酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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鍋とマグナとTS幼女おじさん

 

 「カンパーイ♪♪」

 

 

 スミレの音頭で宴会が始まった。

 場所は以前風邪で休んでいたサヲリの復帰祝をした部屋と同じ。あの日から定期的に家族で集まって飲食を共にする習慣が根付きつつあった…が。

 

 「ん〜〜〜、嫌では無いけどなー?」

 

 今回の表題は『☆祝☆バトオペ4冠達成!!』である。嫌では無いどころか内心ではとっても嬉しい。

 嬉しいのだが、45歳にもなって娘二人にゲームで頑張った記念にパーティーを開かれるとなると、それはまぁ気恥しさの方が先に立ってしまうのであって。

 

 「なになにぃ〜嬉しい癖にぃ!」

 

 プニプニと頬を突くスミレ。

 

 「お父さんは既にリスナーさん達とパーティーしてますからね、私達とパーティーなんて今更と言うことですか…」

 

 しおらしく眉根を下げるサヲリ。

 

 「いやそうじゃ無いって! 嬉しい! 嬉しいに決まってんだろ!? こんな可愛い()に祝ってもらえるなんてなー! アーウレシスギテ鼻血デチャウナー」

 

 気不味さを酒で飲み込む我らがゴロー。

 今日の宴会はこうして和やかに始まった。

 

 ーーー幸せそうに笑う二人(愛娘)の思惑も知らずに。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 「…にしても、鍋は最高だら!」

 

 かなり酔が回っているのか、ゴローの声が大きい。

 何故人は酔うと必要以上に声が大きくなってしまうのか。

 いっしょうけんめい頑張ってお喋りをするパパの魅力に二人の娘達はメロメロに魅了されていた。

 

 「にゃんかホレ! 最近はキノコがブームなんだってろ? あ、エノキあじゃます…えっと、おぉ?」

 

 ゴローの認識外で娘達の箸が動く。

 気付けばお椀にはエノキに椎茸、白菜から薄切り豚肉と角切りの鶏肉。彩りを考えて星型の人参、糸こんにゃくに豆腐に春菊も加えて選り取り見取り。

 いつの間にかお酒までグラス満タンに注がれていた。

 

 「ありぇ……? ほれぇ??」

 

 ちょっと飲み過ぎたかな?

 胃の容量が小さいので酒を中心に少量の飯を摘むスタイルのゴロー。今日も酒が先行気味ではあったが。

 

 「それにしても凄かったよね!」

 

 「私、感動しました」

 

 ニコニコと笑顔で娘達がグラスを向ける。

 カチン☆

 何度目なのかもわからない乾杯。なんでこんなに乾杯するのか。こーれーが〜わからない。

 嬉しいのは間違いないし、娘二人も楽しそうだが。

 

 「……………??」

 

 何かがオカシイ気もするが、飲めば悩みもぽわんと消える。消えた脳みそでペラペラお喋り。

 

 「なんら…天国かぁ?? むちゅめ()に、びゅゆーでん(武勇伝)きいてもりゃえるおとーたんが、この世界になんにんいるのでちょーか!?」

 

 「ここには居るよ〜!」

 

 「お父さん、もっとお話聞かせて♡」

 

 明るいスミレと優しいサヲリ。

 難しい事は考えても意味がないし、そもそも今は考えられない。

 

 左右をいつの間にか擦り寄っていた娘達の柔肌に囲まれ、ご機嫌で酒を飲む。

 酒→白菜→酒→鶏肉→酒→エノキ→酒→………。

 小さなお口で懸命に食べる幼女()の姿に脳をヤラれ、当初の目的を忘れたサヲリの酒がグイグイと進む!!

 

 「やっぱら〜? 味変が大事らんらなー↑↑↑」

 

 昆布出汁ベースの汁にポン酢を混ぜて食べていたゴロー。途中で和風キムチを乗せて味を変えた。

 キンキンに冷えた酒により凍えてしまった小さな胃袋。そこへ辛味を伴った熱々のスープを流し込む…!!

