僕と絵画と美術館。   作:亜莉守

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()()本編終了のIFです。時期的には三年の夏
※カップリング要素は薄め
()()メアリー√です。
※もう一度言います()()メアリー√です。


それじゃあ、美術館を抜けだした少年少女の顛末ご覧あれ。


※メアリー√

 

『空虚な蜜を、送ろう』

 

 小声で歌いながら茶色の髪をポニーテールにして、ハニーブラウンの目をしていて、絵具ではねた絵具で汚れたTシャツと半ズボンを着ている少年は目の前に置かれたキャンバスへ筆を動かし続けている。その筆は黄色の薔薇を描いていた。階段を上る音がして誰かが部屋にノックせずに入ってきた。金色の髪に青い目の緑のワンピースを着た少女だ。

 

「明久、ごはん……ってまた描いてたの?」

『爆ぜた存在は何処?』

 

 部屋に入ってきた少女、メアリーの声は殆ど頭に入っていなかったようで、少年こと明久はそのまま絵を描いていた。黄色の薔薇は殆ど完成に近づいているようで、明久は細い筆で書き込みを加えているようだ。メアリーはため息一つついて明久の傍に座った。

 

『優しさを忘れた、一輪の黄色い薔薇』

「………」

 

 その後も明久はずっと同じ部分を小声で歌いながら黄色の薔薇の絵を描いていく。それをメアリーは飽きもせずに眺めていた。そこに誰かがバタバタと登ってくる足音がした。

 

「こらーっ!! ご飯できてるわよ!!」

「うぇ、ギャリー?!」

 

 やってきたのは明久とメアリーの住んでいるアパートの家主であり、明久たちの保護者であるギャリーだ。青い髪、さらに濃い四本のアホ毛、目の色は青、髪で片目は隠れている。ちなみに服装は『一撃即殺』とか書かれたTシャツ(明久母土産)に黒のズボン、さらに腰に巻くタイプのエプロンを巻いている。怒鳴り込まれてようやく明久は気が付いた。ギャリーはそれからすぐに明久の傍に座っているメアリーを見つけた。やれやれと呆れながらメアリーに話しかける。

 

「メアリーもよ。明久を呼びに行ったはずなのになにやってるのよ」

「良いじゃない。明久が描いてるのって魔法みたいにきれいなんだから!」

 

 そんなこんなで二人が喧嘩をしている間に明久はテキパキと絵具の片づけを終わらせた。それが終わった後まだ喧嘩をしている二人に笑いかける。

 

「ご飯が冷めたらもったいないし行こう」

「あ、ええ」

「あっちゃぁ、つい熱くなっちゃった」

 

 さて、リビングヘと移動すれば何故かそこには既に犬用のお皿の前でスタンバっている白に赤い隈取の大型犬と食器を置いている茶色の長い髪に赤い目、服装は白の半袖ブラウスに赤のスカートな少女がいた。

 

「あれ、イヴ?」

「何でいるの?」

「うん、メアリー、明久、お邪魔してるね」

 

 ここで二人は気が付いた。ああ、この子はまた押しかけ女房やってるのか、と。二人は若干気が遠くなった気がしたけど気のせいだと割り切って夕食を食べることにした。

 楽しい夕食時はすぐに終わるもので気が付けば明久とメアリーは二人してリビングのソファーでだらけていた。大型犬ことアマテラスも一緒だ。

 

「……時にメアリー、もうそろそろ独り立ち考えた方がいいかな」

「明久、奇遇だね。わたしもおんなじこと考えてたよ」

「わぅ?(どうして?)」

 

 明久とメアリーが若干悟った目で遠くを見る。アマテラスは何が何だかわからないと首を傾げるだけだった。それから明久は新聞を読み出し、メアリーは雑誌を読み始めた。さらに少しして今度はメアリーが呟く。

 

「明久は大学に進学するつもり?」

 

 三年生も中盤に差し掛かっているのだ。もうそろそろ真面目に考えないと危ないよね、とメアリーは続ける。

 

「まあ、一応ね。美術系ってことだけは決めてる。メアリーは? ファッション系とか興味ありそうだしそっち系?」

「ううん、明久と一緒で美術系だよ」

 

 ふーん、と言ったっきり明久もメアリーも何も言わなくなった。二人がページをめくる音とアマテラスの規則正しい寝息だけがリビングに響く。テレビはつけられておらず、本当にそれ以外に音は無い。唐突にメアリーが口を開いた

 

「ねえ、明久」

「なにかな、メアリー」

 

 明久は新聞に若干飽きたらしく斜め読みをしながら若干眠たそうに答える。多分アマテラスの寝息に誘われたのだろう。

 

「ルームシェアしない?」

「……それいいかもね」

 

 即答だった。明久的にはあの露骨にアピールしまくってる空間から脱出したいだけなのかもしれない。メアリーがどう考えてるかは不明だが。

 

「とはいえ大学の事とか考えると色々練らないとダメだよね」

「うーん、いっそのこと一緒の大学入るとか」

 

 明久がばっと新聞から頭を上げた。その顔はイタズラを思いついた子供のようにきらきらしている。

 

「あ、それいいかもしれないなぁ。メアリーって油絵だよね」

「うん、明久は……色々やってるよね」

 

 油絵に水墨画、水彩に色鉛筆などなど何でもやるのが明久のポリシーだ。明久のアトリエには様々な作品がごろごろ転がっている。最近特に増えたのが黄色の薔薇の絵なのだが多分他意はない。

 

「あはは、ごめんね」

「謝ることなんて何にもしてないよ?」

 

 二人の何気ない話はそのまま続いていく。互いの学校の事、最近面白かったこと、インターネットで見つけたちょっと怪しい噂、そんなことを話をしていく。そして、最終的に今度不動産屋を見に行こうかなんて話になった。

 





続きます。(え?!)

……(多分)冗談です。
とりあえずIbの新ダンジョンの噂を聞いてこの状況になりました。EDの方はだいぶ前に確認済み、それで見事にorzしました。

本編の方のオチが思いつけてない罠。BBも言ってたよね。終わりのない連載とか最高じゃないで(殴

すみません黙ります。Sクラス長期放置してすみません。プロットは出来たのに上手く文章化できないorz
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