茅森月歌の幼馴染になったけど、未来が絶望すぎる 作:トロカツオ
これが本当の最終話です
自分ではこれで満足してます
ライブはあたしの歌で終わった。
カイトは最後まで聞いてくれて「待ってる」と一言だけ言ってから食堂から出て行った。その後は色々とバタバタだった。……説明するのも面倒な程に。
ひと息吐いた所であたしはガルデモのみんなと戦線メンバーに謝ってから記憶が戻った事を話した。
みんなには本当に迷惑をかけた、謝っても許されない程に。でも、ガルデモのみんなと戦線のメンバーは許してくれた。
そしてもう一つ、あたしはたぶん消える事を話した。ひさっちゃんとゆりっぺは必死になってあたしを止めてくれたけど、それでもあたしはカイトに会いに行かないとならないっと言った。たぶんあたしがこの世界に来た理由はカイトにまた会う為だからだ。
ひさっちゃんとゆりっぺは納得してはくれなかったが、消えなかったらまた戻って来いって言われた。があたしは首を横に振ってから『来世でまたライブしようぜ』と言った。たぶんこの世界には長く居てはならない、ちゃんとみんなも前に進まないとならない……過去に何があってもちゃんと来世に進まないとならない。
あたしはそう言ってからみんなと別れを告げた。
あたしは走った、たぶんカイトならあの部屋に居るはずだと思って。
その部屋に近づくとピアノの音が聞こえてきた。この曲はよくカイトが弾いてた“一番の宝物”だ。そしてあたしはピアノの音が聞こえてくる教室に着いて扉を開けるとピアノを弾いているカイトが居た。
「おっ、来たか」
カイトは振り向いたあたしの方を見た。
やっぱり夢じゃなかったんだ。本当にカイトがここに居る、会いたかった……本当に会いたかった!!
「うぉ!?」
月歌はそのままカイトに近づいて飛びついて抱きついた。
カイトは二、三歩下がったがあたしを受け止めてくれた。そして月歌はカイトの胸の中で泣いた。
この温もりにこの匂いはカイトだ、本物のカイトだ…
「あいたかった……ずっとあいたかった!!」
「月歌……」
「必ずまた会えると信じてあたしはたくさん勉強をしてカイトと同じ高校に通えるように頑張ってたんだ、だけどカイトは死んでしまって……それでそれで!!」
「ごめんな月歌」
「カイト……カイト!!」
月歌は涙を流しながら涙声で叫びながらカイトを強く抱きしめた。カイトは月歌を安心させる為に優しく抱きしめ返して、背中に優しくポンポンと叩いた。
しばらくの間、月歌はカイトから離れなくて無言のまま時は流れた。
「………ありがとうカイト」
「何がありがとうなのか知らないけど、どういたしまして」
「ふふっ、カイトらしい返事だ」
「俺だからね」
「……この感じも懐かしい」
「俺はそうでもないな、この世界に来たのは昨日だし」
「そうなの?ならあたしと同じだね」
「だろうな。……たぶん俺はお前に会う為にこの世界に来たんだと思うよ」
カイトにそう言われて月歌は嬉しくなり、強く抱きしめてきた。
カイト自身、この世界がAngel beatsって事を知っていて自分と月歌はイレギュラーって事も知っていた。それにカイト自身は前世に未練などないと思っていたが、たぶん死ぬ前に月歌に好きだと伝えようかどうか迷っていたからそれが未練でこの世界に来たのだと分かった。
月歌はある事を思い出してカイトから離れて、恐る恐る聞いた。
「どうした月歌?」
「ねぇカイト………あたしの事恨んでない?」
「お前を恨むって?………まさか俺の楽しみにしてた高価なアイスを勝手に食べた事か?」
「そんなことじゃない!………あたしの所為でカイトが死んでしまった事」
「なんだそんな事かよ。恨んでねーよ」
カイトはため息を吐いて適当に返事をした。
月歌はそれを聞いて驚いて固まった。まさかこんな返事をしてくるなんて思わなかったからだ。
月歌にとってはカイトが自分の所為で死んだから絶対に恨んでいると思っていたから絶対に恨み言の一つや二つ言われると思っていたから。まさかそんなあっけらかんな態度で恨んでないなんて思わなかった。
「おかしいよ、おかしいよ!!どうして……どうしてあたしの事を恨んでないの?」
「そんな、恨む事じゃないだろ」
「恨むよ!!あたしの所為でカイトは死んだんだよ、そんな……どうして……。あたしの事を恨んでないの?憎くないの?」
月歌は涙をボロボロと流しながら言葉を詰まらせながらカイトに言った。
まだカイトに恨まれていた方が良かった、恨み言をたくさん言われた方が楽だった。絶対に言われると思っていたから覚悟は決めていた。なのにどうして、カイトはそんな気にしてないんだよ!
