生存報告と共に投稿させていただきます。
最近気付いたんですけどオリキャラたちの見た目のイメージがどこにも書いてませんでした。(私の頭の中と執筆用のメモ帳には書いてました)
レナ→漫画版ゴブリンスレイヤーイヤーワン『孤電の術士』
マローラ→好きな子がめがねを忘れた『三重あい』
アイネ→アトリエシリーズ『アイラ・フォン・デューラー』
ですね。
ミナズキはちょうどいいのいなくて現在探しています。
挨拶をしたマクダエル議長はゆっくりとミナズキの元へと歩いて来る。
それを見てミナズキとアイネ猫も彼にゆっくりと向かって行き、そしてお互いに目の前で止まった。
「君の事はオリヴァルト殿下から聞いておる。ミナズキ・バンシア殿、でよろしかったかな?」
「はい、合ってます・・・この猫はアイネ、相棒です」
「ニャー!」
マクダエル議長にミナズキは猫のアイネを紹介しつつ頭を下げ、アイネも右前脚を上に挙げて鳴く。
「おぉ、ミナズキ殿も小さな猫殿も頼もしい。今日はよろしく頼む」
「では参りましょう・・・すぐにクリスタルガーデンに向かいますか?」
「ふむ、いやまだ時間がある。出来れば帝都の色んな所を見ておきたい」
「なるほど、ちなみにどんな場所が良いでしょうか?」
「ではまずはドライケルス広場へ、遠目でもバルフレイム宮とドライケルス大帝の像を見ておきたい」
「承知しました。車を用意しているのでそれで移動しましょう」
「ニャー」
まずはドライケルス広場へ、ミナズキは予め用意されていた白を基調とした導力リムジンにマクダエル議長を乗せて自身もアイネを持ち上げて乗り込む。
そのまま運転手に行き先を告げてリムジンは動き出した。
10:05、車内───
「なるほど、現在のクロスベルはそんな状況に・・・」
「うむ、ルバーチェが消えた影響は少しずつ出始めておる。今1番の懸念はそのルバーチェが拠点としていたビルにいったいどの組織が入るのかじゃな、噂では黒月が虎視眈々とそのビルを狙っているそうじゃ」
「黒月・・・確かルバーチェと対立していた共和国に本社を置くマフィア・・・でしたね」
「そうとも、今は目立った動きをしていないがいずれは大きく動くかもしれん」
車内でミナズキとマクダエル議長はクロスベルの現状を話していた。
事実上のルバーチェの消滅、それにより今までは大人しくしていた小悪党たちの台頭による治安の悪化、1番の懸念である黒月は大人しいように見えるが何をしでかすかが分からない。
以前よりも一層輪をかけて『魔都』という呼ばれ方が合っている、そんな場所になってしまっている。
「新市長であるディーター君が新しい政策を立ててくれてはいるが未だ問題だらけじゃよ」
「ディーター・クロイス、確か・・・IBC(国際銀行・クロスベル中央銀行)の総裁でしたね。」
「あぁ、そして来月にはクロスベルで西ゼムリア通商会議が開かれる。心配事は絶えんよ・・・」
そう話すとマクダエル議長はふうっと1つため息をついた。ミナズキもオリヴァルトから聞いていた事がある内容の為軽く天井を仰ぐ。
「ニャ!・・・ニャ!」
そんな2人の重苦しい雰囲気をどうにかしたいのかアイネ猫はミナズキの膝を肉球で踏み踏みしていた。
「ふふ、愛らしい猫じゃな・・・」
「まぁ、何かあった時頼りになりますよ・・・」
「ニャー!」
じゃれつくアイネ猫を見てマクダエル議長が笑うとミナズキも少し目を逸らして笑う。
その後ある程度満足したのかアイネ猫はそのままミナズキの膝の上で丸まって寝始めたのだった。
10:20、ドライケルス広場───
「やはり、大きいな」
「自分も初めて見た時そんな感じでした・・・」
ドライケルス広場に到着した2人はドライケルス大帝の銅像を見上げる。ミナズキは初めてではないがやはりその迫力は確かなもので同じように圧倒された。
そうして2人で銅像を見上げていると、どこからともなく芳ばしい香りが漂って来て2人の鼻腔をくすぐる。
「ふむ、何やら良い香りが・・・」
「この香り・・・まさか・・・マクダエル議長、多分良い物にありつけますよ」
「良い物?」
香りを嗅ぎ確信したように自分を案内し始めるミナズキを見てマクダエル議長は首を傾げる。
そして、ミナズキが案内した先にあったのは屋台の形をした導力車・・・B班に肉の調達の依頼をした無口な店長が営んでいる移動式の店だった。
「ご馳走様でしたー」
「またのお越しをー!」
「・・・(コクリ」
