超常社会の傀儡人形師 作:Dの行方
良い子は眠り、ヒーローはパトロールをし、ヴィランは暗躍する夜。そんな夜にある路地裏で不定期にオープンする会員制のバーがある。そして、そんなバーに1人の客が入る。
「いらっしゃいま………お前、何をしに来た?」
「ん?2つの情報を落としにだけど?何か文句ある?ここのマスター兼傀儡人形師さん?」
このバーのマスター兼傀儡人形師の男は頭を抱え、
「はぁ…まぁ、座れ…"サラ"。今日は誰も来ないからいいけどよ…。ヤップップ、こいつがいつも頼むやつよろしく」
『ワカリマシタ』
サラと呼ばれた女はカウンターに座る
「ありがとね〜、ヤップップちゃん。」
『イエイエ、ゴユックリ』
サラは置かれたミルクティーを一飲みし、
「さて、早速だけd」
「早速じゃねぇよ。サラ、来るなら連絡を入れろといつも言ってるだろ?今度からでいいから気をつけろよ」
「は〜〜い…じゃあ、改めて2つあるんだけど悪い事と良い事どっちから聞きたい?」
男は呆れながら答える。
「お前が持ってくる情報はいつもショボいからどっちでもいいぞ」
「なっ!?ショボいって言ったな!!む〜…じゃあ教えてやらない!!」
サラは拗ねる子供のように顔を背ける
「なら、金を払って早く出ていけ。俺にも色々と仕込みやら何やらあるんだ」
「あっ…えっと…その…」
さっきまで顔を背け拗ねていたサラが急にぎこちなくなった
「お前、まさかだが……いつも通り金がねぇとか言うんじゃねぇだろうな?」
「………」
サラは黙った。それと同時に男はため息をつく
「はぁ…サラ…」
「な、何?」
「悪い事から」
「え?」
サラはキョトンとする
「今回は情報を金として扱う。だが、今度からはきちんと持ってこいよ」
「あ、ありがとう!!で、えっと…悪いことからだったよね。それは何というと…
男は考えてから横にいるデスパペットに尋ねる
「メアリー、各地に置いてるデスパペットからそんな情報が来たことないか?」
『そういえばですが、先ほど西の路地裏にヒーローとヴィランが戦った跡のようなものがあると報告が来ました。今、ジェニスに確認してもらってますが…』
すると、メアリーの足元からジェニスが飛び出てきた
『メアリーサン、タタカイガアッタバショガスコシコゲテタヨ!!』
「ありがとう、ジェニス」
『アルジサマ!!オシゴトガンバッテクダサイ!!デハ!!』
そう言うとジェニスは消えた
『とのことですが』
「完全にビンゴだね。傀儡人形師さん、たぶんその焦げた跡を作ったのってプロヒーローのエンデヴァーだよ」
「エンデヴァーね…
するとすかさず、
「それは僕が今から言う良い事に繋がると思うよ」
「それは何だ?」
サラは自慢をするように
「それはね、エンデヴァーがあなたを探しているってこと!!」
バーが静まり返った
『え、えっと、それはどういうところが良い事なんでしょうか?』
「だって、傀儡人形師さんの実験台が増えるってことでしょ?だよね?傀儡人形師さん?」
男は呆れて
「実験台って…お前は私のことをなんだと思ってるんだ?」
「えっ?人の記憶を抜いて反応を楽しむ異常者」
「はあ〜…」
男はため息をつく
「それに、僕は人形師さんが隠してる力もみたいな〜って」
男は勢いよく立ち上がり
「お前!!それをどこで知った!!」
「え〜、風の噂かな〜。それとも僕の
「そうか、あいつらなら言いかねないか…サラ、お前のヤツを1体でいい。出せ」
男は声に圧をかける
「うっ、わかったよ。出てきて僕が愛する
『むっ、何のようだ?』
※設定参照
『ジャシン、そこにつきなさい』
『ん?お〜、メアリーではないか!!どうs』
『早く』
メアリーも圧をかける
『はい…』
そして、メアリーの説教が始まる。男の方ではサラへの尋問が始まる。
「サラ、どこまで聞いた?」
「人形師さんに特別な
「はぁ…ほとんど全部じゃねぇか」
「で、でも名前とかどうやったら出てくるとかは聞いてないから」
「そういう問題じゃねぇんだよ。サラ」
「はい」
「絶対に口外するなよ」
「はい」
サラが返事をすると男は笑顔になり
「それで良し。メアリー、説教は程々にしとけよ」
『ですが』
「メアリー」
『了解しました』
「ジャシン帝も気をつけるように」
『わかっておる』
メアリーがジャシン帝を睨む
『はい』
男はサラの方に向き直り、
「サラ、言いたいことはこれで終わりか?」
「うん!!」
「なら、帰れ。お前には迎えてくれる仲間がいるんだろ?」
「なんでそれを知って!?」
サラは驚いて
「俺を勧誘するということはそういうことだろうからな。ヴィラン連合でも頑張れよ。サラ」
「うん!!じゃーね!!ジャシン帝!!戻って!!」
『わかっておる!!』
サラはバーを出ていった
「メアリー、お前も戻れ。今日はバーを閉める」
『了解しました。主様お疲れ様でした』
メアリーはカードに戻る。そして、男は自分に言い聞かせるように呟く
「なぁ、お前もいつか出してやるからな。"
『待っておる』