月歌は苦しかった、心の傷がまた開きそうになっていた。
「だから何度も言うが恨んでないし憎くないよ。俺は月歌を助けたくて助けて死んだんだ、自分が満足して死ねたからな。だから自分を責めるな。月歌はもう充分傷ついただろ。俺はお前の事を何も恨んでないから月歌は自分を許してやれ」
そう言ってカイトは月歌の頭に手を置いて頭を撫でた。まるで小さい子を慰めるように。月歌はポタポタとまた涙を流した。少ししてから月歌は落ち着いたのかカイトに話し出した。
「……分かった。なら最後に聞かせて、どうしてカイトはあの時にあたしを助けたの?」
「なんでってそれは………なんかこの事を前世でもお前に聞かれたような。あぁ〜アイツに話したな」
カイトは何を言ってるんだ?アイツって誰なんだ?
カイトの言葉に理解ができずに戸惑っていた月歌。
「まぁ……本人にも言わないとダメだよな。でも、ちゃんと言わないとダメだよな。そうしないとまた未練が残るだろうし」
カイトは頭をかきながら少し照れくさそうにしていた。
「はぁ〜……お前の事が好きだからだよ。好きだから助けたんだよ」
「……………へぇ!?」
あたしは最初カイトの言葉に頭が理解出来なくて固まってしまった。その言葉を理解して何度もその言葉の意味を分かった途端、顔がかぁーっと熱くなるのを感じる。たぶん、いや絶対にあたしの顔は絶対に赤くなってる。
カイトもあたしの事を好きだったんだ。
月歌はまたカイトに抱きついた。
「カイト、あたしも好き!!」
「えっ、あっうん」
「ずーっとずーっと前から、あたしはカイトの事が好きだった。まさかカイトもあたしの事が好きだったなんて思わなかった。カイトがあたしの事を好きだなんてそんな素ぶりしなかったじゃん」
「お前だってそんな素ぶりしなかっただろ」
「あたしはしてたよ、すごくしてたから!!カイトが朴念仁だから気が付かなたんだよ!」
「そんなにか?」
「そんなにだよ!!」
月歌は興奮していて、カイトに言いたい事を全部言った。
少ししてから月歌は落ち着いたが、カイトからは離れようとはしなかった。
「………あの〜月歌さん?そろそろ離れない?」
「嫌だ」
「流石にそろそろ恥ずかしくなってきたんだけど」
「絶対に離さないから」
月歌は更に強く抱きしめて離れそうにない。
カイトは一つため息を吐いてから諦めた。月歌がこの状態の時は絶対に引いてくれないって事を分かっていたから直ぐに諦めた。
「ねぇカイト。あたし達はこの世界に長く居てはダメなんだと思う」
「あぁ、たぶんこの会話が終わったらお互いこの世界から消えるだろうな」
「やっとカイトに会えて、お互いの気持ちが分かって……これからだって思ったのにもうさよならなんて」
「……らしくないな」
「らしくないって!!本当の事なんだから、あたしはどれだけカイトの事を……」
「来世でまた会えばいいだろ」
月歌は顔を上げてカイトの方を見た。カイトは月歌の顔を見てから優しくほほ笑みを浮かべた。
「また来世でも会えばいい、そうすればまた一緒に居られるだろ」
「来世ってあたし達は生まれ変わって忘れてるかもしれないじゃん」
「そうかもしれない。でも、お前とならまた来世で会えそうな気がする。それにお前との思い出は忘れたくても忘れられねぇよ。あんなに俺を振り回しやがって」
「そうだな。カイトとの思い出は忘れそうにないよな」
「ほら、安心だろ?」
「うん。……もしも来世でカイトが忘れてたらあたしがぶっちゅーして思い出してやる」
「……絶対に忘れないでおかないと」
「なんだよ、あたしにぶっちゅーされるのが嫌なのかよ!!」
「……いや、まぁ、嫌ではないんだけど」
「ならいいじゃんか、それとも今からしてやろうか!?」
「来世でお願いします」
「今は嫌なのかよ!?」
「なんだよ、お前は俺とぶっちゅーしたいのかよ!?」
「……したいよ」
カイトは月歌からのまさかの返事に驚き固まった。月歌は真剣な表情でカイトを上目遣いで見てきた。カイトはそれを見て覚悟を決めて月歌の方を見てから月歌の肩に手を置いた。
「月歌……するぞ」
「うん」
月歌はそう言ってから目を閉じた。カイトは少し月歌の顔に見惚れてから、月歌の顔に近づき、そのまま月歌の唇に優しくキスをした。