 

 「うむぇ〜〜〜〜…」

 

 熱で舌を火傷する寸前の、

 辛味で喉を咽させる寸前の、

 極限の美味さにお酒を添えて…!!

 これが…神か!!

 

 「美味しそ!」

 「わー! 私も食べていいんれすか!?」

 

 昔はよく食った筈なのだが、やはり空白の5年間は大きいのか…自分の味変を楽しそうに見つめていた二人のお椀にも同じようにキムチを乗せる。

 

 「本場の…汁っぽくにゃい奴もまた、うめぇんだけっどな〜? とーたん的にはやっぱ、わふー(和風)なんだわ。わふーww」

 

 モキュモキュと飯を食い、カパカパと酒を空ける。

 随分とお腹が苦しくなった頃、頭に浮かんだのは本日の表題。

 

 「それにしちも…ありぇにゃ〜…ちょーしも良かっらけど、運も良くてらら〜??」

 

 4冠達成に至った先日の激戦。

 残念エイムおじさんを超優しくフォローしてくれる陸戦Zの各種武装を使用する事で『当たる』経験を蓄積し、蓄積された経験を『今日は好調だぜ!』と言う自信に繋げる。

 勝ち続ける、活躍し続ける事で本来のポテンシャルを最大限に発揮する事が出来た。

 これが前回の活躍の下地。

 

 ーーーそして。

 

 「マグナがホレ、居なかったらろ??」

 

 650コスト最新の壊れ機体。

 『Gキャノン・マグナ』

 もし彼が敵陣に投下されていたのなら、ゴローの勝利は有り得なかっただろう。

 

 「ありぇがね、つおぃの! ちょーつおぃろ!!」

 

 陸戦Zとプロトサイコの2機種が猛威を奮っている650環境。では、何故彼等が突出して強いのか。

 答えは複数あるのだろうが、ゴローの考えとしてはこうだ。

 

 「陸Zはね〜、ちょ〜〜〜簡単にゅ壁汎できるからエライの!」

 

 最低限の立ち回りさえ覚えれば、唯それだけで650最高の壁として機能できる。

 

 「けどら!? マグにゃの前じゃ壁じゃなくち豆腐なんらよ、豆腐! はんよー機はみ〜んな…とーふ!! 豆腐汎用とかマヂぇ終わってるかりゃね!?」

 

 壁にならない壁汎用機に価値は無い。

 

 Gキャノン・マグナの登場により前線構築のセオリーは崩壊。マグナを持たないチームの汎用機は半端な遊撃として散開せざるを得ず、結果として各個撃破の憂き目にあっていた。

 

 「うんえーはどうしゅるん……ね? あいふぃーるどしょーびの…強襲…とか、しょんな…プランとか、ありのか…あるのか…ららの…有野…カチョ……んご…」

 

 

 

 ◆

 

 

 

 スピー…スピー…………。

 

 ゆったりとしたソファーに深く腰掛けた姉。

 その姉の膝の上には両腕でしっかりとホールドされた(幼女)の姿があった。

 計画を無視して暴走暴飲、その果に眠りこけてしまった姉に苛立ちもある…が。

 

 「…………」

 

 カシャリ☆

 

 顔を赤らめ、同じように眠っている親子の邪魔をするほどスミレは子供では無い。

 記念の写真は大事に保存するとして。

 

 「サヲリはもう、危機感無いんだから…」

 

 台詞とは裏腹にその表情は優しい。

 薄手の毛布をそっと被せ、父の髪を優しく撫でた。

 

 「よし…ッ!」

 

 父を酔わせて眠らせる。

 作戦の第一段階は無事に成功。

 

 「あとはアーシに任せて」

 

 父の秘密。

 ()の手が今、それを暴かんとしていた…!!

 

wキャラのコスプレ、誰を選ぶ?

  • やはり主人公! ヒイロ・ユイ
  • ココこそヒロイン! リリーナ・ドーリアン
  • お母さん! デュオ・マックスウェル
  • スネ夫! トロワ・バートン
  • 頑固ショタ! カトル・ラバーバ・ウィナー
  • オデコ紳士! 張五飛
  • 火消しの! ゼクス・マーキス
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