雲の晴れた明るい月明かりが射し込む薄暗闇の中で自分が何時も寝ている自室では無いことに目覚めて気付いた。
憶えているのはあたしをボコスカに殴ってくる囲楼先輩の腕を掴んで防いでいた所までだ。
あの時はただ殴られて揺れる視界と的確に同じ箇所ばかりを殴り続けている囲楼先輩と自分の中にあった黒い靄みたいな感情を吐き出したくてあまりよく憶えていない。支離滅裂だったし思い浮かんだ言葉をそのまま叫んで暴れていただけだったし……今思うと我ながら恥ずかしい。
でもあたしは今とてもすっきりしている。長年溜め込んでいたモノを全部とは言わないでも吐き出せたからだろう。
最後の方は自分じゃないナニかの声がずっと「お前は無能なんだ、殺せ。逃げて堕ちてしまえ。お前を本当に心配する奴は存在しないんだよ。だからお前の力を俺に寄越せ!」って頭の中に響いていて五月蝿かった。
あたしはその声と強い意志を秘めた瞳で綺麗事を叫ぶ囲楼先輩に苛ついて声の言う通りに好きに使えば良いって諦めたのだ。
そこからは記憶が無い。でもこの現状を鑑みるとあたしは囲楼先輩と小白先輩に助けられたのかな。
そんな事を思いながらボンヤリしていると、部屋の扉──と言っても《大塚邸》は和の趣のある建物なので襖だが──を開けて入って来た人物に視線を向けると見慣れた人だった。
「小暮お姉ちゃん……」
「起きたの?身体は大丈夫?」
手に持っていた看病に使うのだろう物を置くとあたしの傍まで近寄って熱風邪では無いのに額に手を当ててから頭を優しく撫でてくれる。
薄暗い中でも姉が何時もの様に優しい微笑みを浮かべているのが分かる。
「大丈夫、だけど……お姉ちゃん、あたし」
「良いんだよ。お姉ちゃんから言えるのは、"よく頑張ったね"ってだけだよぉ」
お姉ちゃんは優しくあたしの頭を撫でて微笑んでいる。あたしがまだ今よりももっと幼かった時は毎日見ていた顔だった。
ある日急にお姉ちゃんがとても忙しく動く様になって会う時間も少なくなっていった。そしてある時を境に姉が《鴨居家》を出て行ってしまい、《大塚邸》に住み込みで働くことになっていたのだ。あたしは大好きな姉が居なくなってしまうのが嫌で泣いて抗議をしたのを憶えている。
当時は分からなかったけど、今なら分かる。姉が世界でたった独りとなった女の子の為に闘う決意を固めたって事を。
それは誰にでも出来ることでは無い。少なくともあたしは無理だ。でもお姉ちゃんはそれを今のあたしと同じ年齢でやってのけた。それはとても凄い事で、相当に強くなければ途中で潰れて逃げてしまう様な事だろう。
だからあたしにとってお姉ちゃんは尊敬出来る憧れの人だった。
《鴨居家》は"癒し救うこと"を誇りにして掲げている。それは何も怪我や病気を治す事だけでは無いのだ。姉はそれを見事に体現していた。
「あたし……助けられなかった人がいるの。力不足で苦痛を感じさせない様にするのが精一杯で……何人も看取って見送って……その度にあたしは自分を無能だって痛感して……」
「私はもう《鴨居家》から出た身だから何も言えないよ。でもね、"ゆきちゃん"は無能だとは私は思わないよ。だって私はゆきちゃんみたいに"直接誰かを助けに行って癒してあげる"事なんて出来ないもの」
久しぶりのその呼び名に心が温かくなる。昔から人を安心させてくれる人だった。そんな人があたしを肯定してくれる。それはとても嬉しい事だ。でもこれだけは受け入れてはイケないと自分を自戒する。そんなあたしを見抜いたのかお姉ちゃんは少しだけ眉を寄せていた。
「ゆきちゃんが無能なら、何も出来ないお姉ちゃんの方が無能だぞぉ?ゆきちゃんみたいに癒しの力なんて無いんだから」
《鴨居家》の中で唯一お姉ちゃんだけが、一切癒しの力を扱えない。《霊力》も乏しく戦う事すらも不可能なのだ。だからそれを言うならお姉ちゃんの方が無能と言えるだろう。かつてそんな姉を出来損ないって罵っているお父さんの部下の人も居たけど。
「でもお姉ちゃんはあたしには出来ないことを」
「これが私にとってしたい事で出来る事だっただけだよぉ。ゆきちゃんに出来る事が他人にも出来る事なんて絶対にないんだから、ね?」
あたしの言葉を遮ってお姉ちゃんが微笑んで言う。
あたしの出来る事が他人には出来ない……?
