因果応報。
割と悪い場面で使われがちな言葉だが、ゴローはこの四字熟語を気に入っていた。
因果に応じた報いを。
悪い事をすれば悪い事が帰ってくる。
良い事をすれば良い事が帰ってくる。
残念ながら現実は複雑で、因果が勝手に途切れたり反転したり牙を向いたりしてくるし、自分から見た良い行いが別の誰かには最悪の凶行になる事もある。
それでも、その思想は美しいと思うし、多くの人はそれを求めているのだと信じている。
わかりやすいのがプルとプルツーだ。
特にプルは作中の癒やし担当で、大概のおじさんに『救われて欲しい』とか『幸せになって欲しい』とか『守りたい、その笑顔…!』とかいう風に感じさせる子供なのだが、その扱いは酷いの一言。
報われて欲しい、この子の未来が見たい…。
そうしたファンの願いは容赦なく切り捨てられる。
だが、だからこそ我々は戦うのだろう?
ニ次創作の数を見ればわかる。
プルの…プルツーの献身に報いるべきだと、そう願う魂のシャウトが形になった物。
何年…何十年もの時を経て、それでも愛を叫ぶ猛者。
因果応報。
ゴローは救われた。
切り離された過去と、唯一向き合う手段を貰った。
だから。
だからこそ、今日はーーーーーー。
◆
【ピン・ポーーーン】
玄関のチャイム。
時刻は夜の6時ジャスト。
夕暮れと闇夜が入り交じる逢魔が時。
彼女を迎え入れるにはちょうど良い頃合いだ。
「お〜時間ピッタシやね」
ガチャリ。
体重を使い、肩で押すようにドアを開けるゴロー。
その視線に入るのは白い光沢のあるハイヒール。
ゆっくりと視線が上がり、白いワンピースの裾、衣服の下からも堂々と主張するムチムチの太ももが目に付き、対比として不自然なほど美しく締まった腰のクビレと、その上にズドンと鎮座する柔肌の山脈が白い悪魔のように男を誘う。
アニメでしか見ないような丸つばの白い帽子。相変わらず黒い渦によって顔の見えない彼女が、何処か照れ臭そうに見えたから。
「も、もしかして…八尺様のコスプレ…とか?」
ポポちゃんのカールした金髪のおかげて怪異感は少しだけ和らいでいるのたが(顔のぐるぐる渦巻きは見なかった事とする)、それでも嫌でもどうしても感じてしまう(性的に)襲われる恐怖をグッと堪えて腹の中に飲み込み、精一杯の笑顔でゴローは
スミレが150cm、サヲリが170cmだから、対比的にポポちゃんの身長は190cmか…行っても200cm前後と推測出来る。
だが単純にゴローのお子様ボティで、それもこの至近距離で見上げた時に感じるポポちゃんのデカさは、どう取り繕っても
ーーーオ…オヨ………
モジモジとした仕草でポポちゃん呟く。
もしここでポポちゃんがふざけて「ポポポ…」などと呟いていたならゴローはドアをそっ閉じしていた所だが。
ーーーオヨバレィ…シティカラ、オ、オ…オシャレィ、シヨト…オモテ………。
コスプレなのか、たまたま服のチョイスが怪異と同じだったのかはわからない。
しかしまぁそこは置いておく事に決め、取り敢えずゴローが入室を促した。
「帽子はそこに掛けといて。まぁ何はともあれ今日は来てくれてありがとね」
返事も待たずにスタスタと奥へ進むゴロー。
ゴローの主観からしても久々の来客。
それも(推定)若くてスタイル抜群で自分に対してガチ恋勢の人間かどうかすらあやふやな女性。
それを娘達に内緒で自室に招いたのだ。
そんなの誰だって緊張するだろう。
「もうすぐ用意出来るから、座って待ってて」
緊張する時には身体を動かすに限る。
長年の経験から判断したゴローがキッチンと居間とを忙しなく行き来して。
「ヨシッ! 完成!!」
テーブルの上には沢山のたこ焼き。
そしてワインや焼酎、ビールが用意された。
「では、これより第一回、ポポちゃん感謝祭を開催いたします!」
ーーーウ…ウェーィ………!!
頑張るポポちゃんの音頭。
なんともぎこち無く二人の飲み会が始まったのであった。
◇
自宅でポポちゃんをもてなす。
そう決めたゴロー。
会話をすれば良いのだろうが、若い娘さん(推定)相手に素面で話せるほどのコミュ力など無い。悩んだ結果リスナーに助言を求め、複数の案を手に入れた。
まず酒は必須。
お勧めの焼酎、定番のビール、日本なら日本酒、ポポちゃんの髪の色に合わせるならワインも外せないだろう。
安酒専門的なゴローのチョイスにポポちゃんの舌が耐えられるかは不明だが、種類を揃えればなんとかなるだろう。
( 戦いは数だよ兄貴!)