満足した様子の客を見送る給仕の少女と何も言わずに頷く店長たちはミナズキとマクダエル議長に気付くと声を上げた。
「やや!貴方はトールズの学生さん!・・・そちらのおじい様は一体?」
「・・・・!(グッ!」
給仕の少女はマクダエル議長を知らないようで首を傾げたがその一方で店長の方は彼に対してサムズアップを見せる。
「おお、君は前にクロスベルの行政区に居ったな。エリィたちが絶賛していたからいずれ食べたいと思っておった。まさか帝都で会うことになるとは・・・」
「・・・・!(グッグッ!!」
「えっと・・・『特務支援課にはお世話になったから今回はタダで提供する』とのことです」
「・・・なんで今のでわかるんだ?というか引っ越したって言ってなかったか?」
相変わらずの謎の読心術に不思議がりながらミナズキが質問すると給仕の少女は笑いながら答える。
「いや〜、師匠が夏至祭のことをすっかり忘れてましてね!稼げる期間だから滞在期間を延長したそうです」
「・・・(コクリコクリ」
そうして店長は2人に串を1本ずつ渡してくる、それは小ネギの束を肉で巻いて丁寧に焼き上げた1品だった。
「・・・・!!(ンバッ!!」
「『小ネギの肉巻き串』だそうです。極東のショウユ?ベースのタレに漬け込んだ肉で小ネギを巻いて焼き上げたそうです」
「なるほどな・・・では」
「いただきます・・・」
串を渡され食べ始める2人。しかしアイネ猫は給仕の少女の足を肉球でぺちぺちしながら訴えかける。
「ニャー?(あたしのはー?)」
「猫ちゃんはネギ食べられませんもんね・・・師匠どうしましょう?」
「・・・・!!(シュピーン!!」
訴えかけるアイネ猫に対して店長は1つの皿を置いた。
中には新鮮なサモーナの切り落としが入っている。
「ニャー!(おさかなー!)」
猫の本能に引っ張られるのかサモーナの切り落としを一心不乱に猫まっしぐらで食べ始める。
「喜んでくれましたね、師匠!」
「・・・・・!!!(コクコクコク!!!」
2人で喜ぶ給仕の少女と店長、アイネ猫は口いっぱいにサモーナを頬張りながら考える。
「ニャー・・・(今度ミナズキにお肉の料理作ってもらおっと・・・)」
「なるほど・・・確かにエリィたちが絶賛していたのも頷ける、ジューシーなのにクドくなくてサッパリと食べやすい」
「下味がしっかりしてるけど濃すぎなくて、その上で小ネギのシャキシャキ感も良い」
その後、串焼きを食べ終わると2人と1匹はそのまま導力リムジンに乗りライカ地区の大聖堂へと向かった。
サンクト地区、大聖堂───
「天にまします女神よ・・・此度の行事が無事に終わりますよう・・・」
「・・・・・」
「ニャ・・・(夏至祭が楽しい行事で終わりますように!)」
大聖堂にてみんなで祈る。マクダエル議長は行事の無事を、アイネ猫も似たようなものを、そしてミナズキはというと・・・。
「(Ⅶ組設立が間違いでなかったと証明出来ますように・・・)」
恐らくはマクダエル議長以上に真剣に祈っていた。
ちなみに───
「まぁ!この猫ちゃん可愛らしいですわね!」
「飼い主さんと一緒に礼拝してますわ!」
「ふわふわですわー!」
「ニャー!?(助けてー!?)」
アイネ猫はたまたま礼拝に来ていた聖アストライア女学院の生徒に撫で回されることとなった。
ライカ地区、帝都博物館───
「ふむ、なかなか面白い彫刻だ・・・」
「こっちは・・・空から降ってきた石?」
「ニャ?(これは昔いたっていう魔獣の化石だ・・・)」
2人と1匹で博物館の展示品を眺める。
しかし、絵画コーナーに行くと───
「はい!お久しぶりでぇす!」
「あれ、依頼はこなしたんだがな・・・」
「はい!ですが他の学芸員たちがまだ半信半疑でして!私の連勤はまだ続きそうです!アハハハハハハハ!アハ、アハハハ・・・」
どうやらこの学芸員の休みは当分先のようだ。
「彼は大丈夫なのかね?」
「フニャ・・・(不憫だよ・・・)」
マクダエル議長は困惑し、アイネ猫はなんとも言えない鳴き声をあげた。
アルト通り、音楽喫茶《エトワール》───
「随分落ち着いた店じゃ、ミントティーもスッキリしていて品がある」
「ここは観光とは違うかもしれませんが、自分おすすめの店でして・・・また観光に来たら今度はフードメニューもぜひ試してみてほしいです。」
「ニャ・・・(あたしとミナズキが初めて会ったのもここだったね・・・)」
