英雄伝説 雪月の軌跡   作:モリーもふもふ

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ご拝読ありがとうございます。
今のところアンケートはいい勝負です。
今回は少し短めです。



2章 麗しき翡翠の都 (行けないけれども)
27.久々の登校


 

5/3(月)AM6:30─── 。

自室にてミナズキは目を覚ます。自信が目覚めた日にわざわざやって来てくれたベアトリクス教官から診断を受け今日からまた学院に登校出来るようになったのだ。

 

といっても普段はもっと早起きして鍛錬をするのだがそこはベアトリクス教官に止められてしまいもっと身体が治ってからということになった。

そんな訳で歩けるようにはなったミナズキはトリスタの町を歩く途中で町の住人たちから声をかけられたりもしたが軽く会釈だけして士官学院へと向かう。

 

 

学生会館食堂─── 。

「いやはや、君とまたこうして朝食を摂るのもなんだか久しぶりな気分だねぇ」

「言われてみればそうかもな」

いつも通り、と言うべきなのか久しぶり、と言うべきなのかレナも合流し共に朝ごはんを食べることになった。

食堂のラムゼイ夫妻は久しぶりのミナズキの姿に驚いていたが事の顛末を話すと何故か今日は朝からホワイトシチューにサラダ、パンとスープを出された。

「ステーキを頼もうとしたのにな・・・」

「ふふ、愛されているということさ、ミナズキ」

不満を垂れたミナズキだったが、普段の高笑いと違う含んだような笑いのレナの言葉に首を傾げる。

「愛されている?」

よく分からないと言った表情のミナズキに微笑みながらレナは話す。

「君はまだ全快とは程遠いからね、シチューなら消化にも良いし栄養も無駄無く摂ることが出来る、怪我をしている君には理想的な食事だろうさ」

そう言ってレナは自身で頼んだスープを口にする。

「・・・レナ」

「おや?どうかしたのかい?」

ミナズキはいつもと少し違うように見えるレナに思い切って聞いてみる。

「何時もよりもうるさくないけど、嫌なことでもあったのか?」

「やっぱり辛辣だねぇ!」

「あ、戻った」

ミナズキの質問、というよりも茶化すような言葉にレナは声を荒らげ、それを見てミナズキは笑う。

そうして2人で騒いでいると横から声をかけられた。

「5日ぶりですミナズキ、それにレナさん。相席、よろしいですか?」

「マローラ?良いけど」

「おや、マローラじゃないか。珍しいねぇ、君が図書館から出て朝食を摂るなんて」

「私にも気分というものがありますから」

軽く挨拶をしてくるマローラに2人はテーブルの空間を空け、そこにマローラが持ってきた皿を置いた。

「パルムでの1件、それにケルディックの1件も聞きました。A班もB班も災難でしたね」

マローラは持ってきたサンドイッチを片手にミナズキとレナを労う。

実はA班の実習先であるケルディックでは領邦軍兵士による盗みが発生していた、それも計画性のある悪質なもので危うく捕縛される一歩手前の状況になった所を帝国鉄道憲兵隊に助けられ事なきを得たのだ。

 

「いやぁ、あの時はヒヤヒヤしたよ。まあ、今度あの領邦軍兵士が同じことをしてたらその時はボコボコにしてやるがね」

その日のことを思い出したのか少し機嫌を悪くしながらレナは意気込む。

そんなレナを見てマローラは話を続ける。

「でもそれ以外は基本的に形良く終わったのでは?聞いた話だとB班の方は結構大変だったそうじゃないですか」

そう言ってマローラはミナズキの方を向き訊ねる。

「確かにな、こっちは全体的にトラブルが多かったし色々反省点もある」

「いや、しかしあれは仕方がないんじゃないかねぇ」

反省するようなミナズキの言葉にレナが反論する。

ミナズキは反省点と言ってはいるが実際のトラブルは基本的にユーシスとマキアスの2人が勝手に起こした事だ。

ユーシスとマキアスの仲の悪さはもう学院の生徒のほとんどが知っている。

その仲の悪い2人を同じ班に入れて、特別実習とはいえそれをたった数人の生徒でおさえて、そのうえで課題に取り組むという人によっては投げ出したくなるような状況でB班は出来る限りのことをしたのではないか、とレナはミナズキを労うように諭すがそれでもミナズキは納得がいかなかった。

「でも2人ともそれさえ無ければ優秀だった、コントロール出来ずにトラブルが起きたならそれは班全員の失敗だ」

「私が言うのもなんですがミナズキは結構頑固ですよね」

「ま、責任感があるのは美徳だと思うがね」

ミナズキの言葉にマローラは呆れ、レナは苦笑いを浮かべまた自身の前にある料理を平らげていく。

 

「そういえばミナズキ、君は次回の特別実習に参加出来ないらしいじゃないか」

「え、そうなんですか?」

思い出したように切り出すレナの言葉にマローラが反応し、ミナズキは力なく頷く。

「あぁ、ベアトリクス教官からも少なくとも1ヶ月半は安静するように言い渡された」

「では実習の間どうするのですか?」

「トリスタで奉仕活動をすることになってる」

ミナズキの言葉にマローラが質問しミナズキが答えるとマローラは食い気味に聞いてくる。

「トリスタで奉仕活動、といっても色々あるのでは?それに怪我人を使う特別実習ってどうなんです?」

「まあ、どうなるかは待つしかないだろう」

マローラの不満げな言葉にミナズキは宥めるように言うとシチューの最後の一口を食べ終え食器を返しにカウンターへ向かう。

「え、早くないかいミナズキ」

「まだ食べてるんですが・・・」

「なら早くしてくれ、予鈴が鳴るぞ」

レナとマローラが慌てて自分たちの朝食を食べ終える所を確認してミナズキは学生会館の扉を開き2人を急かすと2人は急いで朝食を食べ終え食器を返すためにカウンターに向かう。

 

そして3人で学生会館を後にした。

 

 

「やっぱりあいつら仲良いな」

「女の子が2人なのが少し心配だわ」

コックのラムゼイのそんな言葉に返すように妻のサマンサの言葉が学生会館に響くのだった。

 




ご拝読ありがとうございます。
アンケートは4/18の夜10時くらいに締め切ろうと思います。
まだの方は是非お答えいただけると幸いです。
次話もよろしくお願いいたします。

ミナズキは次の特別実習は行けません、なので次の実習期間何を書くかを決めます。

  • ミナズキのトリスタでの奉仕活動
  • レナの参加する特別実習
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