「ゆきちゃんは自分を卑下しているけど、強い癒しの力を持っていて、更に戦える人なんて全く居ないの。《妖滅師》の中ではゆきちゃんだけが、"鴨居白癒だけが出来る事"なの」
「そんな凄い鴨居白癒を羨ましく思っている人なんて多くいるの。小白お嬢様もそうだし紋白ちゃんや真白ちゃんも同じように思っているの」
「そんな貴女が自分を見失っているのは、お姉ちゃんは悲しいし、寂しいって思っちゃう」
──だからほんの少しだけで良いから、自分を赦してあげてね。
そう言って優しく抱き締められる。ふわりと香るのは木漏れ日の匂いだ。とても安心する優しい匂いだった。
「良いのかな。こんなあたしを赦してさ。あたし頼って良いのかなぁ……!」
「良いんだよ。頼って良いの。頼って貰えて嫌だって思う人なんて居ないよ。寧ろ嬉しくなって逆に頑張りたくなるんだから」
涙が滲む。自分の中に残っていた枷が音を立てて壊れていくのを感じた。もう無理だった。だって自分でもこれ以上抱え込むのは駄目だって分かっていたから。
逃げたいとは思っていた。死にたいと願ってもいた。託されるモノが重くて自重に耐えきれなくなっていたのも事実だ。
降ろしてしまうのは無理でも色んな人に頼って背負って貰えればこんなあたしでも自分を赦せるのだろうか。
それは分からないけど、一人じゃないのだと沢山の人に言われた。物理的にも言葉でも叩きのめされてしまったのだ。あたしには何かしらと構って気に掛けてくれる頼りになる先輩達も居る。囲楼先輩は調子に乗っておちょくってくるから絶対に言ってやらないけど感謝はしてる。
それに何よりも一番は、あの娘があたしを引き止めてくれたから。
お礼と感謝だけはしないといけない。
そして一番にお願いしよう。
──あたしを助けてって。
気が付けばあたしはまたあの"地獄"へと立っていた。どうやらいつの間にか泣き疲れて眠っているらしい。
見渡す限りの視界に写る全てが燃えている。決して消えない炎で照らされて、燃えていない場所なんて何処にも無い。足下には血のような赤く濁った色の泥が広がっている。以前と代わり映えの無い光景だった。
ただ、そこに以前とは違うモノが存在していた。
黒い靄の様な物を纏っている人型の様なモノと大きく巨大な体躯の蛇の様な動きをする赤黒い塊が闘っていた。どちらも無言で敵意を剥き出しにして対峙していた。
「──え。な、なにこの状況?」
流石に困惑した。こんなのこれまで何度もこの地獄の夢を見ていたけど初めてだったからだ。黒い靄の人はまるであたしを護ってくれているのか赤黒い塊から遮る様に刀を構えて立っている。
これまであたしが死地に突撃して護って助ける側だったから誰かに護られている事に理解が及ばない。
でも迷惑とか嫌だとかは無くて、寧ろ嬉しいと感じてしまっている自分がいた。
『────!』
あたしの声に反応したのか黒い靄の人が僅かに背後に顔を向けてからすぐに前を向き直して刀を両手で構えると蛇の様な赤黒い塊に突撃して行った。
『────っ!』
正面から向かって来た靄の人へ尻尾を叩き付けるが、横に飛び退いて避けて直ぐ様尻尾に刀を振り抜いて傷付ける。飛び散るのは粘性のある気持ち悪い液体だった。
切り付けてから後ろに飛んで下がると、見るからに害が有りそうだと解る毒が赤黒い塊の口から吐き出された。
避けた黒い靄の人が腰に手をやると投げたのは、何やら小刀みたいな形をした物だった。その小刀が赤黒い塊の眼に当たる部分へと突き刺さり、痛みに仰け反る。
それを見逃さなかった黒い靄の人が接近して蛇の様な赤黒い塊の腹部なのだろう部分へと刀を深く突き刺して傷口を拡げていく。
蛇の様な赤黒い塊も攻撃されてばかりではなく、その巨大な体躯を利用して押し潰そうとする。黒い靄の人は刀が抜けないのか押し潰されてしまう。
すわ倒されたのかと思いきや黒い靄の人の身体が霧散して離れた場所に集まってまた人型へと戻っていた。
見ると蛇の様な赤黒い塊に与えた傷は消えていて、振り出しへと戻っているようだった。
お世辞にもその動きは素早い物では無いけれど、一つひとつの動きに丁寧に対応している。所々で最適化された動きをしていたから、きっとあたしが知らない間にもこうして
誰かは分からない。でもこんな所でもあたしを助けようとしてくれる人が居てくれた事に嬉しくなる。
我慢していた。あたしが我慢すれば何事も上手くいく。自分が死ぬまで耐えれば済む話だ。と抱え込んでいた。
結果としてこんな地獄みたいな悪夢を見る羽目になって、《妖魔》に魅入られて洗脳される始末だ。