数秒間だけ月歌とキスをしてから唇を離した。月歌とのしたキスはたったの数秒だったが、カイトにとっては何十分もやったように思えた。
「……初めてのキスの味はレモンとかイチゴ味とか色々と聞いてたけどなんの味か分からなかった」
「それがファーストキスの感想かよ」
「だって気になるじゃんか!みんな違う味言うし、だからカイトが寝てる時にキスをしようとしたんだけど……なんかそれは違うなって思ってやめた」
「そうなのか」
「ちゃんと付き合って、初めてしてもらうならカイトからして欲しいって思ってた」
「お前って意外と乙女な所あるんだな」
「あたしをなんだと思ってたんだよ!!」
「マイペースで破天荒で能天気な音楽が好きな奴」
「うぅ……確かにそうだけど、あたしも女の子だからな。好きな人と色々としたいとか妄想したりとかするからな!」
なんか意外と思ったカイト。この世界線の月歌はカイトというイレギュラーによってカイトが知っている元々の茅森月歌とは違っていた。
「さてと、そろそろ行くよ」
「……もう少しだけ一緒に居てくれよ」
「ダメだ。また来世で会いに来るから待ってろ」
「分かった、カイト!!」
「なん……」
月歌はカイトの話いる途中に月歌は背伸びをしてカイトにキスをした。
さっきよりも長くキスをしてから月歌は満足して離れた。
月歌は照れくさそうに笑顔で大声で言った。
「えへへ、またなカイト!!」
カイトは驚いた顔をしたが、一つため息を吐いてから笑って返事をした。
「またな月歌」
そして音楽室から人の姿は消えた。
はい、これが本当のあとがきになりますね。
本当はアフターストーリーは頭の中では考えてはいましたが書く予定はありませんでした。でも、感想を読んでいてちゃんと付き合わせた方がいいよなって思いAngel Beats!の世界に行って最後に無事に?付き合えましたね。来世でもちゃんと出会えて付き合ってますねあの2人は。今の所はその後の話は書く予定はありません(マジ)。もしかすると来世の世界では月歌が2人居るかも知れませんね。
カイトくんがAngel Beats!の世界に来たタイミングは月歌とほぼ同じタイミングです。カイトくんは天使ちゃんを見かけてこの世界がAngel Beats!の世界に来たと分かりました。そして食堂でひさ子と話している月歌を見かけて話しかけようとしましたが、もしかするとカイトくんが居た世界線の違う月歌かも知らないと思い話しかけるのをやめて身を潜めました。そして月歌が倒れたのを見て我慢ができずに月歌の前に現れました。
Angel Beats!の世界に本物の月歌が出てきてコラボの方はどうなるのさとか少し考えましたが、カイトが居る世界線の31Aは Angel Beats!の世界には行かない世界線にしたらいいか、どうせコラボだからっと軽い気持ちです。
アフターストーリーのあとがきはこれくらいです。
2025年の夏にヘブバンは炎上してましたが、私はエンジョイ勢でストーリーとキャラクター愛があるだけなのでなんとそのですね。
夏コミに初めて参加して、蒼井のセットとゲーミングクッションをなんとか買えました。
それでは最後に、読んでいた皆さん。沢山の評価や感想ありがとうございました!!
私は文才とかゴミなのでこの作品を書いても不評の嵐だと思ってましたが、暖かな感想とかいただいて最後まで書けました。本当にありがとうございました。これでこのヘブバンの二次創作は終わりにして他の作品を……って考えてました。ですが、私はもう少しだけヘブバンの二次創作が読みたいのですが、少ないのであと一作品だけ書こうと思ってます。
作品の設定はまたバトル描写はない日常のラブコメでヒロインの設定はまた幼馴染になりますね、書きやすいので。
そしてキャンサーが居ない世界線の予定です。キャンサー居たらまたオリ主くんが死ぬので。
ヒロインは私の推しの『蒼井えりか』の予定です。蒼井には幸せな日常のお話を送って欲しいので。色々とキャラ設定とか違うかも知れませんがそこはご了承いただけると幸いです。
では次回作『蒼井えりかという天才の幼馴染です』で会えるといいですね(タイトルはまだ仮ですが)。本当にまだ何一つ書けてませんので、投稿は来年になるのかお蔵入りになるのかも知れません。
未来には期待はしないでくださいね。