「くっそザコぃ………」
ネガティブスピーチから始まった残念なTS幼女おじさんのチャンネルには、今日もいつも通りのリスナーが集っていた。
ーーー久々配信キタァーーー!!
ーーー3日ぶりだぞゴロー(# ゚Д゚)つ
ーーー心配かけさせやがってよぉ
ーーーお か え り ♡
ーーー体調まだ悪いんけ?
ーーーひゃー! ゴローキタ! ヒヤァー!!
ーーー3日の断食ならぬ断ゴロー…拙者にはキツかったでゴザルよ!
ーーー相変わらずエイム終わってんなw
ーーーバトオペの調子悪すぎん?
ーーーパンチラで許してやんよぉ!
ーーーガンバレ、ゴロー!
ヒイロ・ユイのコスプレ配信終了直後に意識を失ったゴロー。これまでは1日、長くても2日でバトンタッチしたニコちゃんから主人格の座を取り戻していたのだが、今回は心労・疲労の蓄積度合いの影響か、ゴローがゴローとして目覚めるまでに3日を要した…それが影響を及ぼしているのか。
「なんにしても、エイムがひでぇ…」
いつもの
ーーーなんで空撃ってんの?
ーーー今日は本当にガバいなw
ーーーよ〜く狙ってどうぞ
ーーー初心者かな?
驚くほど、弾が当たらない。
「なんか全ッ然エイムが腐ってんだが」
搭乗機体はFA陸戦ZGだ。
先の大規模調整により一部能力がナーフされた元650の最強汎用機体。
ナーフされた…とは言えど、その下がり幅は温情と言える範囲に留まっており、未だ環境に居座る優良機体である。
しかし、そんな陸Zの性能を持ってしても。
ーーー2発もグレ撃ってカスらんとかw
ーーーおいおぃサンドバッグかぁ?
ーーー秒で天に召されとる…
ーーーお相手にマグナが居るにしても、これは…
バトオペはエイムゲーである。
遠距離で当てれなければ中距離へ進軍し、中距離でさえ当てれなければ近距離で殴る羽目になる。
近距離とはつまり、下手クソの癖に前線から突出し、下手クソの癖に敵陣のど真ん中に殴り込みをかける事。
強襲戦に慣れたプロでさえ難しいムーブに、エイムひとつこなせないゴローおじちゃんが挑めば…それはもぅね?
ーーー乙です。
ーーーさっきの奴、出待ちしとるんかぃw
今回の味方は非常に優秀だ。
壁役としてすら機能しないゴローを抱え、それでもギリギリで敵チームと接戦を繰り広げる程度には。
ーーー止めたげて! 陸ZのHPはもうゼロよ!?
ーーー壊れるためだけに出撃する陸戦Z
ーーー演習CPのがまだマシな動きするぞw
ーーー利敵にしかなっとならん
ーーー悪気なく味方の脚を引っ張る幼女(;_;)
バトオペで、一度でも敵にカモ認定されればどうなるのか。それをまざまざと見せつける事となった今回のゴロー。
仲間の血を吐くような奮闘がありながらも僅差での敗北。ゴローの総合準位は堂々の12/12位だった。
「え、演習でエイム練習してくる…」
正直そんなレベルでは無いのだが、一応8分間エイム練習をして、それからもう一度FA陸戦ZGで出撃して、当たり前のようにボロカスなプレイをして12/12位を再取得した。
「うごごごごご…」
ーーー幼女の口から溢れてはいけない汚ん波(音波)がきこえるのですが…?
ーーーは〜メッチャしこれる…♡
ーーー下手過ぎてチヌぅ〜↑↑
ーーー今日はもう、あきらめろん!
「いや…まだだ! ソフトがカスならハードを良くすりゃイんだ、おっちゃんは…おっちゃんは腐ってても配信者やねんぞ!?」
腐ったTS幼女おじさんの選択は、
コスト700。
北極基地。
グスタフ・カールでの出撃だった。
「ずしゃん!!」
雪原に投下されたグスタフ・カール。
そのバイザーが雄々しく光る。
「とにかく硬く、マップは狭く!! エイムがザコなら最低限壁として役立ってみせる…! この狭いステージなら、おっちゃんの腐った腕でも戦えるハズ…!!」
巨体・鈍足・重装甲…と重量を感じさせるグスタフ・カールではあるが、アクティブガードを活用するために彼のスラスター量は限界近くまで盛られている。
それもあり、似た体型のバーザムとは違い安定した移動が可能となっている。
ーーージェスタで良いんじゃね?