みっともない。不甲斐なさ過ぎるだろう。
こうしてまた目の前で戦い始めたのを眺めながらあたしは何も出来ずに泣いているしか出来ないんだから。
「まって……あたしも、戦う」
『────っ!!』
こちらの声が聞こえたのか黒い靄の人が叫ぶ様に何かを言ったのが分かった。何て言ったのかは分からないけど、共闘を拒否られたのは理解出来た。
今のあたしは身体が全く動かせないで棒立ちしているしかないから妥当の判断だろう。
でもあたしを護りながら戦うよりかはマシだろうとは思うけどな。
──お、おぉ……たす、げぇ……ぇどう……して……しにたく、ない……コロシテコロシテコロシテコロシテコロシテコロシテコロシテコロシテコロシテコロセコロシテコロシテコロシテアタシヲコロシテオマエノセイダオマエガムノウダカラオマエノセイダオマエノセイダオマエノお前のせいだオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダ……死ねば良いのに。
スゾゾゾッ!とあたしの膝下まで浸かっていた赤く濁った泥が引いていくと、露になったのは数えるのも億劫になる程の人骨の数だった。多くのソレらが呪詛を口ずさみながらあたしに向かって殺到し始めた。
「ひっ……!」
思わずひきつった悲鳴があがる。生理的嫌悪と漸く理解したこの呪詛の正体が原因だった。この悪夢は全てあたしが無意識に溜め込んでいた自分への嫌悪感と自罰的な思い込みの現れだ。これは全てあたしの中に蓄積された負の感情だった。
これまではこんな分かりやすく形を取る事はないかった所に《妖魔》による洗脳によって今はあたしを害する毒となって顕現したのだろう。
逃げる事も抵抗する事も出来ないあたしはあっという間に群がれて全身が締め付けられる程に殺到された。
白い指が何本も首に纏わり付いて締め付けていく。
「ぅ……ぐ……」
息苦しさを感じならどうしようも出来なくて助けを求めて黒い靄の人を見れば、赤黒い塊の身体から伸びる触手の様なナニかに拘束されて宙吊りにされていた。あたしを助けようと必死になって踠いているが、駄目そうだった。
『言いたい事があるなら、さっさと喋りなさいな、バカ娘!』
そこで脳裏に過ったのは、あたしをボコスカに殴って来た囲楼先輩の言葉だった。何時も自信に溢れた強い人で色んな人に慕われていてとても先輩を大切にしている。かなり憎たらしいし、苛つくけど何かしらと構ってくれる所は嫌いになれない尊敬する人だ。
「バカ娘うるさいし……っ!」
そんなに頼れって言うなら、そうしてやろう。そんなに言って欲しいなら話してやろう!こんな些事だと言い放った事に囚われて固執しているあんたがバカ娘だと言った小娘の地獄をどうにか出来るならしてみせろ!!
「すぅ──────"助けて"!!」
目の前に一枚の綺麗な櫻の花弁が舞っていた。それに目を奪われた瞬間、遥か頭上から大量の《霊力》によって象られた櫻色の矢が飛来して群がる人骨の群れを貫き、次々と浄化していく。
自由になって息苦しさから解放されると今度は大きな音が聞こえて顔を向けると、蒼い輝きを放つ人型が赤黒い塊の胴体に落下の速度を利用した強烈な拳による一撃を叩き込んでいたのが見えた。
それに続くのは、白い輝きを放つ人型が太刀を抜き放ち、素早い身のこなしと目にも留まらぬ連撃によって深い傷を与えていく。傷つけられた箇所は次々と凍り付いていき、少しずつ確実に赤黒い塊の身体を崩壊させていく。解放された黒い靄の人もその攻勢に参加して行った。
その全てに見覚えがある。櫻色の矢は小白先輩の力。蒼い輝きの人型は囲楼先輩の力。白い輝きの人型がまーちゃんだ。
こんな所まで本当に助けに来てくれるなんて思わなかった。嬉しいという気持ちが溢れていく。また流れそうになった涙をグシグシと袖で拭うと復活している多くのソレに向き直る。
「ごめんね。これまで自分を認められなくて苦しめて」
一歩踏み出す。自分の心に話し掛ける。
「辛かった。怖かった。託されて背負わされて。だから自分にそんな価値はないって否定して……」
蠢いていたソレは動きを止めてじっと見上げていた。
一番近くに居たあたしの成れの果てに屈んでそっと頬だろう部分に手を添える。
「でもいくら否定しても逃げようとしても、結局あたしはそんな勇気がないバカだから一人で勝手に苦しんでさ」
