローの名を呼んでいた。

 





 Q.なんで平日のこんな時間に更新なんですか?

 A.首を痛めて病院に行ったからですね。
  連休でなまった身体でンドリャ〜つって
  アホのように草刈りしたのが敗因。
  なんでも関節が炎症してるらしいね。
  60代のお爺さんなんかによくある症状らしくて
  ケラケラ笑われましたとさ(1敗)。

ZZのコスプレ、誰を選ぶ?

  • エルピー・プル
  • プルツー
  • ルー・ルカ
  • エル・ビアンノ
  • ハマーン・カーン
  • はにゃーん・かーん
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