終わりにアンケートを実施します。
よろしくお願いいたします。
4/28(水)AM7:06
第3学生寮、ミナズキの自室─── 。
「・・・・・ここは」
身体にまとわりつく圧迫感にミナズキは目を覚ます。
目の前に広がるのは自分の部屋の天井、窓から見えるのは雲ひとつない青空だった。
ぼーっと天井を見ながら頭の中で考える、自分はB班とパルムへ行って、事件が起きて、イストミア大森林に行ってそれから、戦って─── 。
「・・・・!」
意識がはっきりとした瞬間ミナズキは跳ねるように上半身を起こす、しかしその瞬間身体中を凄まじい痛みが襲う。
「ぐ・・・い、だぁ・・・!」
あまりの痛みに身体は再び横たわり、ひたすらに痛みに耐える。痛みが収まる頃何となく部屋を首だけを動かし見回すと、自分のものではない色んな品が置いてあった。
花やお菓子などが幾つか置いてあるが何故こんなことになっているのかがいまいち、理解できずにいた。
すると部屋のドアが開き、部屋の外から見慣れた顔が覗き込む。
「なにか音がしたかと思ったらミナズキ!目を覚ましたようだねぇ!」
「騒がしい・・・」
顔を覗かせたのは久しぶりに見た気がするレナだった。
彼女はミナズキが目覚めたことを確認すると寮内に聞こえるように声をあげる。
「皆!ミナズキが目覚めたよ!」
そうして彼女が声をあげるとミナズキの部屋にわらわらとⅦ組の面々が集まってきた。
「良かった、目が覚めたようだな」
「どこか痛むところは無いか?」
自分以外のⅦ組全員で喋るものだからほとんど聞き取れないがユーシスとマキアスの言葉は何とか聞き取れた。
皆で騒いでいると部屋の外からサラの声が聞こえる。
「はいはい、あんたたちはさっさと登校しなさい、今日は朝からハインリッヒ教頭の授業なんだから。ほら行った行った」
そうしてさっさとクラスメイトたちを登校させたサラはミナズキに向き合い椅子に座る。
「まずは目が覚めて何よりだわ、ミナズキ」
「えっと・・・教官・・・」
「混乱しているだろうから1から説明するわ」
「・・・お願いします」
そしてサラはミナズキに事の顛末を説明する。
アメリエラとの戦いの後イストミア大森林で倒れたミナズキはサラとB班でセントアークの病院に運ばれたこと、そこで治療を受け翌日にトリスタに移送された事、既に実習2日目から3日経っていること、その間色んな学級の生徒がお見舞いとして色々置いていったこと。
そして─── 。
「医者とベアトリクス教官の見立てではあんたは少なくとも1ヶ月半は安静よ、少なくとも次の特別実習は許可が降りないわ」
「1ヶ月半・・・」
サラの言葉にミナズキは軽く衝撃を受ける、その間自分は実技はもちろん特別実習も行けない。
怪我人を無理やり連れていくほど学院は鬼ではない。
「授業はどうすればいい?」
「そこはレナがノートを見せてくれるそうよ、良かったわね」
不安げに訊ねるミナズキにサラは笑いながら答える。
「今は身体も痛むでしょうし大変かもしれないけど脚は比較的軽傷だから少しすれば歩けるようになるわ、だから座学は受けられる。それに特別実習に行けない代わりに他のことをしてもらうわ」
「他のこと?」
首を傾げるミナズキにサラは教えてくれる。
「主にトリスタで奉仕活動や近くの帝都にお遣いを頼む予定よ。まあ、仕方がない状況だったとはいえ皆を心配させたんだから歩けるようになったら挨拶して回っても良いんじゃない?」
優しく笑いながらサラはミナズキに提案してくるのだった。
その日の放課後─── 。
「お邪魔します、ミナズキ」
ミナズキの部屋にパルムの資料をまとめてくれたマローラがやって来た。
「思ったよりも元気そうですね」
「身体中痛むけどな」
「それは見れば分かります、包帯まみれでギブスも着けてますからね」
そうしてマローラは普段ほとんど変えない表情を歪ませ心配そうな顔をしてこちらを見る。
「生きていて良かったです、何があったかは図書館によく来るエマさんから聞きましたがまさか死にかけるほどの戦いだとは・・・」
「ま、生きてるから良いだろ」
マローラの言葉にミナズキは軽く返すがそれに対してマローラは語気を強めた。
「良いわけ無いじゃないですか!セントアークに着くまでに大量出血で死んでたかも知れないんですよ!分かっているんですか!?」
普段見せない彼女の表情と荒んだ言葉にミナズキは唖然とし、静かに頭を下げる。
「ごめん、今の言葉は軽率だった・・・」
「・・・いえ、私こそみっともない所をお見せしました」
お互いに謝るとマローラは改めてミナズキに向き合う。
「少なくとも私にとって貴方は良い友人です、そんな人に死んで欲しくはないです」
「そう、だな。俺にとってもマローラは得難い友人だ」
ミナズキの言葉を聞くとマローラは納得したように頷き椅子から立ち上がった。
「そうそう、安静してばかりの生活は退屈でしょう、お見舞いとして本を多く置いておきましたので暇なら読んでください」
マローラの指差す方向に目をやるとざっと10冊以上はある分厚い本が置いてあった。
「なんだあれ」
「私のオススメの本です、あれだけあれば退屈しないでしょう」
呆然としたミナズキにマローラはしてやったりと笑う、そんな彼女にミナズキはやり返す。
「ちょっと俺の荷物を取ってくれるか?」
「ええ、どうぞ」
マローラにお願いして実習に持っていったカバンを近くに持ってきてもらい開け、中身を漁る。そして目当ての物を見つけるとミナズキはそれをマローラに手渡した。
「これは・・・ブックカバーですか」
「お土産、それでいいか?」
ミナズキが手渡したのは青い色の天然の繊維で織られたブックカバーだった、マローラはそれを受け取ると目を丸くしてミナズキを見る。
「覚えていたのですか?」
「お土産よろしくって言ってたろ?」
驚くマローラに今度はミナズキがしてやったりと笑った。
その後、ミナズキは3日間の授業の内容をマローラに教えて貰いマローラは自身の寮へと帰っていった。
ミナズキは新しく出来た安静中の楽しみである本に早速目を通すのだった。
ご拝読ありがとうございました。
アンケートも用意されているのでよろしければお願いいたします。
ミナズキは次の特別実習は行けません、なので次の実習期間何を書くかを決めます。
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ミナズキのトリスタでの奉仕活動
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レナの参加する特別実習