英雄伝説 雪月の軌跡   作:モリーもふもふ

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オリジナル小説の方が纏めるのに時間かかり過ぎるのでこちらも投稿します。
長い気持ちでご拝読ください。


序章 トールズ士官学院
1.トールズ士官学院


七耀歴1204年3月31日

公都~バリアハート~行き旅客列車

ガタンゴトンという音と共に列車に揺られながら1人の赤い制服を着た少年がこっくりこっくりと静かに船を漕いでいた。

 

傍らには細長い袋と少しだけ大きめなスーツケースを置き客席にゆったりと座りながら寝息を立てる。

 

暫くすると車内放送が耳に入る、少しだけ機械っぽさを残した放送は彼の目的地が近いことを教えてくれた。

『本日はケルディック経由、バリアハート行き旅客列車をご利用頂きありがとうございます─── 次はトリスタ、トリスタ─── 1分ほどの停車となりますのでお降りになる方は忘れ物にご注意ください』

 

「うーん・・・む?」

小さく唸り、目をぱちぱちと瞬かせると少年はゆっくりと降車の準備に取り掛かる、そこまで慌てる必要なんてない、自分が持っている荷物は細長い袋とスーツケース、そして───────

「結局これはなんなんだ?」

懐から制服と一緒に届いた装置(オーブメント)を取り出す、特にこれといった説明書なども同封されていなかった。

 

「・・・今は良いか、そろそろトリスタに着くんだ。降りれない、なんてことになる訳にもいかないし」

少し凝った備品だろう、と少年は決定づけてそれをしまう。

備品なら余計になくす訳にもいかない。

 

『トリスタ、トリスタに到着しました。本日はご利用頂きありがとうございました』

列車のドアが開き、それにより人々が次々と降りていく。不思議なことに自分以外のほとんどの生徒は緑色の制服だった。

 

「ここが近郊都市トリスタか・・・」

駅を出た少年の目にしたのはライノの花が舞っている街の姿だった、帝都のように物に溢れている訳ではなく活気がありつつも良い意味で閑静な所もあり、落ち着いた面持ちの街だ。

 

「帝都みたいに五月蝿かったらどうしようかと思っていたが、これなら快適に過ごせそうだ」

ゆっくりと街中を歩きながらどんな物や店があるか見回す、雑貨屋、ブティック、質屋、本屋、宿屋に花屋まである。自分自身には特に縁のなさそうな物もあるが丸2年もいるならいつかは利用する機会があるかもしれないと感じながら少年は自身の目的地の向かう。

 

「・・・でかいな」

つい建物の大きさに圧倒された。

彼が今立っているのはトールズ士官学院、その玄関である正面入り口だ。

 

「・・・あのドライケルス大帝が創設したという・・・ん?」

後ろから聞こえたクラクションに振り返ると青色の導力リムジンがこちらに向かって来ていた。

彼が道を避けると導力リムジンは入口前でピタリと止まり運転席から妙齢の運転手が降りてきて後部のドアを開く。

「お嬢様、トールズ士官学院に到着いたし「はっはぁー!長い運転時間ご苦労!」お嬢様、もう少し落ち着いて下さい」

「いやぁそれは無理、うん!無理だね。私は今日という日を待ち望んでいたんだ!それは家中の人間ならしっているだろう?」

後部座席から出てきたのは彼と同じ赤い制服を纏った少女だった、肩より少し上まで伸ばした茶髪と赤いアンダーリムのメガネ、右手には少し大きめのアンティーク感の強い革のケース、そして何より恐らく貴族のはずなのに異様なテンションの高さがあった。

 

「お、お嬢様。どうか落ち着い「これがトールズ士官学院か!想像よりもずっと大きいじゃないか!いやぁますます胸が踊るねぇ!あ、そうだバルター!」は、はいお嬢様」

何とか落ち着いてもらおうとする運転手の言葉を止め、少女は制服のポケットを少し漁る出てきたのはミラだ。ただどう見ても多い。

 

「これを受け取ってくれ」

「お嬢様、我々使用人はお給料は十分頂いております」

「この間君の子供がお菓子とおもちゃをねだっていたのは知っているよ、屋敷に戻る前の休憩中に買ってあげると良い」

「・・・ありがとうございます、お嬢様。では良い学園生活を」

「では行ってくる!」

そうして導力リムジンは去って行き少女は門へと向かって行く。

 

「・・・なんだったんだ」

少年は1人ボヤき、自分もと門へ歩いた。

 

「ご入学おめでとうございます!ようこそトールズ士官学院へ!」

門をくぐるとそこには自分よりかなり小さな女子生徒と黄色いツナギを着た男子生徒がいた。

女子生徒が声をかけてくる。

「ミナズキ君だよね?君が最後だよ」

「なぜ俺の名前を?それにあなた方は?」

「私はトワ・ハーシェル、えっと・・・」

「やぁ、僕はジョルジュ・ノーム、君のことを知っているのは・・・まぁ後で理由は分かるよ」

どう説明したものか、と少し困り顔のトワをフォローするようにジョルジュが言うが少年は小首を傾げた。

 

「後で?」

「そう、後で分かるよ。それと荷物を預かっても良いかな?必ず返すから」

「まあ、そういうことなら・・・」

少しだけ腑に落ちないが少年、もといミナズキは持っている荷物を渡し、2人に教えられた講堂に向かった。




長くなりそうなので一旦切りました。
ご拝読ありがとうございました。
次話もよろしくお願いいたします。

もうすぐ原作で言うところの自由行動日になります。ミナズキの過ごし方を幾つか考えていますが、どれが良いでしょうか?

  • リィン達と旧校舎の調査(原作に沿う形)
  • レナに誘われ帝都へ(帝都で情報集め)
  • 単独行動(他クラスの生徒とやり取り多数)
  • 図書館へ(オリキャラに会いにいく)
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