酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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ザコだからこそ、戦場の心構えを説くのだ!!

 

 「破壊工作のお時間ですよ〜っと!」

 

 

 本日のコストは700。

 戦場はお馴染みの雪原ーーー北極基地。

 雪に負けじどグスタフカールが燃え上がる。

 

 限界まで酷使した機体を乗り捨て、その機体を盾にする軌道でパイロットスーツのスラスターを噴射するゴローのアバター。

 向かうは敵拠点、ミデア内部。

 

 「さ〜すがに、おっちゃんも死に覚えしたからね」

 

 ギリギリで敵の攻撃を掻い潜り拠点内部へ潜入。

 少し前のゴローなら光に吸い寄せられる蛾のようにふわふわと頼りなく爆弾設置ポイントへ向かっていたが。

 

 

 ーーーお?

 ーーーちゃんと かくれて えらいね !

 ーーーうわー歩兵とか最悪…マジでこの要素嫌い

 ーーー嫌がらせこそバトオペの華よ!

 ーーーまだ爆弾には早くねーか?

 ーーーそーそー、直で行くとヤられるからな

 

 

 拠点入り口側にある大型コンテナの影に隠れる。そんなゴローの頭上を死の光が流れた。

 現実であればその余波だけで蒸し焼きにされそうな光景だが、ここはゲームだ。

 命中判定が届かなければダメージはゼロ。

 つまりは何も問題なし!

 

 「お相手さんはユニコ君の覚醒かな〜、使ったこと無いけどアイツのビーム・ガトリングガンx2は楽しそうだわね。援軍来てたらほぼオワタなんやけど、1機だけならいい感じに時間稼げそう……お??」

 

 ビシバシと撃ち込まれるビームが止む。

 

 「およょ??」

 

 コンテナの影からカメラを動かして見る、すると敵機がしゃがみモーションを取っていた。

 

 「おっと〜? 責任感強めな感じ? お一人様で機体から降りて歩兵駆除とか………リスク、デカ過ぎひん?」

 

 いやまーコレって運任せな部分あるんじゃけどね〜…などとのたまいながらテクテクとアバターを歩かせる。

 勘だよりではあるが、敵のモニターに映らないように気を付けながら…。

 

 ーーーやるのか…!?

 ーーーゴクリ

 ーーースネーク!!

 

 目的は敵機、ユニコーンガンダム[覚醒]の奪取。

 

 「まさか釣れるとは思わんかったんじゃけど。何時ぞやのおっちゃんと同じ失敗をしちゃうプレイヤーが居るとは…」

 

 途中からスラスターに切り替えて敵機の背後に隠れる。ピコピコポチポチと機体ロックの解除を開始。

 

 「流石に気付くやろ…流石に………さす、あ」

 

 ユニコーンガンダム、強奪完了!!

 

 ーーーあわ〜盗っちゃったよ

 ーーーこれ精神に来るんだよな…

 ーーーヌケサクぅぅぅう!!

 ーーーやるじゃんゴロー!

 ーーーヤりますねぇ!!

 

 「うわ〜スマネー!! けどバトオペってこう言うゲームだからな〜w くっそゲーなんだよなー↑↑↑」

 

 盗んだ機体のHPは約10,000。

 無理をすれば一瞬で溶ける耐久力。

 

 「奪って生きてるだけでも自軍には有利だかんね、ムリは禁物ってヤツよ」

 

 時間をかけ、確実に安全なルートを選び味方に合流。前線の後方に控えてビーム・ガトリングガンx2で支援する。

 

 「格闘…う〜んモーションわかんねぇなw」

 

 使ったことの無い武器で遊び、それが原因で転ばされて。それでも先程確保した安全マージンが機能してゴローが盗んだユニコーンは自爆のリミットまで生き抜く事に成功した。

 

 「爆発前には必ず脱出。この流れで敵拠点へ爆弾設置に行けたらベストなんじゃけど、今回は条件が厳しいから敵の中継でも塗っとこかね?」

 

 使い倒したユニコーンの爆風を背に浴びながらゴローのアバターが宙を駆ける。

 中継地点へと辿り着き、スラスターを冷まそうと地に足を着けた瞬間。

 

 ーーーシュボ!!

