超常社会の傀儡人形師 作:Dの行方
良い子が眠る深夜、今宵も会員制のバーに明かりがついていた。そこにはカウンター席に座る子供のような女とグラスを磨きながら女の話を聞くマスターの姿があった。
「〜っていうのが僕が取ってきた情報。どう?有益?」
「お前にしては良い情報だな。」
「やったぁ〜!!久しぶりに人形師さんに褒められた!!」
女は腕と足を広げながら喜んだ。
「で?」
女は首を傾げた
「で?っていうのはどういうこと?」
「サラ、お前何か隠してないか?その隠していることが本題だったりして?」
女は俯くとマスターに話し始めた。
「実は、うちのボスが人形師さんを連れてこいって言ってるの」
「ヴィラン連合のか?」
「うん」
マスターは呆れながら
「誘うときは自分で来いといったはずなんだが…サラは私にどうして欲しい?」
女は顔を上げながら
「できれば、入って欲しい…なぁ〜って…//」
マスターはため息をつきながら
「はぁ〜…、サラが言うなら行ってみるk」
「ほんと!?」
女がカウンターに身を乗り出す……と勢いでマスターのいる方へと落ちそうになる
「うわっ!!とっとっとっと!!」
「よっと、勢いをつけるなら後ろにしろ。そのほうが被害は少ない。」
「うぅ…ごめんなさい…」
マスターは厨房にいるメイドの姿をした少女に話しかける
「ヤップップ、今日は少し早いが店じまいにするから
『ハイ、オツカレサマデシタ。ソシテ、イッテラッシャイマセ。』
メイドはカードに吸い込まれていった
「さて、行くぞ。サラ、いつまでも反省してないで案内してくれ。私はヴィラン連合のアジトを知らない」
「は、はい!!」
2人は店を出た
「『CLOSE』っと、サラ、連れて行ってくれ」
「うん!!ここに開け、
そう言うと女は真っ黒な穴に飛び込んでいった
「行くか…」
男も穴に飛び込んでいった
男が目を開けると薄汚いカウンターに立つ黒い霧の男とソファーにどっしりと座る手だらけの男、そしてその横に立っている女がいた。
「お目にかかれて光栄です。ヴィラン連合のボス様?」
「はじめましてだな…傀儡人形師」
男はニッコリと笑顔を浮かべながら話す
「ここには何のようで呼んだんだ?答えろ…死柄木弔」
「俺の名前を知っているか…当然か、お前にはサラという情報屋がついているんだもんな」
そう言い女の背中を
「ハハ…ハハハハ…」
女の顔が引きつっているように見える
(この様子…サラは乗り気じゃねぇな…)
「本題は"何のよう"だったっけか?それはな…俺じゃなくて先生からの用事だ」
「先生?」
男は首を傾げると同時にソファーの脇にあった一昔前のテレビの画面が突然点いた
『サラくん、転移頼んだよ』
「わ、わかりました!!邪、"
目を閉じ、開けるとそこは研究所のような場所だった
「ここはどこだ?ッ!!サラは…」
「ここに呼んだのは君だけだよ。人形師くん」
男が声のした方を見ると色々なチューブで繋がれ、顔がわからない男がいた
「お前は誰だ?」
「私はオール・フォー・ワン、一度だけ君に会ったことがあるのだけど覚えているかい?」
「オール・フォー・ワン……ッ!!思い出したぞ!!
AFO(以降省略形)は笑いながら
「それであっているよ。負けてはないけどね」
「で、そのAFOが私に何のようだ?」
AFOは微笑みながらある提案をする
「人形師くん、君の個性を強化しようと言ったら君は了承してくれるかい?」
「強化?できるものならしてほしいが…」
AFOはその言葉にニヤリと笑い
「じゃあ、君の個性を一旦、こっちで預かってもいいかな?」
「あぁ…奪えるものならな」
「どういうことだい?」
「さぁ?やってみればわかるんじゃないか?」
「そう言うのならば…」
AFOが手を近づけると
『我が主に触るな』
と言う声が聞こえ、AFOの力を跳ね返した
「これはっ!?」
「ほら、無理だろ?ということだから、私は帰るぞ。早くさっきの薄汚いバーに戻せ」
男はAFOに戻すよう言った
「帰すわけないだろう?脳無!!」
男に向かって巨体の異形が3体向かっていく。男が何かを呼ぼうとした瞬間とした瞬間、何かに遮られた
「へぇ〜」
『守りますぞ!!人形師!!』『まもる!!』『まも…る…!!』
「ジャシン帝、グ:ムユキバ、ド:スモンマー…やっぱりいたのか。サラ?」
「人形師さんがやられる姿は見たくない!!」
男をサラの個性が守ったのだ
「サラくん、一体どういうことだい?」
「AFOさん!!僕はこの組織を抜けます!!ありがとうございました!!」
女は頭を下げながら叫んだ
「そういうことらしいから、じゃあな。AFO…いや、ヴィラン連合!!"冥土人形パーチェス・モールス"!!革命チェンジ!!」
男がそう言うと男と女の姿は消え、残ったのは3体の異形の山と"残念でした"という看板を持った人形であった