主に何処かの外道スナイパーとか、ここの間桐家とか。
史実でも騎士団って護衛やってたりするんですよねー。
間桐家のリビングで魔術書を広げながら三人が考えていた。
茶髪の少女がいいこと思いついたと言わんばかりに顔を上げる。
「こんなのどうだ。蟲全部花にするとか」
蟲なんかよりはよっぽど綺麗に違いない。
「まあ、綺麗ではあるね」
「いや、どう考えたってまずいんじゃないか?」
吐くたびに花が出てくる。どう考えたって狂気じみていないか?
「いーじゃん、きれーだろ。燃える華」
彼女からすれば花=燃えるの方程式が出来上がっている。まあ、原因はどこかの呉服屋のおばあさんなのだがその辺は置いておこう。
「ウチの魔術は火じゃないから!!」
雁夜がツッコミを入れた。
「違う違う、桜ちゃんのためだよ」
「まあ、たしかあの子は火の血筋だったね」
それを変えるためにあんな恐ろしい所に入れられていたのだ。雁夜が帰ってきて融和していなかったらどうなっていたことか。
「とはいえそれだと君が苦労するよね」
「あ、忘れてた」
茶髪の少女はもう一回考え出した。
「うーん、水で蟲……」
そんな彼女を放って雁夜がふと考えたことを言った。
「あ、そうだ。桜ちゃん体調は大丈夫かな」
助け出してから一度も目を覚ましていない少女のことを考える。
「まあ、体に関しては僕のスキルでもう大丈夫だけど。心のケアは僕ではだめだろうからね」
「あ、ゼリー状の何かとか」
まだ考えていたらしい。
「キノ、空気は読もう」
「………悪い」
そこにノックする音がして、黒髪に赤メッシュ、赤い目、黒の和服を着た青年が入ってきた。呼び出したランスロットだ。鎧は流石に目立つから! と言う雁夜の指示で和服を着せられていた。
「すまないが、誰か食事を作れる人間はいないか? 彼女が空腹のようで」
彼の背後には目を覚ましたらしい桜が居た。
「あんたは…………」
「僕の国の食生活事情を考えてから発言してほしい」
ブリテンと言えば…………
「………おいしくないで有名だもんな」
「陛下以外美味い料理を作れないんだ」
「国王だけかよ!」
使用人たちよりよっぽどおいしいとのこと。
「じゃあ、俺が作ってくるよ」
「お。いってらー」
雁夜は出て行った。
「? お姉さんは作れないの」
桜は気になったので聞いた。元々居た自分の家では母親が作ってくれたのだ。こういう時には女の人がやるべきではないのか。
「うん、おねーさんはな料理に呪われてんだよ。ずっと生きているけど美味しいの全然造れたためしないし。そうだ、桜ちゃん」
「なぁに?」
「好きな人に作ってあげたいって思うなら美味しいの作ってあげな。目の前で好きな人ふっ倒れるとか、シャレにならねーぞ」
彼女の眼は桜を見ずにあさっての方向を向いていた。多分過去にやらかした事件を思い出しているのだろう。
「………うん、わかった。おじさん手伝ってくる」
桜は部屋から出て行った。
その後ろ姿を見ながら少女がぽつりと言った。
「頑張る女の子はかわいいとか言っておくか」
「この隙に魔術改造やっちゃおう」
「おーう」
女子組は魔術書をもう一度見直し始めた。
「僕はどうしたらいい?」
「悪いけど見回り行ってきてくれ、なーんか見張られてんだよなぁ」
「了解した」
見回りに出たランスロットがアサシンを発見するまで後、三分。
★
「………そこに居るのは誰だ?」
ランスロットが玄関に目を向ければ、骸骨を被った暗殺者が居た。
すっとランスロットの目が細くなる。
暗殺者が気が付いた時には勝敗はついていた。
「カオス・スピア」
眼にもとまらぬ速さで暗殺者が貫かれた。わずかに致命傷は外れている。
「貴様、何処の陣営の者かは知らないが、お前のマスターに告げろ。この聖杯戦争、無効だとな」
ランスロットも間桐の家の資料を読み汚染を知っていた。サーヴァントを一体でも送ってしまえば危険なことになることもだ。
それ故に致命傷だけは避けておいた。
暗殺者は姿を消した。
「ん?」
ランスロットがわずかに眉をひそめる。玄関口には黒髪に黒い外套の少年が倒れていた。
ランスロットさんマジセコム。とか言ってみよう。いぇーい
ランスロットさん、多分一番陛下の被害者です。毎度毎度振り回される
ガラハッドはいい具合に付き合い方は心得ているので平気。
今作ではガウェインさんは呼ぶ気がないよ。
ステは面倒になったので張る気はありません。