酔うじょオペレーション   作:マキシマムとと

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ライン上の悪魔

 

黒面洋子

頼む……!!

 

ヤギピー

阿呆なのか貴様は

 

ヤギピー

珍妙な箱まで立ち上げ招致して

どの面下げて我に助言を求める

 

ヤギピー

我が母との逢瀬を邪魔建てする貴様ら

の仕打ち、刹那の刻も忘れた事は無し

 

ヤギピー

如何ようにも苦しめ

 

ヤギピー

…そも、何故に我に頼る

 

ヤギピー

貴様には手下が居るではないか

 

黒面洋子

それでも、頼むとしか言えない…!

 

黒面洋子

私はあの子達の長だ。

私が揺れる所を見せる訳には

いかないんだ。

相談出来る相手が他にいるなら、

最初からお前のような変質者に

頭など下げない

 

ヤギピー

ーーーほう? 退出せよ…と?

 

黒面洋子

すまない!! 口が過ぎた!!!

 

黒面洋子

お前しか頼れないんだ!

行かないでくれ!!

 

ヤギピー

ハッ…阿呆が、笑わせおる

 

黒面洋子

笑ってくれてもいい。

けれど、これはゴロー様の

ためでもあるんだ

 

ヤギピー

………ふん、続けよ

 

黒面洋子

ゴロー様にとってあのシステムは

間違いなく有益。

肉体的並びに心理的バイタルの安定に

一役買っている事は

お前も承知しているはずだ。

 

ヤギピー

当然である。我は母の主治医であるが

故に母のあらゆる情報を網羅しておる

 

ヤギピー

膣の具合だけはまだ知らぬ事が

 

ヤギピー

何よりも悔やまれるが…

 

黒面洋子

(キモ過ぎる)

  死 ね

 

ヤギピー

明け透け過ぎぬか貴様?

 

黒面洋子

すまない、指が無意識に…クッ!

 

ヤギピー

阿呆なのか貴様は

 

黒面洋子

兎も角!!

ゴロー様にとって

あのシステムは必須!

早急に戻って頂く事が

配信活動の安定化に繋がる

 

ヤギピー

ふむ。

 

ヤギピー

それで、何が問題だと?

 

ヤギピー

ただ機械の復旧を告げるだけであろう

 

黒面洋子

そんな…簡単な訳があるか!

 

黒面洋子

ゴロー様が心から大切にされている

ご息女を、私の手の者が危険に晒した。

悔しいが、お前の手助けが無ければ、

スミレちゃんは永久にこの世から隔離

され帰ってこられなかっただろう。

 

ヤギピー

…で、あるな

 

ヤギピー

アレは貴様らが捨て去り、二度と持ち得ぬ概念

 

ヤギピー

その知と血が無ければ触れられぬ領域

 

ヤギピー

我を崇め、我に我が母の肉を捧げよ

 

黒面洋子

たひね

 

ヤギピー

平仮名なら許されるとでも…?

 

ヤギピー

( *ˊᵕˋ)σ 凸←退出ボタン

 

黒面洋子

私はゴロー様の守護天使として、

例え永劫に苦しむ未来があろうとも、

お前如きにゴロー様を捧げはしない!!

 

黒面洋子

でも!

相談にのってくれると嬉しいな!!

(捨て鉢)

 

ヤギピー

w草w

 

ヤギピー

まぁよい。つまり我が母の怒気を躱し

かつ赦しを得る為の術が欲しい訳よな

 

黒面洋子

……ッ!! 何か手が有るのか!?

 

ヤギピー

簡単な事よ。我が母の本質を知る我にかかればな

 

 

 

 ◆

 

 

 

 ーーー通報しよう。

 

 いの一番に思い浮かんだのは恐怖だった。

 

 

 

 ゴローはその日もバトオペをしていた。

 

 A−にまで落ちたにも関わらず対戦相手のエイムは変わらずに鋭く。ジム・レイドやステイメンに乗ったゴローのエイムはいつも通りにヘナチョコで。

 

 「クッソがぁ〜!! おっちゃんがあと10年若けりゃ反応出来たんやぞチクセウがぁ!!」

 

 などと叫びつつリスナーと時間を共にした。

 

 彼らは『下手くそ』だの『可愛い』だの『う…でりゅ♡』だのと…常の如くお馬鹿な事を書きながら、それでも結局は『ゴローなら出来る!』『頑張ってゴロタス』と応援してくれる。

 