酒の用意が出来たら次はオツマミ。
料理すれば喜んで貰えるとは思うのだが、ゴローとポポちゃんとの関係は配信者とリスナー以上で友達未満といった間柄だ。
あまりに急に距離を詰め過ぎるのは怖い。
しかしせっかく住処に来てもらって、一緒に酒を飲もうと言うのだ。生半可なお菓子やナッツでは自分自身が納得出来ないし、ウサさんも「もっとちゃんとオモテナシしなさい!」と注意してくる事だろう。
そこで取り出したのが冷凍食品ーーー加ト吉のたこ焼きーーーなのであった。
このたこ焼きの凄みは油にある。
レンジでチンでも良いのだが、加ト吉の本気を味わうためには油での調理が欠かせない。
フライパンに薄く(たこ焼きのお尻が浸かる程度)油を敷き、170℃で片面が濃いきつね色になったら裏返してもう少し揚げる。
ほんの2〜3分、油以外には何も使わない簡単調理。
これが、んま〜美味い。
外はカリッと、中はトロトロ。
アツアツだけど舌が焼ける程ではない。
しっかりとした味わいと風味にソースに絡む。
カリカリの表面と、その下のフワトロの生地のダブルアタック、そこにマヨネーズの優しさが加わり冷凍食品の枠を超えた幸せを届けてくれる。
ーーーヲ、ヲイシィ…♡
「…!! 良かった! 口にあって」
自分が美味しいと思っている物が他の誰かにも同じように届き、共有できるという幸福。
嬉しい。
とても、とても…!!
「こ、これも、飲んでみ!?」
ポポちゃんは顔が見えない、だからこそ指の動きや声のトーンに集中出来る。
ファーストコンタクトでゴローの深層心理に植え付けられた『怖い』とか『ヤバイ』とか『気味が悪い』とか。そうした負の感情が一気に消し飛び、美味い物を共有出来る、話のわかる仲間としての意識がバッコリと芽生えた。
グラスの4分の1以下の麦焼酎、そこに同量の氷を入れ、最後にグラスの縁のギリギリまで炭酸水を混ぜた物。
少し軽めに作った焼酎の炭酸割を勧めて。
「飲んだらそのまま鼻から息出してみて!」
ーーーンフ〜〜〜〜♡ …オ、オイシ!
「ここでもう一回たこ焼きぃ!!」
たこ焼きの濃いソースの味をスッキリと腹の奥に押し流す焼酎の魔法。
リセットされた…いや、より鋭敏に強化され味覚がたこ焼きの旨味にピリピリと歓喜して震える!!
ーーーウゥ…オイシ…ヲイシィ!!
ゴローの感覚ではたこ焼きは一口で食べる物なのだが、ポポちゃんとてもお上品にたこ焼きを箸で切り分けて摘むようにして食べる。
顔の黒いぐるぐる渦巻きの中に消えていくたこ焼きの不思議…そして自分と彼女のちょっとした食べ方の違いもまた、何故か無性に嬉しくて。
ゴローは自らも箸と酒を進めた。
「ん…ん……ん…………チュッ…………ぷぁ!」
美味い!!
いつもより味を濃く感じる。
誰かと一緒に飲む酒は、その味を7色に変えて世界を虹で包んてくれる。
ゴクゴク…パクパク………。
「うっまいな〜! 今日はガチで久々に激ウマ!」
ーーーヲイシィネ? ゴロタス、アリガトゥ…アリガトゥ………!
「追加作るどん!」
ーーーア、アノ…オカマイナキュ…オカ………
「ウヒョ〜ィ! じゃんじゃん食べるどー!!」
ーーーアム…ハフハフ………。
「千切りキャベツ! コイツも美味いぉ!」
ーーーモグモグ…モシャモシャ………♡
「っぱねー! うっまい…酒ぁうまいろ〜」
ーーーゴクゴク…ゴロタスのオシャケ…ヲ………ヲイシィ♡
「うひ〜! 虹のうえ
ーーーウヒ…ウヒフヒフフ……♡
こうしてポポちゃん感謝祭の本番が始まったのであった。
ーーーズィカイヘ………ツヅク!!
う〜ん。
バトオペで書きたいこともあるし何よりも嫁のイラストが上がってるからコスプレ回も書きたいんじゃが…時間がね〜。
なんか喉と頭が痛い気もするし。
う〜ん…この!!
wキャラのコスプレ、誰を選ぶ?
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やはり主人公! ヒイロ・ユイ
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ココこそヒロイン! リリーナ・ドーリアン
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お母さん! デュオ・マックスウェル
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スネ夫! トロワ・バートン
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頑固ショタ! カトル・ラバーバ・ウィナー
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オデコ紳士! 張五飛
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火消しの! ゼクス・マーキス