超常社会の傀儡人形師 作:Dの行方
時刻は夜の7時、帰宅のムードで賑わう街が今日は一変様子がおかしい。ある路地裏に向かって聞こえてくるのは異形の足音と悲鳴、そして、金属と金属が擦れ合う音である。
「動き出したか…ヴィラン連合…」
黒装束に鬼の仮面をした男がある路地裏でボソリとつぶやくと同時に男の横にフッとある少女が現れた。
『主、西の路地裏にて戦闘が…』
「報告ありがとう…メアリー。で、誰と誰だったかは分かるか?」
『ヒーロー殺しと学生です。』
男は首を傾げる
「学生?」
『はい、おそらく雄英かと』
「雄英ね…面白そうだな。メアリー、案内してくれ」
『はい、こちらです』
男は少女に連れられて戦いの現場の路地裏の近くまで行く
『ここです。』
「どれどれ…」
男がのぞくと……
「僕はインゲニウム!!お前を倒す、ヒーローの名だ!!」
「そうか、殺す!!」
戦いの真っ只中であった
「おぉ〜、すごいすごい」
『主、感心しているところに申し訳ないのですが…』
メアリーが申し訳なさそうに話しかける
「どうした?」
『街の報告班のデスパペットからの通信で異形の他にアビスがいると』
「やはり、いるか…報告班に伝えろ。アビスには極力近づくなと」
『了解いたしました』
「さ〜て、戦いはどうなっているかな〜?」
戦いの方に目を向けると男が知っている学生と知らない学生がいた
「お〜、あの氷を出すやつはエンデヴァーのところの息子だったか?そして、あの緑の電気を発しているやつは知らんな…あの個性の発動の仕方を何処かで見たことがある気が…おっと、炎出してんなぁ〜前まで氷しか出してなかった気がすんだけどな〜。」
緑の学生がヒーロー殺しを殴る
「スマッシュ!!」
それを聞いて男は思いついたかのように顔をハッとさせる
「見たことのある個性だなと思えば、あれは若い頃のオールマイトだな。それにスマッシュってオールマイトのファンだなあれは。あの子は
男がそう呟いている間に戦いが終わった。それと同時にメアリーにデスパペットの報告班からの報告が飛ぶ
『主、ここに異形が飛んできていると報告が!!』
「わかった。ヒーロー殺しは気絶か?なら、後で消すとして、その異形は………あれだな。来い…"百発人形マグナム"」
『アルジ!!ナンノヨウダ!!』
「あの飛んでいる異形を
『リョウカイッス!!』
一方、その頃学生達は
「小僧!!ここで何をしておる!!」
「わわっ!!ごめんなさいグラントリノ!!」
「席に座ってろと言っただろ!!」
ヒーローに怒られている緑髪の少年の横にカウボーイ風の人形が来た
「ん?なんじゃ?」
「ん?こいつはッ!!」
「轟くん、何か知ってるの?」
轟と呼ばれた少年は慌てた声で
「緑谷!!そいつから離れろ!!そいつは傀儡人形師の人形だ!!」
「ッ!!」
「なんじゃと!?」
『ヒキガネハニドハヒキタクネェ、イッパツヲスベテ二』
緑谷と呼ばれた少年が離れるのと同時に人形は空に向かって銃を放った
「えっ?」
「緑谷を狙わずに空を撃った?」
すると、空から異形が降ってきた
「脳無っ!?」
「こいつ、これを撃ち落として…」
すると、路地裏の入り口の方からエンデヴァーとその他のヒーローたちが走ってきた
「おい!!こっちに取り逃がしたやつが来たと思うんだが…ッ!!こいつは傀儡人形師の人形ッ!!なぜここに!?」
『ヒーローガオオイ…アルジ、キテクレ…』
すると、ヒーロー殺し付近に人影が写る
「そこにいるのは誰だ!!」
緑谷と呼ばれた少年が叫ぶ
「あら?バレた?マグナム、戻っておいで」
男がカードを出すと、マグナムと呼ばれた人形が吸い込まれていった
「さて、初めましての方もいるので自己紹介をしましょうか…私は世間ではこう呼ばれております。"傀儡人形師"と」
「「「「ッ!!」」」」
エンデヴァーは傀儡人形師に聞く
「ここには何をしに来た!!」
「ここにいる、ヒーロー殺しを
「消すだと?」
男は続けて
「はい、私の最終的な目標には必要ないので」
「そんなことさせるわけないだろ!!」
グラントリノが動くが
「アイビー…ブロック、そしてバレル…バウンス」
『…!!』
『コロベ!!』
「ぐぅっ!!」
グラントリノは男に傷をつけられない
「私は今から作業を行う。その間、お前らに攻撃されたらたまったもんじゃない。だから…我が愛するデスパペットよ!!メアリーを筆頭に私を守れ!!」
『『『『『『Yes,my boss!!』』』』』』
作業をする男の後ろに10体以上の人形が並びヒーローを邪魔する
「さて、"人形の裏技ペット・パペット"×5…」
男が呪文を5回唱えると、たちまちヒーロー殺しは消えていった。
「記憶をある一定抜き出すと人間はこの世から消える。」
男は人形たちの方に向いて、カードを取り出した
「みんな、おつかれ…戻っていいよ」
『『『『『『リョウカイ!!/了解!!』』』』』』
人形の相手をしていたヒーローたちは疲れていた
「さて、私は逃げさせてもらおうか」
「今回は…逃さ…ない…」
男はエンデヴァーを見ながらヒーローたちに言い放った
「
「それをして何の意味がある…」
エンデヴァーは聞く
「意味だと?それは個性が世に出てくるまでの世界の歴史を調べろ。ではな、
ヒーローの目の前から男は消え、そこに残っていたのは悲しい顔をしてプラカードを持った人形だった。プラカードにはこう書かれている。
"世界を無に帰すとき元の世界に戻る"