一応トリスタでの行動は構想出来ました。
5/26(水)グラウンド─── 。
「じゃあ先月に引き続き実技テストを始めるわ、説明は要らないだろうからちゃっちゃと始めましょうか」
Ⅶ組の前でサラはそう言うと指を鳴らす、すると前回と同様の機械の傀儡が姿を現した。
「前回とちょっと姿が違うね」
「言われてみれば・・・」
傀儡の姿が若干変わっていることに気付いたフィーの言葉にエマも頷く。
「じゃあ始めるわよ、とその前に・・・ミナズキ」
「ん?」
「あんたはこっち側に立ちなさい」
サラに手招きで呼ばれたミナズキはそのままサラの横に立たされた。
「流石に今回は見学よ、怪我ってのは治りかけが1番怖いんだから」
そう言ってミナズキの頭をポンポンと軽く叩くと他のⅦ組のメンバーに向き直る。
「じゃあ始めるわよ、リィン、ラウラ、アリサ、ガイウス出なさい」
呼ばれた4人はそれぞれ意気込みながら武器を構え、傀儡と向かい合った。
「では・・・始め!」
数分後─── 。
「うんうん、良いじゃない♪特別実習と旧校舎探索の賜物かしら」
アリサは参加していないが先日の自由行動日でガイウス、ラウラ、リィンは旧校舎を探索していた。
動きも以前よりぐっと迷いが無くなっていた。
「はは、そうかもしれません」
「良い連携だった」
「うむ、これならもう1戦したいところだ」
「そ、それは勘弁して欲しいわね」
照れくさそうに言うリィンに各々の連携を褒めるガイウス、満面の笑みのラウラに少し焦る様な顔のアリサ、少なくとも前回と比べてもずっと良い動きだった。
「さて、じゃあ次は・・・残ったメンバー全員でいきなさい」
「残りまとめて!?」
「そ、それもそうですけど・・・」
サラの思い切った言葉にエリオットが驚愕しエマが困ったように横に目をやる、そこには明らかに不満そうなマキアスとユーシスがいた。
「く・・・さっさと終わらせるぞ!」
「フン、貴様が指図をするな」
「な、なんだと!」
「やれやれ」
案の定些細な言葉1つで喧嘩まで発展しそうになる2人にフィーが呆れるような声を出した時だった。
「さ、作戦ターイム!エリオット、エマ、フィー!ちょっとこっちに来たまえ!」
「え、ちょっと?」
レナが大きな声をあげエリオットたちを掴んで残り2人から少し離れ、サラの承諾を得る前にさっさと話を始める。
「良いかね、どう見てもこれはさっきのリィンたちよりも酷い結果になるのは目に見えている」
「そ、そうだね」
「向こうより2人も多いですけど」
「ぶっちゃけ数の問題じゃないよね」
レナの言葉にエリオットもエマもフィーもわかっていたようで3人ともこくこくと頷いた。
「だからせめてこちらは役割くらいは決めておこう、フィーは前衛、私が中衛、エマとエリオットが後衛でサポートをお願いしたい、これなら最悪な結果にはならないはずだ」
「ラジャ」
「ですね」
「でも多分あの2人にはこの会話聞こえてるよね」
レナの提案にフィーとエマが頷くがエリオットは懸念するように言ってくる、実際エリオットの言う通り少し離れたくらいなので丸聞こえだ、ユーシスとマキアスは疎外感でも覚えたのか露骨に機嫌が悪くなっていた。
「その点は安心したまえ」
エリオットの言葉を聞いレナは輪から外れてユーシスとマキアスの方を向いて一言。
「そういうわけだ!こちらはしっかり役割決めてやるから君たちは自分に出来ることをしたまえ!」
「な・・・!?」
「フン・・・」
あまりにもバッサリと言ったレナにマキアスは唖然とし、ユーシスはジトっとした目でレナを見る。
しかしレナはお構いなしにエリオットたちを呼び直し傀儡の前に立つ。
「ちょっと長くなったけど・・・まあ良いわ、それでは・・・始め!」
始めに動いたのはフィーだ、傀儡の後ろに回り込みガンソードで切りつける。レナも攻撃のためにレイピアを構え、続こうとするがそこにマキアスの撃った弾丸が横切る。
「おっとぉ!?」
「す、すまない!」
すんでのところでレナが回避をしマキアスが謝ってくる。明らかに連携が取れていない証拠だった。
「フン、何をやっている」
「な、なんだと!」
「まったく・・・エリオット!援護を頼むよ!」
「あ、うん!」
