『本美術館鑑賞時の注意事項
・オリジナル展開
・ネタバレ散々な地の文
・火気厳禁
以上』
Noside
「なんか雨の音聞こえない」
「雨? どこから?」
「あの部屋」
メアリーが指差したのはあの赤い煙の充満する部屋だった。
「うう、行きたくないけどしょうがないわねぇ。メアリーここで大人しく待ってるのよ。勝手に何処か行っちゃダメだからね」
「うん」
ギャリーが部屋に入ったのを見届けるとメアリーはどこかの部屋へと向かう。
ばしゃんと音がして壁一面に文字が現れた。
『メアリーいらっしゃい。どうしたの?』
「絵具玉拾ったよね。頂戴」
『だめよ。あたしたちの宝物にするんだから』
『メアリーはわがままなのね』
『そんなわがままな子は閉じ込めなくっちゃ』
『トジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロトジコメロ』
驚いたメアリーが扉を開けようとしたが扉が開かない。
「え、開かない?!」
『アソボウ メアリー。たからさがしだよ』
「い、いやぁぁぁぁっ!」
★
「ちょっと、メアリー。どこに行ったのよ?!」
ギャリーは無事にガス室のガスを止めて。部屋から出てきた。出てくるとメアリーがいなくなっていた。
ぱしゃっと音がして壁に文字が浮かぶ。
『ワタシたちのおうちだとおもう。えのぐだま、みつけたこがいたから』
「あの子一人で動くなって言ったのに」
『ギャリーのことをおもってだよ』
「わかっていても無茶をしたことに怒っているのよ」
『メアリーはだいじょうぶかな』
足元に書かれた矢印に従いギャリーはメアリーが入って行った扉の前に着いた。
嫌な予感がして思い切り扉を開けるギャリー、そこにはぐったりとしたメアリーがいた。
「メアリー?!」
「………」
思い切り揺さぶるがメアリーに反応はない。急いで部屋から連れ出そうとすると部屋の扉が閉まっていた。
「ウソでしょ」
バシャンと大きな音がして部屋一面に文字が書かれた。
『ギャリー、ギャリー。たからさがしをしようよ。けいひんはおへやのカギ。だれがもっているのかあててね』
ゴーンと音が響き大きな額縁からテレビのノイズのような音がしだした。
「まずいわね。そうだ、明久からもらったあの紙」
キャンディーと一緒に手渡された紙をみると「みぎのおく」という字があった。ギャリーは迷わず右の奥にあったぬいぐるみを手に取った。一瞬躊躇したがぬいぐるみのお腹を裂くと鍵が出てきた。
「よし」
メアリーを抱えて、ついでに足元に転がっていた絵具玉に触れ。ギャリーは迷わず部屋を飛び出した。
ガス室近くの別のドアの側に寄りかかった。
「ハァ、ハァ、ハァ もう、大丈夫よね」
パシャンと音がした。
『だいじょうぶ。たからさがしはしっぱいだから』
「そういえばあんたは仲間のところに行かなくて平気なの?」
『ワタシはメアリーがだいすきだもの。みんなだってそうだけど、みんなはじぶんのことのほうがたいせつだから』
「ふぅん、あんたも変わり者ってことね」
『そこのとびらがあいたよ。いこうよ、ギャリー』
「そうね。メアリーもそうだけど、明久やイヴも心配だわ」
ギャリーはメアリーを抱えなおすと開いた扉の中へと入り、階段を上った。
☆
僕サイド。
赤いガスが止まって、その奥に行ったりもしたんだけどそれはあんまり意味がないから端折るよ。
「さて、鍵手に入ったけど、どこの鍵かな?」
「うーん、そういえばあの茶色の扉開けてないよね」
「うん。そうだね、明久はよく覚えてるね」
「ありがと」
今思えばこの時点で色々おかしいって気が付くべきだったかなって思う。何で体が痛くないのか、何で僕の薔薇だけないのか、何で
「ギャリーっ!!」
「ちょ、イヴ」
イヴがギャリーに抱き着いた。僕も正直それくらいやりたい気分だったけど、色々あって何もしなかった。
「ギャリー、メアリーはどうしたの?」
「かなり怖い目にあったみたいね。気絶しちゃったのよ」
「そうなんだ。ギャリー、あのね。向こうに階段があって、その前に無個性があって通れないんだ」
「アタシがどかせばいいのね。あ、メアリーどうしましょう」
「僕が背負うよ。さっきからみんなに助けてもらってばっかりだったし」
「じゃあ、頼んだわ」
メアリーを背負って僕はギャリーたちに着いて行った。メアリーすごく軽かったんだよ。
「はぁー、ここにきてどれだけ石像動かしてるのかしら」
「結構だよね」
「お疲れ様。ギャリー、これ以上ないといいね」
「そうね。行きましょう」
僕らは階段を下った。
☆
「なんかここ雰囲気違うわね」
「うん。そうだね」
「子どもの書いた絵って感じだね」
「明久、あんたも子どもでしょ」
「あははは、うん。そうなんだけどねぇ」
ピンクで書かれた道を歩く。きっちり町になってるんだよね。これが
「美術館まであるのね」
「鍵かかってるよ」
「真ん中には何があるの?」
『ピンクのおうち』
「とりあえずそこに行ってみましょう」
えー、町の中心にあるピンクの建物を見に行くとこんなメッセージに出くわした。
『もものかぎはかならずおもちゃばこにしまうこと』