 ゴローはそれがなんとも嬉しくて。

 今日はいつもより30分は延長して遊んだ。

 

 そしてーーー配信が終わって。

 

 

 ………うん。

 はい。

 えっと…どうしよう。

 

 サヲリを…いやここは警察を呼ぶ…いや。

 

 

 混乱の渦中にあるゴロー。

 配信を終了して、電源が切れている事をしっかりと確認。それから歯を磨いたり暖かな寝間着に着替えたりといった就寝準備を行い。

 さて寝るぞと寝室のドアを開けてLEDのスイッチを入れると、そこにはデカイ金髪のお姉ちゃんが『全裸』で『床』で『土下座』をして『待機』していたのだ。

 

 「ひぇ…!!」

 

 口から、無意識で声が出る。

 

 何をされてる方なの!?

 とか、

 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

 とか。

 

 そんな言葉遊びが浮かぶ余裕は完全にゼロ。

 

 宇宙人とか、妖怪とか、UMAとか、近似した物で言えば露出狂とか。

 そんな未知の、得体の知れない何か(変態)に遭遇した時、一番に浮かぶのは恐怖なんだなって、そんな当たり前の当たり前を理解した今日この頃のゴローくん。

 

 金髪が床にビロ〜んと広がってるのは怖いし、真っ白な背中からクビレが見えるのは美しい。

 身体全体の大きさと比較してもやはり圧倒的でありながら、それでも下品さを感じさせないプリプリのお尻は、見る人が見るべき時に見れば情欲をそそられるのだろう…と他人事のように思う気持ちも確かにありはするけれど…。

 

 それより何よりまず怖い。

 

 土下座スタイルのせいでいつものグルグル渦巻きした顔が見えないので確証までは持てないが、この唐突な出没具合と金髪とガタイの大きさからして九割九分この土下座女はポポちゃんなんだと思う。

 

 え、どうしよう。

 流石に無理だ。

 ここまで酷い性癖の方とこれまで通りの関係を維持できるほど俺の感性は歪んでない。

 

 ど…どうやって縁切りすれば良い?

 

 そんなある意味正常で、かつ残酷な思考でポポちゃんを切り捨てようと心に決めたゴローではあったが、混乱の極地を越え少しだけ余裕を取り戻したゴローの耳が異音を捉えた。

 

 ーーーカチカチ…カチカチカチカチガチガチ

 

 音はポポちゃんから聞こえる。

 

 おかしい。そう理解して見ればポポちゃんの肌の青さにも気がついた。

 強張った筋肉に震える尻。

 土下座を維持する指先には必要以上に力が込められており、彼女がこの場所で体温の低下に耐えた時間を物語っていた。

 

 「ポポちゃん、いつからここに居んの!?」

 

 室温は低い。

 氷点下では無いにしても、ここ最近の朝晩の冷え込みはエグく、エアコンの届かないこの寝室の温度は到底全裸で耐えられる物ではない。

 

 ーーーゥエト…ショ、ショド

 

 明らかに声が震えている。

 

 「何やってんだよホントに!?」

 

 驚かすと言う気配も、露出癖を満たすと言う邪念も感じられない。

 恐らくはゴローに何らかの用事があって、しかしゴローの時間を邪魔する訳にはいかないと判断して、それでこの場所でエアコンもつけずに待機していたのだろが。

 

 いや、なんでまた全裸で………。

 

 兎も角、理由は後回し。取り敢えずゴローは彼女の身体を温めにかかった。

 

 「まずエアコンして……あ、ほら湯たんぽあげるから持って、んでこれ被る…て本当にキンキンに冷えてんじゃん。どーすっかな、お風呂とか…流石に、いやでも…」

 

 ーーーォ、オカマイナ………キュシュン!!

 

 取り敢えずお布団の毛布でグルグル巻きにしたが、この様子ではよろしくない。

 

 「ちょっと待ってな」

 

 先程までの恐怖や忌避感など一瞬で消し飛ぶ。

 困った怪異さんを助けるために、ゴローは子ねずみのようにセカセカと動くのであった。

 





 やっと…定時で帰れた(ó﹏ò。)

wキャラのコスプレ、誰を選ぶ?

  • やはり主人公! ヒイロ・ユイ
  • ココこそヒロイン! リリーナ・ドーリアン
  • お母さん! デュオ・マックスウェル
  • スネ夫! トロワ・バートン
  • 頑固ショタ! カトル・ラバーバ・ウィナー
  • オデコ紳士! 張五飛
  • 火消しの! ゼクス・マーキス
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