若干メタい発言してたり、いらんクロスオーバー繰り広げてたりします。
気が付けば同じキッチンに大体同じような顔の人間が三人ほどいた。
本来ならここに居るのは自分だけだし、それ以前に似たような顔が三人って可笑しいよね?!
S明「えー、何だろうねこの状況………」
僕としては夢であってほしいなぁというのが切実なのですが
夢明「あはははは、知らない」
目のハイライト消して明後日の方を向かれても困るんだけど、この人どこかであったことある気がするのは気のせい?
反明「まあ、とりあえず……早めに終わらせない? チョコレート作り」
そう言った彼は湯煎されたチョコのボールをこちらに見せてきた。何を作るつもりなんだろう? カオスにカオスが重なっている気がするのは気のせいだと思たい。
どうにもこうにもきっかけは確か――――――
☆
S明「あー、明日バレンタインか」
カレンダーを見て明日のイベントについて思い出した。ちょっと遅かったかな?
メア「明久はいつも通り?」
S明「そのつもりだよ。そのかわり三倍返しは必須だね」
笑顔で言えばメアリーが呆れたようにため息をつく。
メア「明久ってお菓子食べたいからバレンタイン作ってるの?」
S明「もちろん」
それのために頑張ってるようなものだよ? 甘党には嬉しい日だよねぇ
メア「………あれね、勘違いする方が悪いってやつ?」
S明「?? 何かあった?」
メア「別に あ、ホワイトデー楽しみにしててよね」
S明「もちろん」
こんな会話の後、ギャリーも居ないことだしとキッチンに立ってチョコの準備しようとしてたんだ。
☆
反明「ちなみに何作る予定?」
一番雰囲気の落ち着いた僕が訪ねてきた。
S明「無難に生チョコかな? まあ、家族とか特別な分は別のもの作るつもりだけど」
反明「そっか、僕の場合 周りの方が確実にクオリティーの高いもの作るからいかにも手作りって感じの作りたいんだよねー」
なにあのゲシュタルト崩壊しそうなメシウマって……とか遠い目をしているけどメシウマのゲシュタルト崩壊って……アーチャーさんと衛宮君じゃあるまいし。
S明「そっちの僕は?」
夢明「チョコケーキ、思いっきり凝ったの作るつもりだよ。ティーパーティーにはケーキでしょ」
優雅って言うか、ティーパーティーって……あ、そういえばあの庭の絵……あれ?
反明「あ、そっかケーキって手もあったか」
夢明「正直複数の人間に渡すにはちょっと……って感じだよ?」
反明「あー、止めます」
S明「あっさりやめたね」
反明「まあね、結構人数いるし」
そう言いながら指折り数えていく落ち着いている僕、かなり人数いるみたいだね。
S明「誰か特別な人っている?」
反明「え? あー、家族とか……かな。後、あっちの僕とか、幼馴染とか」
夢明「急にどうしたの?」
S明「そこまで人数いるんだったら特別な人の一人や二人いるかと」
特別って言っても僕も家族しか思いついてないけどね。
あ、凪乃さんも入れてもいいかも最近散々お世話になってるしなぁ。
夢明「あ、色恋沙汰とかあるんだぁ。意外だよ」
S明「え? そんなわけないよ。僕のことなんて好きになってくれる人なんて居ないよ?」
僕みたいなダメ人間誰かが好きになってくれるとか……ないね。
反明「姉さんの影響ここに極まれり。誰か家族以外で大切な人とかいないの?」
S明「あー、家族……みたいなものだけどメアリーとかそれから凪乃さんかな? 色々とお世話になってるし」
夢明「やっぱりその域を出ないんだ」
S明「むぅ、そういう君たちはどうなのさ」
そこまで言うんだったら彼女とかいるんでしょ?
反明「あー、それ言われるとねぇ……初恋の人はエロゲ主人公に取られたし」
夢明「あー、今のとこ周りに好みの子が居ないからね」
何そのエロゲ主人公って……
反明「ウチの義理の弟、スペックが嫌味なぐらいに高くて周りに女の子いっぱいで羨ましい限りだよ」
S明「へぇ、そんなスペックの人間が現実に居るんだ」
反明「いるんだよね。これが、女の子侍らせるのはいいけどちゃんと選びなよ。にーちゃん心配だよ……とか言いたくなるくらい他人に対してお人好しでさー。違うか、自分に優しくないんだよね。あの子」
S明「いい子なんだ」
自分に優しくない人かぁ……逆は多いけどね。僕自身自分には甘い方だしなぁ
反明「あ、そういえば好みのタイプって?」
夢明「げ、話題が来た」
S明「あ、それ気になる」
夢明「………僕が言ったらそっちも言う?」
反明「別に大丈夫だよ」
S明「んー、特にないんだけど」
強いて言うなら料理ができる人? 母さんと結婚した父さんは凄いって素直に思える。
反明「ぱっと思いついた女の子を言ってみたら? 僕はツインテールで黒髪、目は蒼、赤色が似合う……うわぁ」
あ、自爆したっぽい。あれかな、初恋の女の子?