マクダエル議長にミントティーを試してもらいながらミナズキは今回の実習の話をしていく。
アイネ猫は床に香箱座りでのんびり佇んでいた。
「(この前はオリヴァルト殿下、今日来ているのは確かクロスベル自治州のマクダエル議長・・・あの少年が来てから妙にすごい人が来るような・・・)」
余談だがここの店主が有名人が来る度に内心ヒヤヒヤしているのは別の話だ。
ガルニエ地区───
「あれが帝都のオペラハウス、《帝都歌劇場》か」
「どうですか?自分はクロスベルに居たことはありますが《アルカンシェル》は見たことが無いんです」
「なんと、クロスベルに住んでおったのか?」
「えぇ、まぁ・・・1年も居ませんでしたしずっと大聖堂の奥の方に引きこもっていましたが・・・」
「そういえば大司教が残念がっておったな・・・『3月の終わり頃にいなくなってしまった真面目な神父見習いがいた』と・・・まさか君の事だったのか」
「まぁ・・・色々と事情がありまして・・・」
マクダエル議長の言葉に言い淀むミナズキ、そんな姿に議長も何かを察したようでそれ以上は口にしなかった。
なんとも言えない空気だった。しかし直後、苦笑いを浮かべていたミナズキの顔がいきなり真顔に変わった。
「・・・・・ん?」
ギョロっと繁華街の路地の方に目をやる。そこにはフードを目深にかぶった男が見えた。
瞬間路地の方から何かがキラリと光り、飛ぶ。
飛んだ何かは一直線にマクダエル議長へと飛んでいき。
「・・・・っと・・・・」
ミナズキに掴み取られて呆気なく止まった。
「ニャー?(どうしたの?)」
アイネ猫の鳴き声にも反応せず、ミナズキは路地を見つめる。フードを目深にかぶった男はもう消えており、ミナズキの手に握られている物だけが残っていた。
「ミナズキ殿?どうかしたのかね?」
「・・・いや、そうですね・・・・」
飛んで来た物に気付かなかったのか不思議そうにマクダエル議長が声を掛けてくる、ミナズキは路地から目を逸らさずに答えた。
「どうやら・・・悪いものが貴方を狙った様子、これを見てください」
そう言ってミナズキは握っていた物を見せる、そこにはボーガンで放たれたであろうボルトが握られていた。
「これは・・・!」
「えぇ、貴方に向かって撃たれた物です・・・そこの憲兵の人」
マクダエル議長から離れたミナズキは近くにいた憲兵に声をかける、VIPであるマクダエル議長がいたからなのか憲兵はすぐに駆け寄ってきた。
「何かありましたか?」
「少し・・・1分くらいの間だけ自分の代わりに議長閣下を守っていて下さい」
「えっ・・・いったいなぜ・・・」
「では少しだけお願いします・・・」
そうして憲兵に言うだけ言うとミナズキはその場から姿を消した。
繁華街、裏路地───
「はっ・・・はっ・・・クソっ・・・!」
息を切らしながら男は走る。クロスベルの議長であるマクダエルの暗殺失敗、これ自体はまだ良い。
そもそも今回の暗殺は来月の西ゼムリア通商会議で少しでも現在の帝国の勢いを削ぐ為だった。
その為にクロスベルで長らく市長を、現在は議長として働き色々な方面に顔が広いマクダエル議長を暗殺する予定だった。
それを失敗した。おまけに護衛の黒服の青年には完全に気付かれていた。
恐らくは追ってくるだろう、急いでこの場から離れて同志と合流し状況を立て直さなければならない。
そしていずれは鉄血宰相の首を取るのだ。
その想いを胸に抱きながら男は裏路地の角を曲がる。
そして───
ドン、と曲がった先で人と肩をぶつけてしまった。
「気を付けろ!?」
「・・・・・それは返しとくよ」
つい罵声を浴びせながら男は走った。
ぶつけた相手に何かを言われた気がしたがそんな事に気を割いている余裕は無い。
だが走っているからなのかどんどんと横腹が痛くなって来ていた。
「クソっ・・・だが、ここまで、来れば・・・!」
1度立ち止まり膝に手を着いて俯き呼吸を整える、喉を鳴らしながら荒い息を整えようとするが苦しさはいっこうに抜けない。
「ゴホッ・・・ゴホッ・・・え?」
つい咳が出た、そして男はようやく自分の異変に気づけた。
手に血がついている、何処かで切ったのかと思い拭ってみるとすぐに消えた。
同時に理解も出来た、この血は自分の口から出た物だと。
そして横腹の不快感は走りすぎたからではなかったと。
恐る恐る横腹に手をやり探るように動かすと何かに引っかかり鋭い痛みに襲われた。