 

 チャリン♪

 心地良いSEがゴローの戦死を告げ。

 

 ーーーダダダダダダダダダダ…!!

 

 「お…ww」

 

 ーーー笑とるぞこの幼女w

 ーーー幼女の皮を被った悪魔(オッサン)

 ーーー○体撃ちww

 

 半袖姿の敵歩兵アバターが倒れたゴローの真上に飛び降り、その流れでアサルトライフルを乱射した。

 

 「(あった)まってんな〜w」

 

 ーーーダダダダダダダダダダ!

 ーーーダダダダダダダダダダ!!

 ーーーそら撃つよw

 ーーーコーンの仇ぃぃぃ!

 ーーー顔真っ赤侍が通るでゴザル!

 ーーー3日前の俺や

 ーーーこれは粘着力強そうやでぇ

 

 確認しなくても100%(確定)でこの人がユニコーンのパイロットなんだろうな…リスナーと一緒にほっこりした気持ちで悲しみの死体撃ちを眺めるゴロー。

 

 チームの点差は約1,000点。

 明らかにゴローによるユニコーン強奪作戦が響いている。このまま行けば彼は戦犯。

 何時ぞやの自分の失態を思い出し、死体撃ちプレイヤーの心中をお察しするゴロー。

 

 「ほいじゃま、行きますか」

 

 北極基地の楽しさはステージの狭さにある。

 探そうと思えば必ず標的を探し出せるステージの狭さ。

 

 「あ…キ・タ・www」

 

 再出撃したゴローのグスタフを見つけた途端、怒れる兎のようにユニコーンの目が光る。

 ビームマグナムから打拳へ繋げる淀みないコンボ。攻撃後にはレーダーを把握して速やかに逃げる、その腕前。

 

 「ん〜多分、若い子なんやろねー? 見た感じ操縦テクはおっちゃんより上かなー? 反応早そう…けどな?」

 

 バトオペで大切なのはエイムとキャラコンの腕。

 そしてもう一つ。

 

 「こんなおっちゃんに執着してたら勝てるモンも勝てんなってまうんやで〜っと!」

 

 強襲機で汎用機を…それも単騎で前線から突出して。更に言えばグスタフのような超重量肉壁機体を転がすだけでなく撃破を狙うなど愚の骨頂。

 

 「なんぼ〜腕がーあってもな〜♪」

 

 転倒から起き上がる頃にはグスタフのスラスターゲージは全快。ウロウロと近距離でゴローのグスタフに粘着するユニコーンは完全に射程圏内。

 それは即ち。

 

 「タックルされたら終るわよ〜っと♪」

 

 グスタフ・カールの強みは高い耐久値だけではない。

 優秀な射撃兵装、アクティブ・ガード、そして何よりも強烈なタックル。

 

 

 タックルにタックルで差し返すならヨシ。

 スラスター切れの敵機へ追撃すれば良い。

 

 タックルがヒットしたならヨシ。

 連続タックルの合間に高確率で味方が敵を寝かしてくれる。

 

 カウンターが取れたのならヨシ。

 倒れた敵に追撃のタックルを流し込む。

 

 

 つまり、グスタフの周囲でウロウロしていたユニコーンは操作の腕前がどうのこうのと言うの以前に詰んでいた。

 

 「若さは罪だねぇ…」

 

 タックルを受けてよろけるユニコーン。

 そこへ僚機の下格闘が刺さる。

 

 「ミスはある。誰にでもある…けどな〜、ミスを取り返したきゃ死体撃ち目的で待ち構えてないで拠爆に走るべきだったんだよ」

 

 倒れるユニコーン。

 当然ゴローが取る行動はNからの下格闘。

 

 「青い少年よ。サラバだッ!!」

 

 個ではなく全として。

 ゴローは今日も戦場を駆け抜けていた。

 

wキャラのコスプレ、誰を選ぶ?

  • やはり主人公! ヒイロ・ユイ
  • ココこそヒロイン! リリーナ・ドーリアン
  • お母さん! デュオ・マックスウェル
  • スネ夫! トロワ・バートン
  • 頑固ショタ! カトル・ラバーバ・ウィナー
  • オデコ紳士! 張五飛
  • 火消しの! ゼクス・マーキス
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