ポケットモンスター LEGENDS ライジングサン 作:仮面大佐
ポケットモンスター、縮めて、ポケモン。
この星の、不思議な不思議な生き物。
空に、海に、大地に、街に。
ポケモンは至る所でその姿を確認できる。
その数は、千を超している。
これは、とある青年の冒険の物語である。
シンオウ地方のとある街。
そこでは、一人の青年が旅立とうとしていた。
「忘れ物はない?ちゃんと一人でいける?」
「大丈夫だって。ちゃんと準備は出来てるから」
「母さんは心配性だな」
母親がその青年にそう聞き、その青年………ユウトはそう答える。
それを見た兄であるソウスケはそう言う。
ユウトの実家は、シンオウ地方がかつて、ヒスイ地方と呼ばれていた頃から続く職人の家系であり、現在でも、木彫りのガチグマや、ポケモンこけしといった伝統工芸品を制作している。
また、それだけでなく、ポケモンに使う傷薬や漢方薬といった医薬品なども手掛けており、その独自性の強さなどもあり、シンオウ地方の中でも特に名の知れた工房である。
すると、父であるコクヨウが話しかける。
「ユウト。母さんが通っていたセキエイ学園に通う事は構わない。だが、私が教えた技術は、役に立つだろう。だからこそ、その本………ヒスイ地方の技術が載っているその本は、大事に扱うんだぞ」
「分かってるよ」
コクヨウがそう言うと、ユウトはそう答える。
コクヨウが持たせたのは、ヒスイ地方の技術が書き記されている書物であり、この家に代々伝わる物で、旅に出る際には、持たせているのだ。
すると、母親であるスズネが口を開く。
「それじゃあ、気をつけてね」
「ああ。行ってきます!」
スズネがそう言うと、ユウトは出かけていく。
向かう先は、カントー地方のセキエイ学園だ。
《カントー地方》
ユウトはカントー地方に到着して、トキワシティを出て、少し歩いた場所にある22番道路に向かっていた。
「あれだな…………」
ユウトは、セキエイ学園に向かうバス停に到着していた。
バス停には、3人の女の子がいて、二人は談笑しており、一人は何かを考えていた。
「………そうだな。邪魔するのは悪いし、あの子の隣に座らせてもらうか」
ユウトはそう言うと、一人で座っている女の子の方へと向かう。
ユウトは、その女の子に話しかける。
「こんにちは。横、良いかな?」
「えっ!?は、はい!どうぞ!」
ユウトがそう話しかけると、その女の子はそう反応する。
その女の子は、水色の瞳で、セミロングの黒髪に髪留めを付けていた。
その女の子が荷物を退かすと、ユウトは隣に座る。
「初めまして。俺はユウト。セキエイ学園に通う新入生だ。よろしく」
「は、はじめまして…………り、リコです。よろしくお願いします…………ユウト君」
ユウトがそう話しかけると、その女の子はリコと名乗り、そう言う。
異性と話すのに慣れていない様だ。
「呼び捨てでいいよ。同じ新入生なんだし、敬語も無しで構わないさ」
「え、わ、分かった」
ユウトは緊張をほぐす為か、そんな風に言い、リコもそう言う。
すると。
「コラーッタ!」
「わっ!」
「おっと」
リコの足元の近くにいたコラッタがそう叫ぶと、リコは驚き、仰け反る。
ユウトはリコを支える。
「大丈夫か?」
「ご、ごめんね。びっくりしちゃって」
「気にしなくていいさ」
ユウトがそう話しかけると、リコはそう言う。
すると、それを見ていた二人の女の子は。
「見て、あの子、超大胆!」
「確かに!」
そんな風に話す。
年頃の女の子にとって、同じ学園に通う男女のペアを見て、恋の予感を感じ取ったらしい。
「ひゃあ!ご、ごめんなさい!」
「いや、大丈夫だ」
リコはそう言って離れると、ユウトはそう言う。
(だ、抱きついちゃった!あ~~~もう、今日初めて会った男の子に何やってるんだろう~………!)
(可愛いな)
リコがそんな風に恥ずかしがっている中、ユウトはそう思っていた。
その後、バスが到着して、バスに乗る。
少し、気まずい雰囲気だったが、ユウトが口を開く。
「そういえば、リコってどの地方から来たんだ?」
「え?私はパルデア地方からだよ。ユウトは?」
「俺はシンオウ地方だ」
ユウトがそう聞くと、リコはそう答える。
リコはパルデア地方出身だったのだ。
「シンオウ地方なんだ。どうして、セキエイ学園に通う事にしたの?」
「なんていうかな…………母さんが通ってたっていうのもあるけど、シンオウ地方だけに囚われずに、広い世界を見たいなって思ってさ」
リコがそう聞くと、ユウトはそんな風に答える。
それを聞いたリコは。
「そうなんだ。(凄いな………。でも、ユウトってお母さんがセキエイ学園に通ってたんだ………)」
リコはそう言うと、そんな風に考える。
すると。
「リコ?どうした?」
「あ!ううん!何でもないから!」
「そうか」
(やっちゃった〜…………)
ユウトがそう聞くと、リコはそう答える。
ユウトは大して気にしていなかったが、リコはそう思う。
リコは、人と話している最中にも、自分の心の中で様々なことを考えてしまう癖があった。
トンネルに入っていたが、トンネルから抜けると。
「リコ、ポケモンが見えるぞ」
「えっ?うわぁ…………!」
ユウトがそう言うと、リコはそう反応する。
外には、イワークやマンキー、ケンタロス達が走っていて、空にはオニドリルやバタフリーといったカントー地方のポケモン達が見えた。
「カントーのポケモンは初めてか?」
「うん……初めてのカントーのポケモンたち……感動」
「そうか…………」
ユウトがそう聞くと、リコはそう答える。
ユウトも内心、嬉しそうな表情で外を見ていた。
シンオウ地方では、あまり見ないポケモンもいる為だ。
しばらくすると、セキエイ学園に到着する。
「それじゃあ、また後でな」
「うん。また入学式で」
二人はそう話して、別れる。
だが、この時の二人は気づいていなかった。
このセキエイ学園から、二人の冒険が始まる事を。
今回はここまでです。
今回は、ずっと書こうかなと思っていたリコロイシリーズの小説を書こうと思い至り、書く事にしました。
レックウザライジングのラストは、衝撃的でしたね。
まさかの、スピネルの一人勝ちで。
果たして、リコ達はどうしていくのか。
そして、この小説では、ヒスイ地方の文献や技術を持っているオリ主であるユウトが入ります。
その為、LEGENDSアルセウスであったバトルシステムである早業だったり、力業も出せたら良いなと思っています。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ユウトの手持ちや話の展開でリクエストがあれば、下記のリンクから受け付けています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=324306&uid=373253
ちなみに、ユウトの手持ちで思いついているのは、ポッチャマとマメバッタとココガラですね。