超常社会の傀儡人形師 作:Dの行方
大勢の人で賑わうある昼の街、そこにすれ違うたびに絶対に二度見をされる全身黒ずくめの男と手を組んだ楽しそうな少女がいた。
「あの…なぜあなたはついてきたのですか?"サラ"」
男は手を組んでいる少女に話しかける
「ええー、駄目?」
男はため息をつき
「駄目ではないですが…」
そう言った。すると、少女はうれしそうにし
「やった!!ありがと、"人形師"さん」
と言った。そこから2人は無言で歩き続けていたが、少女がふと疑問を呈した。
「そういえば、人形師さん…これどこに向かってるの?」
「私の裁縫道具を買いに、ですよ」
と言い、男はカバンからボロボロになった裁縫道具を出した
「ほら、使い過ぎて、針山がもう機能しなくなってるんです。まち針も何本か折れましたしね。そろそろ替えどきかな?と思いまして、サラは何か用事はあるのですか?」
すると、サラはもじもじして
「人形師さんと一緒にいたいからです//…」
と、小さな声で言った。だが、男には聞こえなかったようで
「今、何とおっしゃいましたか?聞こえなかったのでもう一度お願いしたいのですが…」
「あーあーあー、なんでもないなんでもない!!さっさと行くよ!!」
「ちょっ、押さないでください!!」
少女は突然大きな声を出して、男の背中を無理やり押した。それを見て周りの人たちは『空気が甘いなぁ』と思ったそう。少し進んで、少女がまた疑問を呈してきた。
「そういえば、人形師さんのいつもの喋り方と今の喋り方…違うよね?なんで?」
「今は、
少女が首をかしげる
「路地裏での喋り方を知ってる人?それって、僕以外に誰があるの?」
「エンデヴァー、エンデヴァーの息子、あの場にいた
男が次を言い切る前に何処かで爆発音がした
「ッ!!何処!?」
「落ち着きなさい、サラ。場所は前方に見える銀行のようですね」
男がそう言うと、強盗と思わしき人間が3人ほど出てきた。
「どけどけどけどけ!!ヒーローが来る前に逃げるぞ!!」
「「ヘイ!!アニキ!!」」
そう言い、男と少女の横を通り過ぎ……なかった。男が足を出し、転ばせたのだ
「ぐへっ!?」
「「アニキ!?」」
「ちょっ、人形師s」
「しーっ、今この場ではその名前は禁止ですよ。」
男は顔を近づけながら少女の口を人さし指で押さえながらそう言う。強盗犯は、男が足を引っ掛けたことが分かり、突っかかってくる。
「おい!!てめぇ!!何しやがんだ!!」
「悪は裁こうと思いましてね」
強盗犯の男は顔に青筋をたてながら言い放つ
「へ、へぇ〜そうかい。俺は怒っちまったよ…野郎ども、この際、金なんてどうでもいい。やれ」
「え?でも、アニキ」
「こんな男、放っておいても…」
「この男をやれ!!」
「「へ、ヘイ!!」」
強盗犯の子分たちが男に襲いかかってきた
「少しだけ、"お嬢様"は離れておいてくださいね」
「ッ!!でも!!」
「オラッ!!」
子分1が男に殴りかかるが
「拳が遅いですよ、これでは並のヒーローも倒せませんよ」
難なく促し首元に手刀を入れ、気絶させる
「私をなめているのですか?個性を使えばいい話なのでは?」
「へへっ!!なら、お望み通り使ってやるよ。俺の個性は"潜水"だ!!」
と言い、地面に潜っていく
「ほう、地面に潜るですか…それはそれは、厄介な個性ですね。ですが…」
男の背後から子分2が出て、不意打ちを仕掛けるが
「気配が出すぎですね、どこにいるか丸見えです。」
子分2が出てくるところに合わせたかのように蹴りを入れる。この様子を見て強盗犯の男は
「俺の大事な子分たちをやりやがって!!これでも食r」
「残念ながら、あなたはもう詰んでいます。後は、おまかせします。"オールマイト"」
強盗犯の男の後ろに立っていたオールマイトが声を出す。
「青年!!任された!!」
「なっ、なっ、」
「警察のほうについて行ってもらおうか」
強盗犯の悲鳴が街に響いた
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事件が片付き、本来の目的の場所に向かおうとしたとき、男は後ろからオールマイトに声をかけられた
「ありがとう!!青年!!君がいてくれなかったらあの強盗犯たちに逃げ切られてしまっていたよ!!本当にありがとう!!」
「いえいえ、こちらこそ、ヒーロー免許を持っていないにも関わらず、ヴィランと対峙してすみませんでした。」
オールマイトは大きく頷き
「それに関しては、世間には公表しないことになってるから大丈夫だよ」
「ありがとうございます。では」
男が歩き出そうとすると、オールマイトが男の肩に手を置いた
「そういえば、君…何処かで会ったことないかい?」
男は冷や汗をかきながら
「さあ?私は貴方とは初めましてですが…」
「そうか、気にしないでくれ!!ではな!!」
そう言うとオールマイトは走っていった
「危ない危ない」
「何が危ない危ないなんですか?人形師さん」
「ッ!!」
男の後ろに少女が立っていた
「後ろにいるのなら教えてくださいよ。サラ」
「ごめん…で、危ない危ないってどういうこと?」
「それは、さっきの答えと一緒に言おう。私の喋り方を知っている最後の一人は
「え?」