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色々と捏造キャラクター注意。
プロローグ
始まりはある一本の電話からだった。
リリリリリリ
「はいはい、どちら様?」
『ギャリー久しぶりね』
「え?! 久しぶりね。一体どうしたのよ」
『実はさー』
電話の相手が説明するには息子を美術館に連れて行ってほしいそう。
「何であたしなのよ」
『だってさ、ウチの旦那は美術に興味なし。娘を行かせると問題ありってわけ。美術関係でまともな知り合いがあんたくらいしかいなかった』
「あんた、子供まで信用できないの?」
『まぁ、事情が事情だからさ。つーわけで頼めない?』
電話越しの声には有無を言わせないオーラが入っていた。
やれやれとため息をつき、答える。
「もちろん大歓迎よ。大親友、何処の美術展に連れて行けって?」
『ほら、ゲルテナの作品展やるでしょ? あれにすごく興味があるみたいで、行きたい行きたい言うのよね。あの子にしては珍しいのよ。あの子の意思は尊重したいの』
「なるほどね、わかったわ。そういえばチケット代は……」
『あたしが出すわよ。それくらいはやるわ』
「了解、じゃあどこで待ち合わせを……………」
その後、二人は綿密な計画を練りだした。
☆
僕にとっての人生の転機はあの美術館でのことかもしれない。いや、そうだと確信している。僕が絵を描くことを本気で好きになった事件であり、ある意味人並みの感性を知るはじめての機会だったと言っても過言ではない気がする。
さあ、ある灰色の雲の多い日の美術館での話をはじめよう。