その問いには。
「おっちゃんにジェスタは難しいって、あんな玄人向け機体に乗って戦果出せるのはちゃんとした配信者だけやで」
ーーーちゃんとした配信者ww
ーーーだいじょうぶ? 心折れてる??
そんな遊びを挟みながらも雑魚なりに動き続ける。
しかしゴローはゴロー。
エイムの酷さに変わりはなく、倒れた敵にバズーカを流し込む程度の事しか出来ない。その結果時を経る毎に自軍のポイントが敵軍から離されてしまう。
それでも硬さが余裕を生むのか、陸戦Zよりは随分マシな動きでチームのお荷物として奮闘していたのだが…。
ーーーて、をいゴロー! レーダー見てぇ!!
ーーーだからなんでそんな無計画なの…
ーーーおワタ\(^o^)/
気付けば僚機の姿は無し。
レーダーの示す範囲には、ゴローを睨む4つの赤点。
「あ…」
4体1。
逃げ場も無い雪原の平地。敵は今週*1の新機体ディスティニーガンダムを含む環境揃い。
「おわ…」
終わった。
その言葉が溢れるよりも、よく訓練されたゴローの指の方が早く…強かった。
ーーーガシィィィン!!
ほぼ無意識に押し込まれたタックルボタン。
反射でも何でもない、本当にただただ運良く敵の格闘攻撃と噛み合ったソレがカウンターを発動する。
「ありゃー?」
タックル後の隙を無くし、1秒でも長く敵の脚を引っ張りたいなら、当然タックルを選ぶ。
ここはA帯だ。
そんな事は敵も承知のショーチ之助だと諦めの極地で押し込んだタックルボタンが、
ーーーガシィィィン!!
「お………??」
何故か背後からの格闘を絡め取り、カウンターへと繋げてしまう。
「はー…こんな事もあるわな」
どの道これでお仕舞いの…。
ーーーガシィィィン!!
「お…おぉん!? おかわりってなんで…いや、いやいや敵さんもアホじゃないんだし。流石に次でチャンチャン♪ になるーーー」
カウンターにより倒れた敵にタックルを当てる。
数秒の硬直時間を利用して、次のタックルを行うためにスティックで画面を旋回させ、最後のスカしっぺタックルを放つと。
ーーーガシィィィン!!
「え、バ…え? 何を…何をされてる方なの!?」
何故か吸い込まれるようにカウンターを食らいにくる敵機。グスタフ親方のカール部屋、ぶつかり稽古ナウなのかしら………?
「ちょっと流石にビックリだーーーだよな!? いくらA帯だからってこんなん普通あり得んよな!?」
困惑するゴローとリスナー。
だがその混乱はしかし。
「まさか、流石に………」
4回連続のカウンター成立。
流石に警戒した敵機と流石に戸惑いを隠せないゴロー。
敵視点になって冷静に考えれば、ただ遠くからよろけ弾を撃てば良いだけなのに、何故か弾が届かない空白の1秒。その僅かな間隙にゴローが選んだのは最も近い位置に存在する敵機へのタックル。
「そう…だよな!? 後ろに歩くだけで避けれるもんな!?」
もじもじと後ろ歩きしてゴローのタックルをかわすディスティニーガンダム。
当然ながらゴローはタックルモーション中に視点をぐるりと右に回して。
ーーーガシィィィン!!
「アホなのぉぉぉぉぉぉお!?」
5度目となるタックルに、敵の格闘攻撃が見事に吸い込まれたのであった。
ーーー5連続カウンターとかwww
ーーーアホなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
ーーーなんだこのバカゲーw
ーーーA帯最高ジャマイカ!
ーーーヤラセか?
ーーーくっさw
ーーー電波人間タック!!
ただ1機で約1分、4機もの敵のヘイトを集め、友軍到着まで持ちこたえたグスタフ・カール。
その戦績は5/12位を記録し、見事に自軍を勝利へと導いたのであった。
↑
(実話だったりして…*2)
wキャラのコスプレ、誰を選ぶ?
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やはり主人公! ヒイロ・ユイ
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ココこそヒロイン! リリーナ・ドーリアン
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お母さん! デュオ・マックスウェル
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スネ夫! トロワ・バートン
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頑固ショタ! カトル・ラバーバ・ウィナー
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オデコ紳士! 張五飛
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火消しの! ゼクス・マーキス