「でもそんなあたしを助けようとしてくれて、無理矢理にでも話を聞こうとしてくれる人がいる。あたしを気に掛けて見守ってくれる人がいる。何より、あたしの為に頑張ってくれる幼馴染みの女の子がいる」
知らずに笑みが浮かぶ。今あたしの後ろで毒の根源となる赤黒い塊と戦ってくれている凄い人たちの事が頭に浮かんでいる。
本当に良い人達だ。大切な護りたいって思える人たち。
胸元に抱き寄せて剥がれていく後悔や自己否定による鎧が無くなると、そこに居るのは涙を流した幼いあたしの姿だった。
「もう赦して良いんだ。あたしは全部は無理だけど少しずつなら赦していける。ごめんね。こんな場所に追いやっちゃって」
この子は十歳になる前に初めて経験したどうしても助からないあの人を見送った時のあたしの後悔だ。この時の経験があたしを形作っている。
「
安らかに微笑んで消えていくのを見届けてその残滓があたしの中に入り込むのを受け入れる。
その瞬間、代わり映えの無かった地獄の風景が一変した。
見渡す限り全てを燃やす炎が吹き飛んで消滅し、足下の泥は緑が生えて視界を彩っていく。消える事の無い炎によって遮られていた空は暗闇に支配されていたが、緑が広がっていくのに合わせて穏やかな雲の漂う青空へと変貌を遂げた。
そうしてやっと理解したのだ。あたしの力が覚醒したのだと。
「《霊質解放》・癒しの聖者!!」
瞬間、毒を浄化する光が生まれ、赤黒い塊を一瞬で飲み込んで浄化していく。のたうち回る様に巨大な体躯を捩らせているが、なす術なく呆気なく消え去った。
『────?』
青空を見上げているとずっとあたしを護ってくれていた黒い靄の人が話し掛けて来る。相変わらず何て言っているのか分からないけど、その正体が何なのか判る。
首を巡らせるといつの間にか助っ人は消えていた。
「ずっとあたしを護ってくれてありがとね。大智」
「──なんだよ。バレるのが早くねぇか?」
すると黒い靄が晴れてかつて見送った男の子の顔が現れる。バツが悪そうに苦笑している。
「何でとか。どうしてとかの疑問は有るけど、助かったのは本当だし、嬉しかった」
「死んでからいつの間にか此処に居て、お前の抱えるモノを知って、俺は無責任にお前に背負わせちまったからな。お前が立ち直れるまでは出来ることをしようって思っただけだよ」
頭を掻いて恥ずかしそうにしているのを見ると、もう故人なのだとは思えない。でもこんなのが起こっているのはあたしの心の中だからだというのは理解している。
「前に言ったろ。男の子ってのは──」
「憧れちゃうんでしょ、ヒーローに。今の大智はとってもヒーローだよ。誰がなんと言おうとあたしにとっての最高のヒーロー」
うるせぇ。と照れくさそうにしている大智の身体が薄れて消え始める。
「……逝くの?」
「そりゃあな。俺が此処に留まっていたのもお前に対する後悔への未練だったからだしな。お前に取り憑いていた幽霊ってヤツだ」
あたしから一歩離れて後ろに下がる。その度に身体は薄れ行く。
「今のお前ならもう大丈夫だろ。これからは抱え込まない様に思いっきり頼れよ。もう俺は居ないんだから」
「……うん。分かった。もう一人で苦しまない様にする。それと大智が護りきった女の子だけど、元気に退院したよ」
一歩下がる度に薄れていき、もう見えるのは首から上だけだった。奇しくもそれはあたしが看取った時の大智と同じ光景だった。
「そうかよ。それなら良かった」
──達者でな、鴨居。
そう笑顔で告げると彼は完全に消えていき、吹いた風に乗って飛んで行った。
⏪️弌ノ白―
次回
⏩️弐ノ白ー雪之章ー[空白は終わる。]
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掲げる誇りは[人を癒し救うこと]。
それは死から人々を遠ざける願いの現れであり、決意の証。
家紋は"薬を背負った水面に浮かぶ鴨"である。
鴨居家は優れた医療技術を有する特殊な力を持った一族で、なくてはならない存在であり、《妖滅師》達の治療を一手に引き受けている功労者である。
かつて世界が混沌に満ちていた時に癒しの力を持った聖女が開祖となって興したモノが起源となっている。
既に源流の血筋は途絶えて久しいが分家が引き継いで繋いだ家名である。
長い歴史の中で最も強い癒しの能力を発現させ、《霊質》をも覚醒させたのは鴨居白癒のみで期待を背負っている次代の鴨居家当主である。
その姉の鴨居小暮は癒しの能力も戦う力も有していないが、自覚は無いが代わりに《異能》を持っており、鴨居姉妹はある意味で特別な存在だと言えるだろう。