でもその容姿聞くとパッと思いついたのが遠坂さんなんだけど。
夢明「黒髪短髪、目は金、赤渕眼鏡が似合う皮肉人間、ついでに言うなら読書好き」
S明「何その一個人限定って感じは」
夢明「まあ、該当する人間は僕のまわりには居ないけど」
S明「居ないのに好みなの?!」
と言うかあれかな、ゲームの好きなキャラとか?
夢明「そっちは?」
S明「え、あー」
とっさに思いつけ? あー、だったら………
S明「髪はゆったりめのウェーブ、髪色は金か茶色、目の色は青、割と勝気な感じで活発な子」
夢明「意外にしっかり出るんじゃん」
あれ、微妙に混ざってない? 二人とも色はともかく似た感じだもんなぁ。
反明「とりあえず、これ冷やそう」
S明「あ、そうだった。明日のバレンタイン」
夢明「あーそういえば」
三人で自分の作ったチョコレート菓子を冷蔵庫に入れた。
S明「よし、でき――――――あれ?」
振り返れば誰も居ない。まあ、世の中には同じ顔の人間が複数いるって話だしいいか
★
次の日:「Sクラス」side
「おはよー、ハッピーバレンタインってことでみんなにチョコ作ってきた」
「はよー、お。くれるのか? ありがとうな……ん?」
隣の席の凪人に二つ手渡す明久
「女子より女子力があるって………」
凪的にはそこがショックだったらしい。ちなみに凛とラニの二人も同じような感じだ。
「俺たちもいいのか?」
白野が訪ねる。
「別に男が男に渡しても問題ないんじゃない? はい」
「ありがとうな……あれ? 三つ?」
「サーヴァントの分もあるに決まってるでしょ?」
「「「…………」」」
単純計算すれば作業が倍に増えるのに気にもせずに作っていることに全員が驚いた。
「おはよー……ねむ」
「あ、凪乃さんおはよ。ハッピーバレンタイン、はい」
教室に入ってきた凪乃に周りのメンバーより少々豪華な包装にくるまれたチョコを渡す明久、女子勢(特に凪)の目がきらーんと光ったのは気のせいだと思いたい。
「んー、ありがとう。吉井」
「喜んでくれて何よりだよ」
「ホワイトデー、楽しみにしてなさい」
「わーい」
ぬるめの甘い空気にほわほわしていたメンバーだったが、それもロビンとダン卿が入ってくるまでだった。
そんなこんなで昼休み、カフェエリアで女子生徒組(サーヴァントも含む)がお昼もそこそこにもらったチョコを食べていた。
「うわ、吉井君のチョコ美味しい」
「凪人のよりも美味しいって………」
「あれ? わたしのだけちょっと豪華?」
「そうみたいですね」
「美味い、美味いぞ」
「美味しいですがもう少し量が欲しかったです」
「むむむむ、敵は男だったとは」
「うむ、ワシとしてはドーナツがよかったのじゃが」
女子の会話は華やか……と言うよりは投下された爆弾に驚いているといった感じか?
屋上の男子勢(一部サーヴァントは除き+αされているが)
「うまっ、下手したら衛宮家より美味いんじゃないか?」
「え? 何で衛宮家なの? 衛宮君とアーチャーさんの間違いじゃ?」
「マスター?」
「あ、いや。ごめんごめん」
「それにしても美味しいな」
「毎年ながら美味いよな……ま、お返し狙いなのはバレバレだが」
「いつものことだろ? モテない男子にとってみればこいつのチョコでも(一応)ありがたいし」
「だな。作ってるのが男であるって事実を忘れればな………」
「お菓子作りは得意だからね。これだけは衛宮君たちにも負けないよ」
「言ってくれたな。もっと美味いやつ作って驚かせてやる」
「そういえば何で凪乃だけちょっと豪華だったんだ?」
「あー、最近お世話になりっぱなしだし………好みのタイプ(?)だし(ボソッ」
「ん? 最期なんか言ったか?」
何でもないや、と明久は笑った。
バレンタインおめでとう
このあと明久はメアリーにも凪乃と同じくらいのチョコ渡すんじゃないかな?
糖度なんてあってないものなんだ(集中線)!!
多分当分そこそこ高めにいけるのは反転の明久しかいないよ。