「ぐっ・・・!?」
それは細く短い棒状で硬い。
直感で何が刺さっているのかを察した男は力任せにそれを引き抜いた。
「あ・・・あぁ・・・!」
消え入りそうな声が漏れる、男に刺さっていたのは先程ターゲットであるマクダエル議長に放った物だ。
同じボルトではなく文字の通り放ったはずの、護衛の男がキャッチした物だった。
理解した瞬間男は膝から崩れ倒れる、するとそこに誰かが歩いて来た。
「あ、それやっぱり毒付いてたのか・・・」
「き、さまは・・・」
冷めた目で男を見下しているのはマクダエル議長の護衛の男、ミナズキだった。
「さっきすれ違ったよな?その時に返したんだよ」
「さっき・・・あの、ときか・・・」
淡々と話を進めるミナズキに驚愕の表情で男は呟いた。
曲がり角でぶつかった男、一瞬過ぎて意識すらほとんどしていなかった。なによりその男がマクダエル議長の護衛とは思えるわけもなかった。
「さて、じゃあ行くよ。マクダエル議長が待ってるんだ」
「ま、て・・・・待ってくれ、たすけ・・・」
必要なことはした、そう言わんばかりにミナズキが背を向けると男は助けを乞う。
しかし、顔だけ男に向けたミナズキは心底冷たい目で男に返した。
「なんで?」
「な、んでって・・・」
「人殺そうとしたのに自分が死にそうになったら助けて欲しいって言うのか?」
男は弱々しくミナズキを睨みつける。だがミナズキはそれにも全く目を向けることなく続ける。
「虫が良すぎるだろ、自分は殺して良いのに殺されるのは嫌なんて、通るわけないだろそんなもの。お前らの事はある程度知ってる・・・『帝国解放戦線』、ノルドにも来ていた奴らの仲間だろ?・・・あの時は本気で焦った、ノルドの民が帝国や共和国のくだらない戦いに巻き込まれてしまうってな」
「黙れ・・・貴様に、何がわかる!?あの、鉄血宰相のせいで我々は・・・「だからなんだ?」なん、だと?」
反論しようとした男にミナズキは呆れた顔で返す。
「確かにあいつのやり方は苛烈だったり悪辣と感じることは多い。実際俺もそのせいで色々あった、でもだからなんだって言うんだ?・・・少なくともあの鉄血宰相には自分が殺されても構わないという覚悟を感じる。だがお前らはなんだ?『帝国の為』なんて言葉を吐いていれば無関係の人間を巻き込んでも、命を奪っても許されると思っているのか?周りの人間の人生を壊しても良いと思っているのか?」
「・・・ぐ、うぅ・・・・!」
「殺される覚悟も無い奴が、人の人生を狂わせる事を考えもしない奴らが、偉そうなこと言って自分たちの事を正当化するな!」
「・・・・・」
言い切るとミナズキは今度こそ背を向けて路地から出て行った。
「あの、憲兵さん、路地に人が倒れているのでお願いします」
「マクダエル議長の護衛のミナズキ殿ですね。分かりました直ぐに向かいます」
路地から出て近くにいた憲兵に声をかけ男を確保、もとい救助してもらうために向かわせた後、ミナズキは急いでマクダエル議長とアイネ猫の元に戻る。
時間にして約1分半ほど場を離れたことをミナズキが謝罪するとマクダエル議長は特にミナズキに怪我が無いことに安堵し、アイネ猫は首を傾げていた。
そしてその後、まるで何も無かったかのようにミナズキはマクダエル議長に帝都を案内するのだった。
「では、次はどちらへ向かいましょうか?」
ミナズキは笑いながら問いかけた。
ご拝読ありがとうございました。
少しずつでも書いていきます。
ただ今年中に原作の閃の軌跡1を終えるのは難しそうです。
次話も気長によろしくお願いいたします。
ミナズキは帝都編以降はどうなりそうに見えますか?
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なんとか色々切り抜けそう
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クロスベルでは地獄を見そう
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昔の仲間に期待
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今の仲間を信じろミナズキ
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少しはヒロインたちと接近しろミナズキ