ユーシスとマキアスが今のことをきっかけに言い合いを始めてしまった為レナはエリオットに声をかける。
声に応えたエリオットはブルーララバイを発動し傀儡を眠らせた。
「任せるが良い!」
そこにユーシスが切り込んでいき、クイックスラストを放とうとするが・・・。
「な、なんで射線に入ってくるんだ!」
マキアスの声にユーシスは舌打ちをしながら横にズレる、すると・・・。
「ちょっ・・・邪魔」
「な・・・!?」
今度はフィーにユーシスがぶつかってしまい2人ともよろけてしまう。そんな間にも傀儡は眠りから覚めてしまい隙を失ってしまう。
「あーもう、エマ!すまないが傀儡にディフェクターをかけてくれたまえ!エリオットは先程と同じ技を!」
「は、はい!」
「うん!」
レナはエマとエリオットに指示を出しつつ横目でユーシスたちを確認する、フィーを放っておきながら2人で言い合いをしている。
「本当に・・・付き合ってられないね」
エマがかけたディフェクターの影響でバランスが崩れやすくなったところにエリオットのブルーララバイが刺さり再び傀儡は眠りにつく。
「スラッシュスパーク!」
「クリアランス!」
この気を逃すまいとレナとフィーが畳み掛ける。
その間もユーシスたちは言い合いをしており一触即発の状態になっていき、そのまま戦いは続いた。
数分後─── 。
「はぁ、はぁ・・・」
「リィンさんたちより2人多かったのに」
「・・・ま、仕方ないか」
戦闘が終わる頃にはエリオットとエマが肩で息をするほどに疲弊しており、フィーも何処か疲れた顔を見せる、ユーシスとマキアスは最終的にはちゃんと戦っていたがほとんど言い合いばかりしており、そして所々で指示を出しながら1番忙しなく戦っていたレナはと言うと─── 。
「はぁ、はぁ・・・このメンバーでは2度とやりたくないねぇ」
疲弊しきっており、声も絶え絶えだ。そしてその目はユーシスとマキアスを捉えており、その目はまるで『喧嘩してる暇があったら真面目にやれ』と言っているかのような眼差しだった。
流石の2人もレナの射殺すような目には耐えられずバツの悪そうな顔で目を逸らした。
「ま、とりあえずレナはお疲れ様。・・・わかってたけどちょっと酷すぎるわねぇ、そっちの男子2人はせいぜい反省しなさい。この体たらくは君たちの責任よ」
レナを労いつつもユーシスとマキアスの2人に反省を促すサラ、言われた2人は悔しそうにしているが視界に完全にキレているレナの眼光が入り大人しくなっていく。
「(何時になく厳しいな・・・)」
「(今回ばかりは仕方ないかもしれないわね)」
後ろで見ていたリィンとアリサもコソコソと話していると、戦っていた全員が武器をしまう。
全員が話を聞ける状態になったことを確認するとサラは傀儡をしまい向き直る。
「今回の実技テストは以上、続けて今週末に行う《特別実習》の発表をするわよ、受け取ってちょうだい」
そう言ってサラはプリントを全員に渡す。
A班:リィン、エマ、フィー、ユーシス、マキアス、レナ
(実習地:公都バリアハート)
B班:アリサ、ラウラ、エリオット、ガイウス
(実習地:旧都セントアーク)
何故A班が6人なのか、と皆初めは思ったが先程のことを鑑みるにもし2人が喧嘩をして機能しなくなった場合の保険だろうと容易に察しがついた。
そして─── 。
「あれ?このプリント裏がある・・・?」
エリオットの言葉に全員がプリントの裏を確認する、そこには─── 。
C班:ミナズキ(依頼によってサポート役が着く予定)
(実習地:トリスタ近郊)
「(なんで基本1人なのに班扱いするんだ・・・!)」
無慈悲に感じる扱いにミナズキは頭を抱えた。
ご拝読ありがとうございました。
レナが主体となった戦闘描写を入れてみました。
次話もよろしくお願いいたします。
今更なのですが、ミナズキとレナ、それにマローラのプロフィールってあった方が良いでしょうか?
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あった方が良い
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無くても良い