何があったか知らないけど、番外編です。
過去編より先って何でだろうね?
そんなわけでハロウィンおめでとうっ!
※この小説、一発書きなので誤字脱字が予想されます。注意
「おはよー」
「はよ…って、え?」
十月三十一日。吉井明久が普通に登校してきた。
何故か頭にパンプキンのマスコットやオレンジ色のリボンを巻いた魔女帽子を被って。
超特別編『僕とお菓子とハロウィン』
「それ、どうしたんだ?」
「あ、これ? 自作」
「は?」
「凄いでしょ。今年は結構凝ったんだよねー」
「へー、そうなんだ」
「そうだ、Trick or Treat!」
そこで凪人はようやく今日の日付に気が付いた。
「む、なるほどな。ところでイタズラは?」
「え、お菓子持ってないの?」
「持っているが、気になる」
「これ」
明久が目の前に差し出したのは遊園地のチケット。
「は?」
「意中のあの子と強制デート! えっと、一応両想いの人だけね。片思いの人にはこれ」
「キャンディー?」
見るからにおいしそうな白いキャンディーだ。
「うん、からみつきキャンディー。面白そうだから作ってみた」
「ヌガーって事か?」
「ううん。食べてからのお楽しみ。お昼休みになったらみんなのところへ行くんだ」
「そーかい、そーかい」
次の休み時間の間にSクラス生全員にお決まりの文句を言って大量にお菓子をゲットした明久だった。
★
Aクラス、意気揚々と明久が扉を開けた。
「坂本雄二はいるかーっ!!」
この登場の仕方にも驚かなくなってきたAクラス一同。雄二が普通にやってきて頭の帽子を見ながら言った。
「へいへい、居るっつーの。今年は妙に凝ったな」
「今年は頑張ったんだよー。Trick or Treat!」
「はいよ」
雄二がくれたのはチ○ルチョコの詰め合わせだ。
そこへもう一人やってきた。
「あれ? アッキーだ! 魔女の恰好?」
「帽子だけだけど。そういうくなちゃんはドラキュラ?」
水色の髪に水色の目の少女は今日はマントと牙を付けていた。
「うん! そーそー、とっりく おあ とりーと!」
「はい、クッキーだよ」
「ありがとー。アッキーのクッキーはおいしいからね」
「じゃあ、もうそろそろ行くね」
★
Cクラス前の廊下、らんらんと歩いていると見知った顔に出くわした。
「あ、真白に一夜だ」
「あれ、奇遇なのです。今年は魔女の帽子なのですか?」
「すげーの作るな」
「でしょー。今年はデザインから考えたんだよね。ところでTrick or Treat!」
「はい。キャンディーなのです」
「俺からはこれな」
一夜から渡された袋の中には麩菓子とかさくらんぼ餅とか駄菓子の数々が。
「駄菓子かー」
「嫌いならやらないぜ?」
「ください」
意外にも甘いものには目がないようだ。
「Fクラスも行く予定なんだけど大丈夫かな?」
「大丈夫だと思いますです」
「なんかあったら呼んでくれ」
「うん!」
★
Fクラス前、須川と山田がいた。
「よー、また凝ったの作ったなぁ」
「凄いな。自作か?」
「そうだよ」
そこに声をかけるのは、
「おぬしら……明久かの?」
文月で一番性別にケンカを売っている少年、木下秀吉だ。
「あ、秀吉。Trick or Treat!」
「なるほどの。すまん何も持っておらんのじゃ」
「しょうがないなぁ。はい、これ」
「これって……」
「遊園地のチケットか?」
「意中のあの子と強制デート! 的な?」
明久が小首をかしげると、秀吉が盛大に吹いた。
「ぶっ、な、な、ななななななななn」
「珍しく秀吉が壊れた」
「凄いな」
「お二人さんもTrick or Treat!」
期待のまなざしで二人を見る明久。
「はいよ。用意しておいて正解だな」
「ほい。じゃあ、逆にTrick or Treat」
「あ、はいはい。クッキーどうぞ」
「さんきゅ「吉井ッ!!」
「!」
「逃げとけ」
「うん!」
全速力で逃げだした明久だった。
「ん? 何だこれ」
「うーん?」
からみつきキャンディーが一つ落ちていた。
☆
帰宅後
「おかえりなさい。明久、もうそろそろで時間よ」
「わかったよメアリー」
メアリーに手を引っ張られて明久が出てきた。今度は海賊の恰好だ。メアリーは魔女に扮している。
「わん!(行こう!)」
吠えたアマテラスもちゃっかり仮装をしていた。マントに蝙蝠の羽、ドラキュラのつもりのようだ。
「「Trick or Treat! お菓子くれなきゃ、イタズラするよっ!」」
からみつきキャンディーの行方。
「はぁ、はぁ、はぁ、吉井逃げ足早いわね」
「おつかれさん。甘いもんとか食わね?」
「あら、ありがとう」
島田はキャンディーを口へと入れた。
「おいし……って辛っ?! 何よこれ。辛いわよ?!」
※からみつきキャンディー →
元ネタがわかった方はその答えをそっと胸の奥に仕舞っておいてください。